こんにちは!8ヶ月間東ヨーロッパを周遊した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
東ヨーロッパ・バルカン諸国をまわる旅行者の間でよく話題にのぼるのが、「ねえねえ、どこの国が安かった?」トーク。
できるだけ予算を抑えて旅をしたい気持ちは、世界共通ですよね。
日本人にはあまり馴染みのない国名が連なる、東ヨーロッパの国々。
のぶよが訪れたのは、以下の11ヵ国です。
西ヨーロッパや北欧の国々に比べると、かなりの低予算で旅行できるこれらの国々。
いくつかの国の物価はアジア諸国並みか、それ以下の場合もあるほどです。
今回の記事では、世界半周のヨーロッパ編の総集編として、のぶよが訪れた東欧・バルカン11ヵ国を旅行する際の物価をランキング形式で紹介していきます。(ベラルーシ、ごめん。)
西欧や北欧、中欧の国々と比べてもダントツで安い、東欧・バルカン諸国の物価。
なので気持ちは大きく、「ヨーロッパで物価が安い国ランキング11」と題打っていきましょう!
各国で無駄な出費を抑えるコツも載せているので、節約派バックパッカーは読んでおいて損はないはず。
ランキングの前に:旅行者にとって日本の物価は高い!
ひとことで「旅行」と言っても、訪れる国によってそれぞれ異なったスタイルがあるもの。
よく「日本はみんなが思っているより安い!」なんて外国人に豪語する日本人旅行者がいますが、それは比較方法が間違っているからです。
日本は、旅行するのに物凄く高い国です。
もちろん、友人の家に泊まったり、安い牛丼やコンビニ弁当でしのいだり、道の駅で野宿したり…
日本でも旅を安く済ませる方法はいくらでもあると思いますが、そこは海外旅行時の旅のスタイルと同じ基準で考えないとフェアとは言えないのでは。
ここでは他の国の予算算出方法と同様に、
・できる限り予算を抑えたバックパッカースタイル
・プライバシーや快適さを重視した個人旅行スタイル
の二つに分けて、日本を旅行する際にかかる一日の予算を考えています。
つまり、「外国人として日本を移動&観光しながら滞在する際に、一日にいくらかかるのか」という指標です。
私たちが海外旅行に行く時と同じように、現地のレストランに入り、移動し、観光地をまわることを前提としています。
これから紹介する、東ヨーロッパの物価の感覚を捉える際に、良い比較対象となるはず!
日本旅行一日の予算:バックパッカースタイル
「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」
そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:おにぎり ¥100
・昼食:ラーメン ¥800
・夕食:ホステルで自炊 ¥300
・市内移動:基本は徒歩
・長距離移動:バスを利用 ¥2000
・宿泊:ホステルのドミトリー ¥3000
・観光:有名どころだけ入場 ¥1000
・缶ビール1本 ¥200
合計:¥7400
いかがでしょうか。
食事をして、観光をして、移動をして、宿泊をして。
どんなに節約しても、日本の旅行では一日にこれくらいの予算が必要となってきます。
正直、鬼のように高いです。
日本に来る外国人旅行者が、どれだけお金を落としていってくれているのか…改めて実感させられます。
「漫画喫茶に泊まればいい」とか、他国にないものを挙げてもきりがありません。
あくまでも海外旅行をするのと同じスタイルで日本を旅行すると、これくらいかかるという目安として考えてください。
日本旅行一日の予算:快適一人旅スタイル
「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない!」
そんなエコノミー&快適な一人旅スタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:カフェでモーニング ¥400
・昼食:レストランでランチ ¥1000
・夕食:レストランでディナー ¥1500
・市内移動:地下鉄利用 ¥800
・長距離移動:鉄道を利用 ¥5000
・宿泊:ホテルの個室 ¥7000
・観光:有名どころは制覇する ¥2000
・バーでビール一杯 ¥500
・カフェでコーヒー一杯 ¥300
合計:¥18100
はい。こちらも恐ろしい高さです。
外食をちゃんとしたレストランでとればかなり高くつくのはもちろんのこと。
宿泊費と移動費の高さが突出している感じがします。
私たち日本人にとっては、日本より安く旅行できる国はまだまだ世界にたくさん。
特に、今回の記事で紹介する東ヨーロッパ・バルカン半島の国々は、驚くほどにリーズナブルに旅行できちゃいます!
