カッパドキアの地下都市のおすすめは?カイマクルとデリンクユの見どころと行き方解説。

カッパドキアの地下都市のおすすめは?カイマクルとデリンクユの見どころと行き方解説。

こんにちは!カッパドキアに10日間滞在した、世界半周中ののぶよ(@taisuke5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

奇岩が連なるカッパドキアの風景は、世界のどこを探しても他に見られない絶景として有名。
しかし、カッパドキアの見どころは地上だけではなく、地下深くにも広がっています。

世界遺産にも指定されているカッパドキアの地下都市は、かつて数万人もの人々が生活をしていた地底の世界。
一般にも開放されており、私たち観光客でも気軽にアクセスすることができます。

規模が大きくアクセスしやすいことでメジャーな場所が、カイマクル地下都市デリンクユ地下都市
いずれもカッパドキア観光の中心・ギョレメから日帰りでアクセスすることができます。

どちらも訪れられればベストですが、限られた時間と予算ではどちらか一つを選ぶことになる旅行者がほとんどでしょう。

今回の記事では、これら二つの地下都市のどちらがおすすめか解説していきます。

また、地下都市内部には説明書きなどがほとんどないため、あらかじめ地下都市内の各空間について学んでおくのは必須
そうでないと、ただの洞窟探検になってしまいますから。

記事後半では、地下都市内部の各部屋の役割や歴史、ギョレメからの個人でのアクセス方法も解説しているので、参考にしてください。

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謎に満ちたカッパドキアの地下都市の歴史

カッパドキア地域全体で30ヶ所以上が発見されている地下都市。
その始まりに関しては謎に包まれた部分が多いものの、紀元前17世紀頃にこの地にやってきたヒッタイト族が築いたものだという説が有力です。

その後6世紀〜7世紀のビザンツ帝国時代にこの地にやつてきたのはキリスト教徒たちでした。

この時代はビザンツ帝国の力が弱まり、東側のササン朝ペルシアやアラブ民族が力をつけてきた時。

地理的にこれらの地域からの侵攻を受けやすかったカッパドキアにおいて考え出されたのが、天然の岩を利用して敵の目から逃れるための洞窟住居や洞窟教会でした。

↑カッパドキアの至る所で見られる洞窟を利用した教会

同時に注目されたのが、すでにこの地にあった地下都市の存在。

同時はビザンツ帝国領だったエルサレムからコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)にかけて、敵の侵入を炎の光で知らせるシステム(現在で言うモールス信号のようなもの)が構築されており、その光がカッパドキアに到達した場合、住民たちは必要最低限の荷物とともに地下都市に避難し、安全になるまでの数ヶ月を過ごしたそうです。

いわば、避難所のような存在だった地下都市ですが、実際に中期〜長期の生活が営まれていたのは事実。
キリスト教徒たちは、ヒッタイト族が築いた地下空間をどんどん拡大していき、巨大な地下都市を築き上げたのです。

カッパドキアで最大の地下都市・デリンクユでは、何と4万人の人々が生活をしていた(カイマクルでは2万人)というのだから驚きです。

その後、人々に忘れ去られた地下都市ですが、20世紀になって偶然発見される例が相次ぎました。

サッカーで遊んでいた少年たちが、地下都市の通気口であった穴にボールを落としたことがきっかけで見つかったものや、工事の最中に偶然見つかったものなどさまざま。

1000年以上前の人々の生活の跡を現在に伝える存在として、カイマクルとデリンクユの二つの地下都市は世界遺産に指定され、多くの観光客を魅了しています。

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カイマクル地下都市とデリンクユ地下都市

カイマクル地下都市

最もポピュラーな地下都市が、カイマクル地下都市

地下8階まで続く巨大な地下都市で、素晴らしい保存状態の地下空間は、ワイン醸造所や居住スペースなどが点在する迷路のようなもの。

団体観光客のツアー行程に含まれていることが多く、時間帯によってはかなり混雑するのがネックです。

デリンクユ地下都市

カイマクル地下都市の10km南に位置するデリンクユ地下都市は、カッパドキアで最大規模と言われるもの。

地下7階まで続く空間は空気口を通して繋がっており、学校や教会など当時ここで生活していた人々の日常を体感できます。

カイマクルよりもやや距離があるためか、団体ツアー客は少なく、トルコ人の個人観光客が多い印象です。

カイマクル地下都市とデリンクユ地下都市、どちらがおすすめ?

