こんにちは!ブルガリアをのんびり旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ブルガリアの首都・ソフィアは、開放的で明るい雰囲気。
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歴史ある見どころも点在していて居心地も抜群…ついつい長居したくなる町です。
しかし、ソフィアを見ただけではブルガリアという国を語りつくすことはできません。
ソフィアの南部には、ピリン山脈に囲まれたブルガリアの地方部らしい雄大な風景が広がるピリン地方があり、
・世界遺産の聖地・リラ修道院
・異世界のような風景のリラの七つの湖
・奇岩に囲まれたワインの村・メルニク
など、個性あふれる観光スポットがたくさん。
地図上ではそこまで距離があるように見えず、ソフィアからのアクセスも簡単そうに思えるピリン地方。
実際のところ、これらの見どころを個人で効率よくまわるにはちょっとしたコツが要ります。
今回の記事では、ソフィア南部・ピリン地方の三大観光スポットへのアクセス方法をできる限り詳細に解説していきます。
ソフィア滞在に数日間プラスできる人には心からおすすめしたいエリアです!
ソフィア南部の三大観光スポット紹介
①リラ修道院 世界遺産
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世界遺産のリラ修道院は、ブルガリア旅行に来たなら絶対に外せない人気の観光スポット。
建物全体に施されたフレスコ画と、豪華な装飾がされた建物自体がとても魅力的です。
リラの修道院観光の目玉は、この地で神に祈りを捧げながら暮らす修道僧たちの生活や神聖な空気を感じること。
「聖地」の名にふさわしい厳かな雰囲気は、信者でない私たちにとっても何か感じるものがあるはずです。
②リラの七つの湖
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リラ修道院の背後に高くそびえる山々が、リラ国立公園。
その頂上付近にある「天空の湖」が、リラの七つの湖です。
荒涼たる風景の中に青々と輝く湖の数々を眺めていると、まるで別の惑星に来てしまったかのよう。
ブルガリア観光のハイライトと言っても過言ではないこの景色。
日本人にはほとんど知られていませんが、ブルガリア人の間では超話題のスポットとなっています。
③メルニク村
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ブルガリア南西部、ギリシャの国境にもほど近いメルニク村は、「ブルガリアで最も小さな村」の称号を持つ場所。
「メルニクのピラミッド」と呼ばれる奇岩に囲まれた独特な風景がとても印象的な、ブルガリアの地方部らしい素朴な村です。
メルニクの名を一躍有名にしたのが、この地域でしか生産されていないブドウ品種を用いたメルニクワイン。
自家製のワインを販売するワイナリーが村中に点在しており、格安で見学&試飲が楽しめるのがポイント。
ワイン好きなら是非とも訪れてみたいスポットです。
ソフィア~ピリン地方の三大観光スポットのアクセス
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ブルガリア各都市へのバスが出ているソフィア。
ピリン地方の三大観光スポットへの直行バスも出ています。
しかし、本数が少なく不便なので、個人で日帰りするのは難易度が高め。(というか、スケジュール的に無理)
のぶよ的にはソフィアからの往復はおすすめできませんが、どうしてもソフィアを拠点にする場合の移動情報を解説します。
旅行者の間では、ソフィアからリラの修道院を日帰りで往復する人ががほとんど。
ソフィア~リラ修道院へと直接向かうバスは1日1本(10:20発)のみで、ソフィア西バスステーション(Ovcha Kupel bus station)からの出発です。
リラ修道院からソフィアへ戻るバスも1日1本で、15:00発です。
つまり、このプランだとリラ修道院に到着するのが13時頃。
そこから帰りのバスの出発時刻である15時まで、およそ2時間ほどの観光時間となります。
