こんにちは!トルコに3ヶ月滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
広大な国土に見どころが点在するトルコは、日本人の間でも人気がある旅行先の一つ。
雄大な自然が作り出した風景から、豊かな歴史が感じられる遺跡や建造物の数々、東洋と西洋がミックスした独特な雰囲気まで、私たちを魅了してやまない何かがある国です。
そんなトルコの虜となり、3ヶ月もの間あちこちまわったのぶよですが、こんなにのんびりとトルコを旅できる人はなかなか少数派。
ほとんどの人は、連休などを利用した短期間の滞在で、効率良く有名な観光スポットをまわりたいと考えるのではないでしょうか。
トルコ旅行で絶対に訪れたい観光スポットといえば、以下の四か所。
- イスタンブール
- カッパドキア
- パムッカレ
- エフェソス遺跡
これらの場所はトルコ四大観光スポットとも呼ばれ、日本人だけでなく世界中の旅行者にポピュラーな観光地です。
短い休みの間に計画を詰め込んで観光&移動をしまくるでことで名高い私たち日本人ですが、トルコの場合はその国土の大きさをなめてはいけません。
3日間や4日間で複数都市を訪れることはまず不可能なので、おとなしくイスタンブールのみの観光にするべきです。
四大観光スポット全てをまわるためには、往復の飛行機移動日を含めて最低でも一週間(7日間)という日程が必要となります。
今回の記事では、一週間(7日間)の日程で、個人でトルコの各スポットを効率良く観光するためのモデルルートと、旅行にかかる費用を解説しています。
トルコ旅行1週間のモデルルート
1週間(7日間)の日程がとれるなら、往復の飛行機移動を抜いて現地滞在は6日間。
この期間でトルコの四大観光スポットを制覇するモデルルートを組んでみました。
- 1日目まずはここから!到着・イスタンブールの定番スポット観光
・アヤ・ソフィア聖堂
・グランド・バザール
・スレイマニエ・モスク
・ガラタ橋宿泊:イスタンブール
- 2日目ひと味違うイスタンブールへ!新市街&ボスポラス海峡クルーズ
・トプカプ宮殿
・新市街
・ガラタ塔
・ボスポラス海峡クルーズ宿泊:夜行バス
- 3日目古代遺跡と絶景!エフェソス(エフェス)遺跡&パムッカレ
・エフェソス(エフェス)遺跡
・パムッカレ宿泊:夜行バス
- 4日目絶景の大地へ!カッパドキア定番スポット観光
・パシャバー(妖精の煙突)
・ローズバレー
・アヴァノス
・想像の谷(妖精の煙突)
・ギョレメ屋外博物館
・夕日鑑賞宿泊:ギョレメ
- 5日目感動の連続!カッパドキア名物・熱気球フライトと地下都市へ
・熱気球フライト
・ウフララ渓谷
・地下都市宿泊:夜行バス
- 6日目トルコ旅行最後の日:まだ見ぬイスタンブール&お土産探し
・アジア側
・金角湾クルーズ
・グランドバザール宿泊:機内泊
- 7日目日本着
いかがでしょうか。かなり詰め込んだプランとなっています(笑)
正直に言うと、一週間で四大観光スポット全てをまわるのはなかなかの苦行。
夜行バスを駆使してようやく達成できるといったところです。
あまり移動ばかりしたくない場合などは、
もう少し日程に余裕を持たせて宿泊日を多めに設定する
四都市周遊は諦めて、二都市~三都市周遊に絞る
など、プランの変更が必要となります。
以下で紹介するモデルプランでは、現地滞在8日間や10日間など、日程に余裕がある場合に各都市から足をのばせる町や観光地情報も載せているので、お好みでアレンジしてみてください!
1日目:まずはここから!到着&イスタンブールの定番スポット観光
東京から直行便でイスタンブール入りする場合は、到着は早朝5時台。
ひとまず中心街へ向かい、ホテルに荷物を預けたら、一日たっぷりと観光することができます。
経由便利用の場合は、イスタンブール着は昼~夕方のものがほとんどで、スタートダッシュが少々遅れ気味。
限られた時間を有効に使いたいなら、やはり直行便の利用がおすすめです。
宿泊は絶対スルタンアフメット地区
買い物は最終日にまわす!