ヨーロッパで物価が安い国ランキング
のぶよが8か月間に渡って旅してきた東ヨーロッパ~バルカン諸国は、かなり物価が安め。
衝撃的な高さの日本の物価に比べると、驚くほど低予算で旅行することができます。
ここからは、お待ちかねのヨーロッパで物価が安い国ランキング。
果たして、ヨーロッパで最も物価が安い国の栄光に輝くのは…どの国なのでしょうか。
ヨーロッパほぼ全国(リヒテンシュタインごめん)に行ったのでバックパッカースタイル旅一日の予算を色分けしてみた。
・昼はレストラン
・夜は自炊
・ホステル泊
・移動100km
・観光地1ヶ所入場の場合。
ヨーロッパ旅へ行く方の参考となりますよう。
ポルトガルおすすめ!#世界半周 #ヨーロッパ pic.twitter.com/w0ASEIP67i
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の旅する翻訳家 (@taisuke5696) October 6, 2019
ヨーロッパで物価が安い国・第11位:クロアチア
・バックパッカースタイル:265Kn(=¥4363)
・快適一人旅スタイル:680Kn(=¥11192)
アドリア海の風光明媚な景色と、歴史あるベネチア帝国時代の町並み、ワイン片手にシーフードをつまみながらのサンセット…。
クロアチアという国をひとことで表すと、「ゴージャス」以外の何物でもないでしょう。
旧ユーゴスラビア連邦を構成していた共産主義のイメージはどこへやら。
「クロアチア」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、ゴージャスなアドリア海沿いのリゾートで過ごすバカンスに他なりません。
観光立国として大成功を収めたクロアチア。
夏場は何百万・何千万の観光客が大挙してやってくるこの国の物価は、バルカン半島では最も高い部類に入ります。
観光地のレストランの価格は西欧のそれとほぼ変わりませんし、移動費や宿泊費も概して高め。
特に高いのが、観光地への入場料です。
有名なプリトヴィツェ国立公園への入園料は、夏のハイシーズンにはなんと250Kn(=¥3983)に大幅に値上がり。
正直、バックパッカースタイルの旅行者を泣かせにきていると思います。
それでも、バックパッカースタイルで節約すれば1日4000円代で旅することも可能なクロアチア。
周辺の国よりもやっぱり物価は高めですが、日本と比べたら大したことありません。
のぶよ的には、払った分に見合うだけの満足できる旅行ができる国だと思います。
・ハイシーズン(6月~9月)を外す
人がぐっと少なくなり、国立公園への入場料も半額ほどに!
・外食をしない
個人的な感想ですが、クロアチアは独自の食文化に乏しい印象を受けました。
バルカン料理ならボスニアやセルビアで、シーフードならイタリアやポルトガル、日本の方が安くて抜群に美味しいです。
周辺諸国で格安&より美味しく食べられるものを、わざわざ高いお金を出してクロアチアで食べる意味は薄いかも。
・アドリア海沿岸エリアを避ける
クロアチアの物価は「南高北低」。
北に位置する首都のザグレブが、クロアチアで最も物価が安い都市である という謎の現象が起こっています。
ヨーロッパで物価が安い国・第10位:ボスニア・ヘルツェゴビナ
・バックパッカースタイル:49.80KM (=¥3133)
・快適一人旅スタイル:111.6KM (=¥7038)
クロアチアにくらべてグッと物価が下がるのが、ボスニア・ヘルツェゴビナ。
バックパッカースタイルなら一日3000円代前半で旅行できてしまうので、のんびりと滞在する旅行者も多いです。
それでも、周辺の「こんなに安いの?!」と驚くほどに激安の国々に比べると、やや物価は高めに感じます。
特に割高に感じたのが、長距離移動費でした。
例えば、観光客も多く訪れるサラエボ〜モスタルの二都市間をバスで移動すると18KM (=¥1129)もかかります。
距離にして130km、たった2時間半の移動時間にもかかわらず。
それに加えて、ボスニア・ヘルツェゴビナの長距離バスに大きな荷物を積み込む際には、荷物代として2KM(=¥126)がいちいちかかります。
セルビアやクロアチアでも荷物代はかかりますが、いずれの国もだいたい50円~70円くらいが相場。
ボスニアの物価を考えると、この荷物代はちょっと高すぎるかなと思います。
いずれにしても、日本人や西洋人からしたら「バスに2時間半乗って1000円」は妥当、もしくは安く感じる金額でしょう。
しかしながら、周辺諸国(クロアチア除く)と比べると、ボスニアの移動費の高さは際立っています。
また、サラエボ市内に複数あるミュージアムの入場料もかなり高め。
内戦時代の写真を展示したギャラリーの入場料は15KM (=¥946)と、日本でも躊躇するくらいの値段でした。
いっぽうで、ボスニアの食費や宿泊費などはかなり安め。
一か所に長く滞在して移動を減らす「ゆっくり旅スタイル」であれば、出費をかなり減らすことができます!
