リラの僧院は泊まれる世界遺産!宿泊客だけが味わえる聖なる瞬間【アクセス情報】

リラの僧院は泊まれる世界遺産!宿泊客だけが味わえる聖なる瞬間【アクセス情報】

こんにちは!ブルガリアをのんびり旅している、世界半周中ののぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

世界遺産のリラの僧院は、ブルガリアで最も有名な観光地の一つでしょう。

ソフィアの南、リラ国立公園の険しい山々に囲まれた、人里離れた場所に佇むリラの僧院は、カラフルに塗られた教会や精巧なイコン画に彩られたブルガリア正教の聖地。

現役で修道僧が暮らす祈りの場であり、ブルガリア全土から多くの信者が訪れます。

多くの旅行者は、首都ソフィアから日帰りでリラ修道院を訪れます。

しかしながら、日中は団体観光客が大挙して訪れ、聖地の静寂はどこへやら。
ただの観光地と化してしまうのが残念なところ。

また、ソフィアからリラの僧院へのバスは1日1本しかないため、ハイシーズンにはすでに座席が埋まってしまっていることも多いです。

観光客の大群を避け、リラの僧院の本来の姿を見るなら、宿泊してみるのはいかがでしょうか

「世界遺産の建物の中に宿泊する」
何とも素敵な響きではありませんか。

世界広しと言えども、世界遺産の建物内に宿泊できる場所が一体どこにあるでしょう。
コロッセオ、エッフェル塔、厳島神社…間違いなく逮捕されますよね(笑)

