こんにちは!パムッカレで温泉三昧、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
とにかくたくさんの観光地を持つトルコ。
イスタンブール、カッパドキアに次ぐ有名スポットとして挙げられるのが、パムッカレ(Pamukkale)ではないでしょうか。
真っ白な石灰岩の崖の窪みに湧き出した温泉が溜まって、美しいブルーに輝く光景…
まるで白と青の棚田のような神秘的な世界が広がります。
世界でもここでしか見られない風景はもちろんUNESCOの世界遺産。
季節を問わず、世界中から多くの観光客が訪れます。
また、有名なパムッカレの石灰棚を登ったところにはローマ時代の遺跡であるヒエラポリス(Hierapolis)があることも忘れてはいけません。
トルコでも3本の指に入るほどの保存状態の良さを誇る円形競技場や、古代遺跡の上に湧き出す温水プール(しかも入浴可能!)など、見ごたえたっぷり。
ヒエラポリスもパムッカレとともに世界遺産に指定されています。
今回の記事は、パムッカレ&ヒエラポリスの観光情報をまとめたもの。
石灰棚の絶景ポイントと、ヒエラポリス遺跡内の見どころや歴史を解説します。
また近年「お湯が枯れてかつての風景が見られない」と旅行者の間で噂になっているパムッカレ。
一部では「がっかり世界遺産」なんて不名誉な称号をつけられてしまっています。
果たして本当にお湯は枯れてしまっているのか…その真偽も確かめてきました。
パムッカレ&ヒエラポリス観光地図
赤:ヒエラポリス・パムッカレ入口ゲート
緑:石灰棚&パムッカレ村の絶景ポイント
青:ヒエラポリス遺跡の見どころ
はじめに:パムッカレには水がない?がっかり世界遺産って本当?
近年旅行者の間でささやかれている「パムッカレは温泉が枯れてしまて石灰棚は空っぽ」という話。
読み進めて写真を見てもらえればわかるのですが、パムッカレには現在でもちゃんと温泉水があります。
真っ白な石灰棚と美しいコバルトブルーの温泉が織りなす絶景も健在で、のぶよ的にはがっかり観光地だとはまったく思いませんでした。
しかしながら、石灰棚上には温泉水が枯れて空っぽになってしまったエリアも目立ちます ▼
これは、パムッカレを更なる観光地とするために、政府主導で麓のパムッカレ村に温泉を引こうとした際、それまでのお湯の流れを変えてしまったため。
つまり私たち人間が、太古の昔からここにあった風景を変えてしまったのです。
かつてガイドブックに載っていて「パムッカレの写真スポット」として有名だった石灰棚上部の一部は、見事にお湯が枯れて空っぽな状態です ▼
残念なことに、トルコと言う国は観光客マネーと引き換えに「環境保護」という概念が恐ろしいほどに欠如しているなあと感じることも多々あるのですが、その最たる例がここパムッカレ。
しかも自然景観を破壊したにもかかわらず、結局麓の村に温泉を引くことはできなかったという後日談付きですからね…
こう書くと、「やっぱりがっかり観光地なのか?」と思ってしまいますが、まだかろうじてお湯が残っているエリアの美しさは本物。
トルコ政府がまた訳の分からないプロジェクトをする前に、この目で見ておきたい絶景です。
2022年現在のパムッカレ
のぶよがパムッカレを訪れたのは、2019年12月のこと。
現在のパムッカレでは、温泉水の枯渇がさらなる問題となっています。
数万年かけて流れ出たお湯が作り出したパムッカレの自然風景を、温泉リゾート開発の名のもとにぶっ壊したトルコ政府のプロジェクト。
今度は「かつての白と青の異世界感たっぷりな風景を人工的に作り出そう!」という(お得意の)謎プロジェクトが2021年頃から行われたそうです。
それが、石灰棚上でお湯を貯めておいて、観光客が多くやってくるエリアの石灰棚に朝一番で放出するというもの。
つまり、2022年現在のパムッカレの石灰棚は、もはや自然の産物ではなく半人工的なプールとなってしまっているとかなんとか…
