8か月旅した東欧・バルカン諸国の料理。おすすめ名物グルメ15選

こんにちは!8ヶ月間東ヨーロッパを周遊した、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

これまで東欧、バルカン諸国を旅すること11ヵ国。

これまで訪れた国11ヵ国

・ルーマニア (1ヶ月)
・モルドバ (3週間)
・ウクライナ (1ヶ月)
・セルビア (3週間)
・ボスニア・ヘルツェゴビナ (3週間)
・クロアチア (1ヶ月)
・モンテネグロ (3週間)
・アルバニア (1ヶ月)
・コソボ (2週間)
・北マケドニア (2週間)
・ブルガリア (1ヶ月)

間もなくヨーロッパを抜けることになるので、一つの区切りとして、これまでに行った中で良かった場所をシェアしていくこの企画。

今回は、「絶品の名物グルメ編」です。

東欧やバルカン半島の料理と聞いても、きっと多くの日本人にとっては馴染みのないもの。

それは西ヨーロッパの人にとっても同じこと。
同じヨーロッパとは思えないほど異なった食文化が根付いているのがこの地域なのです。

ひとことで「東欧」や「バルカン諸国」と言っても、その食文化は国によって、また地域によって大きく変わってきます。

↑ウクライナと言えば、ボルシチ。

ロシア文化が強いウクライナではロシア風の料理が目立ちますし、オスマントルコ時代の影響が強いバルカン半島南部ではトルコ料理の影響が、オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあったバルカン半島北部ではハンガリー料理の影響が強く見られます。

↑実はシーフードパスタが名物のアルバニア

海を挟んだイタリアとの関係が強かったアルバニアでは、オリーブオイルやレモン、ニンニクを多用した料理が食べられますし、唯一のラテン民族の国であるルーマニアとモルドバではパセリを多用するなど、周辺諸国とはまた異なった豊かな食文化を感じることができます。

ブレク(棒状のバイ)やプリスカヴィツァ(バルカン風ハンバーグ)など、かつてユーゴスラビアという一つの国だったバルカン諸国のほとんどの国で共通の料理も多いものの、その調理法や味付け、食べ方などは国や地域によって大きく異なります。

↑プリスカヴィッツァならセルビアが一番!

旅すれば旅するほど、食文化の変遷を口で感じられるのも面白いこの地域。
また、じっくりと手間暇かけて作られた、手作り感溢れる素朴な料理が多いのも特徴です。

今回は、8か月間の東欧・バルカン諸国旅で食した数々の料理の中でも、「これ、日本でも食べたい!」とのぶよが感動した15品を紹介します。
(あまりに美味しいものが多すぎて、10品に収まりませんでした)

各項にその国の料理のまとめ記事のリンクを貼っているので、気になった国の料理をより詳しく見たいなら要チェックです!

のぶよは高級レストランには全く縁のないタイプの旅人です。

日本で生活していても、ラーメンやうどん、親子丼や定食でOK。お洒落なカフェごはんや1000円以上のランチ等全く興味がありません。
というか、それこそがローカルな食文化なのではないでしょうか。

この記事で紹介しているのは、そんなのぶよの基準に照らし合わせた、地元の人々が毎日食べているようなその土地に根付いた料理だけ。

ほとんどが500円以下で食べられるものばかりなので、節約派の人も是非挑戦してみてください!

この記事内にひとつも入っていないのが、クロアチア料理です。

残念なことに、クロアチアは食文化空白地帯
独自の料理はほぼ皆無で、周辺国と同じものが2倍の値段で、しかも美味しさは半減で提供されます。
(素材は良いんです、ダルマチア産の生ハムとか。ただ料理のオリジナリティーやこだわりがまじでゼロ。)

いっぺんに焼いておいた作り置きの肉料理やクタクタに茹でられたパスタ。名物の高級シーフードだって水温が高いアドリア海のものなんてたかがしれています。(しかも全部グリル。もはや質関係ない。)

高級レストランに行けばまた違うのでしょうが、のぶよには縁のないもの。
クロアチア料理のランクインを期待している方は、どうぞお戻りください(笑)

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目次

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ1:サルマーレ / ルーマニア

なんだか優雅な響きのサルマーレ(Sarmale)は、ルーマニア風ロールキャベツ。

冬の間の保存食として酢漬けしたキャベツで米やひき肉を巻いて、トマトやパプリカペーストがベースのスープでじっくりと煮込んだものです。

スメタナと呼ばれるサワークリームをたっぷりとかけていただくのがルーマニア流。

美味しすぎて毎日のように食べていましたが、最強のサルマーレは、ドナウデルタ地方のおばあちゃんが作ってくれた自家製のものでした。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ2:チョルバ・ルドゥウツェアヌ / ルーマニア