午前:イスタンブール観光の中心!スルタンアフメット地区へ
世界遺産のアヤ・ソフィア聖堂やオスマン帝国の栄光が感じられるトプカプ宮殿、美しい装飾が必見のブルーモスクなど、イスタンブールを代表する観光スポットが点在するスルタンアフメット地区。
トラムヴァイ(路面電車)で他エリアへのアクセスも抜群なので、宿泊エリアはここで決まりです。
昼間は観光客で大混雑するアヤ・ソフィア聖堂とトプカプ宮殿に入場するなら、どちらか一つを朝一番に見学するのがポイント。
待ち時間がほぼないのと、人が少ない状態の世界遺産をゆっくりと味わえるためです。
残った方は2日目の朝に訪れるのがスマートです。
午後:バザール地区へ
イスタンブールの喧騒と熱気が感じられるバザール地区は、スルタンアフメット地区のすぐ近くに位置する観光エリア。
グランドバザールを始め、エジプシャンバザールや場外市場など、イスタンブールらしい活気ある雰囲気が感じられます。
エキゾチックな雑貨や美しい布製品などが並ぶグランドバザールは、意外と価格もリーズナブルなので、買い物好きにはいくら時間があっても足りない場所。
色々と買い物したくなる気持ちもわかりますが、まだまだ旅行は始まったばかり。
最終日に買い物をする下見くらいの気持ちで、ここでは物欲をグッと抑えましょう。
エリア内にあるスレイマニエ・モスクからの金角湾のパノラマも見逃せません。
夕方:ガラタ橋で感動の夕日鑑賞
バザール地区の喧騒が残る場外市場の坂を下っていくと、イスタンブールの旧市街と新市街を結ぶガラタ橋周辺エリアに到着します。
イスタンブールを代表する景観の一つであるガラタ橋は、夕日の名所として名高い場所。
名物のサバサンド片手に、夕日に染まっていく街を眺めていると、イスタンブールに来たことを実感させられます。
夜:イスタンブールの夜はこれから!千夜一夜物語の世界へ。
朝、昼、夕方とそれぞれに美しい風景を見せてくれるイスタンブールが本領発揮するのが、夜の帳が下りてから。
ガラタ橋を渡った新市街地区のネヴィザデ通り周辺は、地元の人が集まるバーやレストランが点在するエリア。
トルコ伝統のメゼ(前菜)に舌鼓をうちながら、異国の夜の熱気を感じるのもいいでしょう。
体力に余裕があるなら、ボスポラス海峡のディナークルーズや、ベリーダンスショーに参加するのもおすすめ。
異国情緒漂うトルコのナイトライフを満喫できること間違いなしです。
「異国の町でのナイトライフを満喫したい!でも個人だと不安…。」という方も多いのでは。
現地状況に詳しい日本語ガイド付きのナイトツアーなら、言葉の心配もなく安心。トルコ名物のベリーダンスやセマー儀式鑑賞はもちろん、ナイトクルーズでロマンティックな夜を過ごせます。
・ベリーダンスと本場トルコ料理で楽しむイスタンブール・ナイトツアー<貸切/日本語ガイド/夕食付/イスタンブール発>
・セマー儀式 イスタンブール旋回の舞<19:00開演/イスタンブール>
・ボスフォラス海峡 ナイトディナークルーズ<イスタンブール発>
2日目:ひと味違うイスタンブールへ!新市街観光&ボスポラス海峡クルーズ
まだまだたくさんの観光スポットがあるイスタンブール。
二日目は、前日に行けなかった定番スポットはもちろん、大都市らしい雰囲気が感じられる新市街の散策をメインに行います。
イスタンブール観光のハイライトとなるボスポラス海峡のクルーズでは、アジアとヨーロッパのちょうど間から二つの大陸に広がる街並みを眺めることができます。
