こんにちは!ブルガリアをのんびり旅行中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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あまり知られてはいないものの、ブルガリアは隠れた温泉大国。
首都のソフィアでは、飲用の温泉が湧いており、誰でも自由に好きなだけ汲んでいくことができます。
しかし日本人的には、しっかり温泉に入ってリラックスしたいのが本音。
残念ながら、ソフィア市内には入浴ができる温泉施設は存在しません。
しかしながら、ブルガリア地方部に行くと、温泉水を使ったスパやプールがあったり、日本のような公衆浴場があったりと、しっかりと温泉文化が根付いているんです。
今回は、ソフィアから南に100kmほどのところにある温泉保養地・サンダンスキ(Sandanski)を紹介します。
まずはサンダンスキ温泉へ!
ソフィアからの直行バスが出ているサンダンスキへのアクセスはとても便利。
すぐ南にはギリシャとの国境があり、ギリシャ人にも人気の温泉保養地です。
北にピリン山脈が走るサンダンスキは、地中海からの温かく乾燥した空気が山にブロックされるため、一年を通して気候が安定しており、日照時間はブルガリアで最も長いことで知られています。
安定した気候と美味しい空気に加え、この地に湧き出す温泉もあるため、古くから保養地として人気を集めてきました。
サンダンスキのホテルには、温泉水を引いたプールを併設しているところもあるものの、いかんせん料金が高くなってしまうもの。
ご安心ください。
貧乏旅行者でも気軽にサンダンスキの温泉に入ることができる公衆浴場が、町の中心にあるんです。
その名も、聖ヴラチ温泉(Sv Vrach)。
改装されたらしく、スパのような外観です。
料金は8Lv(=¥496)。
タオルなどは付いてこず、ロッカーキーだけを手渡されるというシンプルなシステム。
日本の銭湯のようなものです。
海外の温泉施設の多くはプールのようになっていて水着着用の所がほとんどですが、聖ヴラチ温泉は男女別なので水着着用の必要はありません。
開放的な雰囲気の浴場にはお風呂がたった一つだけしかありませんが、ジャグジーがついています。
どことなくギリシャを彷彿とさせるのは、地理的に近いからでしょうか。
お湯はかなり適温で39℃くらい。
ぬるすぎず、熱すぎず、ちょうどいい温度です。
無色透明で、匂いも全くしない温泉なため、はじめはただのお湯なんじゃないかと思っていましたが、地元の人曰くちゃんとこの地に湧き出している温泉を引いているそうです。
海外を旅していると、なかなか湯船に浸かってのんびりする機会が得られないもの。
ジャグジーのマッサージ効果も含めて、心も身体もリラックスできました。
湯上がりにサンダンスキの温泉街を散策
温泉でリラックスしたあとは、夕涼みがてらサンダンスキの中心街を散策してみましょう。
聖ヴラチ温泉のそばには聖ヴラチ公園という緑あふれる公園があり、地元の人にも人気の散策コースです。
温泉保養を目的に、長期滞在する人も多いサンダンスキ。
中心街にはこじゃれたレストランやバーが並び、多くの人で賑わいます。
また、中心街にはこの地の古い歴史を証明するような遺跡もあります。
ローマ時代の建物の遺跡や、復元された教会など、古くから保養地として愛されてきたサンダンスキの長い歴史を感じることができます。
合わせて巡りたい!サンダンスキ周辺の観光スポット
サンダンスキですることといえば、温泉に入ることくらい。
しかしながら、町の周辺には魅力的な観光スポットがあり、サンダンスキを拠点にまわることができます。
サンダンスキの南に位置するメルニク村(Melnik)は、「ブルガリアで最も小さな村」の称号を持つ、ワインが有名な村。
村の背後には「メルニクのピラミッド」と呼ばれる奇岩がそびえ立っていて、ハイキングをすることもできます。
ハイキングで疲れた身体を温泉で癒し、湯上りには名物のワインを片手に過ごすなんてなかなか素晴らしい休日になりそう。
メルニクは半日あれば十分満喫できる規模なので、サンダンスキの温泉と合わせても丸一日でまわることができます。
ソフィアからサンダンスキへのアクセス
首都ソフィアから南に120kmほどの場所に位置するサンダンスキは、ギリシャとの国境にもほど近い町。
鉄道駅も存在しているものの、中心街からかなり離れていて利用しづらいため、バスでのアクセスが基本となります。
ソフィアの中央バスステーションから、サンダンスキまで直通のバスが出ており、2019年9月現在は、ソフィア発7:10、8:10、9:00、10:30、15:30の1日5本のみの運行です。
ブルガリアのバスステーションやバスの行き先表記は全てキリル文字オンリーなので、読めないと苦戦すること必至。
上の画像内の一番上(15:30)が”ソフィア”、上から三つ目が”サンダンスキ”です。
