古き良きイスタンブールが残る場所。プリンセス諸島4島制覇ガイド【見どころ・行き方・フェリー港&料金】

古き良きイスタンブールが残る場所。プリンセス諸島4島制覇ガイド【見どころ・行き方・フェリー港&料金】

こんにちは!イスタンブールを満喫中、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

季節を問わず多くの人で賑わう大都市・イスタンブール。
観光客の数もものすごく、中心街の観光が続くと、その喧騒や人混みに疲れてしまうことも。

そんな時は、イスタンブールを抜け出して、近郊の島へデイトリップしてみるのはいかがでしょうか。

イスタンブール南部のマルマラ海に浮かぶプリンセス諸島は、イスタンブール中心街から1時間〜1時間半でアクセスできる便利さとは裏腹に、喧騒とは無縁の別世界が広がります。

車の乗り入れが禁止されているため、島民の移動手段は徒歩、自転車、馬車のいずれか
古き良きイスタンブールの雰囲気がいまだに残っているのです。

9つの島から構成されるプリンセス諸島ですが、定期船でアクセスできるのは4島のみ
その全てに行ってきたので、各島の魅力や見どころをアクセス方法もあわせて紹介します。

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どの島がおすすめ?プリンセス諸島4島

時間が限られている旅行者にとって、どれか一つの島を選ぶのはなかなか難しいもの。

今回紹介するプリンセス諸島の4島は、それぞれ異なった性格を持つ島々なので、好みに合わせて目的地を選びましょう。

ビーチ目的なら!プロティ島(クナル島)

イスタンブールから船にのって最初に停まるのがプロティ島(Kınalıada)
エミノニュから50分ほどでアクセスできる小さな島です。

プロティ島の特徴は、港のすぐそばにビーチがある点

他の三島は、結構な距離を歩かないとビーチにアクセスできないため、海水浴目的ならこの島がおすすめです。

夏場のハイシーズンは大混雑するものの、それ以外の時期は観光客の数はかなり少なめで、のんびりとした空気が漂っています。

プリンセス諸島四島の中でも、もっとも鄙びた感じのプロティ島。
小さな町にはビクトリア調のヴィラ(別荘)が並び、その前を電動スクーターに乗った島民が通り過ぎていきます。

ビーチだけでなく、独特の町並みとのんびりした空気感も魅力のプロティ島。
特に何をするでもなく、優雅な島時間を感じられる場所です。

海沿いをのんびり散歩できる「猫の王国」・ブルガズ島

イスタンブール側から数えて二つ目の島がブルガズ島(Burgazada)

プロティ島に比べると若干発展してはいるものの、まだまだのんびりとした空気が漂っています。

特に目立った観光スポットがないブルガズ島ですが、のんびりとした雰囲気の中の美しい建物を見ながらの散策はとても気持ちが良いもの。

上品な雰囲気漂う中心街を散策した後は、島の西側に整備された海沿いの散歩道へ足をのばしてみましょう。
美しいマルマラ海の景色を満喫することができます。

他の島では、海沿いにヴィラやレストランが建っていることが多いのですが、ブルガズ島の場合はあくまでも自然がメイン。
人も少なく、自分だけの贅沢な時間を過ごすことができます。

ブルガズ島を特徴づけるもう一つのポイントが、とにかく猫が多いこと。

イスタンブール全体でかなり見かける猫たちですが、ブルガズ島は半端じゃありません。
10m、いや、5mに一匹はみかけるほど。

地元の人が餌付けしているためか、ブルガズ島の猫たちはかなり人懐っこく、まるでここが自分たちの島かのように我が物顔で歩く姿をかなり見かけます。

人と猫との距離が近く、のんびりした空気感が魅力のブルガス島。
猫好きにはたまらない場所かもしれません。

そこはかとないギリシャ感!ハルキ島

プリンセス諸島で二番目に大きな島であるハルキ島(Heybeliada)

