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ジョージア軍用道路をゆく絶景旅。カズベキへのアクセス徹底解説

とらべる × ジョージア

こんにちは!ジョージア滞在6か月目でようやく観光を始めた、世界半周中ののぶよ(@taisuke5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

ジョージア観光のハイライトとして真っ先に名前が挙がるのが、コーカサス山脈のふもとに位置するカズベキ(Kazbegi / ყაზბეგი )でしょう。

標高5033mのジョージア最高峰であるカズベキ山のふもとに位置するエリアで、切り立った山々に囲まれた村や美しい教会などが有名な場所です。

カズベキ観光の拠点となるのが、ステパンツミンダ(Stepantsminda / სტეფანწმინდა )という小さな町。

エリア内で最も観光化が進んでいることがあって、大小さまざまなホテルからレストラン、商店まで、旅行客に必要なものはほぼ揃っています。

今回の記事は、このステパンツミンダまでの行き方を詳細に解説したもの。

  • トビリシ~ステパンツミンダ間のアクセス方法4通り
  • 実際にミニバスで移動した様子のレポート

の二つの項目に分かれているので、個人でアクセスしようと考えている人には参考となるはずです!

「カズベキ」?「ステパンツミンダ」?複雑な呼び方問題

カズベキのシンボル・ゲルゲティの三位一体教会

まず説明しておかなければならないのが、「ステパンツミンダ」と「カズベキ」という名前の違いについて。

結論から言うと、この二つはどちらも同じ町のこと

もともとはジョージア正教由来の「ステパンツミンダ」(“聖ステファン”の意)が正式なものだったのですが、ソ連時代に「カズベキ」と改名され、2006年に再び「ステパンツミンダ」に戻されたという複雑な歴史が背景にあります。

ジョージア人の間でも「ステパンツミンダ」と呼ぶ人もいれば「カズベキ」と呼ぶ人もいるほどで、バスの行き先表示も二つの名前が混在していますが、どちらも同じ町のことなのでご安心を。

外国人に話す際は、発音が簡単な「カズベキ」という名前で呼ばれることが多いようです。

ここから先では「カズベキ」に統一して記載していきます。

トビリシ~カズベキ間のアクセス・行き方は4通り

トビリシからたった3時間で、コーカサス山脈の大自然が感じられます。

というわけで、ここからが本題。
カズベキへのアクセス方法についてです。

ジョージアの北東部、ロシアとの国境近くに位置するカズベキへ至る道はただ一つ。
ジョージア軍用道路」と呼ばれる、ソ連時代に整備された舗装道路をひたすら北へ北へと走っていくのみとなります。

カズベキへは公共交通手段であるミニバス(マルシュルートカ)が走っていますが、その基点は首都のトビリシのみ。
他の都市からアクセスしたい場合でも、一度トビリシへと出る必要があります。

予算に余裕がある人や、日程に限りがある人はタクシーをチャーターするか現地ツアーに参加するかの選択肢も考えられます。

ここでは、トビリシ~カズベキ間の4通りの移動手段を解説していきます。
予算や日程に合わせて、自分にあったものを選びましょう。

1.ミニバス(マルシュルートカ)

メリット

・料金が安い
・頻繁に運行している&時刻表通りに出発するので利用しやすい

デメリット

・命の危険を感じるほどの運転の荒さ
・車に酔いやすい人は地獄
・知らない人たちとぎゅうぎゅう詰めでの移動

観光客にも地元の人にも、最もポピュラーで安く移動できるのが、マルシュルートカと呼ばれるミニバスを利用すること。

トビリシのディドゥベ・バスステーションから1時間に1本程度の割合で出発しているので、とても利用しやすいです。

ジョージアのマルシュルートカには、満員にならないと出発しない(=時刻表がない)ものも多いのですが、この区間のものに関してはちゃんと決められた時間の出発
スケジュールが立てやすいのがメリットです。

しかしながら、このマルシュルートカは途中の町で停車することはなく、トビリシとカズベキ間をただ結ぶだけの純粋な移動手段。
ジョージア軍用道路沿いにある見どころにも立ち寄りながら観光したい場合は、次に紹介するツーリスト・ミニバスがおすすめです。

のぶよはこのマルシュルートカを利用して移動したのですが(移動のようすは後述しています)、運転の荒さはものすごいものがあり、身の危険を感じたほど
猛スピードで山道を走り抜けるので、車酔いなどが心配な人は避けた方が良いかもしれません。