・移動を減らす
とにかく移動費が割高なボスニア。できる限り移動の回数を少なくするのが節約のコツです。
同じ区間を往復するのではなく、一筆書きのルートになるように上手にプランニングするのが◎
・ミュージアムは取捨選択する
ボスニアを訪れたなら、ボスニア内戦のミュージアムは必見。
しかしながら入場料が結構するので、地元の人や他の旅行者に聞いたりと下調べをし、自分が本当に行きたいミュージアムに絞って訪れるのがおすすめです。
ヨーロッパで物価が安い国・第9位:ルーマニア
・バックパッカースタイル:110Lei (¥=2970)
・快適一人旅スタイル:275Lei(=¥7425)
地理的にも文化的にも、東ヨーロッパに分類されるルーマニア。
EUへの加盟を果たし、年々物価は上昇傾向にあります。
それでも1日3000円以下で旅行することができる国であることは変わりません。
中欧や西欧などのユーロ圏に比べると、食費や宿泊費などはかなりお得感がありますが、南に控える激安地域・バルカン諸国に比べると少し割高に感じてしまうかも。
また、ルーマニアはこのあたりの国の中では、比較的国土が大きめな国。
どうしても移動費が占める割合が大きくなるのも仕方のないことです。
観光地への入場料に関しても、ある程度の出費を覚悟しなければいけないルーマニア。
西欧に比べると安いのですが、内部の写真を撮りたい場合にはカメラ持ち込み料金を支払わなければならないところがほとんど。
場所にもよりますが、10LEI(=¥264)~30LEI (¥=810)ほどかかり、中には入場料よりも高いという本末転倒な場所まであります(笑)
周辺諸国に比べるとお得感は少ないものの、それでもまだまだ格安で旅行できるルーマニア。
観光スポットもたくさんあり、中世ヨーロッパの雰囲気がそのままに残る村々もたくさん…のぶよ的には強くおすすめしたい国のひとつです。
・できる限り鉄道を利用する!
ルーマニアは鉄道網が発達していて、バスよりもかなり安い料金で移動することができます。
列車のタイプにもよりますが、ブカレスト~ブラショフ間(172km)の移動で24LEI (¥=633)と、びっくりするような低料金で移動することが可能!
・ブラン城には行かない!
吸血鬼ドラキュラの城として有名なブラン城ですが、のぶよ的には全く行く価値のないツーリスト・トラップ(観光客向けの罠のような、訪れる価値のない施設)でしかありません。
入場料も40LEI (=¥1070)と、ルーマニアでは豪華なディナーが食べられる値段です。
・学生なら国際学生証の用意を!
ルーマニアの学生に対する優しさは本気です。ルーマニア人の学生は、なんと鉄道が無料で利用できるのが最たる例。
外国人でも、学生証を提示すると多くの観光スポットで割引価格で入場できますよ!