ギリシャ語由来のその名前が示すように、ギリシャの雰囲気が強く感じられる島です。

木造のパステルカラーの建物を彩る、カラフルな花と緑。
坂道を上っていくと、美しい町並みの先にマルマラ海の青が広がる風景が望めます。

↑隣のブルガズ島のを望む絶景ポイントも。

ハルキ島で一番の観光スポットが、島の北側の丘の上に佇む聖三位修道院

敷地内にはかつてギリシャ神学の教育を行っていた学校や、貴重な蔵書を誇る図書館などがあります。

結構な規模のハルキ島の中心街。
食堂やお店が連なる通りを馬車が走っている光景は、とてもノスタルジックです。

どこのお店もお値段はリーズナブルなので、食事をとるならハルキ島がおすすめです。

プリンセス諸島最大の島・ビュユック島

プリンセス諸島最大の島であり、最も多くの観光客が訪れるのがビュユック島(Büyükada)

船を降りると、これまでの三島がど田舎に思えるほど発展している印象を受けます。

島のシンボルの時計台を中心に広がる中心街は、レストランやお土産屋が並ぶ観光地といった雰囲気。

プリンセス諸島名物の馬車も頻繁に行き来しており、観光客を乗せて島を一周するルートがポピュラーなようです。

ビュユク島の見どころは、中心街南側の丘の上にあるギリシャ正教の修道院なのですが、片道4kmほどあるので歩いていくのはかなり大変。

バスなどの交通手段もない(というか車がない)ため、馬車に乗っていくか、自転車をレンタルして行くかのいずれかとなります。

↑いたるところに自転車のレンタル店がある

正直、中心街は観光地感がかなり強く、見どころまではアクセスが難しいということで、のぶよ的にはビュユック島はあまりピンとこない場所でした。

プリンセス諸島の歴史

プリンセス諸島の歴史は、イスタンブールがコンスタンティノープルと呼ばれていたビザンツ帝国支配時代に遡ります。

失脚した皇族や位の高い人々が休養する場所として、長らく愛されてきたプリンセス諸島。
当時の皇帝に複数の男児の子供がいた際は、皇位継承争いを避けるために、それぞれの王子を別々の島に住まわせたそうです。
王子たちの島(Princes’ islands)」という名前の由来はここにあります。

プリンセス諸島がイスタンブールと定期船で結ばれるようになったのは19世紀に入ってから。

ギリシャ人やユダヤ人、アルメニア人の富裕層たちが訪れる海水浴場として発展し、裕福な商人たちによって建てられたビクトリア調のヴィラ(別荘)は、現在でも島の雰囲気を優雅なものとしています。

プリンセス諸島へのフェリー路線&港、料金

イスタンブールとプリンセス諸島を結ぶフェリーは、シェヒル・ハトラル社(‎Şehir Hatları)トゥルヨル社(Turyol)の他、数社によって運航されています。

起点となるのは、イスタンブール旧市街のエミノニュか、アジア側のカドゥキョイのいずれか。

いずれの場所も、利用するフェリー会社によって、発着する埠頭が異なる点に注意しましょう。

シェヒル・ハトラル社(‎Şehir Hatları)のプリンセス諸島フェリー

イスタンブール市が出資するシェヒル・ハトラル社(‎Şehir Hatları)は、1時間~2時間に1本ほどの便を運航しています。

大型船のため、揺れにくいのがポイント。
船酔いが心配な方は、こちらの会社の船がおすすめです。

所要時間:ビュユック島まで1時間半
出発港:エミノニュ、カドゥキョイ
料金:
片道5.2TL(=¥98)/イスタンブールカード利用時
片道7TL(=¥132)/一回券使用時

※2時間以内に再び船を利用する場合や、他市内交通から乗り換え後に利用する場合は一区間3.5TL(=¥66)

トゥルヨル社(Turyol)

