こんにちは!トルコに3ヶ月滞在した、世界半周ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トルコ旅行の楽しみの一つといえば、トルコ料理ですよね。
世界三大料理に数えられるトルコ料理。
長い歴史によって育まれた伝統と、ヨーロッパとアジア・中東の間に位置する地理的要因によって、独自の進化を遂げたものです。
アジア料理ではなくヨーロッパ料理でもない…トルコを旅していると、その食文化の魅力が感じられます。
とはいえ、トルコ料理は日本ではあまりメジャーではないのが現状。
「ケバブくらいしか知らない…」なんて人も意外と多いのでは?
トルコの食文化はとても奥深く、バラエティーの豊かさが最大のポイント。
この国を一度旅した日本人の中には、虜になってしまう人も多いと聞きます。
これまで1年近くに渡って旅をしてきたのぶよですが、ここまで何を食べても美味しいと感じた国は、トルコ以外にはありません。
それに加えて、トルコでは外食費がとても安いのも魅力的。
しかも安かろう、悪かろうではありません。
「この値段でどうやって儲けを出してるの?」と心配になるほどの、高コストパフォーマンスな食事を提供する店がごろごろと点在している…
グルメ派にはたまらない国、それがトルコなのです。
今回の記事では、3か月間のトルコ滞在中毎日のように食べた、トルコ料理の定番の中からおすすめを30品紹介していきます。
各料理はジャンル別に並べてあり、それぞれの料理の予算の目安も載せているので、実際に旅する際の参考になるはず!
魅惑のトルコ料理の世界へと、いざ一歩踏み出しましょう!
トルコ料理:スープ・前菜(メゼ)類
トルコ語で「チョルバ(çorba)」と呼ばれるスープ。
大衆食堂のロカンタ(Lokanta)で食べるのが定番ですが、チョルバ専門店なるものまで存在します。
朝食から、ランチ/ディナーのサイドメニューとしても、トルコ人みんなに愛されている定番メニューです。
チョルバは、パンを浸しながら食べるのがトルコ流。
どれも味わい深いものが多いので、是非挑戦してみましょう。
また、前菜にあたるメゼ(Meze)も、トルコの食文化を代表する存在。
数種類のおかずを小皿にのせて提供される小鉢料理のような感じで、どれも手の込んだものばかりです。
大都市であればメゼ専門店があり、4品~16品ほどのメゼがセットになったメニューが用意されている場合があります。
しかしこうしたメゼ専門店は、概してお洒落な雰囲気。
一人では利用しにくいのと、少々値が張るのがネックです。
しかし、トルコのメゼ文化は半端なものではありません。
普通のレストランや食堂でも、メインディッシュを注文すると小鉢にのったサラダや煮物が無料でついてくるので、節約旅行でも十分に満喫できると思います。
メルジメック・チョルバ
トルコのスープの定番中の定番が、レンズ豆のスープであるメルジメック・チョルバ(Mercimek çorba)。
レンズ豆をじっくりと煮込んだスープはとても優しい味で、朝食にぴったりの一品です。
必ずレモンが添えられてくるのですが、トルコでは温かいスープにレモンを絞り、酸味を加えて食べるのがポピュラー。
トルコ人にならって、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
8TL(=¥146)
タウク・チョルバ
メルジメックに並んでポピュラーなのが、「鶏のスープ」という意味のタウク・チョルバ(Tavuk çorba)。
鶏ガラをじっくりと煮込んだ濃厚なコクが特徴的ですが、具には鶏肉は入っておらず、「濃厚なチキンブイヨン」といった感じ。
店によっては、スープとは別鍋で焦がしたチリオイルを仕上げにかけてくれることもあり、濃厚な鶏の風味と絶妙なスパイシーさがたまりません!
