バルカン半島一怠け者?モンテネグロ人のキリギリスなエピソード5選とその理由を考えてみた

バルカン半島一怠け者?モンテネグロ人のキリギリスなエピソード5選とその理由を考えてみた

こんにちは!モンテネグロ滞在を満喫中、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

「ところ変われば文化も変わる」

これまでにセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチアとまわってきましたが、どこの国の人も口を揃えて言うことがあります。。

「モンテネグロはやばい。あそこの人はバルカンで一番の怠け者だ」と。

働くのが大好きすぎる日本から来たのぶよにとっては、どこもそんなに大差ないような気がしていたのですが、実際にモンテネグロ入りして思いました。

「やばいわ、この国。みんな怠け者だわ。」と。

お隣の働き者なボスニアの人々がアリなら、怠け者なモンテネグロ人はキリギリス。
ギターは弾いていませんが、とにかく喋っているだけです(笑)

今回は、よくジョークのネタにもされるモンテネグロ人の怠け者さを、実際にのぶよが体験した5つのエピソードとともに紹介します。

記事後半では、どうしてモンテネグロ人がこんなに怠け者なのか、その理由も考察しています。

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怠け者すぎるモンテネグロ人の5つのエピソード

1.謎すぎる人件費の使い方

↑彼の仕事は、誰も来ないバス停でチケットを売ること。もしくはスマホいじり。

他の国からモンテネグロに入った旅行者がまず驚くのが、無駄にもほどがある人件費の使い方でしょう。

スーパーマーケットに行くと、常時10人以上の従業員がおり、ちんたらちんたら棚出し作業をしています。

これが、ショッピングセンターにあるような大きなスーパーならまだわかるのですが、町中の普通サイズのスーパーでの話です。

彼らの仕事は、商品を前に出したり補充すること。
客の数以上に従業員がいて、スーパーの売り場の通路を占拠して棚出ししているので、正直ものすごく邪魔です。

しかも誰一人として仕事を黙々としてはおらず、従業員同士でお喋りしながらちんたらと商品の補充をしています。

その一方で、レジにはこれまたちんたらと働く従業員がたった一人だけ
案の定、レジ前には列ができますが、誰一人として他のレジにはやってきません。

非効率も甚だしいシステムだと思います。

また、のぶよがブドヴァで利用したローカルバス会社では、運転手とは別に、各停留所にチケットを販売する係がいました

停留所というのはバスステーションなどではなく、本当にただのバス停。

「こんなバス停、一日何人が利用すんねん」という寂れた場所のバス停にすら係員が暇そうに座っています。

彼らの仕事は、人が来たらチケットを売るだけ。
その他の時間は、暇そうにスマホをいじるのみです。

運転手に直接払うシステムにすればいいと思うでしょう。

きっとそれは、日本人的な考えなのかも。

モンテネグロ人の間では、運転する人、チケットを売る人など明確に役割が分かれているのが当然なのかもしれません。

それもこれも、一人当たりの仕事量を減らす=できる限り働かないようにする」ということにつながってくると考えてしまうのは穿ち過ぎでしょうか。

2.謎すぎる商売とやる気のなさ

↑木陰でお喋りする人たち。ただの暇人と思いきや、勤務中のバス会社の人たちでした。

モンテネグロ人は、いかに最小限の労働力でお金を稼ぐかということに人生の全てをかけています

その最たる例が、周辺の国では見られないような謎の商売。

世界遺産・コトルを代表する、コトル湾のパノラマの風景。

この風景を望むためには、延々と続く城壁を登らなければなりません。

城壁上にはかなりの数の階段があり、夏場は灼熱となるコトルではなかなかハードです。

そこに目をつけたモンテネグロ人。

朝一でスーパーマーケットで大量に水やビールを購入してクーラーボックスに入れ、城壁上の適当なところで三倍以上の価格で売りさばく商売を見出しました。

最初に思いついた人はなかなか賢いと思うのですが、問題はみんながみんな真似をして同じことをしている点。

コトルの城壁を歩くと、30人以上がクーラーボックスを置いて同じようなものを売っています(笑)

こんなに競合が多くて果たして儲かるのか不思議で仕方ありません。

そして彼らは総じてやる気がなく、ただ座ってスマホをいじっているだけ。

観光客に声をかけて物を売ろうとする気も一切ありません。

また、コトルやブドヴァなどの観光地の旧市街では、お土産屋やレストランの前で呼び込みをするだけの人(主に若い女の子)が多く見られます。

彼女たちもやる気は皆無で、日陰で喋っていたりタバコを吸っているだけ。

そうやって、貴重な若い時間を過ごしているのです。
なんというか、もっと他にできることがあるのでは。

3.できる限り働かずにお金を得ようとする

↑入場料100ユーロのビーチ

モンテネグロ人の怠け者エピソードが集約されているのが、「いかに何もしないでお金を稼ぐか」ということに全力を注いでいること。

特に顕著なのが、観光客が増加しているアドリア海沿岸の都市においてです。

「モンテネグロ版モンサンミッシェル」として有名になったスヴェティ・ステファンでは、ビーチへの入場料がかかります。

それも、€100という超高額な料金

そんなの一体誰が利用するんだと疑問に思いますが、世界にはそういう人がいるんです。
お金を使うことを厭わない人たちが。(主にロシアのお金持ち)