できるだけ時間を有効活用したい&出費を抑えたいなら、深夜発の夜行バスを利用して他都市に移動するのがおすすめ。
バス大国であるトルコでは、バスの座席もかなり広々しているため、意外にも快適に移動することができるのです。
飛行機利用の場合は、夕方までには観光を切り上げて空港へと向かう必要があります。
ボスポラス海峡クルーズの発着港をチェックしておく
朝:トプカプ宮殿観光
一日目で訪れられなかったトプカプ宮殿も、イスタンブール観光のハイライトの一つ。
常に観光客で混雑するスポットですが、朝一番ならスムーズに入場して見学することができます。
昼:新市街観光
スルタンアフメット地区からトラムヴァイ(路面電車)とトゥンネル(登坂電車)を乗り継いで、イスタンブール新市街へと足をのばしましょう。
スルタンアフメット地区やバザール地区などの旧市街がエキゾチックで混沌とした魅力だとしたら、新市街はモダンでシックな魅力といったところ。
ランドマークであるガラタ塔からの美しいパノラマビューも見逃せません。
こちらも大人気観光スポットなため、午後~夕方の時間帯はかなり並ぶことが多いですが、午前中なら意外と待ち時間は少なくて済みます。
午後:ボスポラス海峡クルーズ
新市街での観光&ランチを満喫したら、いよいよイスタンブール観光で一番楽しみなボスポラス海峡クルーズへと出発です。
ショートクルーズなら所要時間は約1時間半。
船から眺めるヨーロッパ、アジア両大陸の風景は、陸からとはまた異なったものです。
かなりの頻度で運航しているボスポラス海峡クルーズ。
基本的に事前の予約等は必要ありませんが、不安な人は現地ツアー会社を通して予約しておくのもいいでしょう。
夜:夜行バスでエフェソス(エフェス)遺跡へ
イスタンブール観光はひとまずここまで。
次の都市へと向かう夜行バスに乗車します。
エフェソス(エフェス)遺跡があるセルチュクまでは9時間半の長い道のり。
夜行便の座席数には限りがあるため、事前にチケットを確保しておくのがおすすめです。
イスタンブールのオトガル(バスステーション)で直接購入できるのはもちろん、大手バス会社の場合は中心街のオフィスでの購入も可能なうえ、オトガルまで無料のシャトルバスの運行がある場合がほとんど。
バス大国・トルコの人々の足となっている長距離バスの利用も、ローカルな雰囲気が感じられてなかなか面白いですよ。
イスタンブール~セルチュク間バス
運行頻度:1日8本
所要時間:9時間半
料金:90TL(=¥1639)
イスタンブールに+1日で行けるおすすめスポット
イスタンブール滞在にもう一日追加できるなら、個性が光る近郊の観光スポットへと足をのばすことができます。
イスタンブールからの単純往復よりも、移動がてら観光するのが効率的です。
ブルサ
オスマン帝国始まりの地として名を馳せるブルサ(Bursa)は、トルコの魅力が全て体験できる町。
初期オスマン帝国調のモスクや霊廟が点在し、歴史あるハマム(トルコ式風呂)や無料のセマー儀式、伝統の影絵を展示する博物館などとにかく見どころがたくさんあります。
トルコ全土に広がったご当地グルメ、イスケンデル・ケバブの発祥もブルサ。
本場の味を体験してみるのもいいでしょう。
イスタンブールからフェリーでのアクセスも可能なブルサ。
イスタンブールとエフェソス遺跡のちょうど中間にあるため、移動がてらの観光にはもってこいです。
イスタンブール~ブルサ間フェリー
運行頻度:1日5~6本
所要時間:4時間
料金:40TL(=¥728)
チャナッカレ