10TL(=¥183)
タウク・チョルバの究極体と言えるのが、中部のコンヤ(Konya)名物のアラバス・チョルバス(Arabaşı Çorbası)。
タウク・チョルバをさらに濃厚にしてとろみをつけ、具に鶏肉をふんだんに入れたもので、体がぽかぽかと温まる絶品です!
クル・ファスレ
どこのロカンタ(大衆食堂)でも必ず置いてある定番メニューがクル・ファスレ(Kuru fasulye)。
白インゲン豆をベースに、トマトと玉ねぎ、ニンニクなどを加えて煮込んだものです。
前菜としてもメインとしても食べられますが、ピラフ(バターライス)の上にかけて提供されるのが定番です。
3TL(=¥54)
ピヤス
トルコのメゼ(前菜)の定番であるピヤス(Piyaz)は、「白インゲン豆のオリーブオイル和え」といたっところ。
地中海料理の影響が強く感じられ、爽やかな風味が万人向けの一品です。
イタリアンパセリが風味付けに用いられることが多く、手軽に栄養補給できるのも◎
ロカンタ(大衆食堂)では、メインディッシュを頼むと無料でついてくることも多く、キョフテ屋やケバブ屋などでもサイドメニューとして添えられるほどポピュラーです。
3TL(=¥54)
トルコ南部・地中海沿岸のアンタルヤ(Antalya)では、同名の「ピヤズ」という料理は全くの別物に進化しています。
アンタルヤでのピヤズは、「ターヒン」というゴマのペーストをベースにしたスープ料理のような一品で、前菜ではなくメインディッシュとして食されています。
フムス・カヴルマ
トルコのメゼ(前菜)文化を象徴するような、美しい見た目の小皿料理がフムス・カヴルマ(Humus Kavurma)。
「フムス」とは、中東地域全体で食されるひよこ豆をペースト状にしたもので、トルコでもよく食されます。
また、「カヴルマ」とは肉を数cm四方に切ったものを、鍋でじっくりとソテーしたもの。
フムス・カヴルマの定番は羊肉で、フムスの甘味と肉の旨味が混じりあった絶品となります。
お好みでレモンを絞るのも◎
12TL(=¥219)
イチリ・キョフテ
レモンのような独特な外見のイチリ・キョフテ(içli köfte)もメゼの定番。
「キョフテ」とは、後の項で紹介するトルコ風ミートボールのことですが、イチリ・キョフテはミートボールとは全く違う外観をしています。
しかし、一口食べてみると、そのネーミングに納得するはず。
サクっと揚げられた厚めの衣の中には、牛ひき肉がたっぷりと詰められているのです。
中のひき肉にはスパイスが効いていて、エスニックな風味が特徴的。
前菜としても、小腹が空いたときの軽食にもおすすめの一品です。
4.5TL(=¥82)
トルコ料理:軽食類
トルコの食文化の豊かさを最も実感できるのは、格安なのに絶品ぞろいのストリートフードの存在。
トルコ全国津々浦々、どんな小さな町へ行こうとも、手軽に食べられる軽食を売るお店は必ずあります。
大都市では、もはや選択肢がありすぎて困ってしまうほど。
ストリートフード王国・トルコで絶対に食べたいお手軽グルメを紹介していきます。
ドネル・ケバブ
今や世界中どこででも食べられるドネル・ケバブ(Döner)ですが、本場のトルコのものはやっぱり格別です。
豚肉がご法度なトルコのドネル・ケバブは、基本的に三種類。
・タウク・ドネル(Tavuk döner):鶏肉のドネル・ケバブ
・エト・ドネル(Et döner):牛肉のドネル・ケバブ
・クズ・ドネル(Kuzu döner):羊肉のドネル・ケバブ
料金は鶏肉<牛肉<羊肉の順で上がっていくのが普通です。
ヨーロッパで食べるドネル・ケバブは、ケチャップやマヨネーズなどのソースがべっちゃりと入っていて、なんともジャンクフード感が強いもの。
いっぽうドネル・ケバブの本場トルコでは、こうしたソース類は一切使わないのです。
削った肉、野菜を入れ、スパイスをかけただけというのがトルコ式。
脂が滴り落ちるほどにジューシーなお肉と新鮮な野菜が、トルコ名物のふんわりとしたパン(エキメッキ)に挟まっています。
これが、美味しくないわけがありません(笑)
店によって具の種類などは若干異なるものの、ドネルケバブの提供方法(パンの種類)は大きく分けて二種類が存在します。
・エキメッキ・アラス(Ekmek Arası):エキメッキ(トルコ風フランスパン)で具を挟む
・ドゥルム(Dürüm):薄い生地で具を巻きあげる
パンのふわふわ感とボリュームがほしいならエキメッキ・アラスがおすすめ。
反対に、野菜と肉の食感や風味をより強く味わいたいならドゥルムがおすすめです!