トビリシ~カズベキ間マルシュルートカ

・所要時間:2時間半~4時間
・料金:片道10GEL(=¥350)
・トビリシ発スケジュール(通年・全日共通)
:7:00 / 8:00 / 9:00 / 10:00 / 11:00 / 12:00 / 13:00 / 14:30 / 15:30 / 17:00 / 18:00 /19:00

2.ツーリスト・ミニバス

メリット

・途中の見どころで停車するので写真撮影ができる
・運転はすこし安全かも

デメリット

・決まったスケジュールがない
・オフシーズンや午後遅い時間になると運行自体ない場合も
・途中の見どころでの停車時間は短いのでガッツリ観光は不可

「ただ移動するだけでなく、途中の見どころも観光しながら移動したい!」という旅行者のニーズに応えた移動&観光手段が、ツーリスト・ミニバスと呼ばれるもの。

上で紹介したマルシュルートカと同じようなものですが、最大の違いは途中で2か所の見どころに15分ほど写真撮影のために停車してくれる点。

・アナヌリ城塞
・ジョージア・ロシア有効記念碑

の二か所が定番の停車スポットですが、ドライバーによって変わる場合もあるので、乗車前に確認は必須です。

湖を見渡すアナヌリ城塞の風景

乗客は完全に観光客のみですが、停車地はいずれも個人でのアクセスに難ありな場所。
移動がてら観光できるのは効率的ですし、料金もそこまで高くないので、のぶよ的にはトビリシ~カズベキ間の片道だけでも利用してみるのがおすすめです。

恐ろしいほどの運転の荒さだったマルシュルートカに比べると、利用者は観光客だけということもあってか、そこまで飛ばさない運転手が多いのもポイント。

さっさと移動したい地元の人が乗車していることもないので、「車に酔うからもうちょっとゆっくり走って!」等言いやすいと思います。(車内の雰囲気は最悪になるでしょうが)

トビリシ~カズベキ間ツーリスト・ミニバス

・所要時間:3時間半~4時間半
・料金:片道20GEL(=¥700)

ツーリスト・ミニバスの利用はとてもシンプルで、ディドゥベ・バスステーションのカズベキ方面乗り場(1.で紹介した普通のマルシュルートカが発着する場所)へ行けば、運転手が客引きをしているのですぐに見つけることができます。

注意したいのが、満席にならないと出発しない点と、決まった時刻表がない点。

つまり、人の集まり方によってはかなり待たされることもあり、オフシーズンなど利用者が少ない時期には運行自体されないことも多いのです。

コロナウイルスの影響で観光客がゼロな2020年の夏季は、運行自体ありませんでした。

3.タクシー

メリット

・出発のタイミングが自由自在
・途中の観光地への立ち寄りなど自由にアレンジ可能
・自分たちだけでゆったり快適に移動できる

デメリット

・高い
・料金交渉力&現地語(かロシア語)がある程度必要

知らない人と相席でぎゅうぎゅう詰めで移動するマルシュルートカや、出発のスケジュールが組みにくいツーリスト・ミニバスでの移動が不便と感じる人におすすめなのが、タクシーを貸し切って移動してしまうこと。

料金は季節やドライバーによってさまざまですが、トビリシ~カズベキ間の片道で一台150GEL~200GEL(=¥5097~¥6796)ほどと、手が出ない値段ではありません。

複数人で移動する場合は全員で割り勘にすることができ、自分に合った時間に移動できるので、場合によってはアリだと思います。

途中の見どころに立ち寄りながらタクシー移動をしたい場合は、料金相場は上がってくる(一台200GEL~300GEL=¥6796~¥10194)ので、「どこに立ち寄ってどれだけの間待機してもらうか」などに関して交渉が必要です。

いくらタクシーを貸切る場合でも、トビリシ市内のどこからでも出発できるわけではありません。
(ドライバーによっては長距離を走りたがらない人も多いので)

確実なのは、他の交通手段が発着するトビリシのディドゥベ・バスステーションへ行って、タクシーの運転手と直接交渉すること。
ディドゥベ・バスステーションで待機しているタクシーの運転手たちは、長距離を走ってお金を稼ぎたい人たちなので、喜んで交渉に応じてくれるはずです。