港町らしい開放的な雰囲気が魅力のチャナッカレ(Çanakkale)は、こぢんまりとした旧市街に可愛らしい建物が連なる町。
第一次世界大戦の激戦地として甚大な被害を受けた場所でもあり、町の対岸のガリポリ半島には当時の記憶を現在に伝える慰霊碑などが点在しています。
また、世界遺産のトロイ遺跡観光の拠点となるのもチャナッカレ。
トロイの木馬伝説の舞台となったミステリアスなスポットへ足をのばしてみるのもおすすめです。
イスタンブール~チャナッカレ間バス
運行頻度:1時間に1本
所要時間:6時間
料金:70TL(=¥1275)
サフランボル
今回紹介したルートと反対方向のコースでまわるなら、イスタンブールとカッパドキアの間に位置するサフランボル(Safranbolu)に立ち寄るのもおすすめ。
オスマン帝国時代の町並みがそのまま残る村は、「時が止まったような」という表現がぴったりな場所です。
観光地ではあるものの、まだまだ素朴な雰囲気が残っているサフランボル。
のぶよ的にはかなり楽しめた場所の一つです。
イスタンブール~サフランボル間バス
運行頻度:2時間に1本
所要時間:7時間
料金:72TL(=¥1311)
3日目:古代遺跡と絶景!エフェソス(エフェス)遺跡&パムッカレ
イスタンブールが、オスマン帝国時代から現代のトルコが感じられる場所だとしたら、エフェソス(エフェス)遺跡は古代のトルコが感じられる場所。
ギリシャやローマ帝国による植民地時代を象徴する遺跡で、その保存状態はトルコで一、二を争う素晴らしさです。
真っ白な石灰棚にコバルトブルーの温泉水が溜まった神秘的な風景が見られるパムッカレ(Pamukkale)も、トルコで絶対に訪れたい観光スポット。
石灰棚の上にはヒエラポリス遺跡が広がっており、悠久の歴史を感じることができます。
エフェソス(エフェス)遺跡からパムッカレの入口となるデニズリ(Denizli)の町までは、鉄道で3時間ほどなので、一日でこれら二つの世界遺産をまわることが可能です。
パムッカレ観光時、大きな荷物はデニズリのオトガルに預けておく
午前:エフェソス遺跡観光
イスタンブールからの夜行バスが到着するのは、セルチュク(Selçuk)の町。
世界遺産のエフェソス(エフェス)遺跡は、この町の近郊3kmほどのところに位置しています。
遺跡内には、観光のハイライトとなるケルスス図書館や、クレオパトラも歩いたマーブル通り、ローマ時代の円形競技場など、とにかく素晴らしい保存状態の遺跡のオンパレード。
ただ見るだけでもすごいのですが、少しでも歴史を知っておくと、より楽しめること間違いありません。
昼:パムッカレへ移動
エフェソス(エフェス)遺跡の観光を終えたら、鉄道を利用してデニズリ(Denizli)へと向かいます。
デニズリはパムッカレの入口となる町。
夜にはまた戻ってくることになるので、大きな荷物はオトガル(バスステーション)の荷物預かり所へ置いておくのがスマートです。
セルチュク~デニズリ間鉄道
運行頻度:1日7本
所要時間:3時間15分
料金:18TL(=¥327)
デニズリ~パムッカレ間ミニバス
運行頻度:20分~30分に1本
所要時間:30分
料金:4.5TL(=¥81)
午後:パムッカレ&ヒエラポリス観光
ヒエラポリス・パムッカレとして世界遺産に登録されている真っ白な石灰岩とコバルトブルーの温泉水の不思議な風景は、世界中から観光客がやってくる場所。
特に美しいのが夕日の時間帯で、空の色を反射して刻一刻と変化していく石灰岩と温泉水の色が織りなす絶景は一生の思い出となることでしょう。
