こんにちは!ジョージアの首都・トビリシにのんびり滞在中!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
書こう書こうと思いながらも、ずるずると後回しにしていたテーマの記事をとうとう書くことにしました。
そう…今まで合計1年半以上も滞在し続けている、ジョージアの首都・トビリシのおすすめレストラン情報です。

のぶよがこの町に滞在している1年半は、イレギュラー中のイレギュラー。
コロナ禍にともなう各種制限によって、飲食店が閉鎖されている時期がとても長かったため(合計で8ヶ月くらい)、長い滞在期間のわりに外食を楽しむことがあまりできずにいました。
それに加え、ジョージアは物価の割に外食費の水準がかなり高めな国。
お洒落なジョージア料理レストランに行くとそれなりの金額になりますし、首都のトビリシは地方部に比べて物価が上がるのも言わずもがな…
とはいえ、大都会・トビリシにも良心的なお店はちゃんとあります!
今回の記事は、節約派の旅行者にもおすすめなトビリシの格安レストランのまとめ。
ジョージア料理がお手頃価格で食べられる食堂から、気軽に購入できるファストフードのお店まで…
新しいスポットを見つけ次第、随時追加していく予定です!
・2022年5月23日:⑪Klike’s Khinkali、⑫Joker Shaurmaを追加しました!
・2022年6月7日:⑬ペリメニNo.1、⑭Bikentias sakababeを追加しました!
・2022年6月14日:⑮ササディロ・コカコーラを追加しました!
- ①(たぶん)トビリシ最安値の食堂【マプシャリア】
- ②伝説の店は今も健在!【チュリ】
- ③ベジタリアンブームの火付け役?【ムフド】
- ④トビリシNo.1のシャウルマ店【ティフリス】
- ⑤場末な雰囲気で絶品BBQ!【ムツヴァディの食堂】
- ⑥トビリシのファストフード界の新星【メクシクリ・ツェレテルゼ】
- ⑦1杯80円の格安ビアガーデン!【ルディ・カズベキ】
- ⑧トビリシのファミレスでお手軽ジョージア料理!【サミキトノ】
- ⑨トビリシNo.1の絶品ロビアニ【謎の小屋】
- ⑩本物のシュクメルリにノックアウト!【レストラン・オルタチャラ】
- ⑪トビリシで一番美味しいヒンカリ!【Klike’s Khinkali】
- ⑫炭火焼き豚肉の名店!【Joker Shaurma】
- ⑬心温まるウクライナ&ロシア料理の食堂!【ペリメニNo.1】
- ⑭クタイシの名物グルメをトビリシで味わう!【Bikentias sakababe】
- ⑮人情食堂で味わう飾らないジョージア料理!【ササディロ・コカコーラ】
- おわりに
①(たぶん)トビリシ最安値の食堂【マプシャリア】

おそらく、トビリシ最安値の価格帯でジョージア料理を食べることができるお店が、マプシャリア(Mapshalia / მაფშალია)。
その知名度は抜群で、トビリシに長期滞在している外国人の間で知らぬ者はまずいないほど。
旅行者であっても、一度は足をのばす機会があると思います。
トビリシではもう風前の灯火となりつつある、昔ながらの食堂らしいリーズナブルな価格が最大の魅力ですが、味も抜群に美味しいです。


マプシャリアが素晴らしい点は、何を食べてもハズれないこと。
もともとは地元のおじさんたちが飲みに来るような店であったため、飲兵衛に合わせてか味付けはやや濃い目ではあるものの、どれもジョージアの食文化を反映した絶品ばかりです。
・バドリジャーニ・ニグヴジット(Badrijani Nigvzit=なすとクルミの前菜)
・オーストリ(Ostri=牛肉のスパイシーシチュー)
・オジャフリ(Ojakhuri=豚肉とじゃがいものグリル)
・ハルチョー(Kharcho=豚肉/鶏肉のスープ)
マプシャリアのオーナーはジョージア西部のサメグレロ地方の出身だそうで、トビリシでは珍しいサメグレロ料理のメニューもいくつか並びます。
バジェ(Bazhe)と呼ばれるくるみのペーストをベースにした「サメグレロ風ハルチョー」は絶品なので、一度は挑戦するべき! ▼