一方のリラの僧院には修道僧の生活スペースがあり、私たち観光客でも宿泊することができるんです。

今回の記事では、リラの僧院の見どころはもちろん、宿泊した人だけが味わえる特別な時間や実際に宿泊する方法を解説していきます。

リラの僧院への詳細なアクセスも解説しているので、日帰りで訪れる場合にもきっと参考になると思います。

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リラの僧院の見どころ

927年にイヴァン・リルスキ(Ivan Rilski)によって建立されたリラの修道院が現在の場所に移設されたのは1335年のこと。

その後500年以上に渡ったオスマン帝国の支配の際にも、リラの修道院では信仰が認められ、ブルガリアの文化・信仰の中心としての地位を確固たるものとしました。

1833年に起こった大火によって、リラの僧院のオリジナルの建物は、リラの塔を除いて焼失してしまいます。

その後多くの寄付金によって再建され、現在ではその文化的・歴史的価値が認められて世界遺産に指定されています。

一般の観光客にも無料で開放されているリラの僧院の見どころを紹介します。

教会

リラの修道院を代表する光景が、敷地の中心部に位置する教会

ドーム型の天井を有する巨大な建物はカラフルに装飾されており、他の修道院では見られないようなポップな印象を持ちます。

教会入口部分には、壁一面に描かれた鮮やかなフレスコ画が広がり、訪問者を圧倒します。

フレスコ画には天国と地獄の様子が描かれ、昔の人の死生観を垣間見ることができます。

教会内部の写真撮影は禁止となっていますが、薄暗い空間一面に描かれたフレスコ画は圧巻。

観光客の姿も多いですが、巡礼に訪れた人々が熱心に祈りを捧げる様子も頻繁に見ることができます。

信者であってもそうでなくても、神聖で厳かな空気に圧倒されること間違いありません。

リラの塔

教会のすぐ横に建つのは、大火による被害を唯一免れたリラの塔

こちらは14世紀建造のオリジナルのものがそのまま残っています。

5Lv(=¥303)で上まで登ることができ、下から見るのとは異なったリラの僧院全体の眺めを見ることができます。

回廊

教会をぐるりと取り囲むように築かれた、半木製の2~4階建ての建物は、リラの修道院で暮らす修道僧たちの生活部分。

いくつものアーチが印象的な回廊は、他の修道院ではあまり見ることのできないものです。

一般の観光客がアクセスできるのは一階部分のみで、イコン画展示場やミュージアムもこの回廊沿いにあります。

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絶対泊まるべき!リラの僧院の宿泊客だけの特権

一般の日帰り観光客が見られるのはここまで。

正直、これだけなら1時間もあれば観光できてしまいます

しかしながら、わざわざリラの修道院に宿泊することには、日帰り観光客が見ることのできない光景を満喫できる特別なメリットがあります。

ここからは、リラの修道院に宿泊した人だけが体験できることを紹介していきます。

1.修道僧の居住エリアにアクセスできる

先程リラの僧院の見どころの項で紹介した、修道僧たちの居住エリアが位置する回廊。

一般の観光客がアクセスできるのは一階部分のみですが、宿泊客は二階~四階部分にアクセスすることが可能です。

というのも、宿泊客用の部屋は修道僧たちの居住スペースに隣接しており、否が応でもこの部分を通らなければならないため。

回廊の上層階から眺める教会は、下から眺めるよりも圧倒的です。

また、実際にこの場所で生活をする、黒い衣装に身を包んだ修道僧の姿を見かけることもかなり多いです。

↑リラの僧院内での生活の香りも感じられる

まるで映画のセットのように美しい、リラの僧院の回廊。
祈りの場に足を踏み入れているという事実だけで、なんだか心が清められていくのを感じます。

2.夕方〜朝の誰もいないリラの僧院を独り占めできる

日中は多くの日帰り観光客や団体バスツアー客が大挙して訪れるリラの僧院。

特に午後の混雑はかなり激しく、祈りの場というよりも写真撮影スポットと化してしまいます。

一方で、日帰り観光客が去る18時以降は、宿泊客と修道僧以外には誰もいなくなり、リラの僧院本来の神聖な雰囲気を十分に味わうことができます。

耳を澄ましても、聞こえてくるのは鳥のさえずりと、修道院裏手を流れる小川のせせらぎのみ。
静寂に包まれた山奥の教会を何も考えずに眺めていると、どうして昔の人がこの地を聖地としたのか何となくわかるような気がしてきます。

また、朝日がリラの僧院を照らす早朝の風景が見られるのも大きなメリット。

リラの僧院の朝は早く、まだ薄暗いうちから礼拝の準備をする修道僧たちの姿を見ることができます。

3.朝の礼拝に参加できる

もう一つ、宿泊客だけが体験できることに、朝の礼拝への参加があります。

毎朝7:30〜8:00の間に教会内で行われる朝の礼拝は、リラの僧院が聖地であることを実感させられる瞬間。

修道僧の祈りの儀式に参加するために、熱心な信者たちが集まります。

位が上の神官が神の言葉を代弁する際には、皆が一斉に胸で十字を切り、頭を下げていたのがとても印象的でした。

もちろん信者でなくとも見学できるので、この神々しい光景を是非目に焼き付けておきたいものです。

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実際はこんな感じ。リラの僧院宿泊方法 (料金・部屋の様子・感想)