多くの観光客が素通りしていくヒエラポリス遺跡ですが、こちらもかなり良好な保存状態の遺跡です。
古代の柱や石の上に座れる温泉プールや、圧巻の円形劇場、ビザンツ帝国時代に聖地とされた神殿など、ヒエラポリスならではの見どころも必見です。
夜:夜行バスでカッパドキアへ
2日連続夜行バスとなかなかハードな行程となりますが、それも広大なトルコの大地を身をもって体験するということ。
デニズリからカッパドキア観光の中心地、ギョレメ(Göreme)までは直行バスが出ているので、簡単に移動することができます。
デニズリ~ギョレメ間バス
運行頻度:1日2本
所要時間:9時間
料金:100TL(=¥1822)
エフェソス/パムッカレに+1日で行けるスポット
2日連続夜行バスで長距離移動というのもなかなか体力的にしんどいもの。
エフェソス(エフェス)遺跡orパムッカレ観光にもう一日追加できるなら、どちらかの町に宿泊することとなるので、体力的にかなり楽。
かなり余裕をもったプランニングが可能となり、周辺の観光スポットを訪れることもできます。
イズミル
トルコ第三の都市・イズミル(İzmir)は、港町らしい開放的な雰囲気と庶民的なコテコテした空気が入り混じった「トルコの大阪」。
かなり古い町なのですが、第一次世界大戦後に起こった祖国解放戦争の際に、ギリシャ軍によって町に火が放たれてしまったため、歴史的観光スポットはほとんど残っていません。
しかしながら、イズミル名物のご当地グルメの数々を食べ歩いたり、人懐っこいイズミルっ子をうまくかわしながら歩いたりと、観光地ではないトルコらしさに触れることができます。
エフェソス(エフェス)遺跡があるセルチュクまでは、バス・鉄道のいずれでも1時間ほどと近いので、こちらを拠点に観光するのもアリかもしれません。
イズミル~セルチュク間鉄道
運行頻度:1日7本
所要時間:1時間15分
料金:9TL(=¥163)
シリンジェ村
山の中にあるオスマン帝国の村を散策したいなら、セルチュク近郊のシリンジェ村(Şirince)がおすすめ。
緑深い山の斜面に建てられた、オスマン帝国調の白壁&瓦屋根の家々が織りなす風景はとても美しいです。
村の中心部こそ観光地化されてはいるものの、少し奥に入ると昔ながらの風景に出会えるのも魅力と言えるでしょう。
セルチュク~シリンジェ間ミニバス
運行頻度:30分に1本
所要時間:20分
料金:4TL(=¥72)
カラハユット
パムッカレ観光後に宿泊するなら、石灰棚の麓のパムッカレ村ではなく、北8kmほどの所に位置するカラハユット村(Karahayıt)が断然おすすめ。
観光客のためだけに存在するようなパムッカレ村に比べて、地元の人の生活感が残るローカルな雰囲気と安めの物価はもちろんのこと、村中どこにでも引かれた温泉が最大の魅力です。
格安で温泉付きのプライベートルームに宿泊することができ、長旅の疲れも一気に癒えてしまいそう。
泉質も素晴らしく、ほのかな硫黄の香りと適温の湯加減は、もはや日本です(笑)
デニズリ、パムッカレのいずれにも、同じミニバスでアクセス可能という便の良さも、カラハユットでの宿泊をおすすめする理由の一つです。
パムッカレ~カラハユット間ミニバス
運行頻度:20~30分に1本
所要時間:40分
料金:5TL(=¥91)
4日目:絶景の大地へ!カッパドキア定番スポット観光
トルコ観光最大のハイライトとなる、カッパドキア。
まるでこの星のものとは思えない奇岩が連なる風景は、まさに絶景に次ぐ絶景。
