こんにちは!イスタンブールを満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
イスタンブール市内移動&観光の際に欠かせないのが、地下鉄やトラムヴァイ(路面電車)などの交通手段。
観光客が訪れるほぼすべてのエリアをカバーしており、イスタンブール滞在中には何度も利用することでしょう。
坂道が多いイスタンブールでは、登坂電車も大活躍。
また、ボスポラス海峡と金角湾を挟んで三つの岸に広がる独特な地形のため、大陸間を移動する船や海底トンネルを通る列車も走っています。
少し挙げるだけでも、多くの交通手段があるイスタンブール。
ややこしそうに思えますが、実際は旅行者でも利用しやすいのです。
それは、イスタンブール市内交通のほぼ全てをカバーする魔法のチケット、イスタンブールカードのおかげ。
今回の記事は、イスタンブール観光の際に絶対に持っておきたいイスタンブールカードの購入&利用方法と、イスタンブールカードが適用される市内交通手段について解説していくイスタンブール市内移動の完全ガイドとなっています。
イスタンブールカード購入の3つのメリット
「そもそも、イスタンブールカードって何?」という人も多いのでは。
(のぶよもその一人でした)
よく大都市にある、「市内交通乗り放題 + 観光地への入場券がセットになったパス」とは全く異なるイスタンブールカード。
簡単に言うと、日本の交通系ICカード(PASMOやSUICAなど)と同じシステムの、純粋な市内交通用のカードです。
あらかじめカード内に現金をチャージしておいて、乗車のたびに改札にタッチするのも同じ。
日本の交通系ICカードとの大きな違いは、イスタンブールカードの購入時には6TL(=¥113)の費用がかかる点。
「え~、お金かかるの?数日の滞在だし、普通に切符買おうかな。」
と考えたあなた、確実に損します。
どう考えても、イスタンブールカードを購入した方がメリットが多いです。
イスタンブールカード購入のメリット1:運賃がおよそ半額に!
日本の交通系IC系カードにも運賃の割引システムがありますが、微々たるものです。
対するイスタンブールカードにも運賃の割引システムがあり、そのお得さは日本の比ではありません。
イスタンブールカード | ジェトン(1回券) | |
初回乗車料金 | 2.6TL(=¥49) | 5TL(=¥94) |
乗り換え1回目 | 1.85TL(=¥35) | 5TL(=¥94) |
乗り換え2回目 | 1.4TL(=¥26) | 5TL(=¥94) |
乗り換え3回目以降 | 0.9TL(=¥17) | 5TL(=¥94) |
初回購入料金 | 6TL(=¥113) | 無料 |
※2019年11月現在の料金。乗り換え割引が適用されるのは、初回利用時から2時間以内。
※空港バスや一部船路線等、料金体系が異なるものもあります。
乗り換えのたびにいちいち5TLがかかるジェトン(一回券)に比べて、イスタンブールカードの運賃は2.6TLとほぼ半額。
しかも、乗り換えすればするほど割引料金されていくというシステムなのです。
最初にカードを購入する際に6TLかかるものの、単純計算で3回以上イスタンブールの市内交通を利用するなら元が取れることに。
ほとんどの旅行者にとって、イスタンブールを購入した方がお得に移動できるのです。
イスタンブールカード購入のメリット2:一回券購入の手間なしで移動
イスタンブールカード購入二つ目のメリットは、交通機関利用のたびにいちいち一回券を購入する手間が省ける点。
券売機にいちいち並んで、一回券を購入するなんてナンセンス。
イスタンブールカードにはあらかじめ好きな金額をチャージしておくことができるので、タッチ&ゴーで公共交通機関を利用できます。
イスタンブールカード購入のメリット3:アクティビティーやトイレなど幅広く利用可能
三つ目のメリットが、イスタンブールカードは市内移動以外にも利用できる点。
例えば、観光の中心であるスルタンアフメット地区の有料トイレでは1TL(=¥18)の利用料がかかるのですが、現金は1TL硬貨しか受け付けていないため、万が一財布の中に硬貨がないと利用できません。
しかし、イスタンブールカードがあれば安心。
改札と同じようにタッチパネルが設置されており、硬貨を入れる代わりにイスタンブールカードをタッチすれば利用可能なのです。
また、イスタンブールの町を隔てるボスポラス海峡や金角湾を走る連絡船にも乗船できるので、格安な料金でクルージング気分を味わうことも可能です。