近年の観光ブームによって、あまりに有名になりすぎたマプシャリアは、常に多くの外国人で賑わいます。
とはいえ、外国人ツーリストに媚びたような店ではなく、あくまでもトビリシの昔ながらの食堂のスタイル&味を貫いている点も好印象です!
②伝説の店は今も健在!【チュリ】

かつて「バックパッカーの聖地」と称されたトビリシ。
この町を旅し、ときには沈没し…そんな往年の旅行者たちに愛され続けてきた伝説の店が、トビリシ中央市場の目の前にあります。
その名も「チュリ(Churi / ჭური)」。
リーズナブルな価格と、市場目の前というロケーションが生み出すローカル感が魅力的な、レストラン&飲み屋といった雰囲気のお店です。


こちらも①マプシャリアと同様に、もともとは市場で働くおじさん達が一杯ひっかけにくるようなお店でした。
そのため、はっきりした分かりやすい味つけが特徴的です。


チュリのメニューは、ジョージア料理の定番はほぼすべて揃ったもので、初めてジョージアを訪れる旅行者にはぴったり。
日本人の間では「シュクメルリ(鶏肉をニンニク&大量の油で揚げて牛乳を入れたもの)を食べるならここ!」と言われることが多いそうですが、それ以外にも美味しいものがたくさんあります。
・チヒルトゥマ(Chikhirtma=鶏肉と卵のレモンスープ)
・ヒンカリ(Khinkali=ジョージア風小籠包)
・アプハズラ(Apkhazura=ハンバーグ)

昼間の時間帯は空いていることが多く、一人での食事でも問題ありません。
いっぽう、夜になると市場のおじさんたちがわらわらと集まってきてディープな雰囲気になるそう。
複数人でローカル酒場感を味わいたいなら、夕食の時間帯もおすすめです。
③ベジタリアンブームの火付け役?【ムフド】

ここ数年、ベジタリアン/ヴィーガンブームが脈々と根付きつつあるトビリシ。
その火付け役となったお店の一つが、地下鉄ルスタヴェリ駅すぐそばにあるムフド(Muhudo)です。
ムフドのメニューはファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)ただひとつ。
ここのファラフェルがとにかく美味しいのです ▼

野菜とファラフェルがたっぷり詰まったラップサンドスタイルで提供され、お肉が入っていないとは思えないほどにボリューミー。
特製のタヒーニ(ごまのペースト)も香り高い絶品で、スパイシーソースを無料で入れてもらうことも可能です。
注文を受けてからファラフェルを揚げるため、提供までには10分ほどの時間がかかりますが、それこそが美味しいことの証。
トビリシNo.1のヘルシーフード、ぜひ一度は味わってみては?
④トビリシNo.1のシャウルマ店【ティフリス】

ジョージアでのファストフードの定番と言えば、鶏肉/豚肉を削ぎ落して野菜と一緒に巻きあげたシャウルマ(Shaurma)。
ジョージアのみならず、シャウルマは西アジア~旧ソ連地域の多くの国で食されています。
正直に言いますね。
トビリシのみならず、ジョージアのシャウルマはレベルが低い店が多いと思います。
ソース入れすぎで味が濃い、肉の焼き方がイマイチでジューシーさがない、生地の巻き方が下手、などなど。
本当に当たりはずれが激しいので、美味しい店を見つけた時の喜びといったら…
そんなトビリシですが、地元民の間で「トビリシで一番美味しいシャウルマ」と囁かれる店があります。
それが、地下鉄アヴラバリ駅近くにあるティフリス(Tiflis Fast Food)。