ルーマニア北部にある南ブコビナ地方の名物スープがチョルバ・ルドゥツェアヌ(Ciorba rădăuțeană)

ひとことで言うと、「鶏肉のバタークリームスープ」といったところ。
ね、美味しそうでしょ?(笑)

具はゴロゴロとした鶏肉と玉ねぎのみというシンプルなものですが、濃厚なバターの風味と鶏の旨味がもう絶品すぎました。
まじで、究極のスープです。味噌汁が負けたレベル。

これを食べるためだけにでも、ルーマニアに行く価値があります
とは言っても、ブカレストやブラショフなどルーマニアの他の地域ではまず食べることができません。

わざわざ南ブコビナ地方にまで足を運んだ人だけが食べられる、究極の絶品スープなのです。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ3:ヴァレニキ / ウクライナ

続いては、東欧文化色濃いウクライナから、超ポピュラーなウクライナ料理・ヴァレニキ(вареники)を紹介します。

ウクライナ風水餃子であるヴァレニキは、東欧料理の代表的な存在。

お隣のロシアにはペリメニという水餃子があるものの、ウクライナのヴァレニキはそれより大振りで具もたっぷり。

中身にはバリエーションがあり、鶏肉や豚肉、じゃがいもが入ったものから、フルーツが入った甘いバージョンまでさまざまです。

たっぷりのスメタナ(サワークリーム)をかけていただくと、東欧に居ることが感じられること間違いありません。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ4:ポークリブ / ウクライナ

ウクライナ西部・リヴィウの隠れた名物が、ジューシーなポークリブ(свинячі ребра)
その名の通り、豚の骨付きあばら肉を豪快に焼き上げたものです。

ただ焼くのではなく、ハチミツに漬けた肉を焼き上げるのがリヴィウ流。
付け合せのソースがこれまた絶品で、日本のウスターソースを思い出させる甘辛い味です。

リヴィウにあるポークリブ専門店では、ウクライナ美人の店員さんがでかすぎる包丁を使って目の前で骨付き肉を豪快にカットしてくれます。

ナイフやフォークの用意はなく、客全員が素手で肉に喰らいつくというワイルドすぎるスタイルでした(笑)

ビール文化が根付いているリヴィウでは、他にも美味しいものがたくさん。
旅行するなら是非いろいろと挑戦してみましょう。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ5:沿ドニエストル風肉じゃが / モルドバ

まだ五つ目ですが、言わせてください。

これが、のぶよが8か月間の旅の中で食べたものの中で、最も美味しい料理です。

その名も「沿ドニエストル風肉じゃが」。
その名の通り、モルドバ内の未承認国家・沿ドニエストル共和国のティラスポリで食した、肉とじゃがいもの煮物です。

メニューもないようなローカル食堂で、つたないロシア語で「肉、ポテト」と言って出てきたのがこちらでした。
料理名を教えてもらったのですが、覚えられません(笑)

キノコの風味が強い煮汁でじっくりと煮込まれたじゃがいもには、ものすごい旨味が染み込んでいます。
豚肉は後のせのようで、ニンニクをベースにしっかりとした味がついていました。

モルドバ料理風の刻みパセリと、ロシア料理風のディルという香草がどちらものっているのもポイント。
二つの国の文化を持つ沿ドニエストルという「未承認国家」が皿の上に表れています。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ6:ユネチャ・チョルバ / セルビア

バルカン半島の隠れた美食の国・セルビア。

歴史的にオーストリア=ハンガリー帝国領だったベオグラード以北ではハンガリー文化の影響が、オスマントルコ帝国領だった南部はトルコ文化の影響が強く、それは料理にも表れています。

セルビア北部のノヴィ・サドで食べたユネチャ・チョルバ(Juneća Čorba)は、柔らかく煮込んだ仔牛肉のスープ。

旨味がとても強く、一体どうやって出汁をとっているのか不思議に感じたほど。

なによりすごいのが、のぶよが入ったレストランではユネチャ・チョルバが鍋ごと提供されたこと(笑)

他に何も頼まなくて大丈夫です。おとなしくスープだけにしておきましょう。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ7:リブリャ・チョルバ / セルビア

