【ルーマニア】1950年代で時が止まった村へ。マラムレシュ地方の木造修道院に感動。

【ルーマニア】1950年代で時が止まった村へ。マラムレシュ地方の木造修道院に感動。

こんにちは!ルーマニアの田舎をのんびり旅している、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

ルーマニアの中でも、最も伝統的な生活が残っているといわれるマラムレシュ地方。

ルーマニア北部に位地するマラムレシュ地方は、大都市からかなり遠いため、近代化の影響を受けないまま、伝統的な生活や文化を守り抜いている村々が点在している美しい場所です。

「ルーマニア人の心のふるさと」とも呼ばれるほど、マラムレシュ地方の風景や人々の生活は、かつてはルーマニアのどこでも見られたもの。

マラムレシュ地方を訪れる多くの旅人は、サプンツァ村にある陽気な墓だけをさっと見学して、この地方を後にしてしまいます。

のぶよから言わせてもらうと、それはかなりもったいない!

マラムレシュ地方の魅力は、まるで時が止まったような風景が見られる小さな村にこそあるんです。

今回は、マラムレシュ地方の中でも最も発展していないと言われるイザ谷にあるブルサナ(Barsana)という村をご紹介します。

世界遺産の木造教会と圧巻の木造修道院を有するブルサナ村。マラムレシュ地方に来たなら絶対に外せないスポットです。

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いくつもの木造建築物が圧巻のブルサナ修道院

マラムレシュ地方の観光ポスターにもよく使われているこの三つの尖塔を持つ木造教会。

ブルサナ村から3kmほど離れた山奥にひっそりとたたずむ、ブルサナ修道院の写真です。

現役の修道院であるブルサナ修道院。修道士たちが毎日祈りを捧げながら質素な生活を送る場所です。

広い敷地内には10個ほどの建物があり、そのすべてが木造というのが驚き。
しかも、結構な規模の木造建築ばかりです。

古書を保管している図書館や、修道士たちの暮らす家など、たくさんのみどころがあるブルサナ修道院ですが、一番の見どころは、最も高い尖塔を持つ木造教会でしょう。(下の写真一番左)

この教会へは入場できるのですが、度肝を抜かれると思います。

なにしろ、内部も100%木造ですから。

冗談抜きで、正面のファサードの宗教画も、白く塗った木の上に描かれています。

シャンデリアの土台も木造。

極めつけは、こちらのイコン画。もちろん木に描かれたものです。

教徒たちが触れ、キスをして祈りをささげるので、下半分は上半分に比べて色褪せているのがわかります。

修道院内にはなぜかクジャクが飼われていました。尾を広げて威嚇してきます。

ちなみに平常時がこちら。重くて大変そうですが、一応飛べるみたいです。

ブルサナ修道院は、山奥にぽつんと立っていて、周りには小さな集落があるだけです。

イザ谷の名前の由来にもなったイザ川と、マラムレシュの山々の風景がとても美しいです。

インフォメーション

ブルサナ修道院 (Mănăstirea Bârsana)

住所:住所表記なし
料金:無料

1950年代にタイムスリップ!ブルサナ村

人々は民族衣装、移動は馬車…ブルサナ村の風景

ブルサナ修道院から北西に3kmほどのところに位置するブルサナ村は、この地域の観光の中心的存在の場所です。

とは言っても、全くもって観光地化されてなどいません。

そこにあるのは、昔から続く伝統を守りながら生活を続ける人々の姿と、時が止まってしまったような素朴な村の風景でした。

ブルサナ村の女性は、老若男女問わずほぼ100%、伝統的な装いに身を包んでいます。

頭にはスカーフ、柄物のスカートというのが彼女たちの普段着で、村のお祭りや結婚式などハレの日には、白字にカラフルな刺繍が施された民族衣装を着るそうです。

男性に関しては、女性に比べると普通の格好をした人も多いですが、それでもマラムレシュ地方伝統の小さな麦わら帽子をかぶっている人もよく見かけました。

村の主な移動手段は、馬車です。

ルーマニア北部のマラムレシュ地方や南ブコビナ地方を旅しているとかなりの頻度で見かけるので、もはや驚きませんが(笑)