このエリアはアルメニア系住民が多いこともあり、隣国・アルメニア風の炭火焼きシャウルマが食べられるのです。(ジョージアで一般的なシャウルマは、専用の電動マシンで肉を焼く場合がほとんど)
新鮮な野菜と特製ソースが入るのはもちろん、ザクロの実がトッピングされる点もユニーク。
ほのかな甘みと酸味が、脂したたる肉とよく合います。

アルメニアのシャウルマは、炭火で肉を焼く以外にも特徴があります。
・フライドポテトが入る
・フレッシュハーブが大量に入る
・ソース/マヨネーズは最低限
ティフリスでは肉の焼き方こそアルメニア風の炭火焼きですが、それ以外はおなじみのジョージアンスタイル。
そんな隣同士の二国のフュージョンのようなシャウルマがこちら ▼

肉のジューシーさはギュッと詰まっており、野菜もシャッキシャキに新鮮。
ラヴァシュ(周りの生地)も良い感じにサクサク&もちもち食感で、総合的にとても美味しいです。
地元民の間で人気なだけあって、のぶよ的にもここのシャウルマがトビリシでは暫定一位。
まだまだ絶品シャウルマ探しの旅は続けるつもりですが(笑)、とりあえずここなら間違いないです!
⑤場末な雰囲気で絶品BBQ!【ムツヴァディの食堂】

トビリシ南東部に位置するサムゴリ地区(Samgori)。
巨大な市場やバスステーションが建ち並ぶカオスな雰囲気のエリアには、地元の人が通う食堂がまだまだ多く残っています。
サムゴリ地区に来たなら絶対に立ち寄ってほしいお店が、ジョージア風の串刺しBBQ「ムツヴァディ(Mtsvadi)」を専門に提供する名もなき食堂。
メニューはムツヴァディとパン、ビールくらいで、外観はただの掘っ立て小屋。
昔ながらの飲み屋スタイルのお店で、地元の人が次から次へと吸い込まれるように入っていきます。


看板メニューのムツヴァディは、ニンニクや各種スパイスでしっかりと下味がつけられた絶品。
炭火で焼かれるため、豚肉の本来の旨味と肉汁がギュッと閉じ込められており、何本も注文したくなるかも…
観光客はまずやって来ない、場末なローカル感も◎(そもそもここが飲食店だとは気が付くまい)
お店の人も気さくで良い感じなので、一度は挑戦してみてはいかがでしょうか。
⑥トビリシのファストフード界の新星【メクシクリ・ツェレテルゼ】

「格安で気軽にどこでも食べられるファストフード」といえば、シャウルマかハチャプリ(チーズパン)くらい…と、トビリシのストリートフード文化はまだまだ発展途上な印象。
いっぽう近年では③ファラフェル専門店のムフドのように、オリジナリティーのあるファストフードを提供するお店も少しずつ増えつつあります。
その一つが、メクシクリ・ツェレテルゼ(Meksikri Tseretelze)というテイクアウト専門の小さなお店。
メニューは基本的に「メクシクリ」と呼ばれるピリ辛ソーセージのみで、パンの種類(普通のサンドイッチ用/ラヴァシュ/ハンバーガー用etc)によって料金が少し変わります。

ここのソーセージがですね…とにかく美味しいのです!
「ソーセージ」に対する概念が根底から覆されるほどに。
自家製のソーセージをぶつ切りにして油でサッと揚げたものと、フレッシュな野菜を挟んだサンドイッチがメクシクリ。
ジョージア語で「メキシコ風」の名の通り、ピリッと辛い後味がクセになります。
中でも、具のソーセージはほわっほわ食感の極み。
口の中に入るやいなや溶けてなくなってしまうほどです。(大袈裟ではなく、ガチで溶ける)
ボリュームも文句なしで、物価上昇が激しいトビリシにおいてはリーズナブルな価格も◎
トビリシのファストフード界の台風の目となるか…?!
⑦1杯80円の格安ビアガーデン!【ルディ・カズベキ】