実際にパムッカレに行って「なんだ!思っていたよりお湯あるじゃん!」と思った人、もしかしたらそれはニセモノの自然風景かも…(まあ綺麗だったらそれで良い!という人が多数派なんでしょうけどね…残念です。)
パムッカレ観光のハイライト!石灰棚の見どころ
パムッカレと言われて多くの人が思い浮かべる、真っ白な石灰棚。
石灰棚の上部のヒエラポリス遺跡部分で湧き出す温泉が斜面を流れ伝い、温泉成分が固まってできたもので、完全なる自然の産物。
まるで天然のアート作品のような不思議な光景が、見渡す限り広がります。
最も有名な絶景!石灰棚
パムッカレ観光のハイライトとなるのが、自らの足で世界遺産の石灰棚を登ること。
「登る」といっても山登りのようにハードなものではなく、緩やかな坂道になった石灰棚の上を歩くだけです。
パムッカレ&ヒエラポリスの敷地には北と南二つの入口があるのですが、石灰棚に近いのは南入口。(マップ赤)
入場チケットを購入して一歩踏み出すと、目の前に広がるのはまるで雲の上に来てしまったかのような一面の真っ白な世界でした。
「パムッカレ」の地名は「綿の城」という意味なのだそう。
想像していた以上の真っ白さに感動しますが、入口付近にはブルーのお湯はほとんどありません。
ここから石灰棚の一番上の部分までは800mほど。
上に行くにつれて、温泉が溜まったブルーの窪みがだんだんと目につくようになります ▼
一面真っ白な世界に輝くコバルトブルーの水の色はとにかく幻想的で、言葉を失うほどの美しさです。
この水は天然の温泉で、石灰棚上部のヒエラポリスから流れ出たもの。
源泉に近い上部に行くほど温度が上がっていきます。
パムッカレの石灰棚では自由に泳ぐことができる点も◎
窪みに溜まった温泉水はかなり浅く、肩までつかるのは難しいですが、こんな神秘的な風景の中で温泉体験ができる場所もそうそうないのでぜひ!
がっつり楽しむなら水着持参で、そうでなくても足湯くらいは挑戦したいものです。
パムッカレの定番~穴場の絶景ポイント4選
とにかく感動の絶景の連続であるパムッカレの石灰棚。
噂では「お湯がない」などと言われていましたが、のぶよが訪問した際は比較的お湯が溜まっている場所が多く、ものすごく感動しました。
①定番のビューポイント
パムッカレで最も有名な絶景ポイントが、石灰棚を登りきったところにあるビューポイント(マップ 緑①)
階段状に連なる石灰棚にコバルトブルーのお湯が溜まったプールを一望することができます。
有名な絶景ポイントだけあって、とにかく美しい風景が見られるのですが、一つ問題があります。
それは、石灰棚の上に陣取る観光客の多さ。
朝一から夕方まで…常に多くの観光客が石灰棚上に溢れるので、「誰もいない神秘的な白と青の風景」を狙うのはかなり難しいかも。
しかも、パムッカレを訪れる観光客の多くは団体ツアーの観光客。
その騒がしさと人の多さは「THE・観光地」といった感じで、ちょっとげんなりしてしまうかも。
有名観光地の宿命とも言える状態のパムッカレですが、ご安心を。
人が少ない絶景ポイントもちゃんと存在します。
②石灰棚上/城壁の外の絶景ポイント
石灰棚を登りきった先にあるのが、ローマ時代の遺跡・ヒエラポリス。
ハイライトとなる円形競技場や古代遺跡温泉プールなどは全て東側(石灰棚を登りきった場所の右手)にあるのですが、ここでは西側(石灰棚を登りきった場所の左手)へ足を伸ばしてみましょう。
ローマ時代のヒエラポリスを取り囲んでいた城壁があり、この城壁の外側には石灰棚沿いの遊歩道が整備されています ▼
この遊歩道上が、穴場の絶景ポイント (マップ 緑②)。
人で溢れかえる石灰棚上のビューポイントからすぐ近くなのに、なぜかここまで来る観光客はかなり少ないのです。
また、このエリアの石灰棚は立入禁止なので観光客の姿は写りません。
本来のパムッカレらしい石灰棚とブルーの温泉の風景を見ることができます。
西向きなこともあり、太陽の光の加減によって微妙に色を変えるミステリアスさも魅力的。
実は地元の人がおすすめする穴場ポイントでもあります!