続いては、セルビア西部の川の町・ウジツェの名物グルメ、リブリャ・チョルバ(Riblja Čorba)

セルビア語で「魚のスープ」の名の通り、ウジツェを流れる川で獲れた魚の身をじっくりと煮込んだ絶品のスープです。

海外を旅していると、なかなか魚料理を味わう機会が得られないもの。
シーフードレストランは値が張りますし、せっかく注文してもただグリルしただけの魚だったりします。

しかしながら、ウジツェの魚のスープは感動もの
川魚特有の臭みは全くなく、魚の旨味が口の中いっぱいに広がる絶品です。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ8:チュフタ / セルビア

トルコ料理由来のチュフタ(Ćufta)は、国によって「キョフテ」「チュフテ」など様々な呼び方をされるバルカン風ミートボールのこと。
バルカン半島の広い地域で食べられています。

セルビアではそこまでポピュラーではないチュフタですが、もし見つけたらラッキー。

というのも、他の国ではただグリルしただけのミートボールが多いのですが(それでも美味しいですが)、セルビアでは特製のソースで煮込んだものが主流だからです。

ハンガリー料理の影響か、パプリカペーストをベースにじっくりと煮込まれたチュフタ。
とろけるほどに柔らかく、肉の旨味もちゃんと感じられる絶品です。

セルビアに来たら是非挑戦したい一品です。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ9:ブレク / ボスニア・ヘルツェゴビナ

バルカン諸国、特に旧ユーゴスラビア地域全体で食べられているブレク(Burek)は、何層にも重ねたパイ生地に具を挟んだパイ。

ひき肉やチーズが主流ですが、ほうれん草やポテト入りのものもあり、幅広いバリエーションがあります。

バルカン諸国ならどこでも、朝食や軽めの昼食、軽食として大人気なブレク。
のぶよもさんざん食べてきましたが、最も美味しかったブレクはボスニア・ヘルツェゴビナのものでした

他の国のものに比べて油っこさがなく、具がやや多めなのもポイントですが、ボスニアではサワークリームをかけて食べるのが特徴的です。

値段も安く、どこでも手軽に食べられるブレク。
バルカン諸国を旅するなら一度はお世話になることでしょう。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ10:シャレーナ・ドルマ / ボスニア・ヘルツェゴビナ

「ボスニア風野菜のひき肉&米詰め」と言うべきシャレーナ・ドルマ(Šarena dolma)は、ボスニア・ヘルツェゴビナに来たら一度は食したい地元の味。

中に具を詰められそうな野菜はとにかく使うのがボスニア流。
色とりどりの見た目も食欲をそそります。

ボスニア料理全般に言えることなのですが、周辺の国に比べて味付けが優しくてあっさりしていて、一皿の量が少なめなので、ペロリと平らげることができます。

野菜の旨味とひき肉の旨味が見事にマッチした、絶品の煮込み料理です。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ11:ムツカリッツァ / モンテネグロ

とにかく肉、肉、肉で味付けは総じてこってりというモンテネグロ料理。
町の人々のずんぐりむっくり率を見れば納得のいくことではあります(笑)

そんなモンテネグロ料理でも感動的な美味しさだったのが、こちらのムツカリツァ(Mućkalica)

元はセルビア南部の料理で、セルビア人人口が多いモンテネグロ北東部で多く食べられます。

玉ねぎやトマト、パプリカなどの野菜をじっくりと煮込んだソースをベースに、別でグリルした豚肉や鶏肉を入れたモンテネグロ風シチューといったところ。

その味たるや。
ものすごい野菜の旨味が口の中に広がり、なんだかカレーのように感じられました。

ご飯がほしくなること必至な一品です。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ12:タシュチェヴァプ / アルバニア

みなさん、アルバニアに行くなら絶対にタシュチェヴァプ(Tasqebap)を食べてください。

アルバニア全国津々浦々、どんな小さな食堂にだってある定番メニューです。

「チェヴァプ」という言葉から「ケバブ」を連想して、「どうせグリルした肉でしょ」と思っていたのぶよ。

実際にやってきたのは、牛肉をトロトロになるまで煮込んだ、アルバニア風ビーフシチューでした。

具は牛肉と玉ねぎのみという超絶シンプルな料理なのですが、この味付けがかなり絶品。
どうしたらここまで肉の旨味が出るのか不思議に思います。

実は意外と米文化のアルバニア。
ピラフ(Pilaf)と呼ばれるブイヨンで炊き上げた米がつけあわせとして食べられるのも日本人的には嬉しい点。

タシュチェヴァプには絶対に米です。パンなんて必要ありません。

ハンガリーの食文化の影響をあまり受けていないアルバニアでは、周辺の国でよく見られるパプリカを味付けに使った料理が少ないのも特徴的です。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ13:タフ・コーシ / アルバニア&コソボ