気になるのは、カイマクル地下都市とデリンクユ地下都市のどちらが見ごたえがあるかという点。

正直な話、どちらもかなり広い地下都市で、内部の見どころもほぼ同じ。
入場料もいずれも42TL(=¥784)と同じです。

カイマクル地下都市の方が保存状態はやや良いものの、団体観光客が多いのがネック。

地下都市内部のスペースはかなり限られているため、一つでも団体に当たってしまうと楽しさが半減してしまいます。
(そして地下という性質上、かなり声が響きます。)

デリンクユ地下都市は団体観光客の数は少なめなので、自分のペースでのんびりと地下都市の観光を楽しみたいならこちらがおすすめです。

インフォメーション

デリンクユ地下都市

営業時間:8:00~19:00 (冬季:~17:00)
料金:42TL(=¥798)

カイマクル地下都市

営業時間:8:00~19:00 (冬季:~17:00)
料金:42TL(=¥798)

新地下都市発見!

2014年にネヴシェヒルの市街地で新しい地下都市が発見されたとのニュースが伝えられました。

これまで発見された中でも最大規模の地下都市の内部には、他の地下都市と同じように居住空間やワイン醸造所、教会などの跡が確認されており、新たな観光客誘致の材料として期待されています。

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観光前に知っておきたい!地下都市内部の見どころ

地下都市内部はとにかく迷路のように入り組んでおり、「アリの巣」という表現がぴったりなほど。

内部には説明書きなどはほとんどないため、あらかじめ各場所についての知識を持っていた方がより楽しむことができると思います。

地下都市内部の通路はとにかく狭く、屈みながら通る階段や真っ暗闇の空間などが多くあるので、怪我などをしないように注意しましょう。

ここでは、のぶよが訪れたデリンクユ地下都市内の見どころを紹介しますが、カイマクル地下都市の場合でも見られるものはほぼ同じです。

地下都市内部では、矢印で見学順路が示されています。

しかしながら、見学可能なすべての場所を訪れる場合は、この順路を外れなければならないことも。

他に人がいないとかなり心細く感じますが、順路を外れると行き止まりになるか、必ずコース上に戻れるようになっているのでご安心を。

調理場・食料貯蔵庫

地下都市内に入って初めにある空間が、かつて調理場として使用されていた部分。
調理場の周辺には食料を貯蔵しておくためのスペースもあります。

現在でもカッパドキア地方で利用されているタンドリと呼ばれるグリルが使われていたこの調理場は、地上から食料を運搬しやすいように地上近くに造られました。

地下都市の居住スペース部分には調理場らしきスペースがないため、この地上に最も近い部分にある調理場をある程度の人数が共同で使用していたと考えられているそうです。

通気口

デリンクユ地下都市で最も印象的なのが、深さ160mに及ぶ地下都市の命綱であった通気口

地上からはただの井戸にしか見えないこの通気口は、地下都市の最深部にまで空気を届けるためのものでした。

観光客は最深部にまで立ち入ることはできないものの、吸い込まれるように深い穴を見ていると、地下都市の規模の大きさを実感させられます。

教会

地下都市に住んだ人々の信仰の中心であった教会の跡も残っています。

比較的広い空間は十字架の形に広がっており、かつてここで祈りを捧げた人々の姿が目に浮かぶようです。

↑教会前の柱が連なる光景は圧巻。

隠し扉

地下都市は、敵の侵入を防ぐために築かれたもの。

人一人通るのがやっとな狭い通路は、いざ敵が攻め込んできても一人ずつなら対峙できるようにわざと広げられなかったのです。

この隠し扉も、そんな防御の役割を果たしたものの一つ。
内側には取っ手が付いていて動かすことができるものの、外側はつるつるで容易に動かすことができないようになっています。