③石灰棚上/駐車場方面の遊歩道上の絶景ポイント
石灰棚上のもう一つの穴場絶景ポイントが、石灰棚を登りきった場所から南にのびる駐車場方面へと続く遊歩道 (マップ 緑③)
先に紹介した場所よりもダイナミックな石灰棚の風景を見ることができます。
眼下に広がるのは、エメラルドグリーンの池が目印のパムッカレ村。
真っ白な石灰棚に溜まったコバルトブルーの温泉水の量はやや少なめですが、開放的な風景には感動間違いなし!
④石灰棚下/パムッカレ村の公園
パムッカレのおひざ元であるパムッカレ村ですが、村内には観光スポットはほとんどありません。
村で唯一の見どころと呼べるものがパムッカレの石灰棚全体を下から望む公園 (マップ 緑④)
パムッカレの名前の由来となった「綿の城」が目の前に広がる風景は、とにかく圧倒的なスケール。
観光客はほぼゼロで、神秘的な風景を独り占めできました。
公園内には、パムッカレの石灰岩を流れて来たお湯が溜まったエメラルドグリーンの池があり、周囲には遊歩道が整備されていて、のんびりしていて良い雰囲気。
パムッカレに宿泊する場合はもちろんチェックしたい場所ですし、日帰りの場合でも立ち寄るのをお忘れなく!
世界遺産・ヒエラポリス遺跡の歴史&11の見どころ
パムッカレの石灰棚の穴場絶景ポイントを紹介してきましたが、パムッカレにあるのはそれだけではありません。
2200年前に起源を持つヒエラポリス遺跡は、パムッカレ観光のもう一つのハイライトです。
(というか、のぶよ的にこちらがメインだと思う。)
団体観光客の多くが、石灰棚で自撮り大会→古代遺跡の上に作られた温水プールへ→ハイライトとなる円形競技場で自撮り→大型バスに乗り込んで嵐のように去っていきます。
それもそれで良いでしょう。
わざわざこんなトルコのど田舎まで来て、小一時間滞在して写真を撮るだけで満足できるなら。
ヒエラポリスは、とにかくすごいです。
その歴史もさることながら、かつての支配者たちが異なる時代に築いた建造物の数々が、どれも素晴らしい状態て残っているのです。
歴史に詳しくなくても大丈夫!
古くから温泉保養地として栄え、地震で廃墟と化したかつての都市・ヒエラポリスの栄枯盛衰は、散策しているだけでも肌で感じることができますから。
ヒエラポリスの歴史をザックリと。
太古からこんこんと湧くパムッカレの温泉。
古代ギリシャの影響が強かった紀元前190年(2200年前)に、エーゲ海沿いで栄えていたペルガモン王国のエウメネス2世によって温泉保養地として整備されたのが、この場所の歴史の始まりでした。
その後、ローマ帝国の支配下となったヒエラポリスは、ローマ式浴場やアゴラ(公共スペース)などが整備され、温泉保養地として栄えることとなります。
395年にローマ帝国が東西分裂をし、ビザンツ帝国の支配下となった後にもヒエラポリスの繁栄は続き、初期キリスト教の聖堂などがいくつも建設されます。
そんな栄光の歴史を持つヒエラポリスですが、あることに悩まされていました。
それは、定期的に発生する地震。
考えてみれば、湧き出る温泉は火山活動のたまもの。
私たちが暮らす自地震大国・日本と同じ悩みを、古代からずっとヒエラポリスはかかえていたのです。
ビザンツ帝国の力が弱まり、アナトリア半島がセルジューク朝の支配下になってしばらく経った1334年のこと。
地震によって町は壊滅的な被害を受け、とうとう放置されることとなったのです。
ヒエラポリス遺跡の必見スポット11
1.ネクロポリス
広大な敷地を持つヒエラポリスの最北端、北入口(マップ 赤)のすぐ近くに位置するのがネクロポリスです。 (マップ 青①)
「ネクロポリス」とは、死者を埋葬した場所。
古代のお墓が並ぶ死者の町といったところです。
ヒエラポリスのネクロポリスはかなりの規模。
ヒエラポリス北側の谷間に、2kmほどずらりと棺が並ぶ光景は圧巻です。
多くの棺は石に精巧な装飾を施した1世紀後半(=ローマ帝国支配時代以降)のものですが、中にはトゥムルス(Tumulus)と呼ばれるペルガモン王国〜ヘレニズム時代(紀元前1世紀頃)の墓も数基残っています ▼
