こんにちは!ジョージアの首都・トビリシにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
こぢんまりとしたトビリシの町ですが、そこはジョージア最大の都市。
市内移動に便利な交通手段が発達しており、観光の際にはかなり利用価値が高いです。
初めてトビリシにやってきた旅行者が戸惑うのが、市内交通の料金や利用方法などのシステム。
慣れてしまえばとても簡単なのですが、チャージ式のICカードを購入したり、路線をある程度把握しておく必要があったりと、初めはなかなかハードルが高いかもしれません。
今回の記事では、トビリシ観光・滞在の際に知っておきたいトビリシの市内交通システムを徹底解説しています。
読み終わる頃にはきっとトビリシ市内の移動に関しては完璧なはず!
トビリシの市内交通の種類&路線
トビリシ市内で旅行者が主に利用するのは、地下鉄と路線バスの二つの交通手段。
最も便利なのは地下鉄ですが、二つの路線しか走っていないのがネック。
地下鉄駅がないエリアへのアクセスには、路線バスを利用することとなります。
いずれもトビリシ交通局(მეტრო)による運行です。
観光エリアはほぼカバー!トビリシ地下鉄

異国の地でも比較的利用しやすいのが地下鉄。
出発地と目的地の駅名さえ覚えておけば、迷うことはありません。
トビリシ地下鉄のシステムは日本と同じようなものなので、簡単に利用することができます。
トビリシ地下鉄の路線図

トビリシの地下鉄路線は赤線と緑線の二つのみとシンプル。
二つの路線間の乗り換えができるのは、トビリシ鉄道駅に直結したステーション・スクエア駅のみとなります。
旅行者がメインに利用するのは、赤線のみ。
緑線沿線は住宅街で、特に目立った観光スポットもないため、利用しない人がほとんどだと思います。
観光の中心となるトビリシ旧市街の最寄り駅は、赤線のリバティー・スクエア駅。
ここからは多くの観光名所に徒歩圏内という、トビリシ観光の中心となる場所です。
地下鉄(赤線)の主な行き先
リバティー・スクエア駅(旧市街)
ステーション・スクエア駅(鉄道駅・中央市場)
ディドゥベ駅(ディドゥベ・バスステーション)
トビリシ空港にも直行!路線バス

地下鉄が走っていないエリアへアクセスするなら、市内全てをくまなくカバーする路線バスの利用が便利。
行き先表示等やアナウンスもないため、あらかじめ目的地へと向かうバスの路線番号を調べておく必要があるのがネック。
(行き先の名前だけ覚えていても、ジョージア語表記のみなので読めません)
一般的な旅行者が利用するのは、中心街から離れたトビリシ国際空港のアクセスや、地下鉄駅がないオルタチャラ・バスステーションへのアクセスに限られるでしょう。
・37番:ステーション・スクエア(鉄道駅)~リバティー・スクエア(旧市街)~トビリシ国際空港
・50/55/71番:バラタシュヴィリ通り(中心街)~オルタチャラ・バスステーション
トビリシの市内交通の料金システム
トビリシの市内交通が利用しやすい理由の一つに、均一料金制であることが挙げられます。
距離によって料金が変動するという複雑すぎるシステムの日本の都市交通にも見習ってほしいもの…。
料金は地下鉄・路線バス共通で0.5Gel(=¥19)と激安。
これでどこまで行っても料金が変動しないのですから、凄まじいです。
料金の支払い方法は2種類。
・現金で利用の度に支払い
・メトロカードに現金をチャージしておいて支払い
いずれも運賃は変わりませんが、乗り換え時の扱いが異なります。
現金払い
あまり市内交通を利用する予定がないなら、地下鉄・バス利用の度に0.5Gelを現金で払うことも可能です。
地下鉄の場合は、改札口外にあるチケットオフィスで。
バス利用の場合は、バス車内の専用の機械に硬貨を挿入して支払います。

