こんにちは!ジョージア滞在もまもなく2年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ここ数年、何かと話題にのぼるジョージア。
東洋と西洋の食文化が見事に融合したジョージア料理、伝統が感じられる音楽や芸術などの文化、コーカサスの山々の風景…
「ジョージアを旅行してみたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
ジョージアを旅行するなら、定番の観光スポットはできるだけ制覇したいもの。
限られた日数でこの国の魅力を最大限に満喫するためには、綿密なプランニングが絶対です。
というわけで今回の記事は、ジョージア周遊旅行のモデルプランを日数別に紹介するもの。
これまでののぶよの経験や知識をぜんぶ詰め込んだら、3万字越えの恐ろしいボリュームとなりました(笑)
実際にジョージア旅行を計画している人はガッツリと読めますし、なんとなく妄想旅行したい人も写真メインでイメージが湧くようにしています!
記事内の3種類のモデルプランは、定番とされる見どころをできるだけ効率良く観光できるように立てたもの。
これらのプランをベースにお好みで行きたい場所を追加して、オリジナルのジョージア旅行プランを作りましょう!
ジョージア旅行の必要日数は?プランニングのコツ
そもそも、ジョージア旅行に必要な日数は何日間でしょうか。
以前ツイッターでアンケートをとった結果がこちら ▼
【記事作成のためのアンケート。協力感謝!】
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) April 11, 2022
ジョージア旅行をプランニングするとして、どのくらいの日数滞在しようと思いますか?
(※東北地方くらいの面積の国/ざっくりとしたイメージでOK)
最も多かったのが「1週間~10日ほど」という回答。
次いで「5日間以内」と考える人も多いようです。
ジョージアの国土は東北地方ほどの面積で、それほど大きくはありません。
しかしながら、コーカサスの山々が各地域を隔てている地形&日本のように交通手段が発達しているわけではないため、各見どころ間の移動には想像以上に時間がかかります。
・トビリシと周辺だけの観光か / 周遊旅行か
・移動はタクシーをチャーターするのか / 公共交通手段を利用するのか
などの要因によって、ジョージア旅行に必要な日数は変わってきます。
当記事内では、3パターンの日程でのジョージア旅行のモデルプランを提案しています。
こんな感じで、かけられる日数が多ければ、その分観光できるエリアが広がっていくイメージです。
この日程をモデルにして、日数が足りない場合は削る / 日数がもっと取れる場合は肉付けしていく といった感じでオリジナルのプランを作っていきましょう!
モデルプラン内の各項目では「+○日できるなら訪れたいスポット」というタブで、定番以外の見どころも提案しています。
自分だけのジョージア旅行プランニングにきっと役立つので、日数に余裕がある人はぜひチェックを!
ジョージア旅行5日間のモデルルート
5日間以下の日程でのジョージア旅行の場合は、色々と移動しながら周遊するのはスケジュール的に無理。
首都のトビリシを拠点として、日帰りで周辺の見どころに足をのばすスタイル一択になります。
- 1日目
宿泊:トビリシ
- 2日目
宿泊:トビリシ
- 3日目
宿泊:トビリシ
- 4日目
宿泊:トビリシ
- 5日目
宿泊:トビリシ
3日目~5日目のスケジュールは、好みで入れ替えてもOK。
5日間以下の滞在の場合は、日帰り旅行先をどれか削ってアレンジしましょう。
5日間の日程でコーカサス山脈エリアを観光する場合
ジョージア旅行のハイライトとなるコーカサス山脈エリアを観光したいなら、最もアクセスがしやすいカズベキ観光でも最低で丸2日間は必要。
日帰りもできなくはないのですが(実際トビリシ発のカズベキ日帰りツアーは存在する)、忙しすぎる&移動に時間がかかりすぎるので、もはや行く意味がないと思います。
ジョージア旅行5日間の日程でどうしてもコーカサス山脈エリアに行きたい場合は、3日目~5日目の日帰り旅行をどれか2日分削って、1泊2日でカズベキへと足をのばすしかありません。
個人的には最低でもあと2日追加して、合計7日間(1週間)の日程でのプランニングが断然おすすめです!
ジョージア旅行1日目:トビリシ市内観光
ジョージア旅行のスタート地点となるのが、首都のトビリシ。
1600年前からずっとジョージアの中心として栄えてきた、歴史ある町です。
まずは、「トビリシ観光の定番」とされるスポットをできるだけ多く制覇していきましょう!
トビリシ観光のTips
トビリシの定番スポットの多くは、こじんまりとした中心街と旧市街エリアに集中しており、観光の基本は徒歩で十分です。(入り組んだ道が多く渋滞もしょっちゅうなので、タクシーチャーターは非効率的かも)
旧市街エリアをはじめ、トビリシは坂が多い町。
歩く距離のわりに体力を消耗するので、あまり詰め込みすぎないプランがおすすめです。
覚えておきたいのが、トビリシの定番スポットの多くには観光に適した時間帯がある点。
谷間のような地形の町を綺麗に眺めたいなら、各スポットで逆光にならない時間帯を狙うのがベストです。
・アバノトゥバニ地区:午前
・旧市街(カラ地区):いつでも
・メテヒ教会:正午前後
・ナリカラ要塞:午後
・サメバ大聖堂:午後遅め
トビリシ観光の流れ
トビリシの定番スポットを効率良く&ベストな時間帯に訪れる市内観光1日モデルプランは別記事で解説しているので、参考にしてください!
上の記事内のモデルプランは、時間がない人向けにとにかく全部を詰め込みまくった修行のようなプランなので、実際はもうちょっとゆっくり観光するのがおすすめ。
1日目に全部まわろうとするよりも、いくつかのスポットを2日目にまわすのが良いかもしれません。
ジョージア旅行2日目:トビリシ市内観光
トビリシ滞在2日目は、1日目に行けなかった定番スポットを制覇しながら、それ以外の見どころやローカル地区へと足をのばすスタイル。
定番観光地とされる場所以外にも、トビリシの奥深い魅力が感じられるスポットは数多く点在しています。
トビリシ観光(2日目)の流れ&Tips
定番以外のエリアへ足を運ぶのに加え、トビリシならではのローカル体験に挑戦するのもおすすめ。
伝統的な温泉浴場で癒されたり、ローカル食堂でジョージア料理を食べたり、雑然とした市場を散策したり…
とにかくやることは無限大で、どれもトビリシでの素敵な思い出となるはずです!
穴場スポットやローカル体験は当ブログの得意分野なので、色々と記事を書いています。
自分だけのトビリシ滞在の参考にしてください!