・鶏肉のドネル:6TL(=¥109)
・牛肉のドネル:9TL(=¥164)
・羊肉のドネル:12TL(=¥219)
日本やヨーロッパでは、「ケバブ(Kebab)」というとドネル・ケバブを指しますが、トルコでは「ケバブ=肉を焼いた調理方法の総称」です。
「ケバブ一つください!」と言っても、「うん、えっと、どのケバブ?」と返されることになるので、覚えておきましょう。
タウクル・ピラフ
「とにかく絶対に食べてほしい!」と声を大にしておすすめしたいのぶよ的トルコNo.1だったグルメが、タウクル・ピラフ(Tavuklu Pilav)。
骨付き鶏もも肉とお米を一緒に炊き上げたもので、仕上げに少しバターを入れて風味付けをするだけのシンプルな料理ですが、これがとにかく美味しいのです。
これまで食べた米料理の中でも、おそらく三本の指に入るほどでした。
米と一緒に炊き上げた鶏肉をたっぷりと乗せてくれるのはもちろんのこと。
ひよこ豆の独特の食感も良いアクセントになっています。
食堂などではなかなか置いておらず、ピラフ専門店や屋台などで売っていることが多いのですが、そういう所に限って絶品だったりするのです。
これを食べずに帰ったら絶対に後悔する一品…どうか見逃さないでください!
6TL(=¥109)
チィ・キョフテ
「キョフテ(ミートボール)」の名前とは裏腹に、100%ベジタリアンなストリートフードがチィ・キョフテ(Çiğ köfte)。
見た目はひき肉か何かのように見えますが、実はこちら、麦をつぶしてペースト状にし、団子状に丸めたもの。
チィ・キョフテはトルコのどこの町でも専門店があるほどにポピュラーな軽食。
薄い小麦粉生地に団子状のペーストを塗り付けて、新鮮な野菜とソースを加えて巻き上げます。
使われるのは甘酸っぱいザクロのソースで、これこそが美味しさのポイント。
お好みでチリソースを加えてもらうことも可能です。
野菜たっぷりでとてもヘルシーなチィ・キョフテ。
日本ではまず味わえない独特の味は、肉料理が続きがちなトルコ料理の休憩にもおすすめです。
5TL(=¥91)
スィミット
トルコ風ベーグルであるスィミット(Simit)は、トルコのどんな町でも売られている国民的パンといったところ。
大量にふりかけられたゴマが特徴で、食欲をそそります。
通常のベーグルよりも中はやや柔らかめですが、外側は結構固め。
安くて手軽に食べられるので、軽食にはもってこいな一品です。
また、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側をつなぐヴァプール(vapur)という連絡船内にもスィミット売りがおり、船の上空を飛び交うカモメにやる餌の定番でもあります。
1.75TL(=¥32)
ボレク
トルコが発祥のボレク(Börek)は、かつてオスマン帝国領だったバルカン諸国でも「ブレク(Burek)」と呼ばれるポピュラーな軽食の一つ。
数層に重ねられた生地の中に、チーズやポテト、挽き肉などの具が入っています。
提供時には一口大にカットして出されるのがトルコ流で、ヨーグルトなどはかけずにそのまま食べるのがバルカン半島との大きな違いです。
12TL(=¥219)
スー・ボレイ
ボレクの一種であるスー・ボレイ(Su Böreği)は、トルコ語で「水のボレク」の意味。
「ユフカ(yufka)」という独特のパイ生地を水で戻したものが使われます。
その名の通り、中のパイ生地は濡れたようにもちもちしっとりしていて、パイと言うよりもパスタのような食感です。
外側だけをオーブンでサックリと焼き上げ、具はカッテージチーズのみとシンプル。
あまり重たくないので、軽食にはもってこいです!
