こんにちは!イスタンブールを満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
世界中から観光客が訪れる、イスタンブール。
東洋と西洋がミックスした独特の雰囲気に魅了される人が多いのも頷けます。
トプカプ宮殿やアヤ・ソフィア聖堂、ブルーモスクなど、イスタンブールのハイライトともいえる観光地が目白押しなのが、スルタンアフメット地区。
季節を問わず多くの観光客でにぎわうエリアで、イスタンブールを代表する観光スポットが目白押し。
イスタンブールに来てここへ行かない旅行者などまずいないでしょう。
華やかでエキゾチックな雰囲気が魅力的なスルタンアフメット地区。
訪れたことのある人ならお分かりでしょうが、とにかく客引きがすごいです。
お土産屋やレストランの前には必ずと言っていいほど呼び込み役の店員が立っており、誰彼構わずとにかく声をかけまくります。
また、かなりの確率で「こんにちは!」「日本の方ですか?」等、日本語で声をかけられることも多いこの地区。
「トルコ=親日国=歓迎されてる!」と考える、脳内お花畑な方には残念なお知らせなのですが、彼らが歓迎しているのはあなたではありません。
あなたの財布の中身です。
今回の記事は、イスタンブール観光の前に絶対に知っておきたい「日本人相手にお金を稼ごうとするトルコ人」について、注意を呼びかけていくものです。
日本人が巻き込まれやすい、4つのツーリストトラップ&犯罪の手口について解説します。
記事の後半では、イスタンブールの詐欺師やしつこい客引きへの上手な対処法&アドバイスも書いています。
イスタンブールへ行くならぜひ心のどこかに留めておきましょう。
イスタンブールで日本人が遭遇する四大ツーリストトラップ
「ツーリストトラップ」とは、観光客相手に詐欺まがいの方法で商品を売りつける店や、完全に観光客向けの手抜き料理を提供するレストランなどのことを指すのが原義。
ここでは解釈を少し広げて、「日本人観光客をカモと捉えて、金づるにすること」とします。
というわけで、私たち日本人がカモにされやすい、イスタンブール(主にスルタンアフメット地区)の4つのツーリストトラップについて、その手口を解説していきます。
①友達詐欺
友達詐欺とは、その名の通り友達になったようなふりをして、実はお金をだまし取ろうとする詐欺のこと。
何らかの理由をつけて声をかけてきた現地人と話しているうちに仲良くなり、「一緒に飲みに(食事しに)行こう!)」などと提案されます。
そして「現地人おすすめの」レストランやバーなどに連れていかれ、最後にあり得ないような高額請求をされるといった手口が最もポピュラー。
友達になったはずの現地人は、「手持ちがない」「ATMへ行ってくる」などと理由をつけてこちらに払わせようとしますが、実はこの現地人とお店はグル。
いわば、「エクストリーム客引き」なわけです(笑)
この詐欺に引っかかるのは、一人旅の日本人男性が多いそう。
「異国の地で地元の人と仲良くなれた!」なんて思っていたら、痛い目を見てしまうかもしれません。
②睡眠薬強盗
友達詐欺のさらに悪質なバージョンが、睡眠薬強盗。
声をかけられて友達になった人とバーなどに行くのは同じなのですが、「ここは俺が払うよ」などとドリンクを奢ってくれるのが特徴です。
「トルコ人のホスピタリティーに感動!」なんて旅行雑誌の文句を信じていると、いつのまにか夢の中へ。
そう、このドリンクには睡眠薬が入っており、気づいた時には財布や金目のものが無くなっているという恐ろしい犯罪です。
こちらも、現地人と店はもちろんグル。
近年は、取り締まりの強化によって激減しているそうですが、7~8年前には引っかかる日本人続出の「大金脈」でした。
③高額商品の売り付け
上で紹介した友達詐欺や睡眠薬強盗は、取り締まりの強化によって減少傾向にあるものの、依然として多くの日本人がひっかかるのが、高額商品を売りつけられる詐欺。
というか、詐欺ではないのです。
自分でお金を払って購入するわけですから。
そのため、取り締まりの対象にはならず、いまだに騙される人が後を絶ちません。
手口はかなりワンパターン。
スルタンアフメット地区を観光していると、「写真撮ってあげる」「どこに行きたいの?」等、何らかの形で声をかけてきます。
これに返事をして会話を続けていると、「一緒に行ってあげる」とか「おすすめの場所がある」等の話になってきます。