ジョージア旅行3日目:ムツヘタ観光
ジョージア旅行3日目は、トビリシ郊外に位置する古都・ムツヘタを日帰りで訪れます。
トビリシより前に首都とされていた町で、市内3ヶ所の教会や修道院がUNESCOの世界遺産に登録されています。
ムツヘタ日帰り観光の流れ
まずは、ムツヘタ観光のハイライトであるジュワリ教会を訪れましょう。
▲ ジュワリ教会から眺めるムツヘタの町並みはとにかく美しく、旅行者の間でもかなりポピュラー。
午後は逆光となってしまう&観光客であふれかえってしまうため、絶対に午前中の観光がおすすめです!
【タクシー】
・タクシー片道:トビリシ市内中心部から15~20GEL(=¥600~¥800)
・1日チャーター:60GEL~(=¥2400) ※チャーター時間/交渉による
【公共交通】
①ミニバスでトビリシ→ムツヘタへ:20分~30分に1本発着/片道30分/片道1人2GEL(=¥40)
②ムツヘタからジュワリ教会まで徒歩:片道1時間
ジュワリ教会の見学&絶景を堪能した後は、ムツヘタ旧市街に下りて観光を続けます。
ムツヘタ旧市街には、スヴェティツホヴェリ聖堂とサムタヴロ修道院の2か所の世界遺産の宗教建造物が点在しています。
見学時間はそれぞれ30分ほどみておけばOK!
世界遺産の聖堂・修道院の見学を終えたら、可愛らしい町並みの旧市街を散策したり、名物グルメが味わえるレストランで休憩していくのが◎
ここまでの所要時間の合計は、およそ4時間~5時間ほど(ジュワリ教会まで徒歩でアクセスする場合は6時間~7時間ほど)。
そのままトビリシに戻っても良いですし、ムツヘタ近郊の穴場スポットをついでに観光していくのもアリです! ▼
ムツヘタ観光 + 2時間:【シオ・ムグヴィメ修道院】
RPGゲームの世界から飛び出してきたようなシオ・ムグヴィメ修道院は、観光客にほとんど知られていない穴場の聖地。
ムツヘタからタクシーで片道20分ほどと近いので、タクシーチャーターで観光する場合はぜひ立ち寄ってみるのがおすすめ!
ムツヘタ観光 + 4時間:【裏ムツヘタ】
観光客で溢れかえるムツヘタ旧市街を少し離れると、ほとんど知名度がない穴場の見どころがいくつか点在していて、のぶよは「裏ムツヘタ」と呼んでいます。
かつての王宮の跡地・アルマズツィヘや、古代から建つ絶景の城塞、地元では「伝説」と称されるレストラン…世界遺産の町のもう一つの顔が見られます。
徒歩なら+4時間/タクシーチャーターなら+2時間ほどみておけば十分にまわれるので、ムツヘタの定番観光と組み合わせるのも◎
・タクシー:ムツヘタ中心部から片道10GEL(=¥400)
・公共交通:ミニバスが20分~30分に1本発着/片道30分/片道1人2GEL(=¥40)
ムツヘタ観光のTips
ムツヘタは、およそ1700年前に「世界で二番目のキリスト教国」となったジョージアにおいて、キリスト教受容の舞台となった超・超・超重要な町。
この場所の歴史を何も知らずに訪れてもまったく意味がないので、観光前には必ずジョージアのキリスト教受容の歴史や伝説を最低限知っておきましょう。
ジョージア旅行4日目:シグナギ&ボドベ修道院観光
ジョージア東部・カヘティ地方に位置するシグナギは、丘の上にひらけた独特の町並みが「天空の町」のよう。
まるで絵画に描かれたような風景を一目見ようと、多くの旅行者が訪れます。
エキゾチックな雰囲気が漂う中心街はとても美しく、文化的な香りに満ちあふれたもの。
カヘティ地方名産のワインや郷土料理を味わうのも楽しみの一つです。
トビリシからやや距離はあるものの、日帰り観光は十分に可能。
近郊の「絶景の聖地」ボドベ修道院の見学と合わせて、大満足のロング・デイトリップとなるはずです!
シグナギ&ボドベ修道院日帰り観光の流れ
トビリシ~シグナギ間は、片道2時間ほどとやや距離があります。
ミニバス利用の場合は2時間に1本とやや本数が少なく、始発は9:00/次は11:00…といったスケジュール。
日帰り観光をするなら、朝一番にトビリシを出るのが絶対です!
【タクシー】
・タクシー片道:トビリシ市内中心部から90~100GEL(=¥3600~¥4000)
・1日チャーター:150~200GEL(=¥6000~¥8000) ※チャーター時間/交渉による
【公共交通】
サムゴリ・バスステーションからミニバスが2時間に1本出発/片道2時間/片道1人7GEL(=¥280)
シグナギに到着したら、レンガ造り&木製テラスを備えた伝統的な民家が並ぶ中心街を散策しましょう。
町並みの美しさはもちろん、絶景スポットも多く点在しているシグナギ。
車両が通行できない道が多いので、観光の基本は徒歩となります。
ランチは、カヘティ地方の名物グルメに挑戦するのが◎
シグナギ中心街に点在する家族経営のアットホームな店での食事も良いですし、「天空の町」を一望するテラス席を有する絶景レストランもおすすめ。
ワインの産地として有名なカヘティ地方らしい体験としては、「マラニ」と呼ばれるワイナリー兼レストランに訪問するのも◎
絶品ワイン片手に、カヘティ地方の郷土料理を味わうことができます!
ランチの後は、シグナギから2kmほど離れた場所にあるボドベ修道院へと足をのばしましょう。
1700年前にジョージアにキリスト教を伝えた聖ニノという聖人が眠る地で、色とりどりの花々が咲き誇る美しい聖地。
カヘティ地方の大地を一望する絶景修道院としても知られ、シグナギ観光とセットで訪れるのが定番です。
【タクシー】
・シグナギから単純往復:15~20GEL(=¥600~¥800)
・シグナギでタクシー半日チャーター:100GEL(=¥4000) ※チャーター時間/交渉による
【徒歩】
片道30分~40分
ボドベ修道院見学の後は、時間が許すまでシグナギ観光を楽しみましょう。
シグナギ→トビリシの最終ミニバスは18:00ですが、曜日によっては16:00が最終となることもあるそうなので要注意。
朝トビリシから出発する際に、当日のスケジュールを運転手に確認することをお忘れなく。
▶ シグナギ観光完全ガイド 必読!
▶ ボドベ修道院観光ガイド 必読!
