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クロアチアは物価が高い!旅行者泣かせなクロアチア旅行の一日の予算。


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こんにちは!クロアチアに1か月滞在した(どんだけおるねん)、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

滞在した国の物価から、旅行に必要な1日の予算を考えていくこのコーナー。

今回はクロアチア編です!

※過去の「世界の物価シリーズ」の記事は、こちらからどうぞ。

旧ユーゴスラビア連邦構成国であったクロアチア。

アドリア海の優雅な景色と内陸部の大自然、ローマ時代から続く歴史を持つ町など、観光資源に恵まれた超観光立国です。

EUに加盟してはいるものの、シェンゲン協定には加盟しておらず、独自通貨クーナ(Kn)が未だに使用されているクロアチア。

一般に、「ユーロが使われていない国は物価が安い」と言われるものの、クロアチアの物価は高めです。

特に、世界中から観光客が訪れる夏場のハイシーズンのレストランやホテルなどは、軒並み料金が上がります。

クロアチア人によると、南にいけばいくほど物価が上がるとのこと。

その言葉は正しく、北に位置する首都のザグレブと最南端のドブロブニクでは、同じ国とは思えないほど物価に開きがあります。

今回の記事では、クロアチア全土を1か月旅したのぶよの経験をもとに、クロアチアの物価の感覚を解説していきます。

ザグレブとドブロブニクでは、物価にかなり大きな差があるので、いくつかの項目においてはそれぞれの都市での価格を色分けして載せています。

クロアチアの通貨はクーナ(Kn)
※1Kn=16.50円で計算しています。

手っ取り早く物価が安い国を知りたい人のために、ヨーロッパ11か国の安い国ランキングの記事も書いています!

クロアチアの食費

クロアチアの食費はかなり高いです。

とはいっても、西ヨーロッパから旅行で来たなら、「まあこんなもんか」と思うはず。
フランスやイタリアと比べるとまだまだ安いと感じるでしょう。

しかしながら、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナなど周辺の国々と比べるとその差は歴然。

レストランでの食事は二倍、三倍ほどかかってしまう上に、やたらとおしゃれな雰囲気のところが多くて入りづらいことこの上ありません。

首都のザグレブでは、いくつか良心的な価格で食べられるレストランもあるものの、ドブロブニクでレストランに行くと、西ヨーロッパ並みかそれ以上かかります。

また、クロアチアで旅行者が一番困るのが、安いローカル食堂がほとんど見つけられないこと。

地方都市へ行けばローカルの人々が集まる食堂はあるものの、やはり周辺諸国と比べて二倍近くの値段がします。

「じゃあ自炊すればいいや」と思ったあなた。

クロアチアは、スーパーの食料品ですら高いんです。

のぶよが以前住んでいたポルトガルの方が、食料品・外食共に断然安いですし、スーパーマーケットの食材はフランスと同じくらいの値段がついています。

いったいどうやってクロアチアの人々が生活しているのか不思議になります。

外食

青字はザグレブ赤字はドブロブニクでの価格です。

・カフェでコーヒー1杯:10Kn(=¥165)/20Kn(=¥331)
・レストランでランチ:50Kn(=¥829)~/90Kn(=¥1492)~
・バーでビール1杯:16Kn(=¥264)/30Kn(=¥497)
・レストランで夕食:100Kn(=¥1649)~ / 180Kn(=¥2942)
・ピザ一切れをテイクアウト:11Kn(=¥182)/25Kn(=¥414)

スーパーの食料品

・ビール1缶:8Kn(=¥131)
・ワイン1本:40Kn(=¥658)
・水1本:7Kn(=¥115)
・牛乳1リットル:6Kn(=¥98)
・米1kg:11Kn(=¥181)
・鶏肉1kg:50Kn(=¥822)
・卵12個:15Kn(=¥246)
・じゃがいも1kg:5Kn(=¥82)
・トマト1kg:10.50Kn(=¥173)
・リンゴ1kg:8.50Kn(=¥140)

独自の食文化がほぼないクロアチア。外食する意味はなし!