ヨーロッパからアジアへ船で渡っても2.6TL。とてもお得です。
イスタンブールカードの購入&チャージ方法・利用方法
イスタンブールカードを初めて購入する場合
飛行機やバス、電車でイスタンブールに到着したらまず購入しておきたいイスタンブールカード。
利用したい交通手段の発着地(地下鉄駅、バス停など)に行けば、どこでも購入することができます。
1.黄色の券売機を探す
イスタンブールが購入できるのは、各地下鉄駅や路面電車停留所に設置されている黄色の券売機。
観光客が利用する駅や停留所なら必ず設置されています。
大きな駅では青色の券売機もありますが、基本的には同じ。
唯一の違いは、黄色の券売機は現金のみ対応で、青色の券売機はクレジットカードが使用可能という点。
ただし、のぶよの経験上青色の券売機はなぜかメンテナンス中のことが多く、クレジットカード対応の券売機をあてにしていると困ってしまうかもしれません。
2.日本語表示に切り替え
イスタンブール市内交通の券売機は、かなりの多言語対応。
日本人観光客向けなのか、日本語表示にも対応しています。
(ご覧の通り少々変な日本語ですが)
言語を切り替えるのは画面外左側の四つのボタンの上下。
タッチパネル式ではありません。
3.イスタンブールカード6TLを選択
同じ画面内のうち、
・「一回通るカード – 5.00TL」:一回券のジェトンを購入する場合
・「Istanbulkart チャージする」:すでに購入済のイスタンブールカードに現金をチャージする場合
・「Istanbulkart – 6.00TL」:新規でイスタンブールカードを購入する場合
なので、一番下の「Istanbulkart – 6.00TL」に対応する右側のボタンを押しましょう。
4.紙幣を挿入
すると、現金を入れるように表示されるので、トルコリラの紙幣を挿入します。
注意したいのが券売機ではお釣りが出ないこと。
硬貨は使用できないため、最低でも10TL紙幣を挿入することとなります。
イスタンブールカード購入額6TLとの差額分(10TL紙幣を挿入した場合は4TL)は、イスタンブールカード内に自動的にチャージされるシステムです。
金額が大きい紙幣(50TLなど)を入れてしまうと、差額分全額が自動的にチャージされてしまうのでご注意を。
後からいくらでも追加でチャージできるので、まずは様子見がてら10TLか20TL紙幣で購入するのがおすすめです。
紙幣を挿入すると、後はイスタンブールカードが機械から出てくるのを待つだけ。
カード内には差額分がすでにチャージされた状態なので、そのまま改札を通って地下鉄や路面電車などを利用することができます。
イスタンブールカードに現金をチャージする場合
すでにイスタンブールカードを購入済みで、新たにチャージしたい場合も、購入時と同じ黄色の券売機を使用します。
チャージを選択
購入時と同じ画面が表示されますが、今回押すのは真ん中の「Istanbulkart チャージする」のボタン。
イスタンブールカードを読み取って紙幣を挿入
すると、現金を投入する画面となるので、イスタンブールカードを機械右側の読み取り部分に置き、現金を投入します。
画面を見ると、カード内にいくら残高があるか表示されています。
現金を投入すると画面が切り替わり、自動的にチャージが完了します。
レシートなどは出てこないので、あとは読み取り部分からイスタンブールカードを取って改札へと向かうだけです。
イスタンブールカードの利用方法
イスタンブールカードを購入したら、いざ、実際に乗車するとき。
日本での地下鉄の利用法とほぼ同じなので、迷うことなく利用できるはずです。
1.改札口/読み取り機にタッチして入場
地下鉄や登坂電車、船の場合は、各駅/港に改札が設置されています。
日本の場合と同じように、イスタンブールカードを読み取り部分にタッチするだけ。
改札を通って入場できるようになります。
読み取り機には液晶画面があり、利用額と残高が表示されるようになっています。
メトロバス(路線バス)の場合は改札はないものの、運転手席横にある専用の読み取り機にタッチして乗車します。
2.下車時はタッチの必要なし
日本と異なるのは、下車して改札の外に出る際にカードをタッチする必要がない点。
これは、同一路線内ならどこまで行っても均一料金なため。
日本でも見習ってほしい素晴らしいシステムです。
3.乗り換えの場合は改めてタッチ