Motorと呼ばれる中型船を運航するトゥルヨル社(Turyol)も、1時間~2時間に1本程度の船を運航しています。

シェヒル・ハトラル社よりも混雑がましだそうで、ゆったりとした船旅を楽しむことができるのがポイントです。

所要時間:ビュユック島まで1時間半
料金:片道10TL(=¥189)
出発港:エミノニュ、カドゥキョイのTuryol社専用港

プリンセス諸島デイトリップのアドバイス

多くの便が出ているプリンセス諸島へは、個人でも何の問題もなくデイトリップすることが可能です。

しかし、「誰でも気軽に行ける=人気がある」ということ。
特に夏場の週末は、地元民と観光客がごちゃ混ぜになって恐ろしい混雑となるそうです。

できるだけ混雑を避けるためのポイントや、アドバイスを解説していきます。

イスタンブールカードは必須

↑各島のフェリー乗り場には、イスタンブールカードをチャージできる機会があるので安心

イスタンブールのほぼすべての市内交通に利用できるチャージ式ICカード・イスタンブールカードは、プリンセス諸島へのフェリーにも利用可能です。

普通の市内交通利用時(2.6TL)に比べて、プリンセス諸島ラインの運賃は5.2TL~と高くなるものの、一回券(ジェトン)を購入するよりもかなりお得に移動できます。

プリンセス諸島フェリーの料金

・1回券(ジェトン)

シェヒル・ハトラル社:7TL(=¥131)
トゥルヨル社:10TL(=¥188)

・イスタンブールカード利用時

初乗り:5.2TL(=¥97)
乗り換え:3.5TL(=¥65)

※乗り換えは2時間以内に再度フェリーを利用する場合

週末は避けるべき

↑エミノニュのプリンセス諸島行きフェリー乗り場。週末は大混雑します。

プリンセス諸島へデイトリップするなら、週末は避けるのが鉄則

観光客だけでなく、地元民にも大人気のデイトリップ先であるプリンセス諸島は、ちょっと足をのばすのにぴったりな場所ということもあって、土日はかなり混雑します。

フェリーがぎゅうぎゅう詰めになるのはもちろん、せっかくイスタンブールの喧騒を逃れに島へやってきたのに、目に入るのは人ばかり…なんてことにもなりかねません。

できる限り平日のデイトリップをおすすめします。

混雑を避けるなら朝早いフェリーを

↑もはや座れない船内

スケジュール上、どうしてもプリンセス諸島を訪れるのが週末になってしまう場合や、平日でもできる限り人が少ない島の空気を味わいたいなら、朝早い時間のフェリーに乗りましょう

どこの会社も、朝6時台からの便を運航しています。(さすがに早すぎる気もしますが)

のぶよが利用したのは、11月中旬の土曜日、12時発のフェリー。
座れないのはもちろん、デッキ上に人がすし詰め状態で、身動きがとれないほどの混雑でした。

オフシーズンでこれなので、夏場は本当に恐ろしいことになりそうです。

シェヒル・ハトラル社の時刻表はこちら

トゥルヨル社の時刻表はこちら
(“Eminönü / Büyükada”のタブのもの)

二回目に訪問した時は、平日朝9時台のフェリーに乗りましたが、かなり空いており、ゆったりと船旅気分を味わうことができました。

出航30分前までには船着場へ

プリンセス諸島への船旅は、1時間~1時間半ほどの長旅。
いくら景色がきれいでも、ずっと立ち続けているのはなかなか疲れます。

確実に座って移動したいなら、出航時間30分前までには、始発点のエミノニュ港に到着しておきましょう

夏場の週末などは、経由地のカドゥキョイから乗船する場合はまず座れない覚悟が必要です。

座席のおすすめは、行きは進行方向右側、帰りは進行方向左側。
つまり、西側を眺められる座席です。

イスタンブールの旧市街の建物(トプカプ宮殿、アヤ・ソフィアなど)や、新市街の風景のいずれも見られますし、帰りの時間帯はちょうど夕日が町を染めていく様子が見られます。