↑部屋にはちゃんと宗教画が。

リラの僧院はあくまでも修道僧たちの祈りの場。

ホテルのようなサービスはもちろん望めないものの、「世界遺産の聖地の中で眠る」という他ではできない体験ができます。

ここでは、リラの僧院に宿泊する方法や料金、実際に宿泊してみた感想をシェアします。

修道院の予約オフィスに行く

リラの僧院での宿泊は、現地で直接の申し込みが基本

修道院南側に設けられた、宿泊客管理オフィスで宿泊したい旨を伝えるだけです。

オフィスが開いているのは、14:00~16:00と限られているので注意が必要です。

夏季のハイシーズンの週末には、多くの宿泊希望者がやってくるため事前の予約をしておく方がいいかもしれません。

インターネット上では予約が一切できないため、予約専用の電話番号に電話をかけて予約します。

ブルガリア語のみでの対応となるので、リラの僧院訪問前に宿泊している宿の人などに電話をかけてもらいましょう。

のぶよが宿泊したのはぎりぎりハイシーズンの9月中旬でしたが、他に宿泊客らしい人は4~5人ほどと全く予約の必要がない状態でした。

宿泊料金支払い&鍵を受け取って入室

リラの僧院の宿泊料金は、人数によって変わります

のぶよの場合は、トリプルルームの個室利用で20Lv(=¥1212)でした。

いわばホステルと変わらない料金で、個室に宿泊できる(しかも世界遺産の建物の中で)のですからかなりお得だと言えます。

料金を支払うと部屋の鍵が与えられるので、部屋番号を頼りに迷路のような回廊を歩いて自分の部屋を探します。

↑迷いに迷ってたどり着いた部屋。部屋番号がドアの上に小さく書かれているだけ。

意外に快適なリラの僧院での宿泊

さて、リラの僧院での宿泊が実際にどんなものなのか気になる人も多いのではないでしょうか。

ひとことで言うと、結構快適でした

まずは与えられた部屋。

トリプルルームで、なんとシャワー・トイレ付
事前情報では「トイレはあるもののシャワーはない」とのことだったのですが、グレードアップしたのでしょうか。

ちゃんと温かいお湯も出ますし、セントラルヒーティングも完備です。

また、心配なのがリラの僧院での食事

僧院内で修道僧たちと同じものを頂くことはさすがにできませんが、僧院を出たところに数軒の小さなレストランがあり、夜も営業しています。

↑左側の建物奥のレストランがおすすめ

観光地なので値段は少々張るものの、それでもメインディッシュが400円~600円ほど。
そこまで高すぎるというわけでもありません。

僧院内では御法度のビールも、500mlで3Lv(=¥182)と意外と良心的な価格でした。

リラの僧院にはwi-fiという文明の利器は存在しません

人里離れたこの聖地で、全ての日常やネットワークから解放された静かな夜を過ごしながら、これまでの/これからの旅に思いを馳せるのもなかなか悪くありませんよ。

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リラの修道院観光&宿泊時の注意点

「泊まれる世界遺産」なんてキャッチーなフレーズをタイトルにつけたこちらの記事。

しかし、リラの僧院はホテルでも格安で泊まれる宿でも何でもなく、純粋な祈りの場です。

私たち観光客は「見学させていただいている」という気持ちを持ち、そこで生活する人や巡礼に訪れる人に対する敬意を忘れるべきではないでしょう。

長ズボン、上着は必須

リラの僧院に宿泊するかどうかは関係なく、敷地内に入るためには肌を露出した服装は絶対にNGです。

その規定はかなり厳しく、半ズボンやサンダルもNG。

山奥に位置するリラの僧院は、夏場の日中でもそこまで暑くはならないので、長ズボンや肩の露出を隠す上着を必ず持参しましょう。

夜はかなり寒い

のぶよがリラの僧院に宿泊したのは、まだ夏の終わりと言える9月中旬。

しかしながら、日が沈んでからの気温の下がり具合は想像を絶するものがありました。

夜9時頃の気温で5℃と、もはや冬の寒さです。

山に囲まれた地形が関係しているのでしょうが、とにかく「夜はかなり冷える」ということを忘れずに。
防寒用のジャケットなどを持参する方がいいでしょう。

門限は夜9時

リラの僧院は24時間開放されているわけではありません。

夜9時になると、敷地内への二つの入口の門は閉じられてしまいます

9時半頃までは、各門の警備室に警備員が常駐していて、外からブザーを鳴らせば鍵を開けてくれるそうなのですが、それも100%保証されてはいません。

締め出されて極寒の中一晩過ごすのは絶対に避けたいもの。
敷地外での食事や散歩は早めに済ませ、夜9時までには自分の部屋に戻っておくようにしましょう。

リラの僧院へのアクセス

↑リラの僧院最寄りのリラ村のバスステーション

山奥に位置するリラの修道院へのアクセスは、バスのみとなります。

首都のソフィアを基点にする旅行者が多いのですが、本数が極端に少ないのがネック。

リラの僧院への分岐地点の幹線道路沿いに位置するブラゴエフグラード(Blagoevgrad)という町を経由してバスを乗り継いで行く方法なら、より多くの本数が運行されているので、行動の選択肢が広がります。

ソフィアからリラの僧院へのバス移動

ほとんどの旅行者がソフィアから日帰りで訪れる、世界遺産・リラの修道院

ソフィアから世界遺産のリラの僧院へと直接向かうバスは1日1本(10:20発)のみで、ソフィア西バスステーション(Ovcha Kupel bus station)からの出発です。

リラの僧院からソフィアへ戻るバスも1日1本で、15:00発です。

所要時間:2時間~2時間半
料金:11Lv(=¥671)~

つまり、このプランだとリラの僧院に到着するのが13時頃。
そこから帰りのバスの出発時刻である15時まで、およそ2時間ほどの観光時間となります。

ブラゴエフグラードからリラの僧院へのバス移動

↑ブラゴエフグラードのバスステーション

本数が少ないソフィア~リラの僧院間直行バスの代替手段となるのが、ソフィア~ブラゴエフグラード~リラの僧院と乗り換えをしてアクセスする方法です。

ブラゴエフグラード州の中心都市であるブラゴエフグラード(Blagoevgrad)は、町の人口の多くを学生が占める学生の町。

ソフィアの西バスステーション(Ovcha Kupel)から、1時間に1本の頻度でバスが出ています。

ソフィア~ブラゴエフグラード間

所要時間:2時間
料金:8Lv(=¥488)