ジョージア国内最高峰のカズベキ山の名を冠した「カズベキビール」。
全国的にポピュラーな銘柄で、日本のラガービールに近いキレとのどごしには、根強いファンも多いです。
スーパーやその辺の商店でももちろん購入可能なカズベキビールですが、せっかくなら製造している工場に併設されたビアガーデンで味わうのもおすすめ!
それがこちらのルディ・カズベキ(ლუდი ყაზბეგი) です ▼


広々とした半屋外のテラス席は、なんと生ビールが1杯2.2GEL(=¥81)で飲めてしまう天国。
開放的な雰囲気の中で味わう生ビールは、瓶のものとはひと味もふた味も違います。
フードメニューも充実しているので、仲間たちと数人でワイワイ楽しむにはもってこい。(他の地元客はみんな数人連れだって来ている)
…まあ、のぶよは一人で行きましたが、普通に楽しめました(笑)
⑧トビリシのファミレスでお手軽ジョージア料理!【サミキトノ】

「初めてのジョージア旅行でどこのお店に行けば良いのかわからない…」という人は、とりあえずサミキトノ(Samikitno Georgian Cuisine)へ行きましょう。
トビリシに数店舗チェーン展開しているファミレスのようなお店で、
・一人でも入りやすい雰囲気
・写真付きメニューがある
・量がそこまで多すぎない
・比較的リーズナブルな料金
と、ジョージアのレストラン初心者にとっては嬉しい点ばかりです。


サミキトノのメニューは、ジョージア料理の基本的なものは一通りおさえたもの。
スープ系、前菜、メインなど…どれも普通に美味しいです!
・キノコのクリームスープ(Sokos Krem Supi)
・ヒンカリ(Khinkali=ジョージア風小籠包)
・ハルチョー(Kharcho=豚肉/鶏肉のスープ)
ヒンカリは定番のひき肉入りのもの以外にも、ポテト入りやキノコ入りなどバリエーション豊か。
一人では食べきれない量が出されるのが一般的なシュクメルリも、ハーフサイズがあるので注文しやすいです ▼


反対にオジャフリ(豚肉とポテトのグリル)やムツヴァディ(BBQ)などのグリル系料理に関しては、個人的には少々焼きすぎでイマイチだった印象。
その他はリーズナブルに美味しいものが食べられるので、気軽にレストラン利用したい人にはおすすめです!
⑨トビリシNo.1の絶品ロビアニ【謎の小屋】

⑤ムツヴァディの食堂のすぐ近くにあるサムゴリ・バスステーション。
ジョージア南部方面へのミニバスが発着するポイントですが、その敷地内の一角にある謎の小屋が隠れたグルメスポットなのです!(外観の写真撮り忘れた…)

小屋の中ではおばさんが一人で小麦粉生地をコネコネしており、ハチャプリ(チーズパン)などを販売しているのですが、この小屋の名物がロビアニ(Lobiani)。
「ロビアニ」とは豆をスパイスで煮込んだものを挟んだパイのような軽食のこと。
味つけや形などが店によって大きく変わる点も特徴的です。
この謎の小屋のロビアニは、スパイスしっかりめのエスニックな味付け&豆のホクホクねっとり食感が際立った絶品。
焼きたてのサクサク生地も香ばしくて美味しいです。
笑顔の素敵なおばさんとのコミュニケーションも含めて、「トビリシでNo.1のロビアニ」として勝手に推させていただいております(笑)
⑩本物のシュクメルリにノックアウト!【レストラン・オルタチャラ】

トビリシ中心街南部のオルタチャラ地区にあるレストラン・オルタチャラ(Restaurant Ortachala)は、グリル料理の名店。
野菜系・肉系…グリル料理ならまずここで間違いありません。
レストラン・オルタチャラ最大のポイントが、日本人にも人気があるシュクメルリの元祖バージョン(発祥の地であるラチャ地方風)が食せること。
鶏まるまる一羽 × 大量の油 × ニンニクまるまる1個(“1片”ではなく)といった恐ろしい料理なのですが、勇気のある人は挑戦してみてください(笑)