シグナギ&ボドベ修道院日帰り観光のTips
シグナギはとにかく坂だらけの町。
中心街はそれほど大きくないものの、観光には意外と時間がかかる&体力を使うことを覚悟しておきましょう。
シグナギの市内観光に必要な時間は、食事の時間も含めて4~5時間ほど。
これにボドベ修道院への往復+見学にかかる1時間半(徒歩で往復する場合は3時間)を足せば良いので、トビリシからの日帰りは十分に可能です。
もし日程が許すならシグナギに1泊するのがおすすめ。
昼間は日帰り観光客で溢れかえるシグナギ中心街ですが、朝と夕方は静まり返り、町本来のロマンティックな雰囲気が感じられるためです。
シグナギ周辺はジョージアでも指折りのワインの産地として知られ、宿泊をした翌日に近郊のワイナリーめぐりをするプランもおすすめです。(日帰りだと時間的に無理)
シグナギ観光 + 1時間:【ニノツミンダ修道院】
シグナギへタクシーでアクセスする場合にぜひ立ち寄ってほしいのが、通り道にあるニノツミンダ修道院。
カヘティ地方らしい緑の大地に浮かび上がるかのような中世建築は圧巻で、まるで桃源郷のような風景には感動間違いなしです!
シグナギ観光 + 4時間:【アラヴェルディ修道院】
タクシーチャーターでシグナギ周辺をまわる場合や、シグナギに宿泊するプランの場合、アラヴェルディ修道院はぜひ訪れたい場所。
コーカサスの山々を背景にした聖堂は、ジョージア国内最大規模の大きさを誇ります。
修道院内にはワイナリーが併設されており、見学&試飲も可能(事前予約が必要)。
シグナギからはやや距離がありますが、訪れる価値は十分にあります。
ジョージア旅行5日目:ゴリ&ウプリスツィヘ観光
ジョージア旅行5日目は、トビリシからジョージア中部の見どころへと日帰り旅行を楽しみましょう。
異世界のような風景が魅力的なウプリスツィヘ洞窟住居群と、ジョージアが生んだソ連時代の指導者・スターリンの博物館の二大スポットを制覇します。
ゴリ&ウプリスツィヘ日帰り観光の流れ
トビリシ→ウプリスツィヘの直行の交通手段はタクシー以外にはないため、最寄りの小都市・ゴリへいったん移動する必要があります。
【タクシー】
・タクシー片道:トビリシ市内中心部から100GEL(=¥4000)
・1日チャーター:200GEL~250GEL(=¥8000~¥10000) ※チャーター時間/交渉による
【公共交通】
・シェアタクシー:20分~30分に1本発着/片道50分/片道1人5GEL(=¥200)
・ 鉄道:1日2本発着/片道1時間15分/片道1人6GEL(=¥240)
ゴリに到着したらまず最初に訪れるべきスポットが、中心街ど真ん中に位置するスターリン博物館 ▼
ここ、ゴリが生んだソ連時代の最高指導者の功績を展示した博物館は、色々とディープなことで知られるスポット。
訪問前にはスターリンという人物が何をしたのか、ジョージアの近代史も含めて知識をつけておくのが絶対です。
スターリン博物館の見学を終えたら、ゴリの市内観光&ランチタイム。
ゴリ中心街は徒歩で十分に観光が可能な大きさで、見どころは想像以上にたくさん。
限られた時間で効率的に観光したいなら、事前にある程度行きたい場所をピックアップしておくのが鉄則です。
名物グルメのゴリ風カツレツを食べるのもお忘れなく。フワッフワのカツレツの肉汁お化け具合に驚くはず!
ゴリ市内観光とランチを堪能したら、もう一つの観光ハイライトであるウプリスツィヘに向かうとき。
ゴリ市内からタクシーを数時間チャーターするのが手っ取り早いですが、ミニバスでの往復も不可能ではありません。
【タクシー】
・タクシー往復:30GEL~(=¥1200) ※観光時の待機時間を含む
【公共交通】
・ミニバスでゴリ→ウプリスツィヘへ移動:1時間に1本発着/片道30分/片道1人2GEL(=¥80)
ウプリスツィヘは大人気の観光スポットであるため、訪れる時間帯が超重要。
午後遅めの時間が比較的空いていることが多く、誰もいない月面世界さながらの風景には、感動間違いなしです!
ウプリスツィヘの観光を終えたら、来た時と同様にウプリスツィヘ→ゴリ→トビリシと乗り継いでの移動となります。
ゴリ&ウプリスツィヘ日帰り観光のTips
当記事では【トビリシ→ゴリ→ウプリスツィヘ→トビリシ】の順にまわるプランを紹介していますが、もちろん先にウプリスツィヘを観光することも可能。
しかし、ウプリスツィヘ観光は午後遅めの時間(できれば15時以降)が絶対におすすめ。
というのも、多くの旅行者が参加するトビリシからの日帰り団体ツアーは、【トビリシ→午前中にウプリスツィヘ→午後にゴリ】の順でまわるのが定番であるため。
混雑した状態のウプリスツィヘは魅力が半減してしまうので、団体ツアー客の裏をかくような計画がベストです。
日帰りだとどうしてもゴリの市内観光が急ぎ足になってしまうので、日程が許すならゴリに1泊するのも◎
ゴリ周辺には他にも知られざる見どころが点在しており、飾らないジョージア地方部の雰囲気が感じられます。
ゴリ観光 +2時間:【ゴリジュワリ】
ゴリ中心街の南側の丘の頂上に建つゴリジュワリ教会は、ゴリ観光の隠れたハイライトの一つ。
「天空の教会」さながらの佇まいの聖地からは、遠く南オセチアの大地まで一望することができます。
ゴリ観光 +4時間:【アテニ渓谷】
ゴリの南部に広がるアテニ渓谷は、ジョージアの中でも穴場中の穴場といった宝石箱のようなエリア。
緑あふれる渓谷美を見渡す1500年前の教会や、素朴な村々の風景が素敵。
ワインの産地としても知られ、点在する小規模ワイナリーを訪問するのも楽しみです。
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ジョージア旅行1週間のモデルルート
トビリシ&周辺の定番観光スポットに加え、ジョージア旅行のハイライトとなるコーカサス山脈エリアに足をのばすなら、最低限必要な日数は7日間。
ジョージア旅行5日間のプランに2日間追加するだけで、「THE・ジョージア」といった美しい山々の風景に感動できます!