これについていくと、高額のお土産や骨とう品、カーペットなどを売りつけるような店に到着するという、まあ誰もが予想できるような結末が待っているのです。
女性旅行者がひっかかることが多いようで、数人のグループで旅行している人でも油断は大敵です。
④「運命の出会い」詐欺
のぶよ自身は体験したことないのですが、イスタンブールに詳しい人たちの間でかなり有名なのが、「運命の出会い詐欺」。
引っかかるのは99%、一人旅(ないし少人数グループ)の女性旅行者です。
スルタンアフメット広場のエキゾチックな建物の写真を撮っていると、「写真とりますよ!(日本語で)」などと話しかけてくるまではデフォ。
少し会話した後「これは運命だ…!あなたに一瞬で恋に落ちてしまった…!」的な、ディズニー映画もびっくりな展開が待っています。
たいていの人はこの時点で「は?馬鹿じゃないの?」と相手にしないのですが、そこで真に受けてしまう人もいるのが現実。
一瞬で恋に落ちたトルコ人に町を案内してもらい、食事を一緒にして(だいたい奢ってくれる)、その後はホテルに直行…的な流れです。
いや、別に良いんですよ。出会いの形がどんなものであろうとも。
もしかしたら本当に運命のいたずらが作用したのかもしれませんし…ね…
しかしながら、この場合の「運命」とは体目的である場合がほとんどなのは言うまでもありません。
一夜を共にした「運命のトルコ人」は、次の日には煙のように姿を消し、次の運命を探す旅に出ていることでしょう。
お互いの同意の上での話ならまだしも、金銭をだまし取られたり、深刻な性犯罪に巻き込まれる可能性もないとは言えません。
なぜイスタンブールで日本人がカモにされるの?
さて。
ここまで、イスタンブールで日本人が被害に遭いやすいツーリストトラップ&犯罪の手口を簡単に解説してきました。
「日本人が」と限定したのにはちゃんと理由があります。
のぶよが宿泊しているスルタンアフメット地区のホステルのトルコ人(イスタンブール出身・観光客向けのレストラン勤務)に、やたら道で日本語で話しかけられる話をしたところ、
「はっはっは、だって他の人はひっかからないもん。あんなのに騙されてついていくのは、ロシア人の大金持ちか馬鹿か日本人ぐらいだよ」
とばっさり言われました。(実話です)
お分かりでしょうか。日本人がイスタンブールでどれだけカモとされているのかを。
このトルコ人曰く、「日本人はすぐにわかる」とのこと。
・声をかけても無視しない(中国人は完全無視だそう)
・話しかけても嫌な顔をしない(私たちの曖昧な笑顔文化のたまもの)
・猫背
完全に彼の主観でしかないのですが、レストランで呼び込みをしている彼はこれまで数千・数万の日本人を見てきたことでしょうから、間違っているとも言い切れないものがあります。
詳しく見ていきましょう。
①客引きを無視できない日本人
トルコ人に言われて、スルタンアフメット地区の客引きを観察していたのですが、確かに中国人観光客らしき人は完全無視です。
客引きを見ようともしませんから、徹底してます。
一方の私たち日本人。
異国の地でいきなり「こんにちは!」と話しかけられて、果たして無視できる人がどれくらいいるでしょうか。
のぶよ的には、挨拶されたら返すべきだと思うので、普通に「こんにちは」と返します。
そのあとは無視ですが(笑)
②曖昧に微笑む日本人
客引きにいろいろと日本語で話しかけられて、曖昧に微笑んだり、頷いたりしてしまう人は意外と多いのではないでしょうか。
私たち日本人の文化の一つだと思うのですが、イスタンブールでは「話を聞いてくれる=カモ決定」となります。
また、英語が苦手&押されてもキッパリと断れない人が多いのも事実。
とにかく強引にまくしたててなんぼ!なイスタンブールの商人たちからすると「押せばなんとかなる格好のカモ」となってしまうのかもしれません。
③猫背な日本人
例のホステルのトルコ人の意見で、のぶよが最も同意したのがこちら。
確かに言われてみれば、海外で見かける日本人の猫背率は半端ないです。(特に男性)
アジア系&猫背となれば一発で日本人とわかりますし、何となく弱そうで騙せそうに見られてしまうもの。
というわけで、イスタンブールに旅行するならとにかく猫背を直しましょう(笑)
イスタンブールで騙されないために!こんな人には要注意。
というわけで、イスタンブールで私たち日本人がどれだけカモにされているのか、おわかりいただけたと思います。
ここまで読むと、「なんだか怖そうな町」と思われてしまいそうですが、実際には全くそんなことありません。