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リラ修道院の観光なら2時間あれば十分ですが、この時間帯は団体ツアーも多く訪れてとにかく人で溢れかえる時間帯。
行きも帰りも同じバスでの往復となるので、メンバーの顔触れもほぼ同じ。
もはや団体ツアーに参加しているのと変わりありません。
リラ修道院本来の、静寂に満ちた厳かな祈りの場の雰囲気を感じるなら、修道院内に宿泊してみるのもおすすめです。
リラの七つの湖の観光拠点となるのが、サパレヴァ・バーニャ(Sapareva Banya)という小さな町。
ソフィアの西バスステーション(Ovcha Kupelバスステーション)から、1日1本(14:00発)のバスが出ています。
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リラの七つの湖へは、サパレヴァ・バーニャでさらにシャトルバスに乗り換えねばならず、アクセスにかなり難あり。
①サパレヴァ・バーニャ→さらに山奥のパニチシュテ(Panichishte)という集落までシャトルバスで行く(40分)
②パニチシュテからチェアリフトに乗って山頂近くまで行く(30分)
③ハイキングで巡る(最低3時間)
ソフィアからのバスがサパレヴァ・バーニャへ到着するのが15:30頃ですから、どう考えても日帰りで往復するのは不可能。
サパレヴァ・バーニャに1泊し、翌日にハイキングをすることとなります。
ピリン地方各都市~三大観光スポットのアクセス
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以上でお分かりいただけたと思うのですが、ソフィア~三大スポット間の直行バスは、本数が限られているためかなり不便です。
リラ修道院を除いて、日帰りなんてもってのほか。確実に現地での宿泊が必要となります。
ソフィアを基点にするのではアクセスに難ありでも、各見どころ近郊に位置する地方都市を拠点にするとあら不思議。
驚くほどにバスの本数が増え、周遊の選択肢も広がります!
①ドゥプニツァ拠点→リラ修道院/七つの湖
②ブラゴエフグラード拠点→リラ修道院
③サンダンスキ拠点→メルニク
①ドゥプニツァ拠点 おすすめ!
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ソフィアの南に位置する工業都市・ドゥプニツァ(Dupnitsa)は、リラの7つの湖観光の入口となるサパレヴァ・バーニャまで頻繁にバスが出ている町。
また、本数は1日2本と少ないものの、リラ修道院への直行バスも走っています。
ドゥプニツァ自体に観光名所は全くなく、ホテルやゲストハウスもほぼゼロ。
ここに宿泊していろいろとまわるというよりも、単なる交通のハブと考えておいた方がいいでしょう。
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ドゥプニツァ~各見どころ間のアクセス
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ドゥプニツァ~リラの7つの湖観光の入口となるサパレヴァ・バーニャ(Sapareva banya)までは、かなり頻繁に路線バスが走っています。
サパレヴァ・バーニャからは、シャトルバスやチェアリフトを乗り次いでハイキングコース入口までアクセス。
その後3~5時間のハイキングで7つの湖を巡ります。
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リラ修道院へのアクセス拠点のメインとなるのは後述するブラゴエフグラードですが、ドゥプニツァからもアクセスが可能。
ドゥプニツァ~リラ修道院間は直行バスが運行されており、途中のリラ村で乗り換える必要がないのが大きなメリットです。
ソフィア〜ドゥプニツァ間のアクセス
ソフィアの西バスステーション(Ovcha Kupel)から、1時間に1本の頻度でバスが出ています。
ドゥプニツァ発ソフィア行き最終バスは18:50発です。
ソフィアからドゥプニツァ経由でリラの七つの湖へ日帰りも可能!