のぶよ的に、クロアチアは独自の食文化にかなり乏しい国だと思います。

アドリア海沿岸のレストランでは、ピザやパスタ、魚のグリルがメニューの主流。

正直、イタリアの方が安くておいしいピザやパスタが食べられますし、魚に関してはポルトガルや日本の圧勝です。
クロアチア人、魚の調理法知らないんじゃないかと思います(笑)

また、クロアチアではパスタはクタクタになるまで茹でて提供されるので、日本人的には「うわ、まずっ」となること必須です(笑)

クロアチア内陸部に行っても、出される肉料理はセルビアやボスニアで出されるものと全く同じものが二倍以上の価格で提供されています。

しかも、専用のグリルマシンや炭火でじっくりと肉を焼いて提供するスタイルの周辺諸国とは異なり、クロアチアでは作り置きを普通にオーブンやフライパンで軽く温めるだけ。
その味の差は歴然です。

クロアチアでわざわざ高いお金を払って、たいして美味しくもないものを食べる意味がのぶよにはわかりません。

クロアチアの移動費

クロアチアは、距離の割に移動費が割高な国の一つです

市内からちょっと郊外にバスで移動するだけで、結構な金額がかかってきます。

長距離移動に関しても、クロアチアの現地バス会社の料金設定はかなり高め。

唯一の救いは、ドイツ資本の格安バス会社・Flixbusの路線が充実していることです。

時期と予約のタイミングにもよりますが、現地のバス会社を利用するよりもお得な料金で都市間の移動ができますよ。

クロアチアを安く旅するなら知っておきたいFlixbusの予約方法、利用方法を解説した記事はこちら。

また、アドリア海の島と本土を結ぶフェリーに関しては、出費を抑えることが可能です。

地元の人の足となるカーフェリーを利用したり、安い便を利用することで、観光客向けのカタマラン(高速艇)利用時の半額以下で移動できることも。
綿密に計画を立てることをお勧めします。

クロアチアのアドリア海で島めぐりをするなら、フェリーの予約方法と利用方法は絶対に知っておきまよう。
移動費を最大限節約したいなら、ヒッチハイクに挑戦してみるのもいいかもしれません。

長距離移動

・ザグレブ – リエカ間Flixbus(165km)移動:€9(=¥1096)
・リエカ – ザダル間Flixbus(250km):€13(=¥1583)
・ザダル – シベニク間路線バス(85km):51Kn(=¥839)
・シベニク – クルカ国立公園間路線バス(13km):48Kn(=¥674)
・コルチュラ島 – ドブロブニク路線バス(150km):106Kn(=¥1744)

・スプリット – フヴァル島フェリー:55Kn(=¥905)
・フヴァル島 – コルチュラ島フェリー:45Kn(=¥740)

クロアチアの長距離バスに大型の荷物を持ち込む場合は、別途荷物代がかかります。
バス会社によって料金は異なりますが、一区間7Kn(=¥115)ほど。

いかがでしょうか。

同じような距離でもFlixbusのほうが断然に安いことが一目瞭然です。

市内・短距離移動

・ザグレブトラム一回券:4Kn(=¥65)
・スプリット市内バス一回券:11Kn(=¥181)
・ドブロブニクバス一回券:12Kn(=¥197)
・ザグレブ – サモボル路線バス:28Kn(=¥460)
・ザダル – ニン路線バス:17Kn(=¥280)
・タクシー初乗り:15Kn(=¥246)

クロアチアの宿泊費

クロアチアで以外と安くつくのが宿泊費です。

高額な食費や移動費に対して、宿泊に関しては安いオプションが存在します。

クロアチアほぼ全土で、80Kn(=¥1316)ほどのホステルを見つけることができます。
(ドブロブニクを除く)

