こんにちは!イスタンブールを満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
イスタンブールの有名観光スポットを一通りまわり終えたら、観光客があまり訪れないようなローカルなエリアに足をのばしてみたくなるもの。
以前、コテコテのローカル感が味わえるクンカプ地区(Kumkapı)を紹介しました。
かなりディープなイスタンブールが味わえるクンカプ地区もとてもおすすめですが、今回紹介するのはまた少し違うテイストのエリア。
イスタンブール新市街の北側に位置する、ベシクタシュ地区(Beşiktaş)とオルタキョイ地区(Ortaköy)を紹介します。
ベシクタシュ地区は、若者が集まるおしゃれなエリアで、カフェやバーなどが立ち並び華やかな雰囲気。
オルタキョイ地区は、シンボルのオルタキョイ・モスクを中心としたシーサイドエリアで、若者が集まるデートスポットといった感じ。
東京で例えるなら、ベシクタシュ地区が原宿、オルタキョイ地区がお台場といったところでしょうか。
観光の中心となるスルタンアフメット地区からのトラムヴァイ(路面電車)1号線の終着駅、カバタシュ駅(Kabataş)から徒歩訪れることもできる二地区。
ボスポラス海峡を眺めながらの散歩はとても気持ちが良いです。
「そんなに歩きたくない!」という人のために、徒歩以外での各地区へのアクセス方法を交えながら、途中の見どころもあわせて紹介していきます。
ベシクタシュ・オルタキョイ地区散策コースと見どころ
今回紹介する散策コースはこんな感じ。
地図内黄色のカバタシュ駅から、ドルマバフチェ宮殿、ベシクタシュ地区、オルタキョイ地区と北に向かって歩いていきます。
一本道なので、迷うこともありません。
合計で4kmほどの道のりで、半日ほどあれば余裕をもって散策できます。
歩く距離を減らしたい場合は、カバタシュ~オルタキョイ間を走るメトロバス22番を利用しながら移動するのも一つの手です。
散策スタート地点はカバタシュ駅
シーサイド散歩のスタート地点となるのが、トラムヴァイ(路面電車)1号線の終着駅となるカバタシュ駅(Kabataş)。
アヤ・ソフィア聖堂やトプカプ宮殿などがあるスルタンアフメット地区、買い物天国のグランドバザール、新市街と旧市街をつなぐガラタ橋があるエミノニュのいずれのエリアからでも乗り換えなしでアクセスできます。
タクシム広場周辺やガラタ塔周辺などの新市街地区に宿をとっている場合は、タクシム駅からフニキュレール(登坂列車)でカバタシュ駅まで下ってのアクセスです。
カバタシュ駅周辺には特に見どころはありませんが、目の前にはすでにポスポラス海峡が広がり、その後ろにはアジア大陸が見えます。
ヨーロッパを感じる豪華絢爛な建築・ドルマバフチェ宮殿
カバタシュ駅から徒歩5分ほどで到着するのが、ドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)。
オスマン帝国後期の19世紀建造の豪華絢爛な宮殿は、トプカプ宮殿から居を移した当時のスルタン(皇帝)の住まいとして建てられてものです。
当時、帝国内の近代化・西洋化が推し進められていたこともあって、ドルマバフチェ宮殿の外観はイスラムをほとんど感じさせないバロック様式。
まるでオーストリアやフランスの宮殿を思わせます。
ドルマバフチェ宮殿の内装は、パリのオペラの内装を手掛けたシャルル・セシャン(Charles Séchan)によるもの。
オスマンの伝統的な様式が多く見られるトプカプ宮殿と比べると、その差は歴然。
いかに当時のスルタンが、西洋化を推し進めようとしていたのかを象徴しています。
宮殿内部はセラムルク(selamlık)と呼ばれる、かつて男性のみが入場を許されていた部分と、ハーレム(harem)と呼ばれる、スルタンとその家族の居住エリアに分かれます。
これらのエリアに入場するには、高額な入場料を支払わなければなりませんが、宮殿の入口部分への入場は無料です。
入り口部分には4階建ての時計台があり、こちらはフランス人時計技師のポール・ガルニエ(Paul Garnier)による作品。
各面にはめ込まれた時計は、わざわざフランスから持ってこられたものだというのですから、徹底しています。
入り口付近には、ボスポラス海峡を望むオープンテラスのカフェもあり、とても開放的な雰囲気です。
近代オスマン帝国のスルタンの生活様式が見られるドルマバフチェ宮殿。
その華麗さには目を見張ることでしょう。
インフォメーション
ドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)
営業時間:夏季9:00~18:00 / 冬季9:00~16:00 (月曜休館)
入場料:
セラムルク:60TL(=¥1138)
ハーレム:40TL(=¥757)
セラムルク+ハーレム:90TL(=¥1704)
※1日の入場可能日数は3000人まで。土日はかなり混み合うので、朝一番に入場しましょう。
ドルマバフチェ宮殿から次なる目的地のベシクタシュ地区までは、気持ちの良い道を1.2kmほどの道のり。
バス利用の場合は、一度カバタシュ駅前まで戻り、メトロバス22番を利用します。
行ったり来たりする時間を考えると、歩いたほうが早いでしょう。
新・イスタンブールの若者の街!ベシクタシュ地区