- 1日目~5日目
- 6日目
宿泊:カズベキ
- 7日目
ジョージア旅行6日目:ジョージア軍用道路&カズベキ観光
ジョージア旅行6日目は、いよいよトビリシを抜け出してコーカサスの大自然の中に飛び込む日。
トビリシ~カズベキ間を結ぶジョージア軍用道路を移動しながら観光します。
到着したカズベキでは、有名な「天国に一番近い教会」の絶景に感動するはず。
ジョージア旅行全体を見ても、文句なしのハイライトとなる日の一つです。
ジョージア軍用道路&カズベキ観光の流れ
トビリシ~カズベキ間にはいくつかの交通手段がありますが、ジョージア軍用道路沿いの見どころに立ち寄りながら移動する場合の交通手段は以下の二つのみです。
・タクシー片道:トビリシ市内中心部からの単純移動で150GEL~200GEL(=¥6000~¥8000)
※途中の見どころに立ち寄ってもらう場合は料金が上がる
・観光マルシュルートカ(ツーリスト・ミニバス):ディドゥベ・バスステーションから人が集まり次第出発/片道3時間半~4時間半/片道1人20GEL(=¥800)
個人でローカルバスを乗り継いで移動&観光をすることも可能ですが、バスのスケジュール的に1日では無理。
最低でも途中の町に宿泊をしながら2日間の日程が必要になります。
トビリシを出発してしばらく走ると、辺りはだんだんと山岳地域らしい風景に。
ジョージア軍用道路のシンボル的な見どころが次々に登場します。
観光マルシュルートカで移動する場合は、上の2つの見どころには必ず立ち寄るのが一般的。
タクシーで移動する場合は、あらかじめ立ち寄ってもらう場所について交渉しておくのが基本です。
トビリシを出て4時間ほどで到着するのが、ジョージア軍用道路の最北端に位置するカズベキ。
まずは、町を見下ろす高台に位置するゲルゲティの三位一体教会へ向かいましょう。
「天国に一番近い教会」と称されることにも納得の、唯一無二のロケーションと重厚な雰囲気には圧倒されるはずです。
教会の観光を終えたら、カズベキ中心街の宿泊先に戻りましょう。
気取らない雰囲気の食堂で、山岳地域らしい名物料理を味わうのもおすすめです!
夜は静寂に支配されるカズベキ。今にも降ってきそうなほどに煌々と輝く星空に、コーカサスの地を旅していることを実感させられるはず。
ジョージア軍用道路&カズベキ観光のTips
カズベキで宿泊する際に、何よりも大切なのが宿泊エリアです。
個人的には、カズベキの東側にあたるステパンツミンダ地区がおすすめ。
西向きのテラスを持つ宿が多く、翌朝のカズベキ山を染める朝日鑑賞を宿からできるのは大きなメリットです。(カズベキは夏でも朝晩は極寒なので、外での朝日鑑賞は極寒との戦いです…)
ジョージア軍用道路観光 + 2時間:【パサナウリ】
ジョージア軍用道路をタクシーで移動するなら、絶対に立ち寄りたいのがパサナウリという町。
ジョージア風小籠包のヒンカリ発祥の地の一つとされる町で、数軒のレストランがしのぎを削っています。
本場のヒンカリの美味しさは言葉で表せるレベルを軽く超えたもの。
時間が許すなら、数軒まわって食べ比べてみるのもおすすめです!
ジョージア旅行7日目:ジュタ・ヴァレー観光
ジョージア旅行1週間プランの最終日の朝は、カズベキ山を染める朝日に感動することから始まります。
最後に訪れるのが、カズベキ近郊のジュタ・ヴァレー。
一面の緑の絨毯とクリスタルブルーの湖、切り立ったコーカサスの山々の風景は、この世のものとは思えないほどの美しさです。
ジュタ・ヴァレー観光の流れ
カズベキで絶対に目に焼き付けておきたいのが、朝日が山を真っ赤に染める光景。
赤く照らされたカズベキ山が徐々に姿を現してくる数十分の時間は、まるで大自然が織りなすショーのよう。
宿泊した人だけが(そして天気に恵まれた人だけが)見られる贅沢な絶景は、ジョージア旅最大の思い出の一つとなるはず!
朝日鑑賞を終え、宿で朝ごはんをとったら、いよいよジュタ・ヴァレーへと足をはこぶとき。
カズベキとはまた異なるコーカサスの自然風景が見られるジュタ・ヴァレーは、手つかずの大自然が最大の魅力。
簡単なハイキングコースを歩いたり、絶景山小屋カフェでのんびり過ごしたり…楽しみ方は無限大です。
・タクシー:カズベキ中心部から往復80GEL~100GEL(=¥3200~¥4000) ※観光時の待機時間込み
・Mountain Freaks社のミニバス:1日2便/片道1時間/往復1人30GEL(=¥1200) ※観光時の待機時間込み
ジュタ・ヴァレーの観光を満喫した後は、ジョージア1週間旅を終えてトビリシへと戻るとき。
カズベキ→トビリシのミニバスの最終便は18:00であることが普通(季節によって変動)ですが、あらかじめ現地で確認しておくのが絶対です。
・タクシー片道:単純移動で150GEL~200GEL(=¥6000~¥8000)
・ミニバス:カズベキ中心部の広場から1時間に1本出発/片道3時間半/片道1人10GEL(=¥400)
ジュタ・ヴァレー観光のTips
ジュタ・ヴァレー観光に必要な時間は、最低1時間半ほど。
最奥部に位置するジュタ湖までのハイキングに挑戦するなら、往復で+2時間はみておきましょう。
車両のアクセスはジュタ・ヴァレーの入口手前までとなり、最後の数百メートルは自分の足で歩かなければいけない点に注意。
距離こそ短いもののかなりの急坂を上り下りすることになるので、歩くのが苦手な人はやめておいた方が良いかもしれません。
カズベキエリアにあるもう一つの見どころ「トルソ・ヴァレー」なら、大半が車でのアクセスが可能なので、歩きたくない人や子連れの場合はこちらがおすすめです!
カズベキ観光 + 1日:【トルソ・ヴァレー】
カズベキエリアの中でも訪れる旅行者が比較的少ないトルソ・ヴァレーは、まるで童話の世界のような風景が広がる秘境。
歴史的にオセット人が住む村が点在しており、浮世離れした雰囲気は必見です。
カズベキ観光 + 1日:【ダリアリ渓谷】
カズベキのさらに奥、ロシアとの国境手前にあるダリアリ渓谷もおすすめ。
ダイナミックな渓谷美や優雅な滝、岩山の頂上にひらけた天空の村など、知られざる見どころが点在しています。
カズベキ観光 + 1日:【パンシェティ&スノ】
カズベキ近郊には昔ながらの風情を残した素朴な村が点在しています。
天然の炭酸水を引いた絶景プールがあるパンシェティ村と、人の顔の形をした巨石群があるスノ村は、日程に余裕があれば足をのばしたいスポット。
カズベキ中心街からデイハイキングでまわることが可能です!