4.日帰り現地ツアー

メリット

・移動手段を考えたり料金交渉をしたりせずに済む
・定番の観光地を制覇するものが多いのでお得感アリ
・歩く距離が最低限で済む
・意外とリーズナブル

デメリット

・駆け足での観光となるので忙しくなる
・天気が悪かった場合はどうしようもない

「命の危険を感じながらの移動は嫌だし、日程が限られているからスケジュールが決まっていないのは厳しい。でもタクシーは高い!」

そんな人におすすめなのが、トビリシ発着の現地ツアーに参加してしまうこと。

インターネットで事前に申し込んで、あとは決められた時間に決められた集合場所に行くだけ。
移動手段をいちいち考える煩わしさから解放されるのは大きいです。

トビリシからカズベキを訪れる現地ツアーの多くはアナヌリ城塞などの途中の見どころに立ち寄るのもポイント。
中には世界遺産の古都・ムツヘタに立ち寄る盛りだくさんのツアーまであります。

カズベキのエリア内は公共交通手段が限られていて、個人での移動はかなり難あり(自力で歩く/タクシーチャーターがほとんど)なのですが、現地ツアーの場合はカズベキエリアの定番の見どころまで車で楽々移動ができるのも大きなメリット。

人数にもよりますが、タクシーをチャーターして色々と観光するよりも安く済むことが多いです。

トビリシ発カズベキの現地ツアー

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トビリシ~カズベキ間のミニバス(マルシュルートカ)移動レポート

トビリシ~カズベキ間の4種類の移動方法と、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。

のぶよは2.のツーリスト・ミニバスを利用して、観光がてら移動しようと考えていたのですが、あいにくコロナウイルスの影響で観光客はゼロな状況が続くジョージア。
元がとれるわけもないので、ツーリスト・ミニバスは運行自体がありませんでした。

というわけで、普通のマルシュルートカで移動することにしたのですが、先述の通りとにかく運転が荒過ぎました(笑)
今こうして生きてブログが書けていることに感謝しなければなりません。

ここからは、マルシュルートカ(やツーリスト・ミニバス)でトビリシからカズベキへと個人で移動する人のために、詳細な出発場所や移動の様子を解説していきます。

1.まずはトビリシのディドゥベ・バスステーションへ

カズベキ行きのマルシュルートカやツーリスト・ミニバスが発着するのは、トビリシ中心街北部に位置するディドゥベ・バスステーション(Didube)です。

地下鉄1号線(レッドライン)にディドゥベ駅の目の前にあるので、市内中心部からのアクセスもとても簡単です。

ディドゥベ・バスステーションは、ジョージア国内各地へのミニバスが発着する巨大なターミナル。
行き先によって大きく二つのターミナルにわかれており、カズベキ方面へのバスが発着するのは駅から100mほど離れたところのターミナルです。

世界遺産のムツヘタ行きとカズベキ行きは、地下鉄駅からマーケットを抜けた先にあります。
カズベキ行きのバスは、この建物付近からの発着

巨大で雑然とした雰囲気のディドゥベ・バスステーションですが、観光客を見ると「カズベキ?」と声をかけてくる人(おそらく運転手)が必ずいるので、迷うことはないでしょう。

外国人旅行者が多いためか、行き先はジョージア文字でなくローマ字で”KAZBEGI”と表記されているので迷うことはありません。

勝手に乗り込んで、空いている席に座ってしまってOK。
出発時刻が近づくと、料金を集める係(運転手ではない)がやってくるので、運賃の10GEL(=¥350)を支払いましょう。

出発時間の30分前までには乗車しておこう!

席が空いてさえいれば、出発直前でも問題なく乗車できるミニバスですが、のぶよ的には出発時刻の最低30分前までには席をとっておくことをおすすめします。

トビリシ~カズベキ間を結ぶジョージア軍用道路は、かなりの絶景が続く道。
できれば窓際の席&前方の席をとって、カズベキの険しい山々に向かっていく気分を存分に満喫したいためです。

おすすめは、何と言っても助手席
前方に広がるパノラマの風景を独り占めすることができます。

助手席以外では、進行方向右側の窓際の席がおすすめ
アナヌリ城塞や谷間の風景が広がるのは9割方こちら側であるためです。

また、ミニバスの座席数は20席もないほどと限られているので、多くの観光客が利用する夏場(7月~8月)は出発時間前に満席になることも多いそう。
次の便を待つ羽目になってしまうので、やはり早めに行って座席を確保しておくのが良いでしょう。

絶景のジョージア軍用道路を爆走するミニバス

時刻表通りに出発したミニバスに揺られること30分ほど。
車窓からはジョージアの典型的な地方部の風景が見られるようになってきます。

小さな集落を縫うように爆走するミニバスは速度制限なんて守っているわけもなく、若干の恐怖を感じながら外を眺めること1時間ほど。
進行方向右側に青々とした湖面のジンバリ貯水池の雄大な風景が見えます。