しかしながら、夏場のハイシーズンの宿泊料金の上昇がすさまじいクロアチア

特に、アドリア海沿岸の観光都市であるザダル、スプリット、ドブロブニクなどでは、ローシーズンの二倍以上の宿泊料金に跳ね上がるところも多いです。

とにかく物価が高いドブロブニク。絶対に旧市街に泊まってはいけない理由を解説しています。

宿泊費

青字はザグレブ赤字はドブロブニクでの価格です。

・ホステルのドミトリー1泊:80Kn(=¥1326)/200Kn(=¥3291)

・エコノミーホテル個室1泊:200Kn(=¥3291)/700Kn(=¥11521)

※いずれも時期は6月、中心部ではなく少し離れた場所の宿を想定しています。

クロアチアの観光費・タバコの値段

クロアチア旅行に夏に行くなら是非覚えておきたいのが、有名観光地への入場料はただのぼったくりでしかないこと。

夏以外は気にならないほどの国立公園の入園料ですが、6月~9月にはなんと3倍以上になります

有名なプリトヴィッツェ国立公園、クルカ国立公園などは、そんな高額な入場料でも連日多くの観光客で賑わい、もはや予約なしでは入場すらできないこともあるほど。

クロアチア最大の観光都市・ドブロブニクの観光名所への入場料は、もはや頭がおかしいとしか思えないほど。
しかもこちらは通年でのぼったくり価格です(笑)

「せっかくクロアチアに旅行に来たんだから、最大限観光したい!」という気持ちはわかりますが、本当に見たい場所だけを取捨選択していかないと相当な出費となってしまいます。

また、喫煙率が高いクロアチアでは、物価に対してたばこの価格は安めです。

しかし、これは西ヨーロッパに比べての話。
ボスニアやセルビアに比べると二倍以上の値段であることを覚えておきましょう。

主な観光地の入場料

・ザグレブ・失恋博物館入場料:40Kn(=¥658)
・プリトヴィッツェ国立公園入園料:250Kn(=¥4114)
・クルカ国立公園入園料:200Kn(=¥3291)
・ムリェト国立公園入園料:120Kn(=¥1975)
・ドブロブニク城壁入場料:200Kn(=¥3291)

※観光地の入場料は、2019年6月のものを掲載しています。

雑費

・タバコ一箱:25Kn(=¥411)

旅のスタイル別!クロアチア旅行1日の予算

とにかく旅行者泣かせな物価の高さを誇るクロアチア。

日本人的には、まだまだ物価が安いイメージがあるのかもしれませんが、もはやそれは過去の話。
現在では、西ヨーロッパの物価に限りなく近づいてきていると言えるでしょう。

ここからは、

節約型の「バックパッカースタイル」
快適旅行型の「トランクで一人旅スタイル」

の二つの旅行スタイル別に、クロアチア旅行で一日に必要な予算を考えていきます。

バックパッカースタイルのクロアチア旅行一日の予算

「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」

そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。

・朝食:コーヒーとパン/7Kn(=¥115)
・昼食:レストランでランチ/40Kn(=¥658)
・夕食:ホステルで自炊/20Kn(=¥329)
・市内移動:基本は徒歩
・長距離移動:50Kn(=¥823)
・宿泊:ホステルのドミトリー/80Kn(=¥1316)
・観光:有名どころだけ入場/60Kn(=¥985)
・缶ビール1本/8Kn(=¥131)

合計:265Kn(=¥4363)

