【NEW】初のフォトエッセイ「ジョージア場末食堂探訪記」とうとう発売! ▶
さぼわーる。へようこそ!

今年こそ...今年こそは...世界の状況が落ち着いて、みなさんが行きたい場所に行けますように...!

穴場スポットや旅行に役立つ情報、各国グルメまで...
ヨーロッパ~コーカサス地域のニッチな情報多めの個人ブログ「さぼわーる。」へようこそ!

サイトのトップページをみてみる!

ボスニア・ヘルツェゴビナの物価は安い?旅行1日の予算は…。


Warning: First parameter must either be an object or the name of an existing class in /home/oshida5696/ca-voir.com/public_html/wp-content/themes/cocoon-master/lib/shortcodes-amazon.php on line 148

こんにちは!ボスニア・ヘルツェゴビナに滞在して2週間。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

滞在した国の物価から、旅行に必要な1日の予算を考えていくこのコーナー。

今回はボスニア・ヘルツェゴビナ編です!

※過去の「世界の物価シリーズ」の記事は、こちらからどうぞ。

他の多くのバルカン諸国同様EUに加盟していないボスニア・ヘルツェゴビナ。
「格安で、東洋と西洋が混ざった町を観光できる」と、西ヨーロッパや北米からの観光客も年々増加しています。

そして、すぐお隣には、観光立国であるクロアチアがあり、アドリア海沿岸のドブロブニクやスプリットから日帰りツアーでボスニアにやってくる観光客もかなりの数います。

観光地として年々その知名度を上げつつあるボスニア・ヘルツェゴビナ。
実際に2週間滞在して感じた物価の感覚をシェアしていきます。

ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨は兌換マルク(KM)
※1KM=62.88円で計算しています。

手っ取り早く物価が安い国を知りたい人のために、ヨーロッパ11か国の安い国ランキングの記事も書いています!

ボスニア・ヘルツェゴビナの食費

ボスニア・ヘルツェゴビナの食費は、総じて安いです。

しかし、隣国セルビアの安くて手軽なストリートフード文化はどこへやら。
ボスニアでは24時間営業のチェバピ屋やハンバーガ屋を見つけるのは至難の業です。

セルビアではいつでも格安で気軽に食べられたものを、ボスニアではレストランで食べることになるため、セルビアに比べると外食費が少々高く感じるかもしれません。

ストリートフード文化が素晴らしいセルビア料理を紹介しています!

スーパーの食料品も安いですが、驚くほどの安さではありません。

ただしセルビアと同様、肉類はびっくりするくらいに安いです。

スーパーで買うビールはセルビアよりも安く、500ml缶が50円ほどのものも。
反対にパブやバーで飲むビールはセルビアの方が安いという、何とも矛盾した状況です。

オスマントルコ支配時代の影響が強く残っているボスニアでは、比較的安い値段でコーヒーが飲めるのは嬉しい点です。

外食

・カフェでコーヒー1杯:1.5KM(=¥94)
・コーヒースタンドでコーヒーテイクアウト:1KM(=¥63)
・レストランでランチ:8KM(=¥504)~
・バーでビール1杯:2KM(=¥189)
・レストランで夕食:12KM(=¥756)〜
・ローカル食堂で食事:5KM(=¥315)
・ストリートフードをテイクアウト:4KM(=¥252)

スーパーの食料品

・ビール1缶:1KM(=¥63)
・ワイン1本:8KM (=¥504)
・水1本:1KM (=¥63)
・牛乳1リットル:1.35KM (=¥85)
・米1kg:2KM (=¥126)
・鶏肉1kg:7KM (=¥441)
・卵12個:2.8KM (=¥176)
・じゃがいも1kg:1KM (=¥63)
・トマト1kg:1.9KM (=¥119)
・リンゴ1kg:1.6KM (=¥100)

ボスニア・ヘルツェゴビナの移動費

ボスニア・ヘルツェゴビナに来てかなり高く感じたのが、移動費でした。

ウクライナ→ルーマニア→セルビア→ボスニアと西に行くたびに高くなっていくような気がします。

また、バルカン諸国では多くの国でかかる荷物代
セルビアでは50DIN(=¥52)ほどだったものが、ボスニアに入って一気に二倍の2KM(=¥126)となったのには驚きました。

国土が小さいボスニア・ヘルツェゴビナですが、そのほとんどが山なので、地図で見るよりもかなり移動時間がかかります。
バスの路線網やスケジュールもしっかりしておらず、観光客にとっては悩みの種です。

多くの観光客が辿るであろうルート、サラエボ~モスタル間の移動には、鉄道の方が安くて景色もきれいなのでおすすめですよ。

ボスニアのバス・鉄道の利用方法を徹底解説しています!