ヨーロッパで物価が安い国・第8位:モンテネグロ
・バックパッカースタイル:€23.80(=¥2902)
・快適一人旅スタイル:€56.30(=¥6867)
入国前の前評判では、「モンテネグロ、安いよ~」とまことしやかに囁かれていたモンテネグロ。
が、実際に入国してみた印象は、そうでもありませんでした。
いや、たしかに安いんです。
…安いんですが、それはすぐ北に位置するクロアチアとの対比でしかありません。
多くの旅行者が、2倍ほどの物価のクロアチアから国境を越えてモンテネグロに入国します。
すると、あら不思議。
そこまで激安でもないのに、なんだかものすごく安く感じてしまう「モンテネグロ・マジック」にかかってしまうんです(笑)
▲ アドリア海沿岸の世界遺産の町・コトルや、リゾート地・ブドヴァの物価は、モンテネグロ内でも最も高い部類。
内陸部の都市と比べると、レストランや商店などは1.5倍~2倍の値段がかかるのが普通です。
それでも、すぐ近くにあるドブロブニク(クロアチア最大の観光地&最も物価の高い町)に比べると半額ほどなので、日帰りバカンス客が泡のようにお金を使っていくのです。
のぶよがモンテネグロでどうしても納得いかなかったのが、長距離移動時の料金システム。
チケット自体の料金が€2(=¥240)なのに、バスターミナル使用料で+€1、荷物代で+€1、合計€4(=¥480)の出費となるのです。
…しかもたった45分間の移動で。
決してぼったくりではなく、そういうシステムの国なのですが、ちょっと意味が分かりませんでした。
・できる限り鉄道を利用する
バスターミナル使用料や荷物代など、謎にちまちまお金をとってくるバス移動に比べて、鉄道ではこれらの出費が一切かかりません。
モンテネグロ国鉄は路線網が限られているものの、鉄道が走っている区間なら断然おすすめ!
・アドリア海沿岸での滞在を最低限にする
とにかく物価が高い、モンテネグロのアドリア海沿岸の都市。
これらの都市への滞在は最低限に留め、「ヨーロッパで最も醜い都市」と言われる首都のポドゴリツァを基点に、鉄道を利用してデイトリップをしましょう。
国土が小さいモンテネグロでは、国内のほとんどの場所に日帰りでアクセス可能です。
ヨーロッパで物価が安い国・第7位:セルビア
・バックパッカースタイル:2520DIN(=¥2625)
・快適一人旅スタイル:5210DIN(=¥5428)
もうこの辺からはどんぐりの背比べとなってきます(笑)
かつてユーゴスラビアの中心として強大な力を持っていたセルビア。
EUにもNATOにも加盟しておらず、反米・反EU・新中国を貫く独自の道を進んでいる国です。
周辺のルーマニア、クロアチア、ボスニア、ハンガリーなどの国と比べると、セルビアの物価の安さは突出しています。
特に安く感じたのが外食費。
ちょっとしたレストランでランチメニューを注文しても、380DIN(=¥395)ほどで済んでしまいます。
移動費も距離を考えると妥当ですし、宿泊費もかなり安いです。
何より驚いたのが、セルビアには無料で入場できる観光スポットがかなり多いこと。
歴史ある城塞や遺跡など、多くの観光施設が無料で入場でき、観光にお金をほとんど使うことなく満喫できるのはものすごく嬉しい点です。
西側諸国からは未だにきな臭く思われているセルビアですが、のぶよ的には相当お気に入りの国の一つ。
物価も安く居心地も良いので、かなり長期滞在向きの国だと思います。
・外食の方が安く済む場合も
セルビアが誇るストリートフード文化。
注文が入ってから焼き上げるハンバーガーや名物のチェヴァピ(棒状のケバブ)など、美味しくてボリュームたっぷりなストリートフードが200円ほどで食べられます。しかもどこも24時間営業。
色々材料や調味料を購入して自炊するよりも、ストリートフードの方が安く済むかもしれません。
・ホステルがある都市を拠点にする