後のローマ帝国時代には、「ボモス(Bomos)」や「サセルム(Sacellum)」と呼ばれる、三角形の屋根が特徴的な石造りの小屋のような形の墓が一般的になりました ▼
ネクロポリスが位置するののは、古代都市・ヒエラポリスの入口であった門の外に数百メートル離れた場所。つまり、この場所はかつての町の敷地内ではないのです。
その理由が、当時の人々は死者は復活するものだと恐れていたため。
町の外に墓地を置くことで、町の入口の門が現世とあの世を隔てる結界のような役割を担っていたのでしょう。
今も昔も、死者に対する畏れの念は変わらないのかもしれませんね。
2.大浴場
ヒエラポリスの入口・フロンティヌスの門のすぐ外側に位置するのが、3世紀建造の巨大なローマ式大浴場。 (マップ 青②)
かつて町にやってきた人は、まずここで風呂を浴びて汚れを落としてから門を通ったそうです。
宗教的な意味合いもあるかもしれませんが、一番の理由は外からの疫病の蔓延を食い止めるためでした。
3.フロンティヌスの門
ヒエラポリスの北側の入口であったのが、フロンティヌスの門です。 (マップ 青③)
84年のドミティアヌス帝の治世中に建設されたもので、ローマ帝国支配時代の町の入口としての役割を担っていました。
素晴らしいのが、門上部の三連アーチ。
保存状態も素晴らしく、ローマ帝国らしい優雅な建築様式が見られます。
4.ラトリナ
フロンティヌスの門を通り抜けた左手にあるのが、ラトリナ。 (マップ 青④)
「ラトリナ」とは公衆トイレのことで、ローマ帝国時代の遺跡ではよく見られるものです。
このラトリナがすごい点は、下水システムが完備されていた点 ▼
湧き出る温泉水を利用して、常に水が流れる状態だったそう。
ラトリナから流れ出た下水は、次に紹介する⑤フロンティヌスの道の地下を流れる仕組みになっており、その跡を見ることができます。
5.フロンティヌスの道
フロンティヌスの門から真っすぐにのびるのが、かつてのヒエラポリスのメインストリートであったフロンティヌスの道。 (マップ 青⑤)
道沿いには商店が建ち並び、温泉療養に訪れる人や巡礼者で大変賑わったそうです。
いくつかの建物の柱が残っており、かつての町の姿を想像しながら歩くのも楽しいかも!
6.ビザンツ帝国時代の門
フロンティヌスの道を真っすぐ進むこと400mほど。
城壁のような佇まいの門がビザンツ帝国時代に築かれた門です。 (マップ 青⑥)
地震によって崩壊した⑧アゴラ(公共スペース)の瓦礫を再利用して、4世紀後半に建設されたものです。
優雅なアーチが印象的なフロンティヌス門に比べると、かなり無骨なイメージの門。
かつては大理石のライオンやヒョウの頭などが飾られていたそうです。
7.聖堂跡
ビザンツ帝国時代の門を先に進むと、6世紀建造のキリスト教の聖堂の跡があります。 (マップ 青⑦)
かつては、三つのスペースに礼拝堂が併設されていた巨大なものだったそう。
現在では内部の柱が残るのみとなっています。
8.ヘレニズム時代の円形劇場&アゴラ
⑦聖堂跡からは、⑨聖フィリッポス殉教者廟を目指して小高い丘を登っていきましょう。
途中で姿を現すのが、一本だけ残る柱が印象的なヘレニズム時代の古代劇場。 (マップ 青⑧)
保存状態はあまり良くはなく、半分以上が草に覆われています。
この古代劇場に併設されていたのが、公共スペースであったアゴラ。
2世紀の建造ですが地震で破壊され、その瓦礫の一部は先述の⑥ビザンツ帝国時代の門の建造に利用されました。
9.聖フィリッポス殉教者廟
ヒエラポリスで最も高い場所に位置するのが、聖フィリッポス殉教者廟。 (マップ 青⑨)
八角形の巨大な神殿は、5世紀初頭の建造です。
「聖フィリッポス」とはイエス・キリストの使徒の一人される人物で、この場所で逆さ吊りにされて処刑されたとされています。
半ば伝説のようなもので、本当にこの場所で処刑が行われたのかどうかは定かではありません。
しかし彼の遺体が収められた霊廟が、巨大な神殿跡のすぐそばに残されています ▼