先述の通り、同一交通機関か否かにかかわらず、イスタンブールの市内交通間の乗り換え時には別途料金がかかってきます。
日本のような乗り換え専用の改札などはなく、いったん改札を出て、乗り換える交通機関の別の改札から再度入場するというシンプルなシステムなので、迷うことはないでしょう。
割引された乗り換え料金は自動的に適用されます。
イスタンブールカード利用可能な9つの市内交通
ここまでイスタンブールカードの購入から利用方法まで解説してきました。
では、実際にイスタンブールカードを使ってどの交通機関を利用できるのでしょうか。
答えは、「ほぼ全て」です。
イスタンブールの市内交通はいくつもの種類があるものの、それぞれが「この時にはこれを使う」といった大まかな役割があるのがポイント。
ここからは、イスタンブールカードで利用できる9つの市内交通を解説していきます。
基本の市内移動:地下鉄・トラムヴァイ(路面電車)・メトロバス
地下鉄:市内中心部~オトガル(バスターミナル)への移動
旅行者でも利用しやすい市内交通の一つが、地下鉄です。
現地では「メトロ」と呼ばれるイスタンブール地下鉄。
私たち観光客にとっては、市内中心部(旧市街・新市街)~郊外に位置するオトガル(バスターミナル)間の移動の際に利用価値が高いです。
特に便利な地下鉄路線が、1号線(M1)と2号線(M2)。
地下鉄1号線は、オトガル(バスターミナル)と中心街近くのアクサライ駅(Aksaray)を結んでいます。
地下鉄2号線は、新市街の中心部のタクシム広場~旧市街近くのヴェズネシレル駅(Vezneciler)を結んでいます。
いずれの場合も、地下鉄一本で新市街~旧市街を移動することはできず、トラムヴァイ(路面電車)1号線への乗り換えが必要となります。
地下鉄路線は、市内中心部をカバーしているとは言い難く、旧市街~新市街間などの移動の際はトラムヴァイ(路面電車)を利用こととなります。
トラムヴァイ:イスタンブール旧市街~新市街の移動
新市街~旧市街など、比較的短い区間を移動する際に便利なのが、トラムヴァイと呼ばれる路面電車。
地下鉄よりも各駅の間隔が短く、イスタンブールの主要な観光スポットの多くを網羅しているので、ちょっとした移動や歩き疲れた時に気軽に利用することができます。
利用価値が高いのが、トラムヴァイ1号線と3号線。
トラムヴァイ1号線は、イスタンブール新市街東側からガラタ橋を通って、スルタンアフメット地区、バザール地区までを結ぶ、観光客にとっての黄金ルートとも言える路線。
トラムヴァイ3号線は、アジア側のカドゥキョイ地区を円を描くように走る路線。
いずれも、「歩けない距離じゃないけど、楽に移動したい」というニーズをかなえてくれる路線です。
新市街のタクシム広場~ガラタ塔近くのトゥンネル(登坂電車)ベイオール(Beyoğlu)駅までのたった1.5kmの距離を走るトラムヴァイ2号線は、「レトロ・トラム」とも呼ばれる可愛らしい見た目が大人気。
しかしながら、本数が少なく常に混雑しているトラム2号線は、移動手段としては使いにくく、歩いたほうが早いことも多いです。
メトロバス:その他地域への移動
地下鉄、トラムヴァイが走っていない地域へアクセスする場合や、乗り換えが必要な地区同士を乗り換えなしで移動したい場合に重宝するのが、メトロバスと呼ばれる路線バス。
イスタンブールの路線バス網は素晴らしく、自分がいる場所からどこにでも直接行けてしまうように感じるほどです。
また、郊外の見どころへ足をのばす際にも、市内中心部とを結ぶメトロバスは大活躍します。
坂の上り下りに!登坂電車・ケーブルカー
登坂電車:イスタンブール新市街の丘へ簡単アクセス
あまりイメージが湧かないかもしれませんが、イスタンブールはかなりの坂の町です。
坂の町・リスボン在住だったのぶよがそう感じたのだから、間違いありません(笑)
特に、丘の上に位置するイスタンブール新市街の坂はかなり傾斜がきつく、下りはまだしも、上りはかなりしんどいです。
そんな時に大活躍するのが、新市街に二路線ある登坂電車。
それぞれ、トゥンネル(Tunnel)とフュニキュレール( füniküler)と異なる名前で呼ばれますが、基本的には同じように坂を上り下りするために作られたものです。
トゥンネルが走るのは、トラムヴァイ1号線の停留所や連絡船のターミナルがあるカラキョイ駅(Karaköy)~新市街南端のベイオール駅(Beyoğlu)の間。
↑トゥンネルのベイオール駅
旧市街やガラタ橋付近から新市街へアクセスする際の最短ルートです。