いずれのグリル料理も「ケツィ」と呼ばれる伝統的な陶器の器で提供してくれる点も◎
平日でも多くの地元民が食事にやってきており、その人気の高さがうかがい知れます。
⑪トビリシで一番美味しいヒンカリ!【Klike’s Khinkali】

旅行者にも地元民にも大人気のジョージア風小籠包といえば、ヒンカリ。
多くのレストランで提供される定番メニューですが、クオリティーはお店によって結構異なる者。
せっかくなら美味しいヒンカリを食べたいものですよね。
のぶよ的にトビリシで一番美味しいヒンカリだと思うのが、中心街に位置するKlike’s Khinkali。
このお店のすごいところが、食事メニューはヒンカリのみだという点。
トビリシ広しといえども客単価の安いヒンカリ一本で勝負している店はかなり珍しく、揺るぎない自信がうかがえます。


そのお味は、もはや感動もの。
定番のひき肉入りのヒンカリはもちろん美味しいですが、スパイスの効いたキノコソテー入りのものやポテト&チーズ入りのものなどもすべてがかなりレベルが高いです。
肩肘張らないお店の雰囲気で、一人でも気兼ねなく利用できる点も◎
どうか実際に訪れて、絶品ヒンカリに感動してほしいです!
⑫炭火焼き豚肉の名店!【Joker Shaurma】

⑤ムツヴァディの食堂と双璧をなす美味しさのムツヴァディ(ジョージア風BBQ)が食べられるのが、市内北部のディドゥベ・バスステーション近くにあるJoker Shaurma。
地元の人が入れ替わり立ち替わりするようなお店で、例のごとく飾りっ気はありません。
シャウルマやカバビ(棒状ひき肉グリル)などBBQ系のメニューが専門で、店名には「シャウルマ」とついているものの、このお店の隠れた名物がジョージア風BBQのムツヴァディ。
店頭では炭火を起こして肉がじっくりと焼かれており、良い香りが周囲にまでただよっています。

炭火で焼かれた豚肉のジューシーさは言わずもがな。
無料でついてくる自家製サツェベリソース(トマトとハーブのピリ辛ソース)との相性も抜群です。
都市間マルシュルートカ(ミニバス)の発着拠点であるバスステーションすぐそばに位置しているので、移動のついでに立ち寄ることができる点も◎
生ビールも置いてあるので、地方部へのデイトリップ終了のシメにもおすすめです!
⑬心温まるウクライナ&ロシア料理の食堂!【ペリメニNo.1】

トビリシ南東部のイサニ地区の一角にぽつりとたたずむ、ウクライナ料理とロシア料理を提供する食堂。
「ペリメニNo.1」とだけ書かれた看板が出ているだけで、知らないと通り過ぎてしまうようなたたずまいですが、その内部は別世界。
絶品の東欧の味を求めて、地元のジョージア人をはじめ旧ソ連圏出身の人々が集まる異空間となっています。


店名にもなっている通り、このお店の一番の名物はサワークリームで煮込まれたペリメニ(水餃子)。
一つ一つ丁寧に手作りされたペリメニはとにかく美味しく、本場で食べるものにも負けていません。
ボルシチやビーフストロガノフなど、他にもウクライナやロシアの家庭料理が充実。どれもかなりの絶品です。
お店の人のサバサバしていながらもウェルカムな対応も含めて大満足間違いなし!
トビリシ滞在中にぜひ一度は足を運んでみては?
⑭クタイシの名物グルメをトビリシで味わう!【Bikentias sakababe】

車の修理屋や部品工場が建ち並ぶツェレテリ地区の一角にあるビケンティアス・サカバベ(Bikentias sakababe / ბიკენტიას საქაბაბე)は、一見するとただの民家や倉庫のような外観のお店。
実はここ、ジョージア中西部の都市・クタイシ発祥の「クタイシ風ケバブ(カバビ)」の名店と同系列のお店。
クタイシでは伝説級の知名度を誇る名物グルメが、トビリシでも食べられるレアな場所なのです。