そのほとりにたたずむのが、有名なアナヌリ城塞(ანანურის ციხის კომპლექსი)です。

英語圏で最もポピュラーなガイドブックである”Lonely Planet”のコーカサス三国編の表紙になったこともあり、ジョージア国内で最も有名な風景の一つです。

のぶよが利用したマルシュルートカは、途中で停車しない最安のものだったので、アナヌリ城塞も車窓から眺めるだけだったのが残念。
改めて訪れてみたい場所の一つです。

アナヌリ城塞を過ぎるとだんだんと山道になってきて、道がクネクネし始めます。

・絶品ヒンカリ(ジョージア風小籠包)の村として有名なパサナウリ(Pasanauri / ფასანაური)
・スキーリゾートとして有名なグダウリ(Gudauri / გუდაური)
・ソビエト時代に建てられたロシア・ジョージア友好記念碑(გუდაურის პანორამული გადასახედი)

などの見どころが途中にはあるものの、いずれにも停車することはなくとにかく爆走するのみのマルシュルートカ。

舗装はされているのであまり揺れることはないとは言え、スピードを落とすことなく爆走するので車酔いしやすい人にとってはきっと地獄だと思います。
(のぶよは図太いタイプなので全く問題ありませんでしたが)

トビリシ~カズベキ間の移動時間は、2時間半~4時間ほどとかなり振れ幅があります。
その理由が、途中で牛の大群が道を占拠していることが多いため。

片側車線だけを塞いでいる場合はまだしも、両車線をブロックされてしまうとどうしようもありません。

のぶよが乗ったマルシュルートカは、幸いにも牛の大群を上手いことすりぬけて、トビリシを出発してからたったの2時間半でカズベキに到着しました
(距離145kmの山道だと考えると、ものすごいペース)

乗客がのぶよを含めて二人だけ(!)だったためか、途中のトイレ休憩も一切なし。
本来は乗車1時間半ほどの地点にあるレストランでの休憩があるそうですが、念のため出発前に済ませておくことを強くおすすめします。

また、途中の見どころも一瞬しか目にすることができないのはかなり残念。
運行があるなら、ツーリスト・ミニバスの利用がやはりおすすめです。

カズベキに到着

マルシュルートカもツーリスト・ミニバスも、カズベキの町の中心部にあるバス停が終点となります。

バスを降りると、タクシーの運転手やゲストハウスの勧誘などの人たちがどっと押し寄せてなかなかのカオス状態となります。
(コロナで観光客がほぼゼロでみんな生活がかかっているため、余計そう感じたのかもしれませんが)

カズベキはとても小さな町。
宿泊先はどこも徒歩最大15分なので、あえてタクシーを利用する意味はありません。

しかしながら、中心部のメインストリート以外は坂道が多いので、大きな荷物等ある場合はタクシー利用もありだと思います。

カズベキ町内のタクシーの料金相場は、距離によって一台5GEL~10GEL(=¥170~¥340)と安いですが、これでも観光地プライス。
無駄な出費を抑えたいなら、山の空気をいっぱいに感じながら宿泊先まで歩いて向かいましょう。

おわりに

ジョージアに滞在する人なら一度は訪れるであろう、超・定番スポットのカズベキへのアクセス面に焦点を当てて解説しました。

のぶよのようにローカルなマルシュルートカで安く移動するのもありですし、3人以上ならタクシーを利用して観光しながら快適に移動するのもアリだと思います。

「トビリシから日帰りでカズベキの大自然に触れよう!」なんて謳っているサイトもありますが、のぶよ的にはカズベキ観光には宿泊は必須
(トビリシからの現地ツアー利用の場合以外)

有名なゲルゲティ教会だけでなく、他にも見どころがたくさんあるのはもちろん、天候が不安定なことも理由の一つ。
コーカサス山脈の大自然を存分に感じるなら、日程に余裕を持ったプランニングをおすすめします。

カズベキの宿泊なら!
カズベキ(ステパンツミンダ)中心街

カズベキ観光の拠点として最もポピュラーなのが、各種交通機関が到着するカズベキ(ステパンツミンダ)の町。 スーパー、ATM、現地ツアー会社など、観光に必要な施設は一通りそろっています。

夏場のハイシーズン(6月~9月)はかなり多くの観光客が訪れるため、良い条件の宿は満室になってしまいがち。できるだけ早めの予約がおすすめです!

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