こんにちは!ブルガリアをのんびりと旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
滞在した国の物価から、旅行に必要な1日の予算を考えていくこのコーナー。
今回はブルガリア編です!
のぶよにとって、ヨーロッパ最後の国となるブルガリア。
ここまで、「ヨーロッパ最安地域」と呼ばれるバルカン半島の国々をまわってきましたが、ブルガリアに入国して驚いたことがあります。
なぜなら、想像以上に発展していたから。
人々はお洒落をしてモダンなストリートを歩き、お洒落なオープンカフェでは多くの人がくつろぐ光景。
それは、これまでのバルカン諸国ではどう頑張っても見られないものでした。
がんばってモダンになろうとしているけど、どこか方向性がずれている国がほとんど(笑)
モダンで発展している場所では、物価もそれなりに高くなっているというのが定説。
ブルガリアの物価は、果たして安いのでしょうか。
今回の記事では、1ヶ月の滞在で感じたブルガリアの物価について解説していきます。
いつものように、旅行スタイルに合わせたブルガリア旅行の1日の予算も解説しているので、予算の計算の参考にしてください。
ブルガリアの食費
ブルガリアの食費は安いです。
外食費もスーパーの食料品も、日本と比べるとかなり割安に感じられるはず。
せっかく旅するなら、ブルガリア伝統の食文化にどっぷりと浸りたいもの。
外食費が安いと気軽にレストランが利用できるので嬉しいですね!
ブルガリアの食堂の値段
ブルガリアで必ず一度はお世話になるのが、出来合いの料理がズラリと並んだセルフサービス形式の食堂。
どこの町にも必ずあり、言葉が分からなくても指差し注文できるので、旅行者の強い味方です。
そもそもの価格がかなり安いのですが、驚くべき点は閉店間際(1時間前とか)になると全品半額となるシステムのお店がほとんどなこと。
節約したい人は、閉店時間ギリギリに訪れるのがおすすめです!
・コーヒー1杯:0.8Lv(=¥48)
・ランチ:5Lv(=¥302)
・ディナー:8Lv(=¥484)
・ファストフード:3.50Lv(=¥212)
ブルガリアのレストランの値段
ブルガリアの外食費(特にレストラン)に関して正確に言うと、安いお店と高いお店がはっきりしています。
EUに加盟して発展著しいブルガリア。
ソフィアやプロブディフなどの大都市では、貧乏旅行者に優しいローカル食堂よりも、西洋風のおしゃれなカフェやレストランをよく見かけます。
いっぽうで地方部に行くと、ランチが4Lv(=¥242)で食べられるようなお店もまだまだ残っています。
・レストランでランチ:8Lv(=¥484)
・レストランで夕食:12Lv(=¥726)
ブルガリアのビール・ワインの値段
のぶよにとって嬉しかったのが、ビールの安さ。
ブルガリアでは2ℓのペットボトル入りビール(バルカン半島名物)が、なんと2Lv(=¥121)で売られています。アル中待ったなし…(笑)
物価の安い東欧・バルカン諸国をまわってきたのぶよですが、これはぶっちぎりの最安値。
ビール好きならおすすめですよ、ブルガリア。
・スーパーで2ℓペットボトルビール:2Lv(=¥121)
・スーパーでビール1缶:1.20Lv(=¥72)
・スーパーでワイン1本:8Lv(=¥484)
・バーでビール1杯:2Lv(=¥121)
ブルガリアのスーパーマーケットの食料品の値段
ブルガリアのスーパーマーケットの食料品の価格に関しては、かなりお得感が感じられます。
名産のヨーグルトは500gで1Lv(=¥60)と激安。
もちろん本場のヨーグルトなので美味しくないわけがありません。
野菜類や肉類も安いので、自炊派ならかなり節約できるはず。
・水1本:0.90Lv(=¥54)
・牛乳1リットル:2Lv(=¥121)
・米1kg:2.20Lv(=¥133)
・鶏肉1kg:9Lv(=¥545)
・卵12個:3.10Lv(=¥187)
・じゃがいも1kg:1Lv(=¥60)
・トマト1kg:2.50Lv(=¥151)
・リンゴ1kg:1.90Lv(=¥115)
ブルガリアの移動費
小さな国々がひしめき合うバルカン半島の中では、隣国のルーマニアと並んで比較的大きめの国土を持つブルガリア。
移動距離も長くなるので、移動費が占める割合は結構なものとなります。
いっぽうで、各都市での市内交通はかなり割安な料金設定。
基本的な1回券から1日乗り放題券までいくつか種類がある場合も多く、滞在日数や旅行スタイルに合ったものを選べます。
ブルガリアの長距離移動の料金
国土が広いブルガリアを周遊スタイルで旅行する場合には、バスや鉄道などの長距離交通を利用することになります。
バスの料金はバルカン半島諸国の中ではやや高め。
ざっくり言うと、1時間の移動で5Lv(=¥302)ほどが目安です。
首都・ソフィアから黒海沿岸のヴァルナ(所要6~7時間)まで移動すると、2000円近くかかってしまいます。
ブルガリアには鉄道も走っており、バスに比べて安く移動できます。
所要時間は長くなりますが、移動費を節約したいなら鉄道の利用がおすすめです。
・ソフィア – プロブディフ間(150km)バス移動:14Lv(=¥847)
・ソフィア – プロブディフ間(150km)鉄道移動:9Lv(=¥545)
・ソフィア – ヴァルナ間(400km)バス移動:33Lv(=¥1998)
ブルガリアの市内交通の料金
ブルガリアの市内・短距離移動に関しては、お得感があります。
首都のソフィアでは、地下鉄・トラム・バス共通の一日券が4Lv(=¥242)と格安。
タクシーも安いので気軽に利用できますが、ぼったくりが横行しているので、正規のタクシーを利用するように心がけましょう。
・ソフィア市内交通一回券:1.60Lv(=¥97)
・ソフィア市内交通一日券:4Lv(=¥242)
・プロブディフバス一回券:1Lv(=¥60)
・タクシー初乗り:0.90Lv(=¥54)
ブルガリアの宿泊費
ブルガリアの宿泊費は安いです。
ある程度の都市なら最低一軒はホステルがあり、どこも1000円前後で宿泊することができます。
地方部に行くとホステルがないのが普通ですが、一般の家庭の一部をゲストハウスとして提供しているカシュタ・ザ・ゴスチ(къща за гости)という民泊が一般的です。
ホテルに比べて割安な値段で宿泊でき、ブルガリアの一般家庭におじゃましたような温かいおもてなしに触れられることもあるので一度は体験してみては?