イスタンブールは安心して観光が楽しめる町です。
しかしながら、これは「注意しなければいけないことを知っていれば」という条件付きでのこと。
ここからは、イスタンブール、特にスルタンアフメット地区やグランドバザールにおいて注意した方がいい人たちの特徴を解説していきます。
日本語で話しかけてくる
スルタンアフメット地区、特にアヤ・ソフィア大聖堂とブルーモスクの間にあるスルタンアフメット広場で日本語で声をかけてくる人間は、100%下心があります。
その人の日本語が流暢であれば流暢であるほど、怪しいと思った方が良いでしょう。
「どこに行きたいの?」と声をかけてくる
こちらもスルタンアフメット広場での話。
日本語だけに限らず、「どこへ行きたいの?」と向こうから声をかけてくる人のほとんどは下心ありです。
だいたいが、次の項で紹介する「一緒に行こう!」につながり、行きつく先は絨毯屋というお決まり観光コースのできあがり(笑)
平日の昼間から一人でスルタンアフメット広場にいる大の大人が、外国人に優しさから声をかけてくるほど、トルコ経済は上手く回っていません。
「一緒に行こう」と言ってくる
話しかけられて会話するだけでは、こちらも何も失わないので問題ありません。
万に一つ、興味本位で話しかけてきている場合もあり得ますから。
しかしながら、「連れて行ってあげる」「おすすめの場所がある」などと言い出したら完全にアウト。
100%、あなたをターゲットに定めたと考えていいでしょう。
繰り返しますが、「おすすめの場所」というのはローカル御用達の穴場レストラン(という名のぼったくり店)か絨毯屋です(笑)
スルタンアフメット広場に一人でいる若者
スルタンアフメット広場に一人でいる、現地人らしい若い男を見たら、半々の確率でカモを探していると考えましょう。
もちろん全員がそうではなく、ただ休んでいるだけの人もいます。
見極めるポイントは、「スルタンアフメット広場で、周りを見回しながら歩き回っている人=ほぼ確実にカモを探している」ということ。
そもそも、イスタンブールの普通の現地人は、まずスルタンアフメット地区に行きません。
観光客相手の店で働く人か、観光客相手にお金を稼ぐ人くらいです。
というわけで、昼間から一人でスルタンアフメット広場を歩き回っている若者を見たら、注意をするに越したことはないと思います。
イスタンブールのしつこい客引き・詐欺師への対処法
とにかくしつこいイスタンブールの客引き。
少しでも興味がある素振りを見せると、あら不思議。
いつのまにかお店の中で商品を買ってしまっているという、魔法のランプもびっくりな状況が出来上がっています(笑)
また、スルタンアフメット広場の詐欺師もかなりしたたか。
とにかく話題を提供しまくって会話を続けようとする姿勢はもはや尊敬に値するレベルです。
そのスキル、他に活かせばいいのに(笑)
イスタンブールで誰もが経験するしつこい客引きや詐欺師への対処法は三つだけ。
・ついて行って買わされる
・徹底的に無視
・上手にかわす
詳しく見ていきましょう。
ついて行って買わされる
もしあなたにお金があるなら、そして絨毯や骨とう品がほしいなら、ついていくのもいいでしょう。
ただし、ほとんどの場合は、一般的な手順で日本に持って帰ることはできない(複雑な税関手続きetc…)ため、結局騙されただけとなります(笑)
徹底的に無視
中国人を見習って、とにかく無視するというのも一つの手。
いっくら相手がしたたかでも、こちらが目もあわせない、口も開かないという状態では何もできません。
ただし、そうも冷たくあしらえないのが人の性。
そういう人、結構多いのではないでしょうか。
のぶよも完全無視はなかなかできないタイプです。
それに、「感じ悪い」って思われるのはやっぱり抵抗があります。
いくら、もう二度と会わないであろう人からであろうとも。
上手にかわす
一番おすすめで粋なのが、客引きや詐欺師たちの誘惑を上手にかわすこと。
「ああ、今日も頑張ってるわ~(笑)」
くらいに思いながら、こちらも相手も気分を害することなくバイバイするのが理想と言えるのではないでしょうか。
イスタンブールの客引き・詐欺師の上手な交わし方
せっかくイスタンブールを旅するなら、客引きのウザさや詐欺師のしたたかさも含めて楽しめる、そんな旅人になりたいもの。
ここでは、のぶよが実践している客引き&詐欺師対処法を解説します。
笑顔で「行かない」と宣言