ボスニアでなぜか安いのが、タクシー代。

初乗りは2KM(=¥126)ほどで、1kmごとに1KM(=¥63)加算されるシステムです。

ちょっとした移動ならタクシーの利用価値が高いと言えるでしょう。

移動費を最大限節約したいなら、ヒッチハイクに挑戦してみるのもいいかもしれません。

長距離移動

・バスでサラエボ〜ヴィシェグラード間(110km)移動:15KM(=¥946)
・バスでサラエボ〜モスタル間移動(130km):18KM (=¥1129)
・電車でサラエボ~モスタル間移動(130km):11.80KM (=¥744)

ボスニア・ヘルツェゴビナの長距離バスに大型の荷物を持ち込む場合は、別途荷物代がかかります。
バス会社によって料金は異なりますが、一区間2KM(=¥126)ほど。

市内移動

・サラエボトラム一回券:1.8KM(=¥113)
・サラエボトラム一日券:5.6KM(=¥352)
・モスタル – ブラガイ路線バス:2.10KM (=¥132)
・タクシー初乗り:2KM(=¥126)

ボスニア・ヘルツェゴビナの宿泊費

ボスニアがセルビアよりも安いと胸を張って言えるのが、宿泊費です。

ホステルのドミトリーなら、12KM(=¥754)~と、モルドバほどの値段で宿泊できます。
(そのさらに上を行く安さのウクライナという国がありますが。)

これはルーマニアやセルビアでは出会えない安さ。

しかし、安いからと言って決してクオリティーは低くないのも嬉しいポイント。

ボスニアのすごいところは、サラエボとモスタルの二大観光都市だけではない地方都市にも、ホステルがある都市が多いことです。
セルビアには本当に見習ってほしい(笑)

また、“Sobe”という一般の家やアパートの一室をプライベートルームとして貸し出している「部屋貸し」も広く浸透しているボスニア。
ホテルよりも安い料金設定が魅力的で、自分だけの空間で快適に滞在することができます。

のぶよが「橋の町」ヴィシェグラードで滞在したSobeは、個室利用バス・トイレ付で18KM(=¥1131)というホステル並みの値段でした。
ホステルでの相部屋生活に疲れた時、手ごろな値段でプライベートルームでリフレッシュできるのはかなり嬉しいです。

ヴィシェグラードのおすすめ宿情報・観光スポットを解説した記事はこちら。

・ホステルのドミトリー1泊:12KM(=¥754)~20KM(=¥1261)

・地方都市でSobe一泊:18KM(=¥1131)
・エコノミーホテル個室1泊:35KM(=¥2207)~

ボスニア・ヘルツェゴビナの観光費・タバコの値段

ボスニア・ヘルツェゴビナで、正直「高すぎる」と感じたのが、ミュージアムや観光スポットへの入場料。

観光スポットに無料で入場できるかわりに、きちんと管理されていないセルビアに比べると、お金をとるにもかかわらずきちんと管理されていないのがボスニアといったところ。

サラエボ市内のいくつかの展望台は、2KM(=¥126)などちまちまとお金を取ってきます。
正直、無料のところで十分です。

また、サラエボ市内にあるボスニア内戦に関するミュージアムの入場料も、かなり高く感じました。
中には、西ヨーロッパのギャラリーやミュージアムと変わらないような料金設定のところも。

せっかくなので、戦争に関する博物館のどれかには行くことをおすすめしますが、節約派の人にはなかなか痛い出費となることを覚悟しておきましょう。

たばこの安さに関しては、セルビアに軍配が上がります。

ただし、お隣のクロアチアはもっと高いので、ボスニア→クロアチアと移動する場合はボスニアで買いだめしておくことになるでしょう。

主な観光地の入場料

・ボスニア・ヘルツェゴビナ歴史博物館:7KM (=¥441)
・05/11/95ギャラリー:15KM (=¥946)
・モスク入場料:5KM (=¥315)

雑費

・タバコ一箱:5.5KM(=¥346)

旅のスタイル別・ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行の予算

宿泊費に限っては格安と言えるものの、その他に関しては予想以上に物価が上がっている印象を受けたボスニア・ヘルツェゴビナ。

一日の予算を決定づけるのは、主に「どれくらい移動するか」という点でしょう。

例えば、サラエボから日帰りでモスタルをバスで往復すると、32KM (=¥2248)もかかってしまいます。

鉄道が走っている場所はできるだけ鉄道で移動し、無駄に往復せずに一筆書きのように旅程を組むのが、移動費を節約するポイントです。

ここからは、

節約型の「バックパッカースタイル」
快適旅行型の「トランクで一人旅スタイル」

の二つの旅行スタイル別に、ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行で一日に必要な予算を考えていきます。