セルビアでは、ホステル文化が地方にまではまだ広がってはいません。
ベオグラードやニシュ、ノヴィ・サドなどの大都市では、格安で宿泊できるホステルが簡単に見つけられますが、地方部では値段の割に微妙なクオリティーのゲストハウスしか選択肢がない場合もしばしば。
ホステルがある大都市に宿泊しながら、日帰りでいろいろな場所を訪れるのが滞在費を節約するコツです。
ヨーロッパで物価が安い国・第6位:ブルガリア
・バックパッカースタイル:40.20Lv(=¥2433)
・快適一人旅スタイル:93.30Lv(=¥5648)
EU加盟国の中では、おそらく最安値レベルで滞在できる国がブルガリア。
EU非加盟のバルカン諸国に比べるとやや物価は上がるものの、1日2500円以下で旅行できるEU加盟国は他に存在しないでしょう。
特に安いのが、スーパーの食料品。
自炊派なら、少ない出費でいろいろな材料を使った贅沢な食事ができるでしょう。
スーパーマーケット以外でも、外食費も比較的リーズナブル。
ヨーロッパとトルコの食文化が混ざりあったブルガリア料理にも、ぜひ挑戦したいものです。
そして、酒呑みの皆さんはブルガリアに来たら最後。もう抜け出せなくなります。
というのもブルガリアのビールの値段は、ダントツでヨーロッパ最安値であるため。
2ℓのペットボトル入りのビールがなんと2Lv(=¥121)…それはそれは恐ろしい魔境のような国なのです。
距離の割に移動費もそこまで高くはなく、宿泊費もお得感がある点も嬉しいブルガリア。
のぶよ的には、ブルガリアはヨーロッパで最もコストパフォーマンスが良い国だと感じます。
EUに加盟し、大都市に行けばかなり快適な滞在ができるにもかかわらず、その物価は格安。
忙しく色々な場所をまわるよりも、住むようにゆっくりと滞在したい…そんな国です。
・スーパーマーケットを賢く利用する
ファストフード文化があまり発展していないブルガリアでは、ちょっとした食事に困ることも。
そんなときは、スーパーマーケットを利用しましょう!
名物のヨーグルトはもちろん、お惣菜やパンなども格安で売られているので、軽食にはぴったりです。
・タバコは北マケドニアで買いだめしておく
ブルガリアで高く感じたのが、たばこの値段。
銘柄にもよりますが、5.20Lv(=¥314)とあまり割安感はありません。
お隣の北マケドニアでは半額ほどの値段で売られているので、買いだめしておくのがおすすめ!
ヨーロッパで物価が安い国・第5位:北マケドニア
・バックパッカースタイル:1150Den(=¥2213)
・快適一人旅スタイル:3060Den(=¥5889)
バルカン半島の中でもひたすら影が薄い国、北マケドニア。
バックパッカーでも素通りや、1泊だけしてさっと次の国へと向かってしまう人が多いのですが、その物価は格安です。
首都のスコピエや観光地のオフリドなどでは、ホステル一泊350Den(=¥673)~、それ以外の都市でも、ゲストハウスの個室で600Den(=¥1149)~で宿泊できてしまうほど。
食費も安く、観光費も無料の場所が多いので、ほとんどお金を使う機会がありません。
北マケドニアで唯一高めなのは移動費。
…とは言っても、決して高すぎるわけではありません。あくまでも、周辺のもっと安い国に比べると割高かな?という程度です。
また、北マケドニアのタバコの値段はヨーロッパで最安の部類。
一箱90Den(=¥172)で購入できるので、喫煙者の人は北マケドニアで買いだめするのがおすすめ!
観光客がまだまだ少なく,移動手段のインフラにはやや難ありの北マケドニア。
穴場のスポットは数多く、のんびりした雰囲気にひたりながら旅するにはもってこいの国です。
・鉄道を利用する
所要時間は変わらないのに、バスに比べて半額に近い値段で移動できるのがマケドニアの鉄道。
路線網はあまり発達していないものの、鉄道が走っている区間なら利用価値アリです!