後述するメトロカードとの一番の違いは、現金で運賃を払った場合、乗り換え時には適用されない点。
バス→バスや、地下鉄→バスなどの乗り換えの際には、再度0.5Gelを支払わなければならないのです。
トビリシに数日滞在する予定で、乗り換えを何回かする予定なら、メトロカードを購入してしまうのが一番です。
注意したいのが、バスでの現金払いの際の機械は硬貨のみ使用可能でお釣りが出てこない点。
各バスに乗っている緑のベストを着た係員に両替をお願いしても、小銭を持ち合わせていません。
他の乗客に両替できないか尋ねまわるという非効率極まりない行動に出ます。
(いったい何のために存在しているのか謎すぎる仕事ですが、それもこれも旧ソ連あるあるです(笑))
予めお金をくずしておいて、0.5Gelちょうどを払うのがスマート。
もしくは、次に紹介するメトロカードを利用するという手もあります。
メトロカード

地下鉄・路線バスに共通で利用可能なメトロカードは、あらかじめカード内に現金をチャージしておいて、交通機関利用の際にタップして運賃を支払うシステムの交通系ICカード。
ジョージア最大の銀行であるBank of Georgiaが発行しているもので、各銀行の窓口はもちろん、地下鉄各駅にあるチケットオフィス(有人)で購入可能です。

カード本体の料金は2Gel(=¥76)で、購入時には最低チャージ金額である0.5Gelを上乗せした2.5Gel(=¥95)を支払う必要があります。
(もちろん、もっと多くの金額をチャージした状態で購入することも可能)
最初の利用から90分以内の乗り換えは全て無料となるのが、メトロカードの特筆すべき点。
時間内にバスや地下鉄を乗り継ぐ場合や、短時間で往復利用する場合などはかなりお得となります。
メトロカードのチャージ方法
購入こそ有人オフィスでしなければならないメトロカードですが、残高確認やチャージはトビリシ市内の至る所にある専用の端末で簡単に行えます。
最小チャージ金額は0.5Gelで、硬貨・紙幣のいずれも利用可能。
1Gelや2Gelなど最低限のチャージに留めておいて、残高が足りなくなったらその都度チャージすればいいと思います。
(チャージ用の端末は本当に市内のどこにでもあるので。)
1.オレンジ色の端末を探す

まずは、Bank of Georgiaのオレンジ色の端末を探しましょう。
地下鉄駅はもちろん、バス停やキオスクの前などとにかく至る所に設置されているので、とても簡単に見つけることができます。
2.まずは英語に切り替え

デフォルトの画面は、もちろんジョージア語。
わかるわけもないので、画面右上の“English”ボタンで英語表記にします。
3.”Transport Card Top Up”を選択

英語に切り替わったら、画面左側の一番上にある“Transport Card Top Up”をクリック。
「交通カードをチャージする」という意味です。
4.メトロカードをタッチして残高を確認

すると、「カードをタッチしてください」と出るので、端末下部のリーダーにメトロカードをタッチします。
(画面にタッチしても何も起こりません。)

すると、現在カード内にチャージされている残高が表示されます。
5.好きな金額チャージする

端末下部の硬貨挿入口/紙幣挿入口にチャージしたい金額を入れると、すぐに画面内にチャージ金額の確認画面が表示されます。
これで良ければ“Pay”ボタンを押します。

すると、「カードをタッチしてください」という画面が再度でてくるので、先ほどと同じ端末下部のリーダーにメトロカードをかざします。
注意したいのが、画面が完全に切り替わるまで、メトロカードをかざし続けること。
途中でカードを離してしまうとエラーになってしまい、ちゃんとチャージされません。
チャージ途中で端末からカードを離してしまうとエラーになってしまい、挿入したお金は戻ってきません。
でも、端末内にちゃんとカード情報が保存されているので大丈夫。
初めから同じ手順でチャージしようとすると、「未完了のチャージがあります」のように表示され、続きからやり直すことができます。
(チャージ情報は全ての端末で共有されているので、別の端末で後程チャージしなおすことも可能)

最後に“Transaction Completed!”の画面が出れば、メトロカードへのチャージは完了。
レシートの発行などもできますが、紙切れの場合がほとんどです。
まあ、ジョージアですから(笑)
トビリシの市内交通(地下鉄・バス)の利用方法
トビリシ市内交通の運賃システムを理解したら、いよいよ実際に利用するとき。
地下鉄もバスも、日本と同じような方法で利用できるので、すぐに慣れると思います。
トビリシの地下鉄利用方法
1.地下鉄駅を探す