客引き&詐欺師のどちらにも効果的なのが、はっきりと「行かない」「要らない」と言うこと。
シンプルですが、これが最も効果があります。
この際に、怒ったように「No!」と言うのは考えもの。
「はっきりと断る=笑顔を見せない」ということではありません。
別に断る理由を考える必要はないのです。
ただ、「興味がない」と笑顔で伝えるだけなので超簡単。
相手も暇じゃないので、きっぱりと断られて引き下がってくることはまずないでしょう。
話題の先回り
詐欺師に対して強烈なパンチとなるのが、彼らが会話の最終到達点としているフレーズをこちらから言ってしまうこと。
つまり、「ああ、絨毯?ランプ?何を売りたいの?」等、こちらから、「お前の本心はお見通しだ」とアピールするのです。
すると詐欺師側も、「ああ、こいつはこの手口を知っている」となり、びっくりするほど素直に離れていきます(笑)
「もう食事は済ませた」と言う
レストランの客引きに対しては、「もうご飯食べた」と言ってしまうのが最も有効です。
何も言わずとも、お腹が膨らんだジェスチャーだけでも効果あり。
どんな店でも客引きがいるイスタンブールの観光エリアのレストラン。
ゆっくりメニューを見る暇もなく色々とまくしたててくることがほとんどです。
ただメニューを見たいだけの場合は、「もうご飯は食べたから、明日のためにメニューを見てるだけ」と言えば、向こうもしつこく食い下がってくることはありません。
というか、スルタンアフメット地区のレストランの9割以上は観光客向けのもので、地元の人はまず行きません。(高い&美味しくない)
良心的な価格で地元に根差したお店が点在しているのが、ボスポラス海峡を挟んだ対岸のアジア側エリア。
スルタンアフメット地区の3分の2~半分の値段で本物の味を提供する、肩肘張らないローカル店がたくさんのおすすめエリアです!
おわりに:日本人も少し学ぶべき?なトルコ人のしたたかさ
イスタンブールで私たち日本人が遭いやすい詐欺や犯罪とその理由、対処法について解説してきました。
一つだけ断っておきたいのが、以上は全てイスタンブールの観光エリアでの話だということ。
例えば、ローカル感ただようクンカプ地区に行くと、その平和で観光客ボケしていない雰囲気に驚かされること間違いありません。
この記事を書きながらひしひしと感じたのが、トルコ人のしたたかさには学ぶべき点がある(かもしれない)ということ。
毎日毎日、雨の日も風の日も、どんなに無視され続けようとも、笑顔で観光客に声をかけ続ける客引きや詐欺師たち。
そのメンタルの強さはすごいと思います(笑)
豆腐メンタルの人が増えているという日本人とは真逆。
良くも悪くも、トルコ人は打たれ強いのかもしれません。
基本的に他人と会話することで成り立つトルコ社会。
日本のような個人主義文化とは対極的なものですが、人と人とのやり取りや駆け引きといった人間らしい部分がかなり見られるのは、羨ましくも感じられます。
繰り返しますが、イスタンブールの治安は問題ありません。
あらかじめ注意しておきたいことさえ知っておけば、したたかなトルコ人との駆け引きも含めて楽しむことができる。
そんな風にプラスに考えて、エキゾチックな魅力あふれるこの街を旅してみるのも悪くないのでは。
ネット規制の影響で、Booking.comでの予約ができないトルコ。代わりの宿泊予約サイトではAgodaがおすすめです。
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とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!
コメント
今 スルタンアメフット地区のホテル滞在中。とても狭いけど、アヤソフイヤビューの部屋で、満足していました。まさに記事に記載してある広場の近くで、
観光に出かけた途端、地下宮殿の入り口を案内すると言われ、途中から僕もビジネスでガイドでないからと言われ、店に強く誘われました。振り切ったのですが、ホテルの行き帰りのたびにしつこく声かけられ、無視していたのですが、グランドバザールに行く途中迷っていたら声かけられ、違う道だち言われ、ついていったら、途中で客引きとわかり、ホテルに戻ると言って、逃れました。ホテルに相談しましたが、対応なく、その通りに出ないとトラムにも乗れず、折角の旅行が怖い思いをしています。対応はひたすら無視ですか?後2泊残っているので困っています。ホテル近くの絨毯屋かなと思っています。