できるだけ節約しながら、名物は楽しむ!バックパッカースタイルの一日の予算

「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」

そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。

朝食:ブレクとコーヒー/3KM (=¥189)
昼食:レストランでランチ/8KM (=¥504)
夕食:ホステルで自炊/4KM (=¥252)
市内移動:基本は徒歩
長距離移動:鉄道利用/10.80KM(=¥681)
宿泊:ホステルのドミトリー/13KM (=¥819)
観光:有名どころだけ入場/10KM(=¥630)
缶ビール1本/1KM (=¥63)

合計:49.80KM (=¥3133)

3000円を微妙に超えてしまった、ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行の1日の予算。

この予算モデルは、お昼は外食、長距離移動をして、観光地にも入場するという、最もお金がかかる一日のものです。

移動しなかったり、お昼を軽く済ませたり、無料の観光スポットだけを訪れればより予算を抑えられるはずです。

個人的な感覚としては、滞在中の平均で一日2千円台後半くらい
東欧の格安の国々に比べると、物価が上がったことを感じます。

とにかく、ボスニア・ヘルツェゴビナの旅費を上げているのが移動費です。

せっかく来たならいろいろなところへ行きたいですが、日帰り旅行などでいろいろな場所に行くと、その分交通費がかかってしまいます。
同じルートを往復するような無駄な移動を極力減らして、一筆書きのように上手に移動する計画を組むのがポイントですよ。

快適&自由にめいっぱい楽しむ!トランクで一人旅スタイル

「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない。」

そんなエコノミーなトランクで一人旅スタイルの一日の予算がこちら。

朝食:ブレクとコーヒー/3KM (=¥189)
昼食:レストランでランチ/10KM (=¥630)
夕食:レストランでディナー/15KM (=¥945)
市内移動:バス・トラム一日券利用/5.6KM(=¥352)
長距離移動:バスを利用/18KM (=¥1129)
宿泊:ホテルの個室/35KM (=¥2207)
観光:有名どころは制覇する/20KM (=¥1261)
バーでビール一杯:3KM (=¥189)
カフェでコーヒー一杯:2KM(=¥126)

合計:111.6KM (=¥7038)

移動費や観光費は、毎日かかるものではないですし、食事も毎回レストランでとるわけではないでしょう。
ランチをサンドイッチなどの軽食ですませることもあると思います。

これらを差し引くと、一日5000円くらいが目安でしょう。

ホステルのドミトリーはどうしても嫌という人は、ゲストハウスやSobeという貸し部屋を利用してみるのはいかがでしょうか。

ホステル宿泊よりちょっと高いくらいの値段で、個室に宿泊できるのがボスニア・ヘルツェゴビナという国。

Sobeの料金はホテルの半分ほどなので、「寝るだけ」と割り切って考えればかなりお得ですよ。

Booking.comなら、ローカルなSobeだって検索して予約できます。
支払いは現地払いが基本なので安心です。

→Booking.comで宿を検索してみる。

おわりに

ボスニア・ヘルツェゴビナの物価に対する感覚は、人によってそれぞれ変わってくることでしょう。

スロベニアやクロアチアなど、観光客が多くて物価が高めの国から来たなら、全てが半額ほどの値段なので、かなり安く感じると思います。

反対に、セルビアやルーマニアなど、より物価が安い国を旅した後に来ると、あまりお得感が感じられないかもしれません。

ヨーロッパのバス移動に革命を起こしたドイツの格安バス会社、Flixbusの路線網は、残念なことにボスニア・ヘルツェゴビナではほとんど発展していません。
(サラエボ – リュブリャナ間とモスタル – スプリット間のみ運行)

したがって、料金設定がかなり高めのローカルバス会社を利用することになります。

これが、ボスニア・ヘルツェゴビナでやけに移動費が高くついてしまう原因と言えるでしょう。

とはいっても、宿泊費や食費はまだまだ格安なので、鉄道を利用するなど上手に移動できれば旅費を抑えることも十分可能です。

観光業に力を入れ始めているボスニア・ヘルツェゴビナ。
今後はもっと多くの人が訪れるようになり、物価も上がっていくことでしょう。

まだ観光ずれしきっていない今がチャンス。
イスラムの雰囲気漂う奥深い文化と美しい自然を感じに、のんびりと旅してみてはいかがでしょうか。

※過去の「世界の物価シリーズ」の記事は、こちらからどうぞ。

手っ取り早く物価が安い国を知りたい人のために、ヨーロッパ11か国の安い国ランキングの記事も書いています!

ボスニアの記事をもっと見る

コメント

error: さぼわーるの全記事は保護されています。
タイトルとURLをコピーしました