もう一つの登坂電車・フュニキュレールが走るのは、トラムヴァイ1号線の終点のカバタシュ駅(Kabataş)~タクシム広場があるタクシム駅(Taksim)の間。
タクシム広場周辺からガラタ橋や旧市街方面へアクセスする際に、わざわざトゥンネル駅があるベイオール駅まで歩く必要がない(先述の通りトラムヴァイ2号線は移動手段には向かない)ため、場合によっては利用価値があります。
ロープウェイ:絶景ポイントへ簡単アクセス
上で紹介した登坂鉄道は、地下に掘られたトンネル内部を走るため、外の景色を見ることはできません。
しかしながら、イスタンブール郊外にはロープウェイが走っている場所もあり、美しい景色を眺めながら上り下りすることができます。
例えば、金角湾クルーズの最終到着地であるエユップ(Eyüp)地区にある絶景展望台へのアクセスにはロープウェイの利用が便利。
イスタンブールカードを使えば、他の交通手段利用時と同じ金額(2.6TL)で利用できるのが嬉しいポイントです。
空港への移動なら!Havaist(ハヴァイスト)/IETT
開設したばかりのイスタンブール新空港には、まだ地下鉄が乗り入れていません。
そのため、空港~市内間の移動にはシャトルバスのハヴィスト(Havist)か、路線バスのIETTを利用することとなります。
もちろんいずれのバスにもイスタンブールが使用可能です。
イスタンブール新空港~市内の直行シャトルバス・ハヴィスト
市内中心部を結ぶ空港シャトルバスのハヴァイスト(Havaist)は、イスタンブール新空港~市内を最も早く快適に移動できる交通手段。
イスタンブール新空港から市内中心部までの運賃は、片道18TL(=¥341)。
エクスプレスバスとなるので、通常のイスタンブールカード利用時とは異なった料金が適用されるものの、イスタンブールカードを利用しての乗車が可能です。
スルタンアフメット地区やタクシム広場に直行する路線もあるので、旅行者にとってはかなり利用しやすいのがポイント。
新空港到着時にイスタンブールカードを購入&チャージしておけば、その後の市内移動がかなり楽になるのでおすすめです。
イスタンブール市運行の路線バス・IETT
イスタンブール空港~市内の移動にはもう一つ、IETTというイスタンブール市が運航する路線バスもあり、格安の料金が魅力的。
運賃は、5.2TL(=¥98)と、ハヴィストよりもかなり安めです。
長距離路線バスの扱いとなるので、エクスプレス便のハヴァイストに比べると所要時間はやや長めで、市内中心部への直行路線はない(途中で地下鉄への乗り換えが必要)となるものの、できる限り出費を抑えたい人にはおすすめです。
大陸間の移動に!マルマライ/ヴァプール
アジアとヨーロッパの二つの大陸にまたがって広がる世界で唯一の町・イスタンブール。
両大陸を結ぶ交通手段にも、イスタンブールカードが利用できます。
両大陸を隔てるボスポラス海峡を越える交通手段は、海底トンネル内を走る鉄道のマルマライ(Marmaray)と、古くから利用されてきた連絡船のヴァプール(Vapur)の二種類です。
マルマライ:イスタンブール旧市街~アジア側の移動
できるだけ時間をかけずに移動したいなら、マルマライ(Marmaray)という近郊鉄道が便利。
2013年に開通した、世界一深い海底トンネルを通ってヨーロッパとアジアを結ぶマルマライ。
ヨーロッパ側のシルケジ(Sirkeci)駅~アジア側のユスキュダル(Üsküdar)駅間をたった4分で結びます。
↑ヨーロッパ側のシルケジ駅
シルケジ駅は、ヨーロッパ側の旧市街エリア近くに位置しているため、旧市街に滞在しながらアジア側へ足をのばすにはとても便利です。
ユスキュダル地区だけを観光する場合は、乗り換えなしでアクセスできるのは大きなメリット。
ユスキュダル地区の南5kmほどのところに位置するカドゥキョイ地区(Kadıköy)へアクセスする場合は、ユスキュダル駅の一駅先のアユルルク・チェスメシ駅(Ayrılık Çeşmesi)まで行き、地下鉄4号線に乗り換える必要があります。
船よりも確実に早く二つの大陸を行き来できるマルマライ。
できるだけ早く、ヨーロッパ側とアジア側間を移動したい人には断然おすすめです。
ちょっと複雑?マルマライの運賃システム
イスタンブールカード利用時のマルマライの運賃は、通常と同じ2.6TL(=¥49)です。
しかし、マルマライの改札にタッチする際に、なぜか4.4TL(=¥83)が引かれていることに気づくでしょう。