・ローカルレストランを探す
オフリドなどの観光地では、観光客向けのレストランの価格は相場よりかなり高め。
いっぽう、地元の人が通うようなローカルレストランならリーズナブルな価格で食事することができます。
ヨーロッパで物価が安い国・第4位:コソボ
・バックパッカースタイル:€18.60(=¥2193)
・快適一人旅スタイル:€37.90(=¥4470)
堂々の激安国として名前が挙げられるコソボ。
1日2000円あれば快適に滞在できる国です。
スーパーマーケットの食費、外食費のいずれも安いので、限られた予算でも快適に滞在することができます。
観光地としては未だ発展途上段階にあるコソボでは、ホステル文化はまだまだ始まったばかり。
そのため、全体的にホステルの価格は少し高めに感じました。
小さな国土なので、移動費がそこまでかからないのも嬉しいポイント。
国内どこへでも2時間以内でアクセスできるので、一か所に滞在しながらいろいろな場所を訪れることも可能です。
・入国前にユーロの現金を用意しておく
コソボのATMで、国際キャッシュカードを使って現金を下ろす場合、一律€5の手数料がかかってきます。
コソボの物価を考えるとぼったくりとしか思えないほど高額なこの手数料。
節約したいなら、コソボ滞在日数分のユーロの現金をあらかじめ用意しておきましょう。
ヨーロッパで物価が安い国・第3位:ウクライナ
・バックパッカースタイル:460UAH (=¥1892)
・快適一人旅スタイル:1060UAH (=¥4346)
第三位からは、もはや殿堂入りの安さを誇る国々が名を連ねます。
まずは東欧で最大の面積を誇るウクライナ。
1日2000円以下で快適に滞在することが可能という、ヨーロッパとは思えないような超物価の安い国です。
クリミア危機などの政治的不安定さにより、ウクライナの通貨・フリヴニャは価値が急落。
その要因もあり、海外からの旅行者にとってはウクライナは激安で旅行することができるわけです。
しかしながら、通貨価値が下がったとはいえ、全ての物価が半額になったとは一概には言えないもの。
というのも、通貨価値が半分になった反動で、市民生活の物価が2倍に跳ね上がったためです。
ウクライナで生活する人々にとっては全く嬉しいことではありませんが、外貨を持っている旅行者にとっては特に問題ありません。
(とはいえ、地元の人の生活を考えると両手を上げて喜ぶのは違うと思います)
ウクライナは食費、移動費、宿泊費、いずれをとっても驚くほど格安。
びっくりするくらいの低予算で滞在&旅行することが可能です。
特に安いのが宿泊費で、ホステルは1泊90UAH (=¥370)~。
この値段は、確実にヨーロッパ最安値だと思います。
そんな激安ホステルでもwi-fiはありますし、お湯もちゃんと出ます。
いったいどこから利益をとっているのか不思議で仕方ありません。
居れば居るほど、その底無し沼のごとき魅力にはまってしまう魔法の国・ウクライナ。
ズルズルと長期滞在してしまうこと必至な国です。
・夜行列車を利用する
ヨーロッパで最大級の面積を誇るウクライナでは、移動費は格安ではあるものの、距離がある分大きな出費となります。
都市間の移動なら、夜行の寝台列車を利用するのが移動費&宿泊費節約のコツ。ベッドが完備された列車なので、かなり快適に移動することができます!
ヨーロッパで物価が安い国・第2位:モルドバ
・バックパッカースタイル:312MDL (=¥1887)
・快適一人旅スタイル:607MDL (=¥3945)
ヨーロッパの物価が安い国・御三家の二つ目は、モルドバ。
日本では壊滅的に知名度がないモルドバ。
大西洋の楽園・モルディヴによく間違えられてしまうほどなので、そのマイナーさはお墨付きです。
モルドバはルーマニアとウクライナに挟まれた旧ソ連の小国。
その物価は、もはやヨーロッパのものではない安さを誇ります。
モルドバで特に安いのが、交通費。
・市内路線バス:どこまで行っても2MDL(=¥13)
・長距離バス:2時間移動して35MDL(=¥228)
と、もはや次元を越えた安さです。
外食費も格安なので、わざわざ材料を買いそろえて自炊するのが馬鹿馬鹿しく感じてしまうほど。
タバコも格安で、一箱28MDL (=¥182)。
北マケドニアと並んでヨーロッパ最安値の部類です。
とにかくどこに行っても何をしても激安なモルドバ。
ひたすらにのんびりと過ごしたり、首都のキシナウを拠点に地方部に足をのばしたりと、さまざまな旅行・滞在スタイルで楽しむことができます。
普通の観光客はまず訪れない国ですが、その居心地はかなりの良さ。
長期滞在にもおすすめな穴場の国です!
・コーヒーはインスタントを!
