こんにちは!イスタンブールに3週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トルコ経済・観光の中心地であるイスタンブール。
東洋と西洋がミックスしたエキゾチックな雰囲気と豊かな歴史に魅せられて、世界中から観光客が押し寄せる町です。
まだまだ物価が安めなトルコですが、観光地の入場料に関する古い情報(2019年夏以前のもの)は全くあてになりません。
トルコの通貨であるトルコリラは、価値の下落が止まりません。
5年前は1リラ=60円ほどだったのが、現在は1リラ=19円と3分の1にまで下がっています。
そう聞くと、すべての物価が3分の1になり、私たち旅行者にとってはかなりお得に旅行できるような気がしますが、実際はそこまででもありません。
なぜなら、通貨価値が下がった分、入場料などの価格が上がっているためです。
インターネット上で観光スポットの入場料を見つけて実際に現地に行ってみると、料金が上がっていることがほとんどなトルコ。
イスタンブールはその最たる例です。
今回の記事では2019年11月に実際にイスタンブールに滞在した際の観光地入場料をまとめたものです。
【2019-2020】イスタンブール観光スポットの入場料
こちらが、2019年12月現在のイスタンブールの各観光スポットの入場料一覧です。
料金 | |
トプカプ宮殿 | 72TL(=¥1369) ※ハーレムは別途42TL(=¥798) |
アヤ・ソフィア聖堂 | 72TL(=¥1369) |
アヤ・イリニ聖堂 | 36TL(=¥684) |
イスタンブール考古学博物館 | 36TL(=¥684) |
カーリエ博物館 | 54TL(=¥1021) |
ガラタ塔 | 25TL(=¥474) |
地下宮殿 | 20TL(=¥381) |
イスタンブールモザイク博物館 | 24TL(=¥456) |
トルコ・イスラム芸術美術館 | 42TL(=¥798) |
ドルマバフチェ宮殿 | 90TL(=¥1704) |
ルメリ・ヒサル城 | 18TL(=¥340) |
イスタンブール・ミュージアムパス | 220TL(=¥4183) |
※赤字の場所は、イスタンブール・ミュージアムパスが使用可能な施設
イスタンブール・ミュージアムパスが使用可能な観光スポット
トプカプ宮殿の入場料
オスマン帝国のスルタン(皇帝)たちが居住していたトプカプ宮殿の入場料は72TL(=¥1369)です。
スルタンのプライベートの生活があった場所であるハーレムへの入場は42TL(=¥798)の追加料金がかかります。
合計すると114TL(=¥2167)となり、イスタンブールで最も入場料が高額な観光スポットです。
アヤ・ソフィア聖堂の入場料
観光客に大人気のアヤ・ソフィア聖堂(ハギア・ソフィア)の入場料は72TL(=¥1369)です。
チケット売り場、内部ともに大混雑するので、朝一番の見学がおすすめです。
アヤ・イリニ聖堂/カーリエ博物館
ビザンツ帝国時代のキリスト教の聖堂の中で、珍しくモスクへの改築がされなかったアヤ・イリニ聖堂。
トプカプ宮殿の敷地内である第一の庭(入場無料区域)にありますが、入場券はトプカプ宮殿とは別で36TL(=¥684)です。
金角湾沿いのアユワンサライ地区にあるカーリエ博物館も、ビザンツ帝国時代の美しいフレスコ画が残る世界遺産。
こちらの入場料は54TL(=¥1021)です。
ルメリ・ヒサル
イスタンブールの中心街から北へ5kmほど、ボスポラス海峡が最も狭まる場所に要塞として築かれたのがルメリ・ヒサルです。
内部への入場料は18TL(=¥340)と比較的リーズナブルです。
その他ミュージアム
イスタンブール市内には多くの美術館や博物館が点在しており、そのうちのいくつかにはイスタンブール・ミュージアムパスを使用して入場することができます。
イスタンブール考古学博物館やトルコ・イスラム芸術博物館など、他のメジャー観光スポットに比べて地味なものの、トルコの豊かな歴史を学ぶことができ、歴史好きには欠かせないスポットでしょう。
入場料は施設によるものの、24TL(=¥456)~42TL(=¥798)ほどです。
イスタンブール・ミュージアムパス適用外のスポット
地下宮殿
イスタンブール地下宮殿の名で親しまれるこちらのスポットは、ローマ帝国時代に造られた貯水池。
地下の広々とした空間に連なる柱がまるで宮殿のようであることからこの名が付きました。
イスタンブールミュージアムパスは使用できず、入場料は20TL(=¥381)です。
ガラタ塔
イスタンブール新市街のシンボルであるガラタ塔も観光客に大人気のスポット。
最上部の展望台からは、イスタンブールの大パノラマを望むことができます。
こちらもミュージアムパスの対象外で、展望台の料金は25TL(=¥474)です。
ドルマバフチェ宮殿
イスタンブール新市街のはずれに位置するドルマバフチェ宮殿は、オスマン帝国後期のスルタン(皇帝)がトプカプ宮殿から移り住むようになった場所。
当時のオスマン帝国では西欧化・近代化が推し進められており、ドルマバフチェ宮殿の建築様式もそれを反映したかのようなバロック調の豪華絢爛なものです。
こちらもミュージアムパスは適用外で、当時男性のみが入場できたセラムルク(60TL=¥1138)、スルタンの住居部分であるハーレム(40TL=¥757)と別々のチケット購入が必要になります。
※セラムルク+ハーレム共通券は90TL(=¥1704)で販売されています。
イスタンブール・ミュージアムパスはお得?
