こんにちは!気づけばモルドバに2週間も滞在している、世界半周旅行者・のぶよです。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
滞在した国の物価から、旅行に必要な1日の予算を考えていく世界の物価のコーナー。
今回はモルドバ編です!
東ヨーロッパに位置する小国モルドバではユーロは導入されていません。
いや、されているわけがありません(笑)
ヨーロッパでありながら、格安の物価であることで有名なモルドバですが、実際に滞在して感じた物価のだいたいの感覚をシェアします。
モルドバの物価:食費編
初めに言います。モルドバの食費はかなり安いです。
特に際立っているのが、ヨーロッパで一二を争うほどの安さを誇る外食費。
おしゃれなレストランで食事をしてもかなり安く済んでしまうので、ついつい財布のひもが緩くなるという副作用がついてまわります(笑)
節約派のバックパッカー旅でも、モルドバにおいては是非外食を楽しみましょう。
美味しいモルドバ料理が破格の値段で食べられます。
海外ではかなり高めの料金設定であることが多い日本食も、モルドバは例外。
日本より安い値段でおいしい日本食にありつけるんです!
のぶよ的に高く感じたのが、カフェで飲むコーヒー。
バーでビールを飲むのと同じくらいの値段でした。
モルドバではあまりコーヒー文化が発達していないのかもしれません。
モルドバの外食費
・カフェでコーヒー1杯:30MDL (=¥195)
・レストランでランチメニュー:60MDL (=¥390)
・バーでビール1杯:27MDL (=¥176)
・レストランで夕食:90MDL (=¥585)
・食堂で食事:45MDL (=¥293)
モルドバのスーパーの食料品
・ビール1缶:12MDL (=¥78)
・ワイン1本:65MDL(=¥423)
・水1本:5MDL (=¥33)
・牛乳1リットル:11MDL(=¥72)
・米1kg:18MDL(=¥117)
・鶏肉1kg:64MDL(=¥416)
・卵12個:22MDL(=¥143)
・じゃがいも1kg:9MDL(=¥59)
・トマト1kg:24MDL(=¥156)
・リンゴ1kg:13MDL(=¥85)
モルドバの物価:移動費編
食費と同様に激安なのが、移動費です。
市内の交通や長距離バスに関わらず、びっくりするような値段で移動することができます。
ただしモルドバの道路状況はかなり劣悪で、快適な移動はなかなかしにくいのが現状です。
え、地下鉄?
そんなものモルドバにあるわけがないじゃないですか(笑)
モルドバの国内移動は、たとえ長距離でも「マルシュルートカ」と呼ばれるミニバスが主流。
大型バスは国際路線で利用される場合もあるものの、依然としてミニバスで国境越えをする場合も多いです。
鉄道は運行本数が少ないうえに時間がかかるためかなり不便。
特別な理由がない限り、マルシュルートカを利用することとなるでしょう。
モルドバの長距離移動費
・ミニバス(マルシュルートカ)でキシナウ~ティラスポリ間(80km)移動:35MDL (=¥228)
・ミニバス(マルシュルートカ)でキシナウ~コムラト間(80km)移動:45MDL (=¥293)
モルドバの市内移動費
・路線バス:2MDL (=¥13)
・ミニバス:3MDL (=¥20)
・タクシー初乗り:28MDL (=¥182)
モルドバの物価:宿泊費編
食費、移動費の安さに比べてほんの少し高く感じるのが宿泊費です。
(といっても格安ですが)
バックパッカースタイルで安いホステルに宿泊する場合も、ホテルの個室に泊まる場合も、西ヨーロッパに比べると破格の値段設定なモルドバ。
しかし、上には上がいるのです。
隣国のホステル激安国・ウクライナに比べると、モルドバの宿泊費は倍ほどの相場です。
というかウクライナが安すぎるだけかもしれません。
安宿はほぼキシナウに集中していて、地方へ行くとホステルそのものがないことも多いのも難点。
しかしモルドバはとても小さな国で、基本的にキシナウからの日帰りでどこでも行けてしまうので、わざわざ割高な料金を払って地方部に滞在する意味が感じられません。
モルドバの宿泊費
・ホステルのドミトリー1泊:120MDL (=¥780)~170MDL (=¥1105)
・エコノミーホテル個室1泊:300MDL (=¥1950)~
モルドバの物価:観光費・その他雑費編
モルドバでは、要塞やミュージアムへの入場料は格安です。
東欧の他の国と同様、ミュージアム内部の写真撮影は別料金なところがほとんどで、入場料より写真料のほうが高いなんてこともしばしば。
沿ドニエストル共和国内の観光スポットでは、外国人料金の設定があり、地元の人の倍の料金なこともあるためかなり割高感を感じます。