ビザンツ帝国時代にはキリスト教の聖地として崇められ、多くの巡礼者がこの場所を目指してヒエラポリスを訪れたそうです。
10.ローマ円形競技場
多くの人にとってヒエラポリス観光のハイライトの一つであるのが、ローマ時代の円形競技場。 (マップ 青⑩)
トルコに多く残る円形競技場の中でも三本の指に入るほど素晴らしい保存状態と賞賛されるだけあって、その内部は感動ものです。
1万2千人収容の巨大な施設は、有名なローマ皇帝ハドリアヌスの治世時に建設が開始されたもの。
観客席・ステージともに完璧な状態で現在に遺されています。
ヒエラポリスの円形競技場名物が、両手を叩いて響き渡る音。
円形競技場内では、出来る限り音が響くように設計されているのです。
実際にやってみると音の反響具合がものすごく、緻密に計算された上で建設されたことがわかります。
マイクなどなくとも演劇やオペラを多くの観客に届けるための、昔の人の知恵。
ローマ帝国の建築技術の高さに感心させられる瞬間でした。
11.古代遺跡温泉プール(クレオパトラのプール)
ヒエラポリスでもう一つ有名なのが、古代遺跡が底に横たわる温泉プール。 (マップ 青⑪)
これは観光向けに作られたものでなく、はるか昔から「聖なる温泉」として利用されてきたものです。
(現代ではなぜか「クレオパトラのプール」と呼ばれていますが、おそらくエジプトの女王との関係はないはず…)
神秘的なブルーとグリーンのお湯の底には、ローマ帝国時代の遺跡がごろごろ転がっています ▼
2000年近く前の柱に腰かけたり、不思議な色のお湯の中に潜ってみたり…と楽しみ方は色々。
プール内のお湯はもちろん天然の温泉で、湯温は36℃と日本人的にはかなりぬるめに感じると思います。
温泉プール敷地内への入場&写真撮影は自由ですが、お湯に入るには50TLがヒエラポリス入場料とは別にかかります。
パムッカレは個人でのアクセスも簡単ですが、交通手段について考える手間を省くなら現地ツアー参加も一つの手です。
イスタンブールから飛行機で往復する日帰りプランから、カッパドキアやエフェス遺跡とセットで訪れる数日間のプランまで選択肢は様々です。
・イスタンブールから日帰りで!世界遺産パムッカレ遺跡と石灰棚 1日ツアー<国内航空券込/日本語or英語/昼食付/イスタンブール発>
パムッカレ&ヒエラポリス観光の6つのアドバイス・注意点
パムッカレはトルコを代表する観光地なので、トルコ旅行初心者でも個人で簡単に訪れることができる場所です。
しかしながら有名観光地を100%楽しむためには、事前に知っておくべきこともいくつかあります。
ここでは、パムッカレ観光時の6つのアドバイスを解説します。
①パムッカレ観光に最も大切なものは「天気」
パムッカレ観光で何よりも大切なもの、それは天気です。
のぶよ的におすすめなのが、曇り時々晴れの日。
快晴だとブルーの温泉がとてもきれいに見えるのはもちろんなのですが、真っ白な石灰岩に日光が反射してとにかく眩しいです。
逆に太陽の光がないと、どうしてもくすんだ色に見えてしまいます。
避けた方が良いのは雨の日のパムッカレ。
全く綺麗に見えないどころか、裸足で歩く石灰棚上はかなり滑りやすくなるため危険です。
傘を持ちながら石灰岩上を散策なんてまず無理なので、スケジュールに都合がつくならどうか雨だけは避けることをおすすめします。
②意外に歩くので注意
パムッカレとヒエラポリス観光は、思っている以上に歩きます。
南入口から石灰棚上までおよそ800mのゆるやかな上り坂(しかも裸足)、石灰棚上から最も遠い①ネクロポリスまでは1.2kmほどの距離があります。
石灰棚と⑨聖フィリップの聖域への道以外のヒエラポリス内の敷地は平坦なものの、それなりに歩くことを念頭にプランニングしておきましょう。
③夏場のパムッカレは暑さ対策が必須
内陸部に位置するパムッカレ周辺は、夏場は物凄い暑さになります。
特に恐ろしいのが、日光を遮るものが何一つない&太陽の光を反射する真っ白な石灰棚。
上からも下からも太陽の光が照りつける灼熱地帯と化します。
体調を崩しては仕方ないので、夏場のパムッカレ観光はそれなりの暑さ対策が必要です。