ブラゴエフグラード発ソフィア行きの最終バスは15:00発と早めなのでご注意を。
その後は、鉄道を利用することとなります。

ブラゴエフグラードからリラの僧院への直行バスは出ていません

リラの修道院入口にあるリラ村(Rila)まで路線バスで行き、そこから修道院まで行くシャトルバスへの乗り換えが必要となります。

↑ブラゴエフグラード~リラ村間のミニバス

ブラゴエフグラード〜リラ村間

運行頻度:1時間に1本
所要時間:40分
料金:2Lv(=¥122)

リラ村〜リラの僧院間

運行頻度:1日4本 (リラ村発 7:40、12:40、15:10、15:50)
所要時間:20分
料金:2Lv(=¥122)

ブラゴエフグラード~リラ村~リラの僧院間のバスの最新の時刻表と料金は、Rila Express社のサイトでご確認ください。

ドゥプニツァからリラの僧院へのバス移動

↑ドゥプニツァのバスステーション

リラの僧院へのもう一つのアクセス方法であり、のぶよ的におすすめなのが、ソフィアからドゥプニツァ(Dupnitsa)という町を経由してのもの。

ソフィアの西バスステーション(Ovcha Kupel)から、1時間に1本の頻度でバスが出ています。

ソフィア~ドゥプニツァ間

所要時間:1時間半
料金:6Lv(=¥366)

※ドゥプニツァ発ソフィア行き最終バスは18:50発です。

ドゥプニツァからリラの僧院までは、1日2本(6:40、14:45)の直行バスが出ています。

ドゥプニツァ〜リラの僧院間

所要時間:1時間
料金:5Lv(=¥303)

それ以外にも、ブラゴエフグラード経由と同様に、ドゥプニツァ~リラ村~リラの僧院と乗り継いでアクセスする方法もあります。

ドゥプニツァ〜リラ村間

運行頻度:1時間に1本
所要時間:20分
料金:2Lv(=¥122)

リラ村〜リラの僧院間

運行頻度:1日4本 (リラ村発 7:40、12:40、15:10、15:50)
所要時間:20分
料金:2Lv(=¥122)

リラの僧院 / リラ村からの帰りのバス時刻

リラの僧院へ日帰りで訪れるなら、帰りのバススケジュールをあらかじめ把握しておきましょう。

リラの僧院→ソフィア (2時間~2時間半/11Lv)

15:00

リラの僧院→リラ村 (40分/2Lv)

8:10、9:00、15:00、17:00

リラの僧院→ドゥプニツァ (1時間/5Lv)

9:00、15:30、17:00

リラ村→ドゥプニツァ (20分/2Lv)

8:40

リラ村→ブラゴエフグラード (40分/2Lv)

6:20、7:00、9:00、10:00、11:00、13:00、14:00、16:00、18:00、19:00

リラの僧院だけで帰るなんてナンセンス!周辺の見どころ

せっかくリラの僧院まで足をのばしたのに、世界遺産の修道院だけを見てソフィアにとんぼ返り…。

そんなのもったいなさすぎます!

リラの修道院が位置するブルガリア南西部には、魅力あふれる観光スポットが他にも点在しているのです。

まるで異世界のような風景の中に点在する「天空の湖」・リラの七つの湖。

「ピラミッド」と呼ばれる奇岩に囲まれたワインの村・メルニク。

温泉保養地として有名なサンダンスキ。

など、日本人にはあまり知られていない魅力的なスポットがたくさんあります。

いずれも公共交通手段でアクセスできるので、是非リラの僧院と組み合わせてまわってみてはいかがでしょうか。

ブルガリアの旅がより思い出深くなること間違いなしですよ!

おわりに

世界遺産のリラの修道院を100%満喫するための宿泊情報やアクセス情報を詳細に解説しました。

実際に宿泊してみた感想は、「泊まって本当に良かった」というもの。

のぶよがリラの僧院に到着した午後の時間帯とは全く異なった、聖地本来の雰囲気を五感で感じることができたためです。

まるで映画の世界に迷い込んでしまったかのような朝の礼拝や、大自然に囲まれた美しい僧院の風景に大満足でした。

是非この聖地で自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

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