大人気の熱気球フライトで眺める広大なカッパドキアの大地は、「一生に一度は見たい風景」として世界中の人々の憧れの的となっています。
のぶよ的には、カッパドキアの魅力は自分の足で奇岩が連なる谷を歩くトレッキングにあると思うのですが、限られた日程ではなかなか多くの時間を割くことができません。
1泊2日でカッパドキアの主要観光スポットをまわるなら、交通手段を考える必要がない現地ツアーの参加が基本となります。
洞窟ホテルに宿泊するなら早めの予約が鉄則
終日:レッドツアー参加
夜行バスでカッパドキア観光の中心地・ギョレメ(Göreme)に到着するのは早朝のこと。
日の出前から始まる熱気球フライトツアーへの参加にはすでに遅いので、一日目はカッパドキアの定番観光スポットをまわって、大自然が作り出した奇跡の風景に圧倒されましょう。
数種類の現地ツアーが開催されているカッパドキアですが、日本でも有名な奇岩を訪れるのが「レッドツアー」と呼ばれるもの。
・パシャバー(妖精の煙突)
・ギョレメ屋外博物館
・想像の谷(ラクダ岩)
・ウチヒサル
など、ポストカードに登場する有名な絶景スポットの多くをカバーしています。
個人でまわることももちろん可能ですが、カッパドキア内のミニバス路線や各観光スポットの位置関係などをしっかりと理解して、綿密な計画をたてておく必要があります。
夕方:ギョレメの夕日鑑賞
奇岩が連なる茶色の大地を真っ赤に染める夕日の時間帯は、カッパドキアのマジックアワー。
地域内あらゆる場所が夕日鑑賞のベストスポットと言っても過言ではないのですが、宿泊の拠点となるギョレメの町の絶景ポイントを訪れるのが一番でしょう。
そろそろトルコの旅も終盤戦。
翌朝の熱気球フライトに備えて、早めに休みましょう。
5日目:感動の連続!カッパドキア名物・熱気球フライトと地下都市へ
カッパドキア観光2日目は、お待ちかねの熱気球フライトで始まります。
空から眺めるカッパドキアの大地の風景に心揺さぶられた後は、カッパドキアの地下に広がる圧巻の地下都市などを訪れるグリーンツアーに参加するのがおすすめです。
ツアーは事前に予約しておく
早朝:熱気球ツアー参加
トルコ観光最大の見どころである、カッパドキアの熱気球フライト。
時期にもよるものの、日の出約1時間前には、各ホテルに専用車が迎えに来てくれます。
かなり値段が張る熱気球フライトですが、それに見合う絶景が望めるのは間違いなし。
だんだんと明るくなっていく空を映したような広大な大地に、いくつもの気球がふわりと浮かんでいく風景は、きっと一生の思い出となることでしょう。
終日:グリーンツアー参加
大興奮の空の旅の後は、予め手配しておいた現地ツアーに参加します。
前日のレッドツアーが奇岩やパノラマビューを売りにしたものであったのに対して、グリーンツアーと呼ばれるこちらのツアーは、渓谷や地下都市など一味違うカッパドキアの見どころを訪れるものです。
グリーンツアーはかなりコストパフォーマンスが高く、個人では行きづらいウフララ渓谷にも訪れるのが最大のメリット。
地下都市だけなら、個人でもアクセスすることは可能です。
夜:夜行バスでイスタンブールへ
丸一日たっぷりとカッパドキア観光を満喫したなら、いよいよイスタンブールへと戻るとき。
ギョレメからイスタンブールへの直行バスを利用します。
ギョレメ~イスタンブール間バス
運行頻度:1日2本
所要時間:12時間
料金:130TL(=¥2368)
見どころが広い範囲に点在しているカッパドキア。
公共交通手段でもまわれますが、短い日程ならツアー参加が便利で格安!