・ホステルのドミトリー1泊:15Lv(=¥908)~
・地方のゲストハウス1泊:20Lv(=¥1210)~
・エコノミーホテル個室1泊:40Lv(=¥2421)~
ブルガリアの観光費・雑費
ブルガリアの観光スポットの入場料
ブルガリアでは、基本的に観光費について考える必要がありません。
というのも、多くの見どころの入場が無料であるため。
・リラ修道院
・アレクサンダー・ネフスキ大聖堂
など、世界遺産に指定されている修道院なども入場無料なのはかなり嬉しい点です。
国中に点在するローマ時代の遺跡も無料で入場できるものがほとんどなので、観光費に使うお金はミュージアムや温泉くらい。
しかしながら、観光に力を入れている第二の都市・プロブディフに関しては例外。
ローマ時代の劇場や教会の遺跡など、5Lv(=¥302)というブルガリアにしては高めの入場料をとってきます。
・プロブディフ古代劇場入場:5Lv(=¥302)
・サンダンスキ温泉:8Lv(=¥484)
ブルガリアのタバコの値段
ブルガリアのタバコの値段は、5.20Lv(=¥314)~と、周辺諸国と比べるとかなり割高。
お隣のマケドニアの2倍ほどの値段なので、できれば買いだめしておくのが◎
旅のスタイル別・ブルガリア旅行の予算
ブルガリアの物価を項目別に解説してきました。
周辺諸国と比べたブルガリアの物価をひとことで表すと、「ルーマニアと同等か少し安いくらい、バルカン諸国よりは少し高いくらい」といった感じです。
まだまだお得に旅できるブルガリア。
とはいえ、いったい旅行1日の予算がいくらかかるのか気になりますよね。
ここからは、
・節約型の「バックパッカースタイル」
・快適旅行型の「トランクで一人旅スタイル」
の二つの旅行スタイル別に、ブルガリア旅行で一日に必要な予算を考えていきます。
バックパッカースタイルのブルガリア旅行一日の予算
「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」
そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:パン/1Lv(=¥60)~
・昼食:レストランでランチ/5Lv(=¥302)~
・夕食:ホステルで自炊/3Lv(=¥181)~
・市内移動:基本は徒歩
・長距離移動:鉄道を利用:10Lv(=¥600)~
・宿泊:ホステルのドミトリー/15Lv(=¥908)~
・観光:有名どころだけ入場/5Lv(=¥302)~
・缶ビール1本/1.20Lv(=¥72)~
合計:40.20Lv(=¥2433)~
2000円代前半という結果に。
格安感があったお隣の北マケドニアでの1日の予算とさほど変わらないのは、ブルガリアでは移動費と食費が意外と安く済むためでしょう。
ホステルも概して安めなので、移動しまくらない限りはかなり予算を抑えた滞在ができます。
トランクで一人旅スタイルのブルガリア旅行一日の予算
「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない。」
そんなエコノミーなトランクで一人旅スタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:カフェでコーヒーと軽食/1.50Lv(=¥91)~
・昼食:レストランでランチ/8Lv(=¥484)~
・夕食:レストランでディナー/12Lv(=¥726)~
・市内移動:バス・トラム利用/4Lv(=¥242)~
・長距離移動:バスを利用/15Lv(=¥908)~
・宿泊:ホテルの個室/40Lv(=¥2421)~
・観光:有名どころは制覇する/10Lv(=¥605)~
・バーでビール一杯:2Lv(=¥121)~
・カフェでコーヒー一杯:0.8Lv(=¥48)~
合計:93.30Lv(=¥5648)~
周辺国と比べると少し高めに感じはするものの、1日6000円いかないくらい。
・ホテルの個室をゲストハウス泊に変える
・食事を軽めのテイクアウトで済ませる
など工夫すれば5000円以下で済ませることも十分に可能です。
おわりに
ブルガリアはEU加盟国の中で最も物価が安い国の部類。
物価の安さと観光地の多さもあり、すでにヨーロッパ諸国に見つかってしまった感もあります。
観光客は年々増加しており、経済的にも徐々に発展してきているブルガリア。
数年後には物価が上がっていることも考えられます。
今のところはまだまだ秘境感が強く、格安で旅行できるので、もしかしたらここ数年が格安でブルガリア旅行を楽しめる最後のチャンスかもしれません。
魅力とホスピタリティー溢れるエキゾチックな東欧の国へ、ぜひ足をのばしていただきたいです!
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