ビーチに椅子とパラソルを置いて、あとは入口で座っていればいいんですから、こんな楽な金儲けの方法もないでしょう。

4.明確すぎる観光客プライス

↑モンテネグロ人には、写真のレシートの合計金額から20%引きになるモンテネグロ割なるものが水面下に存在する。

のぶよ的にモンテネグロですごく嫌だったのが、観光客用の値段と地元の人向けの値段の二種類が存在する点。

こちらも、観光客が多く集まるアドリア海沿岸での話になるのですが、どこのレストランやバーの料金も高く設定されています。

別にメニューが二通りあるわけではないので観光客が知る由もないのですが、地元の人はメニューに表記された値段からモンテネグロ人割引を受けられることがほとんど

市場やローカルのパン屋など、商品の値段が表記されていない場所では、観光客に対して二倍ほどの値段を言ってきます。

それでも隣国のクロアチアよりは多少安いので、誰も疑問に思わずにお金を払ってしまうのです。

のぶよが出会ったモンテネグロ人が教えてくれたのですが、
「買う前に料金を確認することは絶対。モンテネグロ語で会話すれば地元プライスになる」
とのこと。

いったいどれだけの観光客がモンテネグロ語に堪能なのか疑問なところですが、そういうことらしいです。

とにかく、値段が書かれていないものを買うときは、事前の確認が不可欠

スーパーマーケットでは観光客も地元の人と同じ値段で買い物ができます。

5.やたら猫推し

最後はただのこじつけになるのですが、モンテネグロではやたら猫が推されています(笑)

お土産屋には、猫をモチーフにしたバッグやマグネットがずらり。

町で見かける猫の数も尋常ではなく、そのほとんどが人に慣れています。

コトル旧市街には猫博物館なるものまであります

のぶよが泊まったホステルの宿泊客が訪問したそうですが、「糞だった」とのことなので、のぶよは行っていません。
興味のある方はどうぞ。

また、ブドヴァ旧市街では、自分の飼い猫に1ユーロで餌あげ体験をさせる商売まで存在します。

そんなのその辺の野良猫とやっとけと思うのですが、需要があるからこそ成り立っているのでしょう。

暇そうにのんびりとくつろぐ猫たちは、モンテネグロ人の生き写し。

結局やってることは、どちらもぼうっと座ってるだけなのですから(笑)

そんな猫たちのライフスタイルにシンパシーを感じての猫推しなのかもしれません。

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モンテネグロ人が働かない理由

モンテネグロ人がどれだけ怠け者なのかは、実際に現地に行ってみないとなかなかわからないことでしょう。

ここからは、どうしてモンテネグロ人は怠け者と言われるのか、その理由を考えていきたいと思います。

共産主義後で、そもそもどう働くのかわからないから

長らくユーゴスラビア連邦に属していたモンテネグロ。

旧共和国の中では最も最近独立した国であり、共産主義からの移行がされてまだ時間があまり経っていません。

ユーゴスラビア時代は、チトー大統領の強力なリーダーシップのもと、みんな平等に生活をしていたモンテネグロ。

資本主義のような競争社会ではなかったため、皆がのんびりと幸せに暮らしていたと言います。

そんな社会が終焉を迎え、独立後は資本主義経済へと移行したモンテネグロですが、まだまだそれが人々の間に定着していないような印象を受けました。

無駄すぎる人件費の使い方なんて、もろ共産主義のそれです

特に目立った産業もないモンテネグロでは、資本主義経済の中でどう働けばいいのか、まだちゃんと分かってない人が多いような気がしました。

あくせく働かなくても、観光客がお金を落としてくれるから

↑常に大型船が停泊するコトル。乗客のほとんどがクルーズの観光客。

モンテネグロ、特にアドリア海沿岸のコトルやブドヴァへの観光客数の増加は目覚ましいものがあります。

超観光大国・クロアチアから日帰りでも訪れられる地の利と、大型クルーズ船が入港できる港、ロシア人やトルコ人に対してのビザ撤廃などさまざまな要因が考えられます。

ユーゴスラビア時代から観光地として発展してきたお隣のクロアチアに比べると、モンテネグロの観光業はまだまだ始まったばかり。

クロアチアでは、人々が観光業で自分の生活が成り立っていることをちゃんと理解していて、だからこそ観光客を丁重に扱う文化が見られました。

一方のモンテネグロでは、観光客はネギを背負った鴨。
際限なくお金を落としてくれる、神様のような存在でありながら、いかに多くお金をとってやろうかと考えさせる存在でもあります。