駅によって大きく建物のデザインが異なるトビリシ地下鉄。
THE・旧ソ連なものから、おしゃれなものまで様々ですが、赤と青のメトロマークは統一されています。
2.改札にメトロカードをタップして入場

どんなにおしゃれな外観の駅でも、一歩中に入ればそこは旧ソ連。
ボロボロの改札にメトロカードをタッチするための読み取り部分が設置されているのは,かなりの違和感です。
きっと改札全部をリニューアルするお金はないのでしょう(笑)

こちらも旧ソ連あるあるな、どこまでも地下深く続いていくプラットホームへの入口。
エスカレーターが完備されており、かなりのスピードで地底深くへと下っていきます。
3.プラットホームで方面を確認

プラットホームは基本的に一つで、左右に異なった方面の地下鉄が停車するタイプ。
どちらのプラットホームの列車に乗るのか、必ず確認するようにしましょう。

各プラットホーム上部には路線図があるものの、こんなのわかるわけありません(笑)
どこの駅にもある、白い案内板が最も有効です↓

すごく見にくい案内板なのですが、
・赤く塗られているところ:現在の駅
・駅名の横の〇印:別の地下鉄路線の停車駅(=乗り換えが必要)
・駅名の横の矢印:その駅へ向かう列車が停車するホーム(左右どちらか)
ということ。
ローマ字表記もされているので、目的の駅名が簡単に見つけられます。
あとは、矢印が指す方向のプラットホームにやってくる地下鉄に乗るだけです。
トビリシの路線バス利用方法
1.バス停でバスの番号を確認

トビリシ市内ではほとんどのバス停には電光掲示板があり、これがとても便利。
・バス番号
・終点のバス停名
・待ち時間
など、バス乗車に必要な情報が全て表示されています。
2.乗車&メトロカードをタップ

目的のバスがやってきたら、バス前方と中央に二つある専用の機械にメトロカードをタッチ(もしくは現金を挿入)するだけです。
タッチする際には運賃を差し引いた合図である「ピロリン」という音がしたかどうかの確認をお忘れなく。
万が一うまくタッチできてなかった場合に検札などに見つかると、罰金の対象となってしまいます。
トビリシ~他都市・近郊の移動:2つのバスステーション
トビリシから近郊エリアやジョージア国内の他都市へ移動する際に利用することとなるバス。
市内には主に2つのバスステーションがあり、それぞれ行き先やバスタイプが異なるものが発着します。
ディドゥベ・バスステーション:赤
リバティー・スクエア(中心街):青
オルタチャラ・バスステーション
大型の長距離バスが発着するのが、中心街の南3kmほどの場所に位置するオルタチャラ・バスステーション。
旧ソ連感がぷんぷんする雰囲気で、地下鉄駅が近くにないというなかなかの不便さです。
オルタチャラ・バスステーションの敷地の北側の幹線道路沿いのバス停から、50番、55番、72番の路線バスが、中心街のリバティー・スクエア東側に位置するバラタシュヴィリ通り(Baratashvili)のバス停を結びます。
ディドゥベ・バスステーション
トビリシ近郊の観光スポット(ムツヘタ等)はもちろん、ジョージア国内の大部分をカバーするマルシュルートカ(ミニバス)が発着するのが、ディドゥベ・バスステーション。
地下鉄赤線のディドゥベ駅(Didube)の目の前にあり、中心街から簡単にアクセスできます。
ジョージア国内のほとんどの場所へのマルシュルートカが発着しているので、旅行者的にはこちらの方が利用機会が多いです。

トビリシの宿泊におすすめのエリアは、リバティー・スクエア周辺の中心街。
観光の中心となる旧市街やナリカラ要塞などは徒歩圏内で、ショッピングや食事にも抜群のロケーションです。
地下鉄赤線が通っているので、移動や近郊へ足をのばす場合もとても便利です。
おわりに

トビリシ観光&滞在の際に必ず利用することになる市内交通システムについて解説しました。
路線は複雑でなく、料金システムも一度利用してしまえばすぐに慣れるような簡単なもの。
激安な運賃も大きな魅力で、ちょっと歩き疲れた時に気軽に利用することができるのもポイントです。
「ジョージアを個人でまわるのは言葉の問題もあって大変そう…」
「限られた日程でも主要観光スポットを制覇したい!」
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