▶ カズベキ観光情報総まとめ 必読!
▶ トビリシ~カズベキ間移動手段まとめ
ジョージア旅行2週間のモデルルート
ジョージア国内の主要観光スポットをすべて制覇したいなら、最低限必要な期間は14日間。
5日間プラン / 7日間プランではジョージア東部の見どころのみをまわりましたが、2週間あればジョージア西部や南部に足をのばすことができるのです。
東部とは風景や文化、人の気質などがガラリと変化するのもジョージアの面白いところ。
この国の魅力をより深く味わいたいなら、ぜひ2週間以上の日数で旅することをおすすめします!
- 1日目~7日目
- 8日目
宿泊:ボルジョミ
- 9日目
宿泊:ボルジョミ
- 10日目
宿泊:クタイシ
- 11日目
宿泊:メスティア
- 12日目
宿泊:メスティア
- 13日目
宿泊:バトゥミ
- 14日目
ジョージア旅行8日目:ボルジョミ観光
ジョージア周遊旅のスタートとなるのが、南部のボルジョミ。
ソ連時代から温泉保養地として栄えてきた町で、深い緑に囲まれた気品ある町並みが素敵です。
森の奥にある温泉プールで癒されるも良し。広大な公園を散策するも良し。名物グルメを味わうも良し…
ジョージアでは知らぬ者はいないミネラルウォーター「ボルジョミ」が湧く泉で、「生ボルジョミ」を飲むのもお忘れなく!
ボルジョミ観光の流れ
まずは、朝できるだけ早い時間にトビリシからボルジョミに移動しましょう。
タクシーでの移動もOKですが、ミニバスも頻発しているので挑戦してみるのもおすすめ!(安いですし)
・タクシー:トビリシ市内中心部から片道100GEL~150(=¥4000~¥6000)
・ミニバス→ディドゥベ・バスステーションから1時間に1本発着/片道2時間/片道1人7GEL(=¥280)
ボルジョミに到着したら宿泊先に荷物を置き、町の中心に広がるボルジョミ中央公園を観光しましょう。
ボルジョミ中央公園は「公園」というよりも「森」と言った方が正しいほどに、広大で自然がたっぷり。
ジョージアの家族連れ旅行者に人気なのも納得で、手軽に自然を感じることができます。
ボルジョミ観光 + 3時間:【緑の修道院】
ボルジョミ滞在で日数に余裕があるなら、近郊にある緑の修道院へ足をのばしましょう。
ジョージアではとても有名な聖地は、その名の通り一面の緑に囲まれた神秘的な雰囲気です。
ボルジョミ観光+3時間:【十字架の丘】
アクティブ派の旅行者におすすめなのが、ボルジョミ中心街の北側にある十字架の丘へのハイキング。
緑でいっぱいのボルジョミの町を一望することができます。
ハイキングコースは急な坂も多く初心者にはやや厳しい道のりですが、挑戦する価値は十分にあります。
ジョージア旅行9日目:アハルツィヘ&ヴァルジア観光
ジョージア旅行9日目は、南部の見どころを制覇する日。
中世の洞窟住居群・ヴァルジアと、おもちゃの城のようなラバティ城を訪れます。
ボルジョミから2つの見どころに日帰りで足をのばすスタイルで、充実したロング・デイトリップとなるはず!
アハルツィヘ&ヴァルジア観光の流れ
ボルジョミ~ヴァルジア間を直接結ぶバスは存在しないため、ボルジョミ→アハルツィヘ→ヴァルジアと乗り換えしなければならないのがネック。
個人でバスを利用して移動したい場合は、アハルツィヘに一泊するのもアリ。
ボルジョミから日帰りの場合は、タクシーをチャーターしてしまうのがシンプルだと思います。
【タクシー】
・タクシー片道:100GEL(=¥4000)
・1日チャーター:200GEL~250GEL(=¥8000~¥10000) ※チャーター時間/交渉による
【公共交通】
①ボルジョミ→アハルツィヘへミニバス移動→30分~1時間に1本発着/片道1時間/片道1人4GEL(=¥160)
②アハルツィヘ→ヴァルジアへミニバス移動→1日4本/片道1時間半/4GEL(=¥160)
ボルジョミからアハルツィヘを経由してさらに南へと進んでいくと、周囲の風景はだんだんと人里離れた渓谷地帯のようになってきます。
この深い谷間の最奥部に位置するのが、ジョージア南部観光ハイライトとなるヴァルジアです。
ヴァルジアは12世紀頃に造られた洞窟住居&修道院の跡で、天然の岩を手作業で掘って造られた無数の部屋がアリの巣のような通路でつながっているもの。
高さ19層にもおよぶ規模で、「天然の岩の中の集合住宅」を思わせる唯一無二の存在感を放ちます。
ヴァルジアで最大の見どころとなるのが、1188年建造の聖母昇天教会。
洞窟内では直射日光が遮られるため、800年以上前のオリジナルのフレスコ画が素晴らしい状態で残されているのです。
人間の創造力にも、雄大な渓谷美にも圧倒されるヴァルジア。たっぷりと時間をとって見学しましょう。
ヴァルジアの観光を終えたら、ボルジョミに戻る途中にあるアハルツィヘに向かいましょう。
・タクシー:片道50GEL(=¥2000)
※ヴァルジアには客待ちのタクシーはほとんどいないため、ボルジョミ/アハルツィヘで1日チャーターして待機してもらうのが一般的
・ミニバス:1日4本/片道1時間半/片道1人4GEL(=¥160)
アハルツィヘの見どころは、町を見下ろす高台にそびえるラバティ城一択。
まるでおもちゃの城を思わせるエキゾチックな城塞では、どこを切り取っても可愛らしい写真が撮れます!
ラバティ城の観光を終えたら、宿泊先のボルジョミへと戻りましょう。
・タクシー:片道50GEL(=¥2000)
・ミニバス:30分~1時間に1本/片道1時間/片道1人4GEL(=¥160)
ヴァルジア&アハルツィヘ観光のTips
ヴァルジアとアハルツィヘを日帰りでまわる場合は、タクシーをチャーターしてしまうのがおすすめです。
というのも、アハルツィヘ~ヴァルジア間のミニバスのスケジュールがやや不便なため。
・アハルツィヘ発:10:35/12:20/16:00/17:30
・ヴァルジア発:9:30/13:00/15:00
ヴァルジア観光には最低でも1時間半はかかるので、
・往路:10:35アハルツィヘ発→12:00頃ヴァルジア着
・復路:15:00ヴァルジア発→16:30頃アハルツィヘ着
のスケジュール以外に選択肢はありません。
個人でヴァルジアへ移動&観光する場合は、無理にボルジョミ/アハルツィヘからの日帰りを決行するよりも、ヴァルジア周辺に宿泊する方がプランニングの自由度が広がるのでおすすめです!