店内は「THE・食堂」といった質素な雰囲気。
カウンターが設置されており、事前に注文&支払いをするのもよくあるスタイルです。
メニューはジョージア語のみで、初めての人にはやや難易度が高いかも。
クタイシ本店のメニューはケバブ + パン + ビールのセットが10GEL(=¥440)の一種類のみでしたが、トビリシ店ではジョージア料理の定番は押さえた豊富なラインナップ。
価格はクタイシに比べて少々高めとなっています ▼

オーストリ、ヒンカリ、シュクメルリなど、ジョージア料理の定番系はほとんど揃っていますが、やはりここは名物のカバビ(Kababi /ქაბაბი)を注文するのが流儀でしょう!
「カバビ」とはジョージア語で、棒状に固めたひき肉をグリルした料理のこと。
一般的にはラヴァシと呼ばれる薄いパンで巻かれた状態で提供され、ファストフード感が強いです。
いっぽうで、このお店が提供するカバビは「クタイシ風」。
何が違うのかというと、トマトとビールを煮詰めたソースにどっぷりと浸った状態のメイン料理として提供されるのです ▼


ジューシーなお肉とスパイシーなソースのハーモニーは、クタイシで食べたものと遜色ない美味しさ。
とにもかくにも、ビールとの相性が抜群です!
一つ異なるのは、ここトビリシ店のソースはかなりスパイシー(というか激辛)だった点。
クタイシの本店のソースも辛味はありましたが、もう少し甘味やコクが全面に出ていたような気もします。
また、トビリシ店ではビールがついてこない(別料金で3.5GEL=¥157)点も大きな違い。物価が高めなトビリシなので仕方ないかもしれませんが…
とはいえ、クタイシ風ケバブといえばビールでグイッと流し込むものなので、ここはぜひ注文しておくのが◎
本店との多少の違いはあるものの、わざわざクタイシまで足をのばさなくとも、トビリシにいながら本場の味が楽しめるのは大きな魅力。
ローカルな食堂&酒場感も素敵ですし、他にもメニューは豊富なのでぜひ一度は足を運んでみてください!(できればクタイシ本店のカバビもぜひ食べ比べてほしい…!)
⑮人情食堂で味わう飾らないジョージア料理!【ササディロ・コカコーラ】

トビリシ北部のディドゥベ地区でひっそりと営業するササディロ・コカコーラ(სასადილო კოკა კოლა)は、「THE・ソ連時代のローカル食堂&酒場」といった雰囲気のお店。
かつてはコカコーラの製造工場に併設されていた「社員食堂」のようなお店だったそうですが、工場が閉鎖。
現在は、近所のおじさんたちが集まるディープな雰囲気の食堂として営業しています。


ムツヴァディ(ジョージア風BBQ)やカバビ(棒状ひき肉のグリル)などのBBQ系料理をはじめ、このお店のウリは種類豊富なスープ料理と煮込み料理。
チャカプリ、ハルチョー、チャシュシュリ…
どれも飾りっ気こそありませんが、じっくりと調理されたことが舌で感じられるものばかりです。

英語はいっさい通じず、ロシア語すらも通じないというジョージア語100%のエクストリーム・ディープな環境ですが、店員さんたちはみんなとても温かく笑顔で迎えてくれます。
何回も通いたくなるような人情味と素朴なジョージア料理が味わえるおすすめの食堂。
ジョージア語の腕試しもかねて、訪問してみてはいかがでしょうか。
おわりに
トビリシ市内でリーズナブルに美味しいものが食べられるグルメスポットやレストランを紹介しました。
肩肘はったお洒落レストランも良いのですが、地元の人に愛される庶民的な店やストリートフードこそが、ある土地の食文化の根幹を成すもの。
今回紹介したお店はどれも、一人でも気兼ねなく利用できる雰囲気なので、トビリシ滞在中の食事場所選びの参考にしてもらえれば嬉しいです。
今後も新しい場所を開拓したら、どんどん追加していこうと思います!
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