これは、2013年に開業したマルマライの特殊な路線状況によるもの。
実は、マルマライと呼ばれるのは、旧市街側のKazlıçeşme駅からアジア側のAyrılık Çeşmesi間の5駅のみ。
そのほかの区間はマルマライ開業以前から運行していた近郊列車の路線をそのまま使っています。
いわば、「異なる鉄道会社間の相互直通運転のようなもの」と考えると分かりやすいかもしれません。
なので、マルマライ乗車時には近郊鉄道利用時の料金である4.4TL(乗車駅によって異なる)が自動的に引かれてしまうのです。
旧市街~アジア側間の移動に限れば、マルマライ区間のみ(2.6TL)の利用となるので、多く払った分の差額は下車時に返金してもらうことが可能。
下車駅の改札を出たところにある、専用読み取り機(改札入口の読み取り機とは別)にイスタンブールカードをタッチすると、差額分がカード内に自動的にチャージされる仕組みです。
ヴァプール:イスタンブール新市街~アジア側の移動
古くからイスタンブール市民の足として機能してきた連絡船のヴァプール(vapur)は、現在でも人々が日常的に利用する交通手段。
所要時間は20~30分ほどと、マルマライに比べると時間がかかってしまいますが、せっかくヨーロッパとアジアを移動するなら船の方がロマンがあるというもの。
また、マルマライに比べて多くの港の間を結ぶ路線があるため、対岸の目的地に乗り換えなしで行けることは大きなメリットです。
名物のクルージングにも!ボスポラス海峡ライン/金角湾ライン/プリンセス諸島ライン
イスタンブールカードが利用できるのは、市内交通だけに限りません。
イスタンブール郊外の海沿いの町を結ぶ長距離のヴァプール(連絡船)にも、これ一つで乗船可能なのです。
ボスポラス海峡ライン
ヨーロッパとアジアを隔てるボスポラス海峡を船でまわる、ボスポラス海峡クルーズ。
多くの旅行者は、プライベートのツアー会社主催のクルーズ船に乗って、ただ船から景色を眺めるだけ。
ツアー会社主催のボスポラス海峡クルーズでは、途中下船することができないためです。
しかし、ヴァプールのボスポラス海峡ラインは現在でも地元の人の足として運航されており、イスタンブール近郊のボスポラス海峡沿いの小さな町に停泊しながら進んでいきます。
もちろん、こちらはイスタンブールカードの適用範囲内。
つまり、格安で、好きなところで乗り降りすることができるのです。
金角湾ライン
ボスポラス海峡クルーズに比べるとかなり知名度が低い、イスタンブール新市街と旧市街の間に広がる金角湾をめぐるクルーズ。
こちらも地元の人の移動手段としてヴァプールが走っており、イスタンブールカードが利用できます。
もちろん途中での乗り降り自由なので、気になった町で下船&散策しながらの船旅を楽しむことができるのです。
「ただ美しい景色を船から眺めるだけじゃ物足りない!」というアクティブ派にはぴったりではないでしょうか。
プリンセス諸島ライン
ボスポラス海峡の南に広がるマルマラ海に浮かぶプリンセス諸島は、古き良きイスタンブールの風景が残る美しい島々。
9つある島のうち、4つにはイスタンブールからのヴァポールの路線があり、なんとこちらもイスタンブールカードが利用可能です。
中心街の喧騒や人ごみから逃れての島旅だって格安でできてしまうのがイスタンブール。
イスタンブールカード、正直すごすぎます。
ネット規制の影響で、Booking.comでの予約ができないトルコ。代わりの宿泊予約サイトではAgodaがおすすめです。
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おわりに
イスタンブールカードの購入方法から、利用できる市内交通手段まで解説してきました。
これ一枚で、イスタンブールと近郊の観光地はほぼどこにでも行けると言い切っても過言ではないでしょう。
とにかくいろいろな交通手段があるイスタンブールでは、時と場合に合わせて適したものを利用するのが移動時間&体力節約のコツ。
移動手段でさえも旅の一部として楽しむことができるイスタンブール。
今回の記事が、快適&楽しい市内移動の参考となればと思います。
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とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!
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