ヴァルジア観光 + 1時間:【ヘルトヴィシ城】
ヴァルジアへのアクセスの際に必ず横を通ることとなるヘルトヴィシ城は、タクシーをチャーターしている場合はぜひ立ち寄ってほしいスポット。
ジョージア国内でも最古の城塞の一つで、2300年以上前からこの場所に建っていたことがわかっています。
ヴァルジア観光 + 5時間:【トモグヴィ城塞】
日帰りプランでのアクセスは不可能ですが、もしヴァルジア周辺エリアに宿泊する場合はトモグヴィ城塞まで足をのばすのがおすすめ。
深い渓谷を望む「天空の城」さながらの廃城塞には感動間違いなしです!
ヴァルジア観光 + 1日:【ゼダ・トモグヴィ】
トモグヴィ城塞からさらに奥へと進んだ場所にあるのが、ゼダ・トモグヴィという廃村。
人影一つない桃源郷のような村には、この地域伝統の建築様式の民家や古い教会が残っています。
ジョージア旅行10日目:クタイシ&ゲラティ修道院&モツァメタ修道院観光
ジョージア旅行10日目は、中部のイメレティ地方へと足をのばす日。
中心都市のクタイシを拠点に、世界遺産に指定されているゲラティ修道院と、絵画のような風景が見られるモツァメタ修道院を観光します。
クタイシ&ゲラティ修道院&モツァメタ修道院観光の流れ
まずは宿泊していたボルジョミからクタイシへと移動します。
二つの町は地図上では近く見えますが、小コーカサス山脈に隔てられているため移動には3時間弱かかる点に注意。
【タクシー】
・タクシー片道:150GEL(=¥6000)
・1日チャーター:200GEL~250GEL(=¥8000~¥10000) ※チャーター時間/交渉による
【公共交通】
・ミニバス:1日2本/片道3時間半/8GEL(=¥320)
クタイシに到着したら、こじんまりとした中心街に点在する見どころをサクッとまわります。
クタイシの市内観光は、最低でも3時間はほしいところ。
比較的大きな町ではありますが、主要な見どころはすべて中心街周辺にあるので、徒歩での観光が基本となります。
クタイシ市内の見どころをまわり終えたら、いよいよ世界遺産のゲラティ修道院へと足をのばすとき。
タクシーをチャーターしてしまうのが手っ取り早いですが、ミニバスでの移動も可能です。
ゲラティ修道院は、中世ジョージア王国の黄金時代初期に完成した傑作。
聖堂内部のフレスコ画には鳥肌が立つほどの感動を覚えます。
時間が許すのであれば、ゲラティ修道院~クタイシ間の道沿いにあるモツァメタ修道院にもぜひ立ち寄りましょう。
さまざまな伝説が根付く断崖絶壁に建つ中世の修道院で、木々に抱かれるようにたたずむ姿はまるで絵画の世界そのものです。
ゲラティ修道院&モツァメタ修道院観光の後は、宿泊先のクタイシに戻ります。
クタイシでの夕食におすすめなのは、ここでしか食べられないご当地グルメのクタイシ風ケバブ!
ピリ辛ソースにどっぷりと浸かったジューシーなケバブは、地元の人から絶大な支持を誇ります。
クタイシ&ゲラティ修道院&モツァメタ修道院観光のTips
この日のプランに関しては、個人で公共交通を利用して1日でまわるのはほぼ不可能。
というのも、クタイシ~モツァメタ修道院~ゲラティ修道院間のバスが1日5往復のみと限られているためです。(モツァメタ修道院に立ち寄るのを諦めれば何とかなるかも)
個人でミニバスで旅する場合は、クタイシに最低1泊するのがおすすめ。
1日目クタイシ市内観光→2日目ゲラティ修道院&モツァメタ修道院デイトリップ というプランであれば、かなり余裕を持って観光できます。
クタイシ周辺には他にも多くの見どころがあり、この町をベースに色々と足をのばすことも可能なので、数日間滞在するのもアリです!
クタイシ観光 + 半日:【ディハシュホ温泉】
クタイシ近郊の荒野の中に湧くディハシュホ温泉は、温泉好きにはたまらないスポット。
周囲には建物一つない野趣満天な雰囲気で、湯加減も最高です!
クタイシ観光 + 半日:【ツカルトゥボ】
ソ連時代に保養地として栄えたツカルトゥボは、現在ほとんどのホテルが閉鎖された廃墟リゾート。
どこか芸術的にも感じられる廃墟の数々は、好きな人にはたまりません!
クタイシ観光 + 1日:【マルトヴィリ】
ジョージア人国内観光客に大人気のマルトヴィリは、美しい渓谷があることで有名な町。
町の中心部にある丘の上には格式高い修道院も鎮座しており、祈りの町としての一面も持ち合わせます。
クタイシ観光 + 1日:【ノカラケヴィ遺跡&温泉】
ジョージア西部の歴史を象徴するノカラケヴィ遺跡は、中世ラジカ王国時代の城塞都市の跡地。
近郊には河原に湧くノカラケヴィ温泉というワイルドなスポットもあり、丸一日かけて楽しめます。
▶ クタイシ観光・アクセス情報まとめ 必読!
▶ クタイシ風ケバブのおすすめ店
▶ ゲラティ修道院&モツァメタ修道院観光ガイド 必読!