何の努力をせずとも、毎日のようにやってくる観光客。
クロアチアより安い物価をいいことに、彼らの多くはどんどんお金を落としていきます。

問題なのは、モンテネグロ人の間で、観光客から出来るだけ多くお金を取ろうとする意識が普通になってしまっていること。

旅中に出会ったモンテネグロ人が言っていたことが印象的でした。

「モンテネグロの観光業で働く人は、観光客を「どうせ二度と戻ってこない人達」と捉えている。だからできる限り多くのお金を取ろうとするのを厭わない」

クロアチアの観光立国としての成功は、なにもその美しい風景やビーチだけによりません。
観光客にとっての旅のしやすさや居心地の良さなど、現地の人々の姿勢など目に見えない点が評価されて今があるのです。

モンテネグロも、目先の利益だけを考えるのではなく、長い目で観光立国としての発展を考えていかないと、未来は明るくないでしょう。

自分たちでなんとかしなくても、誰か助けてくれるから

↑伝統的な旧市街横にロシア資本のホテルや別荘が建ち並ぶブドヴァ

モンテネグロ人、そしてモンテネグロという国を象徴する言葉が「他力本願」

長らくユーゴスラビア連邦に属していたモンテネグロでは、かつての独立国時代の精神はどこへやら、何でもかんでも中央政府に頼り切りな時代が長く続きました。

1979年に発生した大地震で大きな被害を受けた際にも、当時のユーゴスラビア連邦の構成国であり豊かであったスロベニアから多額の援助を受けて見事復興。

他の共和国がどんどん独立していく中で、最後までセルビアとともにユーゴスラビアに居続けたモンテネグロが独立したのは2006年と、つい15年前のことです。

特に独自の産業を持たないモンテネグロ。

独立が決まり、セルビアなしでやっていかなければならない状況の中で、どうしたものかと手をこまねいていたところ、既に観光立国として大成功を収めていたクロアチアからの新しい日帰り旅行先として一躍脚光を浴びることになりました。

まさに棚からぼたもち。

先述しましたが、モンテネグロの観光客に対する姿勢の甘さは、自身の努力で観光国となったとは言えないためではないかとのぶよは考えています。

「何もしなくても、お金を持った観光客がわんさかやってくる」

これは十分すぎるほどの怠ける理由になるのではないでしょうか。

モンテネグロの他力本願さは、政府の政策にも表れています。

モンテネグロは、ロシア人による観光や投資などの障壁となるビザを緩和した唯一のバルカン諸国の国。

そのため、ロシアから大量に訪れる観光客でビーチは占拠され、ロシア資本のリゾートホテルが伝統的な風景をかき消すという状況になってしまいました。

他のバルカン諸国の人がモンテネグロを「リトル・ロシア」と呼ぶ由来はそこにあります。

しかし、ホテルや観光客を呼ぶための施設の建設には労働力が必要。

そこでモンテネグロ人が考え出したのが、移民を利用することでした。

有名なねずみ講事件で経済が破綻した隣国のアルバニアや、壮絶な内戦内戦を経験したボスニア・ヘルツェゴビナから大量の移民を受け入れたモンテネグロ。

移民の多くは、モンテネグロ人が好まない建設業などの肉体労働に従事しているのが現状です。

一方のモンテネグロ人は、その辺でしゃべりながら適当に労働時間をやり過ごしているわけです。

とにかく暑いから

↑灼熱のポドゴリッツァ。昼間の町は人っ子一人おらず、ゴーストタウンさながら。

のぶよ的に、モンテネグロ人が働かない一番の理由は、その暑さだと思います。

誰が言い出したのか知りませんが、モンテネグロの首都・ポドゴリツァは「ヨーロッパで最も暑い首都」と言われることも。

南に位置するイスタンブールよりも暑いというのですから、相当なものです。

ポドゴリツァだけではなく、コトルやブドヴァも夏は相当な暑さになります。

この暑さの中であくせく働けなんて、ただのハラスメント。
適当に怠けてしまうのも仕方がないのかもしれません。

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おわりに

というわけで、初めは「バルカン一の怠け者」とジョークのネタにされるモンテネグロ人の笑える怠け者さを紹介するつもりだったのですが、書いているうちに案外真面目な記事になってしまいました。

というのも、2週間ほどモンテネグロで過ごす中で、あまりの人々の働かなさぶりに多少ストレスがたまっていたからです(笑)

モンテネグロ人に聞くと、「そんなことはない!マケドニア人の方が怠け者だ!」という謎の主張をしていました。

この主張の真偽は、マケドニア入国後にまとめてみたいと思います(笑)

いずれにしても、日本人からするとどんぐりの背比べなバルカン諸国の人々の働きっぷり(ボスニア人除く)。

「郷に入りては郷に従え」と言うように、モンテネグロで焦りは禁物。
現地の人を見習って、のんびりグダグダ過ごしてみるのも悪くないかもしれません。

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