プリンセス諸島各島のパノラマが見られるのもこちら側の席です。

反対側の座席からの風景も美しいですが、ずっとアジア側のよくある大都市の風景が続くので、あまり面白味がないかもしれません。

帰りのフェリー時刻表のチェックは忘れずに


↑乗り遅れたら大変なことになる、帰りのフェリー

絶対に忘れてはいけないのが、各島からイスタンブール中心街へと戻るフェリーの目星をつけておくこと。

万が一を考えて、最終便は避けた方がいいと思います。

基本的に、17時~19時台に島からイスタンブールへと戻る船はいずれも混雑するので、混雑を避けるならそれ以前の船で戻ることをおすすめします。

シェヒル・ハトラル社の時刻表はこちら

トゥルヨル社の時刻表はこちら
(“Eminönü / Büyükada”のタブのもの)

一日で四島全てをまわれるか

さて。こうして四つの島の見どころ全てを見せられると、「忙しくなっても全島制覇したい!」と考えるのが私たち日本人。

一日でプリンセス諸島四島全てをまわれるかどうか、という疑問に対しては、
「可能。でもおすすめしない」と答えます。

エミノニュから一番遠いビュユク島まで1時間半、各島間は15分ほどの所要時間しかかからず、1時間に1本程度の船があるため、朝から行動すれば十分に一日ですべての島をまわることが可能です。

しかし、です。
そもそもプリンセス諸島の一番の魅力は、「イスタンブールの喧騒・人ごみ・忙しさとは無縁なのんびりとした島の空気」にあります。

なのに、急いで全部の島をまわろうとしたところで、島本来のゆったりとした空気を感じる以前に、まず疲れます。

次のフェリーの時間を気にしなければならなかったり、急いでまわろうと躍起になってしまったり…。

のんびりしに訪れたのに、疲れてしまっては本末転倒。
多くても一日で二つの島を訪れるくらいがちょうど良いと思います。

合計二日間をプリンス諸島にかけられるなら、すべての島をのんびりと巡ってみるのもおすすめです。

どれか一つの島を選ぶなら

時間の都合で、半日、もしくは丸一日しかプリンセス諸島に費やせないという人は多いでしょう。

その場合は、どれか一つ(丸一日あるなら二つ)の島に絞ることとなります。

こればかりは目的と好みによるのですが、のぶよがどれか一つの島を選ぶとしたら、三番目のハイキ島を選びます。

田舎すぎず、発展しすぎておらず、ちょうど良い空気感が気に入ったためです。

ビュユック島に比べると観光客の数はかなり少なく、落ち着いた雰囲気。
しかし、名物の馬車で島を一周して観光気分を味わうこともできますし、島の南側のビーチでのんびり過ごすこともできます。

程よい発展具合の中心街では食事の選択肢も豊富で、価格もリーズナブルなのもポイント。

自然、町並み、観光スポットと、プリンセス諸島の魅力が全て詰まっているのがハイキ島なのです。

ハイキ島の他にもう一つの島を訪れるなら、好みの問題となります。

ポイントは、イスタンブールから遠くなるほど発展(観光地化)していくということ。
最初の島・プロティ島に関しては、名物である観光客用の馬車すら走っておらず、ひたすらに静かです。

反対に、最も遠いビュユック島ではかなり観光地化されている感じを受けるでしょう。

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おわりに

イスタンブールとは全く異なった時間の流れがあるプリンセス諸島の島々。

イスタンブール市内に滞在して2週間、常に喧騒の中で滞在していたのぶよにとっては、かなり良い気分転換となりました。
(合計で二日間かけて全島まわりました)

島まで向かうフェリーも、楽しみの一つ。
人が少ない曜日&時間帯の船に乗って、静かでノスタルジックな船旅を楽しむのがおすすめです。

イスタンブール滞在中に時間があるなら、ぜひ足をのばしてみてはいかがでしょうか。

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