早朝にソフィアを出発→ドゥプニツァ→サパレヴァ・バーニャ→シャトルバス移動リラの7つの湖ハイキング→ドゥプニツァ→最終バスでソフィアへと戻る
というプランも時間的には可能。
しかしながらかなりキツキツになってしまい、もしどこかで乗り継ぎがうまくいかないと詰んでしまうので、のぶよ的にはサパレヴァ・バーニャに宿泊して七つの湖を訪れるのがおすすめです。
②ブラゴエフグラード拠点
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ブラゴエフグラード州の中心都市であるブラゴエフグラード(Blagoevgrad)は、町の人口の多くを学生が占める学生の町。
リラ修道院へのアクセス拠点となる町で、リーズナブルなゲストハウスもいくつか点在しています。
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ブラゴエフグラード~リラ修道院間のアクセス
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ブラゴエフグラードはリラ修道院へのアクセス拠点であるものの、直行バスは出ていません。
リラの修道院入口にあるリラ村(Rila)まで路線バスで行き、そこから修道院まで行くシャトルバスへの乗り換えが必要となります。
乗り換えの手間はあるものの、リラ村行きの便はかなり多いのがポイント
スケジュールに融通が利くのが最大のメリットです。
ソフィア〜ブラゴエフグラード間のアクセス
ソフィアの西バスステーション(Ovcha Kupel)から、1時間に1本の頻度でバスが出ています。
ブラゴエフグラード発ソフィア行きの最終バスは15:00発と早めなのでご注意を。
けっこう便利!ブラゴエフグラード~プロブディフの直行バス
ブラゴエフグラードからブルガリア第二の都市・プロブディフ(Plovdiv)までは、1日3本(6:20、6:50、14:30)の直行バスが出ています。
いちいちソフィアに戻ってバスを乗り継ぐ必要がないので、ピリン地方観光後にプロブディフなどブルガリア中部へ移動する人には便利!
③サンダンスキ拠点
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ブルガリア南西部のサンダンスキ(Sandanski)は、古くから温泉保養地として栄えた町。
近郊のメルニクへのアクセスの拠点として、ここ以上に便利な町はありません。
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サンダンスキ~メルニクのアクセス
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サンダンスキのバスステーションから、1日3本のミニバスがメルニクを通り、終点のロジェン(Rozhen)まで向かいます。
ソフィア~サンダンスキ間のアクセス
ソフィアの中央バスステーションから1日5本、西バスステーションからも数本のバスが出ています。
サンダンスキ発ソフィア行きの最終バスは17:00発です。
ピリン地方観光の拠点・3都市間の移動
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リラ修道院、リラの七つの湖、メルニクの三つの見どころ全てを効率よく回るためには、いちいちソフィアに戻るのは時間がもったいない!
三大観光スポットへのアクセス拠点であるドゥプニツァ/ブラゴエフグラード/サンダンスキの3つの町を上手に移動しながら、各見どころへアクセスするのがコツです。
おわりに
日本語での情報がほとんどない(英語でも珍しい)、ソフィア南部の観光スポットへのアクセス情報。
自身でまわってみてかなり不便を感じたので、まとめとして記事に残してみました。
バスの時刻表や料金などは季節によって変動する可能性があるものの、そこまで大きく減便となることは考えにくいです。
ピリン地方はブルガリア観光のハイライトでもあり穴場でもあるエリア。
時間をかけてゆっくりと、地方部らしいのんびりとした雰囲気に包まれてみてはいかがでしょうか。
この地域を旅行する人の参考になればとても嬉しいです!
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コメント
度々失礼します。
ソフィアは飽きてしまったのでサパレヴァ・バーニャに来ました。オフシーズンのせいか(11月)ソフィアからの直行便がなかったんですが、こちらでドゥプニツァ経由での行き方が載っていたので助かりました。感謝です!
こんにちは!コメントありがとうございます。
14時台の直行便、なかったんですか?!おっしゃる通り、冬の期間は運行されないのかもしれませんね。
それか、ソフィアの西バスステーションなら通常通り運行しているのかも。
ドゥプニツァ経由の行き方、個人的には乗り継ぎ時間も便利なのでおすすめです!
西バスステーションからすらないという笑
でもとにかく、この街めちゃ気に入りました。
そしてレストランが最高です。安い!うまい!
そうなんですか?もしかしたら、季節便なのかもしれませんね。
サパレヴァ・バーニャでは、バス停の斜め向かい(?)のカフェっぽいレストランで4Lvでランチメニューが食べられて、とても美味しかったのを覚えています。