3.5TL(=¥64)
ギョズレメ
トルコに来たなら一度は口にする機会があるギョズレメ(Gözleme)は、トルコ風パンケーキ。
とは言っても、ジャムや生クリームなどを添えた甘いパンケーキではありません。
チーズやひき肉、野菜などの具を入れて、食事として食べられます。
中身を自由にカスタマイズできるのが特徴で、野菜や肉、チーズなど好きなものを組み合わせて、自分だけのギョズレメを注文するのも楽しみの一つ。
ギョズレメ屋さんに行くと、生地を焼くための大きな円形の専用の鉄板があり、その周りでおばちゃんたちが生地を作る姿が見られます。
トルコの風物詩のような光景の一つだと思います。
10TL(=¥183)
カフヴァルトゥ
トルコに来たら絶対に一度は挑戦したいカフヴァルトゥ(Kahvaltı)は、トルコ語で「朝ごはん」の意味。
トルコの伝統的な朝食は、パン、サラダ、フルーツ、目玉焼きを基本に、数種類のジャムやハム、チーズなどが並んで、とにかく豪華で見た目もとても華やかです。
食器などにもこだわって提供されることも多いので、朝から豪華な気分を味わうにはもってこい。
店によっては、何品つけるかによって複数の価格帯のカフヴァルトゥが用意されている場合もあります。
20TL(=¥366)
トルコ料理:グリル料理
トルコ料理を代表する、新鮮な肉や魚、野菜などを焼き上げたグリル料理。
シンプルな味付けなものが多いですが、とにかく素材が良いので何を食べても外れません。
また、各料理に合わせた専用のグリル機器があるのも、トルコの食文化の奥深いところ。
炭火でじっくりと焼かれたジューシーな肉料理がある自分の国を、トルコ人はこう呼びます。
「世界で一番、肉を美味しく食べられる国」と。
キョフテ
キョフテ(Köfte)を食べずに、トルコを去る旅行者は果たして存在するのでしょうか。
トルコ風ミートボールであるキョフテは、トルコ全国どこででも食べることができる定番中の定番。
地域によってバリエーションが豊富なのも面白い料理で、日本で例えるとラーメンのような位置づけかもしれません。
パンに挟んでサンドイッチにした「キョフテ・エキメッキ」や、サラダやピラフを添えて提供されるものまで…とにかく色々な食べ方があります。
素晴らしいのが、必ずグリルしたてを提供してくれる点。
作り置きなどをしている店は一切ありません。
というか、そんな店はすぐにつぶれてしまいます。
それほどに、キョフテを看板メニューにする各店のレベルが高いということです。
グリルではなく、煮込み料理の具として使われることもあるキョフテですが、のぶよ的には焼きたての溢れ出す肉汁が味わえるグリルに一票!
14TL~20TL(=¥256~¥366)
タウク・シシュ
いくつかの種類がある、トルコのケバブ。
その中で、シシュ(şiş)と言うと、串に刺した状態の肉のことを指します。
鉄串に刺した鶏肉を炭火で豪快にグリルしたタヴク・シシュ(Tavuk şiş)は、「トルコ風焼き鳥」といったところ。
一つ一つの肉のサイズは比べ物にならないほど大きいので、普通は一串のみで提供されます。
串から抜いた状態で提供してくれることがほとんどで、無料でついてくるサラダやチリソースなどをパンに挟んで食べるのがトルコ流。
味付けした肉を焼いただけなのですが、「トルコ人すごい…!」と感動すること間違いなし。とにかく絶品です!