ブルサナ村でよく見かけたのが、分かれ道などに立てられた木製の十字架。キリストの姿が彫られています。

日本でいうお地蔵さんのような存在なのでしょうか。

世界遺産の木造教会

ブルサナ村で見逃せないスポットが、村を見渡す小高い丘の上に建つ木造教会です。

この木造教会は、「マラムレシュ地方の木造教会群」として世界遺産にも登録されているもの。

残念ながら内部の見学はできませんでしたが、木に描かれた宗教画を小窓から見ることができました。

教会の丘から見渡すブルサナ村。
山の中に伝統的な家々が並ぶ様子は、思い描いていたマラムレシュ地方の風景そのものでした。

インフォメーション

ブルサナ正教会

住所:Bârsana 437035
料金:無料

ブルサナへの行き方

正直かなりアクセスが不便なブルサナ村。

ここだけではなく、マラムレシュ地方の小さな村々へは公共交通手段があまり発展していないため、個人で行くのはなかなかハードルが高いのが事実。

ウクライナとの国境の町、シゲトゥ・マルマツィエイ (Sighetu Marmației)から、一日に数本のミニバスが運行しています。

マラムレシュ地方の現地ツアー

基本的に、クルジュ・ナポカからの発着のものが多いです。

シゲトゥ・マルマツィエイからミニバスに乗る

↑シゲトゥでのバスの出発地、Kaufland前のバス停

シゲトゥ・マルマツィエイからブルサナをはじめとするイザ谷の村々を経由して、南ブコビナ地方との境目の町・ボルシャ(Borșa)まで向かうバスは、平日のみ運行で1日2本のみ。

シゲトゥ・マルマツィエイでは、Kauflandというスーパーマーケット前のバス停を発車します。
観光案内所で確認したのですが、鉄道駅前のバスターミナルからではないそうなのでご注意を。

黄色:シゲトゥ鉄道駅
赤:ブルサナ方面行きバス乗り場

観光案内所では、シゲトゥ・マルマツィエイからのバスの時刻表をもらえますが、この時刻表、全くあてになりません!

時刻表には11:15分発と書かれていたバスが、実際には11:30発でした。
ただ遅れたというよりも、そもそも11:30発が正しい時刻のようでした。

ブルサナでは、村の中心地とブルサナ修道院、どちらでも降車できますが、おすすめは修道院前で降りることです。

ブルサナの中心地で降りると、3km以上の道のりを歩かなければなりません。修道院見学後に同じ道を戻らなければいけないことを考えると、

バスで修道院まで行って見学→ブルサナ村

というルートの方がスムーズでしょう。

ブルサナ修道院からブルサナ村へ

村からは3kmほど離れたところに位置するブルサナ修道院。

そうそう上手いこと戻りのバスが来るとも思えないので、この区間の移動は徒歩かヒッチハイクになります。

ルーマニアではかなりポピュラーなヒッチハイク。地元の人もみんなそうして移動しているので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ブルサナ村からシゲトゥ・マルマツィエイへ

↑ブルサナ村のバス停留所

なかなか大変なのが、ブルサナからシゲトゥ・マルマツィエイまで帰るとき。

バスの時刻表はもらったものの、この時刻表、いかんせん信用できません。

待っていればそのうちバスはやってくるのですが、一日たった2本だけのバス。かなり待たされること必至です。

ここでも、村の人にならってヒッチハイクでシゲトゥ・マルマツィエイまで戻るのが手っ取り早いでしょう。
バス停留所付近には、すでにヒッチハイクをしている村人がいると思うので、彼らに便乗しましょう(笑)

↑一緒にヒッチハイクをしたおばあちゃん。同じ車でシゲトゥまで行きました。

車が止まってくれたら、「シゲトゥ?」と聞いて、方面が合っていれば乗車するだけ。

村人も一緒に乗るので安心ですし、なによりルーマニアの田舎では最もポピュラーな移動手段であるヒッチハイク。
別の角度から「ルーマニアらしさ」に触れられますよ。

ルーマニアでは、ヒッチハイクをして車を降りる際に、バスの料金と同程度の額の現金を渡すのが一般的です。
もちろんお釣りなんてくれないので、少額の紙幣を用意しておくのを忘れずに!

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シゲトゥ・マルマツィエイ


マラムレシュ地方の中心都市が、シゲトゥ・マルマツィエイ。
バルシャナ村のアクセスの起点となるのはもちろん、絶対に訪れたい「陽気な墓」があるサプンツァ村へのバスも発着しています。

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おわりに

昔から変わらない、ピュアなルーマニアの魅力を感じられるマラムレシュ地方。

村々の風景は、まるでここがEU加盟国だなんて信じられないほどに静かで、伝統的です。

アクセスは不便で、英語も全く通じないため、個人旅行ではなかなかハードルが高いデイトリップかもしれません。しかし、頑張って訪れる価値はあります。

あなたもきっと木造修道院の素晴らしさに圧倒され、素朴な村の風景にタイムスリップした錯覚を覚えるはずです。

 

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