ウクライナ危機から5年。衝突直後と今日、写真で見比べるキエフの街。

ウクライナ危機から5年。衝突直後と今日、写真で見比べるキエフの街。

こんにちは!ウクライナの首都、キエフの街の魔法にかかり、のんびり滞在している世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

未だ記憶に新しい、2014年のウクライナ危機。
ロシアによるクリミア半島の併合、親ロシア的な政策を行った政府に対する民衆のデモ、それに対する政府軍による武力による制圧…。

日本のメディアでも連日のように報道されていたため、よく覚えている人も多いのではないでしょうか。

実は、今回でウクライナ訪問が2回目ののぶよ。
1回目は、2014年の8月、ウクライナ危機から半年ほど経った時期に訪れました。

当時印象的だったのは、衝突によって破壊された建物や、政府軍の進入を防ぐために設けられたバリケードの数々、キエフ中心部の独立広場で座り込みを続ける人たち、衝突による犠牲者を追悼する写真など、とても「平穏」とは呼べないような景色が広がっていたことです。

あれから約5年。事態は一応のところ平穏を取り戻し、何事もなかったように日常生活を送るキエフ市民の姿が見られます。

今回の記事では、2014年に衝突の中心となった当時のキエフ独立広場周辺と、まったく同じ場所で撮った2019年現在の写真を見比べてみたいと思います。
2枚ずつの写真の上部が2014年、下部が2019年のものです。

記事内の写真はすべてのぶよが撮影したものですが、2014年当時とは異なるカメラを用いているため、どうしても写真の広がりやサイズが変わってしまう点はご容赦ください。

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キエフのメインストリート・フレチャーシク通り

2014年は多くのタイヤやトラックで作られたバリケードでふさがれていたキエフのメインストリート、フロードシク通り。当時は車両の通行ができませんでした。
現在では多くの交通量があるキエフのメインストリートとして活気を取り戻しています。

反ロシアを訴える掲示物が並んでいた歩道には、現在ではウクライナ危機当時に何が起こっていたのかを振り返るパネルが並んでいました。

衝突の中心・キエフ独立広場周辺

武力衝突により多くの犠牲者を出したキエフの独立広場。
割れた窓ガラス、火災により黒く焼け焦げた道路や建物などは全て元通りに再建されており、何も知らなければ、たった5年前に歴史に残る衝突があったなんて信じられないほどです。

座り込みを続ける人々のテントが立ち並んでいた独立広場。現在では観光の中心地として平穏を取り戻しています。

反ロシアを訴えるポスターがたくさん張られていた巨大なクリスマスツリーのようなものは完全に撤去されています。

火災、爆発により割れた窓ガラスも完全に元通り。現在はショッピングセンターになっていました。

政府軍の進入を防ぐためのブロックやタイヤ。
現在、この独立記念碑横の通りを、ウクライナ危機を後世に伝えるための屋外博物館にする計画があり、工事が進められていました。

ウクライナ国旗を模した飾りが印象的でしたが、現在では撤去されています。

火災によって真っ黒に焦げてしまった道路の工事を進めているのが印象的だった2014年当時。現在では完璧に元通りになっています。

上から眺める独立広場。当時テントが設営されていた場所には、ウクライナ危機を人々に伝える展示パネルが並んでいました。

火災によって破壊されてしまった建物。2014年当時は再建の最中で、幕で覆われていました。

多くの人が長い間座り込みを続けていた独立広場。はためくウクライナ国旗や炊き出しを行う車両などがありましたが、現在では多くの人が行きかうキエフの中心としての機能を取り戻しています。

おわりに

5年の月日が流れ、完全に平和を取り戻したかのように見えるキエフの街。しかし人々の心には、この衝突による傷が未だ鮮明に刻まれています。

自分たちの国を守るために多くの命が失われ、経済的にも大きな打撃を受けてしまったウクライナ。
いまだにロシア系、ウクライナ系の民族対立は深刻で、ウクライナ東部では戦闘が継続している地域もあるほど。今後のロシアやEU、その他周辺諸国の出方によっては、また同じような衝突が起こりうる可能性もあります。

独立広場周辺には、かつてその場所で起こったことがかなり詳しく展示されており、初めて訪れる人でもこの問題について知り、考えることができるでしょう。

常に大国の思惑に翻弄され続けてきたウクライナ。一刻も早く、この国に真の平和が訪れて、人々が安心して暮らせる時が来ることを望むばかりです。

 

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