カッパドキア北部の見どころをまわる定番のレッドツアーから、個人では行きにくいユフララ渓谷やカイマクル地下都市をまわるグリーンツアー、観光のハイライトとなる熱気球フライトまでさまざま。
意外と高額な各観光スポットへの入場料も含まれているのが一番のメリットです。
・世界遺産カッパドキア 熱気球 朝日鑑賞ツアー 軽食&シャンパン付き<ホテル送迎付き/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
カッパドキアに+1日で行けるスポット
カッパドキア滞在にもう一日追加できるなら、各スポットをのんびりと個人でまわることができるのはもちろんのこと、周辺の町へと移動がてら観光することも可能となります。
カイセリ
ギョレメから1時間足らずでアクセスできるカイセリ(Kayseri)は、カッパドキアの空の玄関口となるカイセリ空港がある町。
多くの旅行者が急ぎ足でこの町を後にしてしまいますが、実はセルジューク朝時代の建造物が点在する独特な雰囲気を持つ穴場の町でもあるのです。
オスマン帝国より前にこの地で栄えたセルジューク朝の建造物は、精巧な石の装飾が印象的な重厚なものばかり。
トルコという国の多様性や奥深さを感じることができる、おすすめの町の一つです。
ギョレメ~カイセリ間ミニバス
運行頻度:30分に1本
所要時間:50分
料金:20TL(=¥364)
アンカラ
トルコの首都・アンカラ(Ankara)は、多くの旅行者に素通りされてしまう町。
しかしながら、アンカラには実は魅力がたくさんあるのです。
首都のど真ん中に残るレトロな雰囲気の旧市街と近代的な高層ビル群のコントラスト、トルコについて深く学べるミュージアムの数々、建国の父として敬われるケマル・アタテュルクが眠るアタテュルク廟など、文化的な見どころはいっぱい。
首都だけあって、活気のある町の雰囲気を通して「トルコの今」を垣間見ることができます。
ギョレメ~アンカラ間バス
運行頻度:1日1本
所要時間:5時間45分
料金:63TL(=¥1147)
トゥズ湖
最近SNSで話題沸騰中のトゥズ湖(Tuz Gölü)は、「トルコのウユニ塩湖」と称される鏡張りの風景が見られる場所。
空をそのまま映したような湖面は、とにかく写真映えということで人気が高まっています。
まだ観光地として名を挙げたばかりということもあり、現地ツアーに参加してのアクセスとなるものの、一風変わったカッパドキア観光がしたい人にはおすすめです。
カッパドキア近郊にあるトゥズ湖は、「トルコのウユニ塩湖」として話題になってきている新たな名所。
個人で公共交通手段で訪れることは不可能なので、カッパドキアからのツアー参加が一番現実的なアクセス方法となります。
トゥズ湖までの往復交通はもちろん、シルクロードの隊商宿として栄えた村や地下都市の観光もセットになっている欲張りなツアー。まだあまり知られていない穴場の絶景を見るならぜひ!
6日目:トルコ旅行最後の日:まだ見ぬイスタンブール&お土産探し
1週間のトルコ旅行もこれが最終日。
夜行バスで早朝にイスタンブールに到着した後は、荷物を預けて最後の観光へと繰り出しましょう。
午前中は気に入ったエリアを再度散策するのもいいですし、まだ訪れていないエリアに足をのばすのもいいでしょう。
午後はお待ちかねの買いものタイム。
トルコらしいお土産を購入するなら、品揃え・価格面で最もおすすめの場所はグランドバザールです。
お土産リストを作成して、時間の節約を!
朝:お好みのエリアへ
イスタンブールの定番観光エリアは1日目と2日目でほとんど訪れたので、最終日はその他のエリアに足をのばしてみたいところ。
エリアによって雰囲気が大きく変わるイスタンブールの奥深さが感じられます。
アジア側
ヨーロッパ側に比べて、かなりローカル感が強くなるイスタンブールのアジア側は、地元の人達が口を揃えておすすめするエリア。
ガラタ橋南側のエミノニュから、頻繁にヴァプール(vapur)という連絡船が出ているので、とても簡単にアクセスできます。
観光客向けのお店やレストランが多いヨーロッパ側に比べると、アジア側はとにかくローカル向けのお店ばかり。
イスタンブールらしいグルメをリーズナブルに味わえる場所も数多く、散策がとても楽しいエリアです。
金角湾クルーズ
ローカル感漂う船旅で、旅の最後を飾るのもオツなもの。
ボスポラス海峡クルーズに比べてマイナーな金角湾クルーズは、正真正銘地元の人の足であるヴァプール(連絡船)を利用してのもの。
途中の停泊地で下船することも可能で、ローカル気分で自由気ままに散策することができます。