16~19TL(=¥293~347) ※サイドメニュー込
シシュ・ケバブ
鶏肉同様にポピュラーなシシュ・ケバブ(şiş kebab)。
単に「シシュ」とも呼ばれ、牛ひき肉を棒状に固めたものを数個串刺しにしたもので、12鶏肉のシシュよりもトルコ人に人気です。
串に刺した状態のまま焼かれ、提供時には串からぬいて出されるのは、鶏肉の場合と同じ。
バルカン半島のチェバピ(チェバプチチ)に似た料理ですが、あちらはパンに挟んでファストフード感覚で食べられるもの ▼
トルコのシシュ・ケバブはレストランで食べるもので、メゼ(前菜)やピラフ、グリルした野菜などが付いてくるのが一般的です。
常に焼きたてで提供され、ジューシーで味付けも完璧なお肉の風味には、やみつき待ったなし!
20TL(=¥366) ※前菜・サイドメニュー込み
ピデ
トルコ風ピザであるピデ(Pide)は、楕円形の生地に牛ひき肉やチーズ、野菜などをのせて釜で焼き上げたもの。
乗せる具にはかなり多くのバリエーションがありますが、定番はひき肉と卵がのった”Kiymali yumurtali pide”。
トルコのどこの町にもピデを専門に提供するお店があり、必ず専用の窯を持っているのもすごいところだと思います。
ピデの生地は、出来合いのもや冷凍のものが使われる可能性はゼロ。
注文が入ってから、いちいち生地をのばして焼き上げるのです。
そのため注文してから少々時間はかかるものの、焼きたてのピデは本当に絶品。
生地のサクサク具合と、上に乗った具の味わいが本当に絶妙です。
こんなに手間のかかった料理が、「格安で食べられるファストフード」という位置づけのトルコ。
この国の食文化の凄さを感じずにはいられません。
12TL(=¥219)〜
ラフマジュン
こちらも「トルコ風ピザ」と呼ばれるラフマジュン(Lahmacun)は、ピデの安いバージョンといったところ。
生地を細長い船型にのばすピデとは異なり、円形で平べったい形が特徴です。
具の種類はひき肉、みじん切りにした野菜類、スパイスとほぼ決まっており、ピデほどにはバリエーションはありません。
ピデに比べて軽く、値段も半分以下とかなりお手軽に食べられるのが嬉しい点。
軽食にはぴったりです!
5TL(=¥91)
キレミッテ・キョフテ
普通のキョフテと一味違うものを食べたい人におすすめなのが、キレミッテ・キョフテ(Kiremitte köfte)。
「ピデ屋のキョフテ」といったところで、キョフテをトマト、玉ねぎ、パプリカなどの野菜とともにたっぷりのオリーブオイルを注ぎ、ピデ用の窯でローストしたものです。
肉汁とオリーブオイルが混ざったソースは、シンプルながらかなり風味が良く、感動の美味しさ。
リーズナブルなのに、陶板に入って熱々の状態で提供してくれるのもポイント。
グリルとは一味違う、柔らかくてジューシーなキョフテが味わえます。
16TL(=¥292)
タウク・カヴルマ
鶏肉のスパイスソテーであるタウク・カヴルマ(Tavuk kavurma)は、エスニックな風味が強いチキンソテー。
店によって塩加減やスパイスなどの味付けが大きく異なり、好みの味を探すのも楽しい料理です。
のぶよ的No.1のタウク・カヴルマは、世界遺産・パムッカレ近郊にある温泉村、カラハユット(Karahayıt)で食べた、カレースパイスを加えたものでした。
20TL(=¥366)
サバのグリル
トルコ全土でよく食べられる魚と言えば、サバ(Uskumlu)。