もう一つアルバニア料理からタフ・コーシ(Tavê kosi)を紹介します。

羊肉のヨーグルト&レモン煮込み」という、日本人的には全く味の想像がつかないこちらの料理ですが、めちゃくちゃ美味しいです

ハーブで下味がつけられた羊肉は臭みが全くなく、とても柔らかく煮込まれています。
酸味が強いヨーグルトにさらにレモン汁を入れるという酸っぱさのオンパレードなのですが、不思議とやみつきになる味。

地理的にイタリアとギリシャに近いアルバニア。
これらの国の食文化とよく似た気候の影響からか、レモンやオリーブオイルを多用するという、バルカン半島では類を見ない独特な食文化を持っています。

タフ・コーシは羊の放牧が盛んなアルバニア中部~南部とお隣のコソボでしか見られない名物料理なので、メニューの中に見つけた際は是非挑戦してみてください。
(コソボでは「タフ・エルバサン(アルバニア中部の都市名)」と呼ばれますが、ほぼ同じ料理です。)

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ14:セルスコ・メソ / 北マケドニア

マケドニア料理で絶対に挑戦したいのがセルスコ・メソ (Selsko Meso)という煮込み料理。

豚肉を大量のキノコや野菜とともにじっくり煮込んだもので、とにかく素材の旨味がすごすぎる一品です。

味付けも絶妙な塩加減で、少々とろみが効いたスープはまるで中華料理のあんかけのような風味。
お察しの通り、白ご飯が欲しくなったことは言うまでもありません(笑)

マケドニアの野菜やきのこ類の美味しさはとても有名で、良質な土壌と温暖な気候が旨味の強い野菜を育てるそう。

また、セルスカ・メソに限らず、煮込み料理は伝統的な陶器の器で提供してくれるのがマケドニアのスタイル。
チープな食堂でもそうなのですから、すごいことです。

東ヨーロッパ・バルカン料理名物グルメ15:サチ / ブルガリア

日本人にとってヨーグルトのイメージしかないブルガリア。

しかし意外なことに、ブルガリア料理ではあまりヨーグルトを大々的に使用したものに出会うことはありません。

そんなブルガリアの美味しいが詰まった一品がサチ(Satchi)

「サチ」とは円形の鉄鍋を使った料理の総称で、肉や野菜、キノコ類やチーズなど、地方によってその内容は変わります。
日本で言う「鍋料理」と考えるとわかりやすいかもしれません。

田舎料理らしく、野菜と肉の旨味を存分に活かしたサチは、本来は数人でシェアしてワイワイ食べるもの。
この辺りも、日本の鍋料理と何だか共通していますね。

もちろんのぶよは一人鍋ならぬ一人サチでした。幸薄め。

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おわりに

これまで8か月間で食してきた、東欧・バルカン諸国の名物グルメ15品を紹介してきました。

10品に絞れなくてごめんなさい。
でも、のぶよが優柔不断なのではなく、美味しいものが多すぎるんです。

物価の安いこの地域では、レストランで名物料理を食べても格安で済むのが節約派バックパッカーにとっては嬉しいところ。

のぶよは、その土地の料理を食べること=その土地を知ることにつながると考えています。
なので、できる限り外食します。(とは言っても、チープな食堂限定ですが)

毎日自炊で節約をするバックパッカーの鏡のような旅もいいですが、時にはその場所の人が毎日食べているような料理を食してみるのもおすすめ。

だって日本に来た外国人が、ラーメンや寿司、お好み焼きを食べずに帰るなんて、もったいなさすぎるじゃないですか(笑)

また、食事一つとっても文化の移り変わりが感じられるのも面白いところです。
ウクライナではロシア風だったものがモルドバではルーマニア風になり、ハンガリー風な味付けだったセルビアからボスニアに入ると一気にトルコ風になったり…。

食文化は、その土地の歴史や文化、自然環境とは無関係では決してありません。

味覚でも楽しむことができる異国情緒。
東欧やバルカン諸国に訪れる際は、是非あなたの舌で感じてみてください!

紹介しきれなかった絶品料理はこちらから。

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