ギリシャ人地区であるフェネル、ユダヤ人居住区の雰囲気を残すバラト、イスラムの聖地のモスクと絶景ポイントがあるエユップなど、沿岸のそれぞれの地区に特徴があるのも金角湾の魅力。
乗船料も片道2.6TL(=¥47)と激安なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
午後:グランドバザールでお土産探し
ランチを済ませたら、出発時間まではお買い物タイム。
1日目に訪れたグランドバザールなら、ばらまき土産から自分へのプレゼントまで、とにかく欲しいものはここでゲットできます。
商魂たくましいトルコ人客引きとの駆け引きも、もう見納め。
お決まりのやり取りをしつつ、商品を見定めて値切るのもグランドバザールの楽しみ方の一つです。
夜:出発
直行便利用の場合は、出発時刻は日を跨いだ午前2時過ぎ。
経由便利用の場合は夕方~夜の時間帯の出発となることが多いです。
日本到着は翌日7日目の午後(経由便)~夜(直行便)となります。
1週間のトルコ旅行の素晴らしい思い出を胸に、また日本での現実の幕開けです。(お疲れ様です。笑)
いくら必要?トルコ旅行一週間の予算
充実しすぎていると言っても過言ではない、トルコ旅行1週間のモデルプラン。
いったいいくらくらい予算が必要なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、先述のトルコ旅行1週間のプランに必要な予算を解説しています。
食費
・朝食:10TL × 4日 = 40TL(=¥728)
※ホテル宿泊時は宿泊料に朝食が付いています。
・昼食:20TL × 4日 = 80TL(=¥1457)
※カッパドキアのツアーは昼食込みです。
・夕食:35TL × 6日 = 210TL(=¥3826)
移動費
・長距離移動費合計:338TL(=¥6158)
・イスタンブール市内交通費: 30TL(=¥546)
・その他ミニバス等:13TL(=¥236)
宿泊費
・エコノミーホテル泊:80TL × 2日 = 160TL(=¥2915)
観光費
・イスタンブール観光スポット入場料合計(アヤ・ソフィア、トプカプ宮殿、ガラタ塔):211TL(=¥3844)
・ボスポラス海峡クルーズ:25TL(=¥455)
・エフェソス遺跡入場料:72TL(=¥1311)
・ヒエラポリス・パムッカレ入場料:60TL(=¥1093)
・カッパドキア熱気球フライト:€150(=¥18025)
・カッパドキアレッドツアー:€35(=¥4205)
・カッパドキアグリーンツアー:€35(=¥4205)
トルコ旅行1週間の予算合計
というわけで、トルコ旅行1週間の現地での予算は、
1239TL(=¥22579) + €220(=¥26341)=¥48920
となりました。
現地ツアーに参加して毎食を外食で済ませるという、比較的贅沢で欲張りなスタイルの旅行でも、5万円あれば1週間旅してまわれる国、それがトルコなのです。
これに往復の飛行機代12万円ほどを足しても、合計で17万円。
経由便の安いチケットを見つければ、合計15万円以内に抑えることも十分に可能です。
お土産代や雑費などを含めても、20万円あれば余裕ですね。
というわけで、トルコ旅行1週間にかかる費用は、全部で15万円~20万円です!
あまり出費を気にせずに色々とまわって、高額な熱気球フライトに参加してもこの値段で済むのですから、もうトルコを訪れない理由がありませんね(笑)
おわりに
まるで自分が旅する計画を立てているような気分で書いた今回の記事。
書いていてとても面白かったのですが、のぶよはこんな忙しい旅はできません(笑)
1週間(7日間)というのは、トルコ周遊旅行に最低限必要な日数であるということをお忘れなく。
各スポットをもっとゆっくりまわるなら10日間、その他の観光スポットにも足をのばすなら2週間~…と、いくらでも滞在したくなる魅力があるのがトルコという国です。
ヨーロッパやアメリカなどの国に比べると、トルコ旅行は予算も少なくて済むのも大きなポイント。
同じ旅行スタイルでフランスやドイツなどをまわろうものなら、恐ろしいことになります(笑)
学生にも、会社員にも、おじいちゃんおばあちゃんにも、とにかく全ての人におすすめなトルコへの旅。
一度足を踏み入れたらもう最後。
底なしの魅力と面白さに満ち溢れたトルコ沼から抜け出せなくなってしまうかもしれません。
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