特にイスタンブールの金角湾では、昔からサバがよく釣れたこともあり、ちょっとした名物のようになっています。
日本人の間ではサバサンドが有名ですが、新鮮なサバを開いて炭火で豪快に焼いたサバのグリルも見逃せません。
脂ののったサバは肉厚で、旨味がギュッと詰まった絶品。
レモンを絞って食べると、そこはもう天国です。
日本人的には醤油と大根おろしが欲しくなる、そんな料理です(笑)
15TL(=¥274)
ピラフ・ユストゥ
「トルコ風牛丼」と表現したくなるのが、ピラフ・ユストゥ(Pilav üstü)。
ピラフ(バターライス)の上に、グリルした牛肉をのせたシンプルな料理です。
ウストゥ(üstü)とは「上にのせた」という意味なのですが、なぜかのるのは牛肉だけというのはトルコ七不思議の一つです(笑)
店によって様々なバリエーションがあるのですが、のぶよのおすすめはドネル・ケバブ用の削った牛肉をのせたピラフ・ウストゥ。
牛肉から出る脂がピラフに染み込んで、とんでもないハーモニーを醸し出します。
味付けは濃くないので、肉本来の旨味が存分に味わえるのも◎
10TL~15TL(=¥183~274)
カナト・ウスガラ
カナト・ウスガラ(Kanat Izgara)は、トルコ人が大好きな鶏の手羽先のこと。
なんて事はないチキンウイングなのですが、炭火のグリルでしっかりと焼いて提供してくれるのがトルコ流です。
一つ一つがかなり大ぶりで、ジューシーな味わいが楽しめます。
ビールにあうことは言うまでもありません。
20TL(=¥366) ※サイドメニュー込
ハムスィ・タヴァ
海が近いイスタンブールやイズミル、トラブゾンなどの町で絶対に食べたいのが、ハムスィ・タヴァ(Hamsi tava)。
トルコ語で「ハムスィ(Hamsi)=アンチョビ」、「タヴァ(Tava)=皿」というわけで、新鮮なアンチョビを円形に揚げて、皿に盛りつけたものです。
かなり豪快な料理なのですが、ちゃんと円形になるようにカラリと焼き上げるのはやはりプロの技。
玉ねぎやパンがついてくるので、お好みでサンドイッチのようにして食べるのもおすすめです。
10TL(=¥183)
トルコ料理:煮込み料理
トルコ料理の奥深さを味わいたいなら、各家庭やお店の伝統を反映した煮込み料理に挑戦するのがおすすめ。
ロカンタ(Lokanta)と呼ばれる大衆食堂では、数種類の煮込み料理が並んでおり、指差しで注文することが可能です。
パプリカペーストや各種ハーブ、スパイスを用いて、じっくりと調理されるのが特徴のトルコの煮込み料理。
家庭的で素朴な味わいのものが多く、味付けは総じてあっさりとしているので日本人が好みな味ばかりだと思います。
マントゥ
東洋と西洋が交わるトルコという国を象徴するのが、トルコ風水餃子・マントゥ(Mantı)。
もともと中央アジアからこの地に移住してきたトルコ民族が、伝統的に食べてきた由緒正しき料理であり、現在でもトルコ全土で食されています。
具はひき肉やポテト、野菜などのバリエーションがあり、たっぷりのお湯で茹でたマントゥにバターを絡めて、仕上げにヨーグルトをかけた状態で提供されるのが一般的。
「水餃子にヨーグルト?!」と思う人もいるかもしれませんが、これが意外にも絶妙なハーモニー。
まろやかで酸味のある独特な味わいに、ハマってしまう外国人も多いのだとか。
どうしてもヨーグルトに抵抗がある人は、注文時に抜いてもらうことも可能なのでご安心を!