所要時間:3時間
料金:12Lv(=¥734)
サンダンスキから周辺の見どころへの移動
ブルガリア南西部に位置するサンダンスキから、リラ修道院やリラの7つの湖など周辺の見どころへアクセスすることも可能です。
バスの乗り換えが必要になる場合が多いものの、いちいちソフィアに戻ってアクセスする時間も料金も節約できるのがメリットです。
サンダンスキ〜リラ修道院のアクセス
山の中に静かに佇む、世界遺産のリラ修道院は、ブルガリア観光で絶対に外せない場所です。
サンダンスキからリラ修道院までの直行バスはないので、バスを数回乗り継いでのアクセスとなります。
まず、サンダンスキから途中のブラゴエフグラード(Blagoevgrad)という町まで行きます。
サンダンスキ〜ブラゴエフグラード間
運行頻度:1日7〜8本運行
所要時間:1時間
料金:5Lv(=¥304)
次に、ブラゴエフグラードからリラ修道院手前にあるリラ村(Rila)までのバスに乗ります。
ブラゴエフグラード〜リラ村間
運行頻度:1時間に1本
所要時間:40分
料金:2Lv(=¥122)
最後に、リラ村とリラ修道院間を走るシャトルバスに乗って到着です。
リラ村〜リラ修道院間
運行頻度:1日4本 (リラ村発 7:40、12:40、15:10、15:50)
所要時間:40分
料金:2Lv(=¥122)
サンダンスキ〜リラの7つの湖のアクセス
リラの7つの湖は、ブルガリア西部の超絶景スポット。
湖をまわるハイキングの拠点となるのは、山のふもとに位置するサパレヴァ・バーニャ(Sapareva Banya)という町です。
サンダンスキ〜サパレヴァ・バーニャ間の直行バスはないため、途中のドゥプニツァ(Dupnitsa)の町でバスを乗り換えます。
サンダンスキ〜ドゥプニツァ間
運行頻度:1日1本 (サンダンスキ14:45発)
所要時間:1時間半
料金:6Lv(=¥365)
ドゥプニツァ〜サパレヴァ・バーニャ間
運行頻度:30分に1本
所要時間:40分
料金:1.20Lv(=¥73)
サンダンスキの宿情報
Appartment Lachevi
料金:16Lv(=¥978)
部屋:ツインルーム (バス・トイレ別)
・立地:7/10
バスステーションから徒歩10分ほど、少し坂道を登った先にあるゲストハウス。
サンダンスキ中心街までは徒歩5分ほどでアクセスできるものの、坂の上り下りが多少あります。
・アクセス:6/10
何の看板も出ておらず、入口のドアも閉まっているため、宿の人がいないときはどうしようもありません。
・スタッフ:6/10
ブルガリア人のおばあさんが自分の家の1階を改装してゲストハウスにしています。
英語がゼロだったのでコミュニケーションには多少苦労したものの、なんとか意思疎通できました。
・清潔さ:7/10
建物自体は古いものの、掃除はきちんとされているので快適に滞在できます。
バスルームはブルガリアでは定番のトイレとシャワーが一緒になったものなので、常に床が水浸しの状態です。
・設備:8/10
ゲストハウスなのにキッチンがあり、調理用具も揃っているので自炊が可能です。
部屋には広々としたテラスもあり、サンダンスキの温暖な観光の中でゆったりとくつろぐことができます。
・wi-fi:2/10
不満だったのがwi-fi。
部屋の中ではほぼつながらず、テラスに出てようやくゆっくりと動作する感じでした。
もちろん写真のアップロードや動画の視聴など不可能。
この値段で個室に宿泊できるのであまり偉そうなことは言えませんが、「wi-fiは無い」と考えておいた方がストレスを感じずに済みそうです。
・雰囲気:8/10
ゲストハウスなので、ホステルのような雰囲気はないのですが、それでも他の宿泊客のブルガリア人に優しくしてもらいました。(言葉は全く通じませんが)
部屋も広々としているので、値段の割にはアリだと思います。
総合:6.0/10
1000円以下で個室に宿泊できることが一番の魅力の宿です。
とにかくwi-fiだけはどうにかしてほしいもの。
その他は、割と快適に過ごすことができたので、のぶよ的には1泊なら問題ないと思いました。
おわりに
温泉と聞くと血が騒いでしまうのは日本人の性。
そこに温泉があるなら、入らないわけにはいきません。
サンダンスキ単体ではあまり見どころはありませんが、メルニク村へ行く拠点としても、リラ修道院へ行く中継地点としてもなかなか便利な場所にあります。
時間がとれるなら、是非のんびりと1泊して湯船に浸かってみてはいかがでしょうか。
コメント
2023/03/31夕方このに温泉に行ってみましたが、ホテル付属のSPAになったようで、ホテルのカウンターで聞くと”今日はホテルの利用者が多いので温泉だけの利用はできない”と断られました。
また、外から様子を見ると屋外プールで水着とバスローブを着用していました。民主化による変化の速さは恐ろしいですね。