石灰棚を登ってヒエラポリスまで行けば木陰のベンチ等もあるので、少し楽に観光できるでしょう。
④パムッカレ観光におすすめの時間帯
パムッカレはとにっっっかく観光客が多いです。
夜行バスで早朝パムッカレ到着→そのまま観光 という旅行者も多いので、朝一番でもある程度の人がいます。
特に団体観光客の数はすさまじく、これに当たるかどうかでパムッカレ観光を楽しめるかどうかが大きく変わってくるかも。
おすすめは、団体観光客がランチ休憩に入る12時半〜1時半の間。
この間に石灰棚の観光を済ませてしまうのがスマートです。
ヒエラポリスに関しては基本的にいつでも人が少なめなので、午後の時間帯でもストレスなく観光できます。
パムッカレ観光のもう一つのおすすめの時間帯が夕方。
西に面した石灰棚を夕日が染めていく光景が見られ、きっと一生忘れられない思い出となるはず。
夕方の石灰棚の美しさは有名で、日没前になるとかなり多くの人か集まるものの、先述の穴場絶景ポイントは比較的静かです。
夕日鑑賞後に石灰棚を下ってパムッカレ村に戻る場合、暗くなると足元が見えにくくなるのでご注意を!
⑤パムッカレへは個人でもアクセス簡単!
団体ツアーで訪れる人も多いパムッカレですが、実は個人で公共交通手段を利用してのアクセスも簡単。
パムッカレの玄関口となるデニズリ(Denizli)から、夏場は15〜20分に1本/冬場は30分に1本のミニバスが頻発しており、朝6:30~夜23:30の間ずっと走っているのがポイント。
トルコの中でも指折りの、個人で移動しやすい部類です。
スーツケース等大きな荷物がある場合でも大丈夫。
ミニバスの後ろ側には大きなトランクがあるので、問題なく荷物を積み込めます。
⑥パムッカレ周辺に宿泊もアリ!
パムッカレ&ヒエラポリスの観光に必要な時間はどんなに長くとも半日ほど。
遺跡に興味がない人は、1時間ほどで満足してしまうかもしれません。
そういうわけで、ほとんどの人が日帰りで観光していくパムッカレですが、のんびりしたいなら宿泊するのもアリです。
パムッカレとヒエラポリスの観光拠点としてポピュラーなのが、石灰棚の麓に位置するパムッカレ村。
とにかく小さな村で、お土産屋や中華料理レストラン(=中国人団体観光客向け)が建ち並ぶ村は、もはや観光客のために存在しているような場所。はっきり言って、魅力はありません。
パムッカレ村はレストランの価格も高く、手抜き料理の店も多いそう。
ペンション等の宿泊施設にも温泉は引かれていないため、コストパフォーマンス的に微妙かなと思います。
パムッカレで宿泊するなら、パムッカレの北8kmほどの場所にあるカラハユット村がのぶよ的におすすめ ▼
カラハユットはパムッカレとは別の源泉を持つ温泉療養地。
どこの宿にも源泉が引かれており、各部屋で温泉が楽しめる場所がほとんどという、温泉好きにとっては天国のような町なのです。
外国人観光客のためだけにあるようなパムッカレ村に比べると、カラハユットはトルコの地元家族が温泉目的に訪れるようなローカルな雰囲気。
カラハユット村のレストランは、パムッカレ村よりもかなりリーズナブルで味も抜群に良い点も◎
温泉目的で長期滞在する人向けのローカルなお店や施設も多いので、のんびり滞在していくのもアリです!
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おわりに
パムッカレとヒエラポリスの歴史や見どころ、観光時のアドバイスを解説しました。
パムッカレ&ヒエラポリス観光はこれで100%満喫できるはず!
パムッカレに行く前は「どうせただの観光地…」とあまり期待していなかったのぶよですが、太陽の光で神秘的に映る石灰棚の風景や、素晴らしい保存状態の遺跡に心奪われました。
(そしてカラハユット村をベースにしたのも正解だった)
トルコ旅行では絶対に訪れるべき場所として強くおすすめできるパムッカレ。
他の町での宿泊を削ってでも、計画に入れることをおすすめします!
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