ジョージア旅行11日目:メスティア観光
旅行11日目は、ジョージア西部エリア観光最大のハイライトとなるスヴァネティ地方を訪れる日。
まずはエリアの中心であるメスティアの町へと向かいます。
コーカサスの山々に抱かれた小さな町は、「復讐の塔」と呼ばれる見張り塔がニョキニョキと顔を出す不思議な光景が見られる場所。
大自然と伝統が溶け合う山深い地の旅は、一生忘れられない風景の数々を見せてくれることでしょう。
メスティア観光の流れ
クタイシ~メスティア間は、およそ5時間ほどの長距離移動となります。
できるだけ移動に時間をかけたくない場合は、飛行機で移動してしまうのも一つの手。
しかしながら、メスティア便は天候不順によって欠航となることが頻繁にあるので、日程が限られた旅行の場合は確実な陸路移動にしておくのがおすすめです。
・タクシー片道:300GEL(=¥12000)
・ミニバス→1日1便(クタイシ発9:00)/片道4時間半~5時間半/片道1人25GEL(=¥1000)
・飛行機:週6便/片道30分/片道1人50GEL(=¥2000)~ ※季節によって大きく変動
陸路移動の場合、メスティアに到着するのは午後2時すぎ。
いくつもの塔がそびえる町を散策したり、スヴァネティ地方の名物グルメを味わったりと、メスティアらしい観光を楽しみましょう。
メスティアはいくつかの集落に分かれているため意外とだだっ広く、とにかく坂が多いのが特徴。
時間が許すなら徒歩でまわることも可能ですが、中心街でタクシーをチャーターしてしまうのもアリです。
メスティア観光のTips
地理的に他のエリアから隔絶されたメスティアは、移動にどうしても時間がかかるのが難点。
クタイシやトビリシからは飛行機が飛んでおり、陸路で5時間以上かかる道のりを30分で移動できるのは大きなメリット。
運賃もリーズナブルなので便利そうに見えますが、限られた日程での旅行の場合は絶対に陸路で移動しましょう。
コーカサスの山々に囲まれたスヴァネティ地方は、夏場であっても天候が不安定なことが多いエリア。
メスティア発着の航空便はどれも小型機であるため、少しでも風が強かったり視界が悪かったりすると欠航してしまうのです。
飛行機移動を計画していても、万が一飛ばなかった場合はその後の計画がすべて狂ってしまうのでかなりのリスク。
日程に余裕がある場合のみ、飛行機での移動をおすすめします。
メスティア観光 + 2時間:【ハツヴァディ展望台】
メスティアの南側の山の頂上にあるハツヴァディ展望台は、コーカサスのダイナミックな山々とメスティアの町のパノラマが一望できるポイント。
メスティアからチェアリフトで簡単にアクセスでき、ほとんど歩かずに絶景が見られることで人気です。
メスティア観光 + 半日:【チャラアディ氷河】
メスティアから日帰りでアクセス可能なチャラアディ氷河は、この世の果てのような風景が広がる場所。
途中まではタクシー等でのアクセスが可能ですが、最後の1kmほどの道のりは自分の足で歩くことになります。
メスティア観光 + 1日:【ツヴィルミ】
観光地化の波がせまるスヴァネティ地方において、素朴な原風景を色濃く残したツヴィルミ村は貴重な存在。
メスティアからタクシーでのアクセスも可能ですし、デイハイキングで訪れることもできます。
メスティア観光 + 1日:【コルルディ湖群】
まるで鏡張りのような風景が見られるコルルディ湖群は、メスティア周辺観光の隠れたハイライト。
車両でのアクセスは不可能で、自分の足で歩くか馬をチャーターするかのいずれかしかありません。
メスティア観光 + 1日~2日:【スヴァネティ・ヴァレー】
メスティアから東側に広がる広大な谷間はスヴァネティ・ヴァレーと呼ばれ、美しい大自然の中に伝統的な村が点在しています。
タクシーチャーターで訪れることも可能ですが、メスティアからハイキングでアクセスするのが醍醐味。
どこの村にもゲストハウスがあるので、宿泊にも困りません。
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ジョージア旅行12日目:ウシュグリ観光
スヴァネティ地方の最奥部に位置するウシュグリは、まるで天国を絵にかいたかのような美しい風景が360°広がる村。
ここを訪れるためだけにでも、ジョージアへ来る価値がある。
そう主張したくなるほどに、大自然も伝統も絶景も歴史も…全てにおいてパーフェクトな場所です。
一生忘れられないコーカサスの山村の美しい風景を、目に焼き付けましょう!
ウシュグリ観光の流れ
ウシュグリへのアクセスは陸路のみで、メスティアからは2時間半ほどの時間がかかります。
・タクシー往復:200GEL~300GEL(=¥8000~¥12000)
・ミニバス→乗客が5人集まり次第随時出発/片道2時間半/往復1人40GEL(=¥1600)
※メスティア~ウシュグリ間の交通は、すべて往復で利用するのが基本となります(片道でも料金は同じであることが普通)
メスティア~ウシュグリ間の移動手段は、片道だけの利用(=ウシュグリに宿泊する場合)は想定されておらず、大半の旅行者はメスティアからの日帰りで訪れることになるでしょう。
ウシュグリは4つの集落に分かれており、全てを見てまわるなら最低でも4時間ほどは必要。
村内にはタクシー等は走っていないため、徒歩での観光が基本となります。
ミニバスを利用した場合は、ウシュグリ到着時に帰りの出発時間を告げられるので、その時間に合わせて観光を済ませるようにしましょう。(普通は十分な時間が確保されているはず)
ウシュグリ観光のTips
大半の旅行者はメスティアからの日帰りでウシュグリを訪れますが、個人的には絶対にウシュグリに宿泊するのがおすすめ。
多くの日帰り旅行者が同じ時間帯に小さな村に集まることになるため、昼間のウシュグリはどうしても観光地っぽい感じになってしまい、この場所の醍醐味である「コーカサスの山奥の秘境感」が薄らいでしまうためです。
朝や夕方、夜のウシュグリは昼間の活気が嘘のように静まり返り、村本来の姿が見られるのは宿泊した人だけの特権。
ウシュグリを拠点にさらに奥にあるシュハラ氷河へのハイキング(もしくは乗馬)も可能ですし、せっかくこんな奥地までやって来たわけなので、のんびりしていくのが良いでしょう。
ウシュグリ観光 + 半日:【シュハラ氷河】
ウシュグリからさらに山奥に位置するシュハラ氷河は、絶好のデイトリップスポット。
ダイナミックな氷河の景観は、もちろん素晴らしいのひとこと。
山のすぐ向こうはロシア領の国境の地で、遠くまで来たことを実感するはずです。
ウシュグリ観光 + 4日:【4Daysトレッキング】
個人的に、ウシュグリ以上にスヴァネティ地方観光のハイライトだと思うのが、メスティア~ウシュグリ間を4日間かけて歩くトレッキング。
コーカサスの大自然を五感で感じられる極上の4日間は、きっと一生の思い出となるはずです。
途中に点在する村にはどこもゲストハウスがあるため、テント泊が必要ないのも嬉しい点。
アクティブ派の旅行者にはぜひ挑戦してほしいです!
ジョージア旅行13日目:移動日(ズグディディ観光)
スヴァネティ地方の圧倒的な自然美に感動した後は、2週間のジョージア旅行もそろそろ終盤。
13日目は、最後の滞在先となる黒海沿岸のバトゥミへ向けて移動するのがメインとなります。
陸路移動だと6時間ほどの長い道のりですが、ただ移動するだけではつまらないもの。
途中で必ず乗り換えをすることになる町・ズグディディの市内観光を組み合わせるのがベストです!
