こんにちは!ブルガリア滞在もすでに1ヶ月半、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ブルガリアのかつての首都、ヴェリコ・タルノヴォの近郊に位置するトリャヴナ(Tryavna)は、山に囲まれた小さな町。
ブルガリアでオスマン帝国からの独立の機運が高まった19世紀の建築が建ち並ぶ旧市街はとても美しく、独特の雰囲気があります。
長く続いたオスマン帝国支配の下で、ブルガリア人の民族感情が高まりを見せたこの時代の建築様式は、民族復興様式と呼ばれ、かつての第二次ブルガリア帝国時代の伝統様式と当時の新しい様式が融合したものとなっています。
また、トリャヴナは木彫りのイコン画の生産地としても有名な町。
町外れにはイコン画ミュージアムもあり、町中の教会では精巧な作品の数々を鑑賞することができます。
観光地化されておらず、地元の人々の日常生活がいたるところで見られるトリャヴナ。
その雰囲気をひとことで表すと、「ノスタルジック(郷愁をそそる)」でしょう。
今回は、ヴェリコ・タルノヴォからのデイトリップにおすすめなトリャヴナの観光スポットとアクセスを紹介します。
トリャヴナの観光スポット
トリャヴナ観光地図
黄色:鉄道駅
青:観光スポット
赤:家博物館
町のシンボル・時計台
トリャヴナの中心街に建つ町のシンボルが時計台です。
可愛らしく独特な外観の時計台前は人々が集まる広場になっており、伝統的な様式の家々に囲まれています。
時計台裏側には川が流れており、オスマン帝国風の石橋がとても良い雰囲気。
傾きつつある日の光に照らされた時計台と橋はすでにかなりノスタルジック。
帰路につく人もいれば、これからちょっと一杯ひっかけに行く人もいて、町の人の日常生活におじゃましたような感覚になります。
石橋を渡ると、ノスタルジー満載のペトコ・R・スラヴェイコフ通りへと至ります。
イコン画が素晴らしい聖天使ミハイル教会
時計台前の広場には、石造りの建物から突き出た木製の塔が特徴的な聖天使ミハイル教会があります。
石造りと木造がミックスした外観に、一つ一つが大きい石の屋根瓦はトリャヴナ独特の建築様式。
内部も、石と木が上手く調和した造りになっています。
トリャヴナが誇る精巧なイコン画が並ぶ教会内はとても神聖な雰囲気で、地元の人がお祈りに訪れる姿が見られます。
町中に点在する家博物館
建築に興味があるなら、トリャヴナの町中に点在する民家や、かつての学校だった建物を利用したミュージアムを訪れてみてはいかがでしょうか。
トリャヴナには、多くの伝統的な建物が残っており、そのうちのいくつかには内装や調度品などが当時のままに保存されているのです。
入場料はそれぞれ4Lv(=¥244)。共通チケットもあるようです。
冬季(10月~3月)は閉鎖されてしまう場所も多いのでご注意を。
ノスタルジーに満ちたペトコ・R・スラヴェイコフ通り
時計台から橋を渡った先には、伝統的な家々が連なるペトコ・R・スラヴェイコフ通りが通っています。
イコン画を始め、彫刻などの工芸が盛んなこの通りはトリャヴナを象徴するような場所。
通り沿いには現役のイコン画制作工房が点在しています。
耳を澄ますと聞こえてくる、ノミを打つ心地の良い音。
伝統的な町並みが醸し出す雰囲気もあいまって、古き良き時代にタイムスリップしたかのような感覚になります。
人通りは少なくとても静かな通りは、とにかく郷愁をそそられる絶妙な雰囲気。
買い物帰りの地元の人がお喋りしていたりするような日常の光景がいたるところに見られます。
このノスタルジー感がトリャヴナ独特のものなのか、それともただの暮れかかる日のせいなのかはわかりません。
しかし、観光地化されたような場所では見られない、「本当の旧市街」がここにあることは確かです。
通り沿いにはレトロなカフェもいくつかあり、ノスタルジーに浸りながら一息つくのもおすすめですよ。
トリャヴナへのアクセス
ブルガリア中部に位置するトリャヴナは、ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)とスタラ・ザゴラ(Stara Zagora)を結ぶ鉄道路線上に位置しています。
バスステーションもあるものの、周辺の小さな町へ行くものかスタラ・ザゴラ行きがほとんどなので、ヴェリコ・タルノヴォからのアクセスは鉄道が基本となります。
ヴェリコ・タルノヴォからトリャヴナへのアクセス
トリャヴナへのアクセスの拠点となるのは、ヴェリコ・タルノヴォ。
鉄道でのアクセスが基本となります。
1日5本のスタラ・ザゴラ(Stara Zagora)行きの列車を途中下車してアクセスします。
最新の時刻表は、ブルガリア国鉄のサイトで確認できます。
所要時間:1時間
料金:4.10Lv(=¥250)
トリャヴナ〜ドリャノヴォ修道院間のアクセス
トリャヴナとセットでおとずれたいのが、ドリャノヴォ修道院。
ドリャノヴォ修道院最寄駅のバチョ・キロ駅(Bacho Kilo)は、普通列車しか停車しないのでご注意を。
バチョ・キロ駅はヴェリコ・タルノヴォ〜トリャヴナ~スタラ・ザゴラ間の路線上に位置しており、1日4本の普通列車でのアクセスとなります。
所要時間:20分
料金:1.5Lv(=¥77)
おわりに
町の規模自体は小さく、2〜3時間あれば観光できるトリャヴナ。
タイムスリップしたような古き良き町並みをのんびり散策したり、伝統のお菓子を出すカフェで休憩したり、点在する小さなミュージアムを巡ったりと、楽しみ方はいろいろあります。
鉄道で20分のところには、ブルガリア人がおすすめするドリャノヴォ修道院もあり、セットで訪れるのもおすすめです。
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