居住部分

地下都市をかなり下ったところでようやく現れるのが、かつて人々の生活があった居住部分

本当にこんなところで生活していたのか信じられないほどの狭い空間がいくつも並んでおり、どれだけ大変な思いをしながら日々を送っていたのか想像できます。

↑当時使われていたであろう物がそのまま残っています。

当時でも身分による差はあったようで、位の高い人とその家族ほど地下深くに、そうでない人は地上近くに暮らしていたそう。

敵が攻め込まれたときに、地下深くの場所のほうが見つかりにくいことはもちろんのこと。
たとえ敵が水に毒を入れた場合でも、影響が下の階に及ばないように地上近くの人々によって水の流れを止めることができるようにだそうです。

家畜用スペース

地上近くには、馬などの家畜のためのスペースもあります。

当時の人々は、自分の家畜を連れて地下都市に避難したそう。

食料とするためでもありますが、もし自宅に家畜だけを残しておくと、近くに潜んでいることを敵に察知されてしまい、地下都市の存在が見つかってしまうことを恐れたためだとも言われています。

↑地上からの水が最初に運ばれたのは家畜用スペース。ここで毒の有無を確認したのでしょう。

学校

デリンクユ地下都市では、カイマクル地下都市では公開されていない地下の学校だった部分も見学できます。

ここで生活していた人たちの中には、もちろん子供も多くいました。

地上と何一つ変わらない日常生活が営まれていたことを改めて感じることができます。

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カイマクル地下都市/デリンクユ地下都市への行き方

カイマクル地下都市、デリンクユ地下都市はいずれもギョレメの10km西にあるネヴシェヒル(Nevşehir)の南に位置しており、同じバス路線でのアクセスが可能です。

ギョレメから地下都市への直行のバスはないので、一度ネヴシェヒルに行き、地下都市方面へのバスに乗り換える必要があります、

ギョレメ〜ネヴシェヒル

ギョレメのオトガル(バスターミナル)の端にあるネヴシェヒル行きバス停から、30分に1本出ているドルムシュ(ミニバス)に乗ります。

ギョレメ~ネヴシェヒル

所要時間:20分
料金:4TL(=¥76)

※ネブシェヒル発ギョレメ行きの最終バスは19:30

ドルムシュはネヴシェヒル市街地を通った後、西に5kmほど離れたオトガルまで行きますが、カイマクル/デリンクユ方面へ向かうバスに乗り換える場合は、市街地中心部のバス停で下車します。

↑地下都市へのバスへ乗り換えるネヴシェヒルのバス停

バスの運転手に「カイマクル(デリンクユ)」と伝えておけば、該当するバス停で降ろしてくれるので心配ありません。

ネヴシェヒル〜カイマクル/デリンクユ

ギョレメからのドルムシュを降りたのと同じバス停から、カイマクル/デリンクユ方面へのドルムシュに乗り換えることができます。

↑デリンクユのオトガル(バスターミナル)

30分に1本の運行で、すべてのバスがカイマクリを経由してデリンクユへと到着します。
バスによってはさらに南のニーデ(Niğde)まで行くものもあるので、乗り過ごさないようにご注意を。


↑ネヴシェヒル→デリンクユへの時刻表

各地下都市からの帰りのバスも30分に1本の運行なので、あまり帰りの時間を気にすることなく観光を楽しめます。

ネヴシェヒル~カイマクル/デリンクユ

所要時間:カイマクル30分、デリンクユ40分
料金:カイマクル8TL(=¥152)、デリンクユ9TL(=¥171)

おわりに

カッパドキアに来たなら絶対に訪れたい地下都市の魅力を紹介しました。

記事内で解説したように個人でのアクセスも簡単にできますが、地下都市見学に関してはカッパドキアの現地ツアーであるグリーンツアーへの参加もおすすめです。

移動はもちろん、地下都市内のガイド(英語ですが)が含まれているので、個人では知りえない地下都市内の歴史やエピソードを学べるのは大きなメリットです。

地下都市のどちらか一つの他に、個人ではアクセスしにくいウフララ渓谷も訪れるのも魅力的。
コストパフォーマンスの良さは素晴らしいと思います。

個人で行く場合は、あらかじめ地下都市内のスポットや歴史などを詳しく調べておくと、現地に行ったときにより楽しむことができると思います。
(実はグリーンツアーに参加したホステルの宿泊客からの情報がこの記事のベースとなっているのは内緒)

 

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