イスタンブールの観光スポットの14か所に入場できるイスタンブール・ミュージアムパス。
料金は220TL(=¥4183)で、最初に使用した日から5日間有効の共通入場券のようなもので、一度購入してしまえばいちいちチケット売り場に並ぶ手間が省けます。
のぶよ的には、イスタンブール・ミュージアムパスを購入すべきかどうかは、どこまで観光スポットをまわるかによると感じました。
指定された14か所の観光スポットのうち、観光客が絶対に訪れるのは以下の二つ。
・トプカプ宮殿(ハーレム含む):114TL
・アヤ・ソフィア聖堂:72TL
合計:186TL
つまり、トプカプ宮殿とアヤ・ソフィアに入場するだけでは220TL分の元を取ることができません。
反対に、あと1つか2つの指定観光スポットに入場するのであれば、元を取ることができます。
しかしながら、ミュージアムパスを購入してしまえば、いちいちチケット売り場の列に並ばずに済むのは大きなポイント。
特にアヤソフィア聖堂は、ハイシーズンには入るのに1時間待ちなんてこともあります。
限られたイスタンブールの滞在日数なら、たとえ元がとれなくても、時間を優先してミュージアムパスを購入してしまうのも一つの手です。
イスタンブールで無料(格安)でできること
のぶよのように予算に限りがあるバックパッカースタイルの旅をしている場合、できる限り入場料などの出費を抑えたいもの。
イスタンブールはそれぞれの旅のスタイルに合った楽しみ方ができる町。
探してみると、無料または格安で開放されているスポットが多くあり、わざわざお金を払わなくても十分に満喫できるのです。
ブルーモスク(無料)
現役のモスクであるブルーモスクへの入場は無料です。
観光スポットとして人気があるものの、お祈りをする人々の姿を見ることができ、イスタンブールに息づく信仰心を感じることができます。
テオドシウス帝の貯水槽(無料)
スルタンアフメット地区にあるもう一つの地下宮殿、テオドシウス帝の貯水槽の入場も無料です。
有名な地下宮殿に比べると規模は小さいものの、その作りや用途は似たようなもの。
無料で地下宮殿気分を感じるならおすすめです。
グランドバザール(無料)
イスタンブールらしい熱気と喧騒に包まれたグランドバザールの入場ももちろん無料。
同じバザール地区にはもう一つのエジプシャン・バザールもあり、こちらも入場無料で楽しめます。
金角湾クルーズ(片道49円)
観光客にはあまり知られていない穴場スポットが、イスタンブール旧市街と新市街を隔てる金角湾を走るローカルフェリーでの船旅。
地元の人の足であるフェリーは、片道たったの2.6TL(=¥49)と激安でクルーズ気分を味わえます。
イスタンブール中心街の喧騒を抜け出して、素朴で特徴的なエリアをゆっくりとまわるにはおすすめです。
ボスポラス海峡ローカルフェリー(片道49円)
観光客に人気のボスポラス海峡クルーズツアーですが、実は個人でローカルフェリーを利用して訪れることも可能です。
金角湾フェリーと同様に地元の人の足であるため、こちらも2.6TL(=¥49)と格安で利用できます。
また、クルーズツアーとは異なり、好きな場所で乗下船が可能なのもポイント。
ボスポラス海峡沿いの小さな町や観光スポットをまわるにはぴったりです。
夕日鑑賞(無料)
イスタンブールの町が最も美しい色に染まる夕日を鑑賞するのはもちろん無料。
飛び交うカモメたちの鳴き声、行き交う船の数々、だんだんと影となっていくモスクの尖塔…。
イスタンブールに来たなら是非ともこの極上の時間を味わいたいものです。
のぶよのおすすめ夕日鑑賞スポットは、ガラタ橋付近。
名物のサバサンドを片手に眺める赤く染まった町は、一生忘れられない風景となるはです。
ネット規制の影響で、Booking.comでの予約ができないトルコ。代わりの宿泊予約サイトではAgodaがおすすめです。
期間限定セールを利用すればかなりお得な料金で宿泊できるのもポイント。チャンスを逃さないで!
おわりに
値上がりが激しいイスタンブールの観光地への入場料金を解説しました。
通貨価値の下落と物価の上昇が著しいトルコでは、料金に関する古い情報は全くあてになりません。
この記事でも最新情報が入り次第アップデートしていきますが、予告なく値上がりしていることも十分に考えられるので、その点はご了承ください。
限られた予算でも、かなり楽しむことができるのがイスタンブールの魅力。
ただ町を歩いているだけでも、日本とは全く異なるエキゾチックな雰囲気に浸ることができます。
イスタンブールはとにかく見どころが満載な町。
エリア別観光スポットや観光モデルルート、宿泊先の選び方など、イスタンブール観光に必要な情報を全てまとめている、こちらの記事も要チェックです。
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