15TL~17TL(=¥274~¥311)
イマム・バユルディ
ナスの中に牛肉や野菜、チーズなどを詰めてオーブンでじっくりと焼き上げた絶品料理がイマム・バユルディ(İmam Bayıldı)。
酸味の効いたトマトソースはもちろん美味しいのですが、柔らかい牛肉がほろほろと口の中で溶けだす天国のような一品です。
なかなか面白いのが、「イマム・バユルディ」という料理名の由来。
「イマム(İmam)」とは、イスラム教における司教のような役割を果たす人のこと。
ナスの黒い外見が、イマムの黒いローブを思わせるためでしょう。
「バユルディ(Bayıldı)」とは、「偽の」という意味だそう。
外見はナスなのに中には牛肉やチーズが入っているためです。
15TL(=¥274)
クズ・タンディル
骨つきの羊肉を、ブイヨンでじっくりと煮込んだクズ・タンディル(Kuzu Tandir)は、ロカンタ(大衆食堂)内のメニューの中でもちょっと贅沢な一品。
スープは薄味でかなり上品な風味ですが、羊肉は臭みがゼロ。とても食べやすいです。
「今日はちょっと贅沢して美味しいものが食べたい!」なんて時に、いかがでしょうか。
18TL(=¥329)
メネメン(Menemen)
トルコの朝食の定番であるメネメン(Menemen)は、トルコ風スクランブルエッグのこと。
各家庭によってレシピが異なるのが特徴的ですが、お店では専用の小鍋に入った状態で提供されます。
通常のスクランブルエッグに比べて、水分多めのペースト状なのも特徴的で、たっぷりの野菜が入ってヘルシーなのも嬉しい点。
卵とトマトが入っているスクランブルエッグであればすべて「メネメン」と呼べるのですが、各家庭やお店によってそれ以外の具材はさまざま。
のぶよが食したのはカボチャやパプリカなどが入ったもので、野菜の甘みがとても強く、無料で提供されるパンとの相性もぴったりでした。
11TL(=¥201)
クイマル・ウスパナク
トルコ風ほうれん草の煮物がクイマル・ウスパナク(Kıymalı Ispanak)。
新鮮なほうれん草をにんにく、トマト、米とともに煮込んだもので、安いロカンタ(食堂)の定番料理です。
特筆すべきが、その万能すぎる味付け。
ピラフともパンともよく合い、とにかく食が進みます。
ヨーグルトをたっぷりとかけていただくのがトルコ風。
混ぜ合わせると、まろやかさが増して一味違う美味しさになります!
6TL(=¥109)
ナスのムサカ
ムサカ(Musaka)と言うと、ギリシャ料理にあるナスとひき肉、ポテトを重ねてオーブン焼きにしたものを指しますが、ここトルコのムサカは少々独特。
というのも、じゃがいもは使われず、層にすらなっていないため。
トルコ風ムサカは、もはやただの煮込み料理のような見た目です。
トルコで「ムサカ」というと、大量のナスと牛ひき肉をオーブンで焼いた/煮込んだものを指します。
見た目こそよくある「トルコの煮込み料理」ですが、この味付けがとにかく絶妙。
何だかアジアを感じる味なんです。
のぶよ的には「トルコ風麻婆茄子」のように感じました。
トルコ滞在中にかなりの頻度で食べたお気に入りの料理の一つです。
6TL(=¥109)
おわりに
トルコ旅行では、種類豊富な食事も楽しみの一つ。
シンプルな前菜から、気軽に食べられる軽食、肉汁したたるグリル料理に、家庭的な奥深い味わいが魅力の煮込み料理まで…
素材の持つ旨味を活かした絶品料理の数々は、何を食べても感動する美味しさです。
今回紹介しきれなかった絶品グルメも数多くあり、一度の滞在ですべてのトルコ料理を味わうことは到底できません。
それもまた、トルコという魅力にあふれた国に戻りたくなってしまう理由の一つなのかもしれませんね。
コメント