バトゥミへの移動日の流れ
メスティア~バトゥミを直接結ぶミニバスは存在しません。
公共交通で移動する場合は、ちょうど中間地点に位置するズグディディで乗り換える必要があります。
【タクシー】
・ズグディディまでタクシー片道:200GEL~250GEL(=¥8000~¥10000)
・バトゥミまでタクシーで直行:300GEL~400GEL(=¥12000~¥16000)
【公共交通】
・ミニバス:1日4本/片道3時間/20GEL(=¥800)
メスティアを朝出発すれば、ズグディディに着くのは正午前後。
ズグディディ市内の見どころは限られているので、2時間ほどみておけばザックリと観光できてしまいます。
これまで訪れて来た「THE・観光地」といったジョージアの町や見どころとは、大きく雰囲気が異なるズグディディ。
独特の喧騒や埃っぽいローカル感がただよい、観光地とは別のジョージアという国の一面が見られます。
ズグディディが位置するサメグレロ地方は、ジョージアの中でも独自の食文化を持つ地域として知られています。
「アジカ」と呼ばれる激辛スパイスを多用するサメグレロ料理は、どれもとにかく激辛。
せっかくなら味わっていくのが良いでしょう。
ズグディディの市内観光が済んだら、この旅行最後の町となるバトゥミへ向けて移動します。
・タクシー:120GEL(=¥4800)~
・ミニバス:1日3本/片道2時間半/片道1人10GEL(=¥400)
ズグディディ観光 + 半日:【ルヒ城塞】
ズグディディ郊外に位置するルヒ城塞は、アブハジア共和国との境界まで1kmほどの地。
肉眼でもアブハジア側をくっきりと望むことができる「望郷の地」です。
ズグディディ観光 + 半日:【エングリ・ダム】
ズグディディ近郊のエングリ・ダムは、世界最大級の高さを誇る人口の貯水池。
一面コバルトブルーに輝く湖面がとても美しくてフォトジェニック。
近年観光開発が完了して散策コースが整備されたりと、現地では話題のスポットとなっています。
ズグディディ観光 + 半日:【インツラの滝】
サメグレロ地方らしい緑あふれる山の中に流れ落ちるインツラの滝は、まるで「もののけ姫」の世界に迷い込んだかのような印象を与える神秘的な自然スポット。
ほとんど知られていない穴場感も◎
滝にたどり着くまでのハイキングも含めて、ズグディディからの素晴らしいデイトリップとなるはず!
ズグディディ観光 + 1日:【ウレキ】
黒海にもほど近いズグディディからは、美しいビーチタウン・ウレキへと足をのばすことも可能。
ジョージアでは唯一のきめ細やかな砂浜と遠浅のビーチが魅力的。
ウレキの黒砂には、ヒーリング効果があることでも知られています。
ジョージア旅行14日目:バトゥミ観光
2週間のジョージア旅行のフィナーレとなるのがバトゥミ。
黒海沿岸にひらけた開放感あふれるビーチシティーで、夏場はジョージア国内外から多くの人が訪れます。
こじんまりとした旧市街を散策したり、海沿いのプロムナードをあてもなく歩いたり…
オープンな気質で知られるバトゥミの人々との出会いも楽しみです!
バトゥミ観光の流れ
バトゥミ観光のポイントは、見どころを点から点へとまわるよりも、町の雰囲気を感じながら各エリアを散策することにあります。
瀟洒な雰囲気の旧市街から、ソ連時代の雑多な雰囲気を残した市場、中心街南側に広がる高層マンションやカジノが建ち並ぶ「キラキラバトゥミ」エリアまで…
黒海の風を感じながら、開放的な町の雰囲気を存分に満喫しましょう。
バトゥミが位置するアジャラ地方には、独自のご当地グルメがいくつかある点も見逃せません。
日本で知名度上昇中のアジャルリ・ハチャプリをはじめ、小麦粉や牛乳を多用した絶品料理の数々を食すのも楽しみです!
バトゥミ観光後は、鉄道/夜行バスでトビリシに戻るか、目と鼻の先にある国境を越えてトルコ方面へ抜けることも可能。
夏季限定ではあるものの、アルメニアの首都・エレバンへの夜行列車も出ており、コーカサスの旅を続けるプランも◎
【トビリシへ】
・夜行バス:1日1~2便/6~7時間/36GEL(=¥1440)~
・鉄道:1日2本/6~7時間/25GEL(=¥1000)~
▶ バトゥミ~トビリシ間長距離バス乗車レポート
▶ ジョージアの鉄道利用法
【サルピ(トルコ国境)へ】
・マルシュルートカ:30分~1時間に1本発着/片道20分/片道1人1GEL(=¥40)
【エレバン(アルメニア)へ】
・夜行列車:1日1便(夏季のみ)/16時間/
バトゥミ観光 + 1日:【黒海沿岸サイクリング】
バトゥミ市内で自転車をレンタルしての黒海沿岸サイクリングは、アクティブ派旅行者におすすめのデイトリップ。
古代からそのままに残るゴニオ要塞や、極上ビーチを有するクヴァリアティ村など見どころも多数。開放感&充実度100%の一日となるはずです!
バトゥミ観光 + 1日:【ミルヴェティ&マフンツェティ】
バトゥミから内陸部へと続く幹線道路沿いには、伝統的な村々が点在しています。
優雅な滝があるミルヴェティ村や、オスマン帝国時代の石橋が残るマフンツェティ村など、自然豊かな見どころがたくさん。
ビーチとはまた別の、バトゥミ周辺エリアの魅力が感じられるはずです!
バトゥミ観光 + 1日:【フロ&タゴ】
アジャラ地方最奥部に位置するフロ村とタゴ村は、深い山々に囲まれた桃源郷のような風景が見られる場所。
二つの村を結ぶのは、ソ連時代に敷かれたボロボロのロープウェイのみ。
スリルあふれる体験も楽しみの一つです。
おわりに
ジョージア旅行のモデルプランを日数別に解説してきました。
現地での観光や移動のイメージを何となくつかんでいただけたなら嬉しいです!
正直、最長プランとなる14日間でもかなり急ぎ足ですし、「まだまだ日数が足りない」といった感じ。
泣く泣くカットした見どころも多くあります。
日本からジョージア単体で旅行しに来る人は、少ないでしょう。
コーカサス三国の周遊旅行や世界一周旅行の途中に立ち寄るのが大半で、ジョージア単体で数週間~数ヶ月の日程を割ける人は、なかなかいないのではないかと感じます。
しかし、この国の魅力は底なしで、一度訪れたらまた行きたくなってしまうもの。
不思議な魔力を放つ国なので、ぜひともたっぷりと時間をかけて満喫してほしいです。(そのお手伝いが当ブログでできればこの上なく幸せです!)
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