コーヒー文化が発達していないモルドバでは、ちょっとしたカフェで普通のコーヒーを頼むと30MDL (=¥195)とかなり高額。(もちろん日本よりは安いですが)
「コーヒー=贅沢品」という扱いなので、のぶよのようなコーヒー派にはインスタントコーヒーを購入して自分で淹れるのをおすすめします。
・沿ドニエストル共和国はさらに格安
すでに無敵の激安さを誇るモルドバですが、領内の未承認国家・沿ドニエストル共和国ではその安さに拍車がかかります。
モルドバから一方的に独立宣言をした沿ドニエストル共和国では、モルドバの通貨・モルドバレイではなく、独自の「沿ドニエストル・ルーブル」という謎すぎる通貨を使っています。
旧ソ連感しか感じられない未承認国家の物価…もはやぶっちぎりでこのランキング一位です。
ヨーロッパで物価が安い国・第1位:アルバニア
・バックパッカースタイル:1730Lek(=¥1730)
・快適一人旅スタイル:4120Lek(=¥4120)
お待たせしました。
三位のウクライナ、二位のモルドバときて、栄えある(?)「ヨーロッパで物価が安い国・第一位」に輝いたのはアルバニアです!
その安さは「ヨーロッパ」という括りでは収まりません。
世界的に見ても、ぶっちぎりで物価が安い国の一つだと思います。
とにかく全てにおいて激安なアルバニアですが、群を抜いているのは外食費の安さ。
ちゃんとしたレストランで食事をしても、一食250Lek(=¥250)~400Lek(=¥400)ほど。
ピザはホールで300Lek(=¥300)、軽食のブレク(肉やチーズ入りのパイ)は30Lek(=¥30)…もはや意味の分からない安さです。
アルバニアは移動費も格安。
・2時間のバス移動:200Lek(=¥200)
・市内の路線バス:40Lek(=¥40)
と、バンバン移動するスタイルの旅でも、あまり出費を気にしなくて良いのは嬉しい点ですよね。
のぶよ的にすごく嬉しかったのが、格安なのに至れり尽くせりなアルバニアの宿。
ホステルで700Lek(=¥700)~と、値段だけ見ると他のバルカン諸国と大して変わらない額に思えます。
しかし、アルバニアを甘く見てはいけません。
なぜなら、アルバニアでは宿泊代に朝食が含まれていることがほとんどだからです。
しかもその朝食も、パンとジャムだけといった粗末なものではなく、おしゃれなカフェごはんのよう。
ここの宿だけがすごいのではなく、全体的にものすごいクオリティーのものが食べられました。
激安の物価と、たくさんある見どころ、人懐っこいアルバニアの人々…
この国には、旅する人を魅了する何かが絶対にあります。
有名になって観光地化されてしまう前の今がチャンス。
ヨーロッパの秘境とも言われるアルバニアの魅力、五感で感じにいってほしいです!
・特になし(笑)
もはや予算を抑えようとする意味がないほどに激安のアルバニア。
散々安い安いと言われるタイやベトナムよりも安いので、何の努力もしなくても格安で旅行が楽しめます。
おわりに
というわけで、東欧・バルカン諸国で(というかヨーロッパで)最も物価が安い国ベスト3は…
①アルバニア
②モルドバ
③ウクライナ
となりました!
ちなみに、クロアチアを除く記事内のベスト10の国々は、そっくりそのままヨーロッパ全体の物価が安い国ランキングに適用できると思います。
(もしかしたらベラルーシがどこかに入ってくるかも)
個人的な感覚では、その後にポーランドやハンガリー、ラトビアなどが続くような印象…
とにかく!東ヨーロッパ・バルカン半島エリアは、一日3000円以下で滞在できる国がほとんどという脅威のエリア。
しかもただ安いだけではありません。
美しい大自然や長い歴史を感じさせる町並み、東洋と西洋が融合した雰囲気など、旅行者を魅了するポイントが多くあるのも特徴です。
日本人にはまだまだメジャーではない国々ですが、のぶよ的には心からおすすめしたい地域ばかり。
次の旅行はちょっと財布の紐を緩めて、古き良きヨーロッパの田舎感とオリエンタルな雰囲気漂う東欧・バルカン諸国をのんびりと巡ってみては?
コメント