バックパッカースタイルでのクロアチア旅行の一日の予算は、普通に4000円超え。

のぶよがこれまで旅した国の中で、バックパッカースタイルで1日の予算が4000円を越えた国は初めてです。

しかもこれはザグレブでの物価をモデルにしたもの

クロアチアを南下するにつれて物価は上がっていきます。

最も物価が高いドブロブニクでは、この1.5倍、つまり1日6000円以上はかかると考えておきましょう。

しかしながら、この予算モデルは、お昼は外食、長距離移動をして、観光地にも入場するという、最もお金がかかる一日のものです。

全く移動しなかったり、お昼を軽く済ませたり、無料の観光スポットだけを訪れればより予算を抑えられるはずです。

のぶよの場合は、クロアチア1ヶ月間滞在での出費の平均が、1日4500円くらいでした。

これでもかなり抑えた方です。
スーパーでトーストとハムとチーズを買って、三日間ぐらい食いつないでいたりしましたから(笑)

タバコ・お酒を嗜まない人は、1日4000円を目安に考えておきましょう。

快適&自由にめいっぱい楽しむ!トランクで一人旅スタイル

「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない。」

そんなエコノミーなトランクで一人旅スタイルの一日の予算がこちら。

・朝食:カフェでコーヒーと軽食/20Kn(=¥329)
・昼食:レストランでランチ/50Kn(=¥822)
・夕食:レストランでディナー/180Kn(=¥2962)
・市内移動:バス・トラム利用/30Kn(=¥493)
・長距離移動:バスを利用/50Kn(=¥4937)
・宿泊:ホテルの個室/200Kn(=¥3291)
・観光:有名どころは制覇する/120Kn(=¥1975)
・バーでビール一杯:20Kn(=¥329)
・カフェでコーヒー一杯:10Kn(=¥165)

合計:680Kn(=¥11192)

まさかの1万円越え。

特に宿泊費と外食費が占める割合が大きいと感じます。

夏場のクロアチアでの宿の確保は、とにかく早めが原則。

早めに予約することで確実に宿泊先を確保できますし、お得な値段で宿泊できることもあります。

Booking.comなら、支払いは現地でできる宿を選んで予約することができるのでとても便利ですよ。

Booking.comで宿を検索してみる

移動費や観光費は、毎日かかるものではないですし、食事も毎回レストランでとるわけではないでしょう。
ランチをサンドイッチなどの軽食ですませることもあると思います。

これらを差し引くと、一日8000円くらいが目安と言えるでしょう。

ただしこちらもザグレブの物価をベースにしたもの。

ドブロブニクでは1.5倍ほど多く予算が必要になると考えておきましょう。

おわりに

とにかく全ての値段が高く感じたクロアチア。

高い金額を支払っているのに、クオリティーは大したことないことも多かったです。
レストランでの食事然り、wi-fiのないバス然り。

ただし、ホステルに関しては、リーズナブルな価格でかなり快適な滞在ができるところが多かったと感じました。

できるだけ安くクロアチアを旅行したいなら、ハイシーズンを避けることをおすすめします。

宿泊料金や観光地のへの入場料がガクッと下がるのはもちろんですが、ハイシーズンの混雑が嘘のようにゆったりとした雰囲気の国になるそうですよ。

少々高くつくものの、クロアチアはそれだけの価値がある国。

予算を少し多めに見積もって、ゴージャスなアドリア海の海岸線と、ゆっくりと暮らす人々の笑顔に会いに行ってみてください。

※過去の「世界の物価シリーズ」の記事は、こちらからどうぞ。

クロアチアのお隣、デイトリップでも行けるモンテネグロは、物価が安めで旅行しやすいですよ。
手っ取り早く物価が安い国を知りたい人のために、ヨーロッパ11か国の安い国ランキングの記事も書いています!

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コメント

  1. あのさ より:

    新規情報なので共有です。
    2023年の1月からクロアチアもユーロが正式導入されました。シェンゲン協定も締結したので、欧州域内で移動の自由も保障されます。
    参考資料
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR3112Z0R31C22A2000000/

    • 小山 のぶよ より:

      あのさ様

      コメントをいただきありがとうございます!また、お返事が遅くなりまして申し訳ございません。

      クロアチアのユーロ導入の件、承知いたしております。4年前に旅行した際の記事内の値段は、記録として残しておこうと思っている次第です。

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