巨大なドルマバフチェ宮殿の敷地を過ぎたところにあるのが、ベシクタシュ地区(Beşiktaş)。
アジア側への船が発着するウォーターフロントのような雰囲気です。
↑アジア側へのヴァプール(船)乗り場
ベシクタシュ地区は、イスタンブールの若者の間でとても人気があるエリア。
というのも、かつてはイスタンブール新市街のイスティクラル通り(Cd. İstiklal)が地元の若者たちが集まる場所だったのですが、増え続ける観光客によって高級ショッピング街と化してしまったため、彼らはベシクタシュ地区に移動することとなったのです。
ベシクタシュ地区のウォーターフロントから少し足を進めると、狭い路地におしゃれなカフェやレストランなどが並ぶエリアになります。
驚くのが、リーズナブルな料金。
どこのお店も、イスタンブールの新市街の半分近い料金設定です。
行列のできる羊肉のケバブ屋や、格安で食事ができるロカンタ(大衆食堂)もあり、散策途中のランチや休憩にはぴったりな地区です。
若者が集まりそうなケーキ屋やワッフル屋なども点在しており、おしゃれをした子が行きかう様子は、まさにイスタンブールの流行の発信地。
観光客向けではない、スタイリッシュでポップなイスタンブールの若者文化を感じることができるでしょう。
カバタシュからのアクセス
カバタシュ駅前のバス停からメトロバス22番/5分
タクシム広場からのアクセス
タクシム広場北側のバス停からメトロバスDT2、42T/10分
ベシクタシュ地区から最終目的地のオルタキョイ地区までは、2kmほどの道のりです。
バス利用の場合は、ベシクタシュウォーターフロントにあるバス停から、カバタシュ~ベシクタシュ~オルタキョイを結ぶメトロバス22番を利用します。
海を望むモスクがシンボル!オルタキョイ地区
今回のシーサイド散歩のゴール地点となるのが、オルタキョイ地区(Ortaköy)。
すぐ目の前に、ヨーロッパとアジアを結ぶ7月25日殉教者の橋(15 Temmuz Şehitler Köprüsü)を望む、ボスポラス海峡からの海風が心地よい小さなエリアです。
ベシクタシュ地区に比べると、観光客の姿もちらほら見かけるオルタキョイ地区。
お目当ては、シンボルであるオルタキョイ・モスクでしょう。
海を目前に佇むモスクは、とにかく絵になります。
イスタンブール広しといえども、ここまで抜群のロケーションを誇るモスクはなかなか見つけられないのではないでしょうか。
内部の見学は無料なので、せっかく来たからにはぜひ入場してみましょう。
19世紀建造の比較的新しいモスクではあるものの、ボスポラス海峡から差し込む光がかなり開放的で明るい印象を与えます。
オルタキョイ・モスクの周辺には、観光客や地元の人々相手にお土産や雑貨を売る露店が立ち並び、賑やかな雰囲気。
もしお腹に余裕があるなら挑戦したいのが、クンピル(Kumpir)と呼ばれるベイクドポテト。
オルタキョイ地区のB級グルメのようなものらしく、どこの露店やレストランにもおいてあります。
その正体はかなりヘビー。
まるごとふかした巨大なじゃがいもに切れ目を入れ、ピクルスや野菜、ソーセージなどを挟んだ「ポテト・ホットドッグ」といったところです。
のぶよはすでに食事を済ませていたのと、そのあまりに豪快すぎる見た目に挑戦する勇気が出ませんでしたが、まあ想像するままの味でしょう(笑)
↑海釣りにやって来る地元の人の姿も見られてのんびりとした雰囲気
ボスポラス海峡の潮風に吹かれ、目前にあるアジア大陸へのロマンを十分に感じて、シーサイド散歩は終了です。
オルタキョイ~各地区へのアクセス
↑オルタキョイからイスタンブール中心街方面へのバス停
オルタキョイからイスタンブール中心街へ戻るには、メトロバスと呼ばれるイスタンブールの市内路線バスを利用します。
オルタキョイ~各地区間のメトロバス路線は次の通りです。
オルタキョイ~ベシクタシュ
メトロバスDT2、42T、U2、22番 (各路線10~20分に1本)
オルタキョイ~カバタシュ(~トラムヴァイでスルタンアフメット地区)
メトロバス22番 (20分に1本)
オルタキョイ~タクシム広場
メトロバスDT2、42T (各路線10分に1本)
オルタキョイのバス停には電光掲示板があり、バス路線と行先、到着するまでの時間が一目でわかるようになっていて便利です。
↑タクシム広場行きDT2のバス
おわりに
イスタンブールの定番観光スポットから抜け出して訪れたい、ローカル感あふれるエリアを紹介しました。
ドルマバフチェ宮殿まではかなり多くの観光客の姿が見られるものの、そこから先のベシクタシュ地区は完全なるローカル感です。
とはいえ、洗練された町という雰囲気が強いので、あまりディープすぎない穴場スポットとして誰にでもおすすめできるのがベシクタシュ地区。
そしてオルタキョイ地区は、”THE・シーフロント”。
イスタンブール滞在中に時間があればぜひ足を運びたい開放的な雰囲気のエリアです。
特に観光するでもなく、ボスポラス海峡の風景を眺めながらポテトサンドを頬張るのが正しい楽しみ方かもしれません(笑)
エリアごとに大きく雰囲気が異なるのがイスタンブールの奥深さであり、面白いところ。
交通費も格安なので、気軽にいろいろな場所に行けるのも嬉しい点です。
自分だけのイスタンブールを探しに、ちょっと足をのばしてみてはいかがでしょうか。
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