喫煙者にとって嬉しいのは、タバコ一箱が180円ほどで購入できることです。
隣国のルーマニアやウクライナよりも安く、おそらくモルドバはヨーロッパでたばこの値段が最も安い国だと思います。
反対に、ショッピングセンターでの衣料品の価格は、モルドバの物価を考えるとかなり高めに感じました。
市場では話が別ですが、モルドバではショッピングセンターで買い物をすることは一種のステータスなのではないかと思います。
モルドバの主な観光地の入場料
・キシナウ:プーシキンの家ミュージアム:10MDL (=¥65) ※写真撮影料15MDL(=¥98)
・ベシャルマ:ガガウズ歴史民俗博物館:10MDL (=¥65) ※写真撮影料15MDL(=¥98)
・ベンゲル要塞入場料:50沿ドニエストル・ルーブル (=¥350)
モルドバの雑費
・タバコ一箱:28MDL (=¥182)
・ブティックでTシャツ1枚:169MDL(=¥1099)
旅のスタイル別・モルドバ旅行一日の予算
総合的にヨーロッパで一、二を争う物価の安さを誇るモルドバ。
隣国のルーマニアですらかなりの割安感を感じたというのに、モルドバの物価はルーマニアの3分の2くらいです。
西ヨーロッパとはもはや比べ物にならないほど。
ここからは、
節約型の「バックパッカースタイル」
快適旅行型の「トランクで一人旅スタイル」
の二つの旅行スタイル別に、モルドバ旅行で一日に必要な予算を考えていきます。
バックパッカースタイルのモルドバ旅行一日の予算
「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」
そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:宿泊費に込み
・昼食:60MDL (=¥390)
・夕食:ホステルで自炊/30MDL (=¥195)
・市内移動:基本は徒歩
・長距離移動:ミニバスを利用して往復/70MDL (=¥456)
・宿泊:ホステルのドミトリー/130MDL (=¥845)
・観光:有名どころだけ入場/10MDL (=¥65)
・缶ビール1杯/12MDL (=¥78)
合計:312MDL (=¥1887)
はい。2000円切りました!
もちろん毎日長距離移動するわけではないですし、有料の観光スポットばかり行くわけでもないので、実際はもっと抑えられます。食事も自炊を多くすればするほど節約できますし。
移動して、めいいっぱい観光して、外食して…という比較的多くお金を使う日でもこれくらいの予算でモルドバを旅行できるという参考にしていただければ。
個人的な感覚としては、滞在中の平均で一日1800円くらいだとういう感覚です。
それでも節約をあまり考えずにモルドバを満喫できます。
のぶよの場合は酒は飲むわタバコは吸うわなので、1日2000円くらいが平均だと思います。
それでもかなり安いですよね。
トランクで一人旅スタイルのモルドバ旅行一日の予算
「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない。」
そんなエコノミー派のトランクで一人旅スタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:宿泊費に込み
・昼食:レストランでランチ/60MDL (=¥390)
・夕食:レストランでディナー/90MDL (=¥585)
・市内移動:バス利用/7MDL (=¥46)
・長距離移動:ミニバスを利用して往復/70MDL (=¥456)
・宿泊:ホテルの個室/300MDL (=¥1950)
・観光:有名どころは制覇する/20MDL (=¥130)
・バーでビール一杯:30MDL (=¥195)
・カフェでコーヒー一杯:30MDL (=¥195)
合計:607MDL (=¥3945)
移動費や観光費は、毎日かかるものではないですし、食事も毎回レストランでとるわけではないでしょう。ランチをサンドイッチなどの軽食ですませることもあると思います。
これらを差し引くと、一日3000円くらいあれば快適にモルドバを満喫できると思います。
3000円でお金のことをあまり考えずに快適な旅ができる国、それがモルドバです。
もう、行かない理由がないのでは?(笑)
おわりに
ヨーロッパにありながら激安で旅行できるモルドバ。
物価の安さと居心地の良さに魅せられて、長期滞在する旅人も多いんです。
限られた予算でも、他の国ではできないような贅沢な旅行をすることができてしまうのも嬉しい点。
有名なモルドバワインのワイナリーツアーに参加するのもいいかもしれません。
将来的にEUへの加盟を目指しているモルドバ。
実現するかどうかは定かではありませんが、EUに加盟=ヨーロッパから観光地化の波が押し寄せるということ。
有名になる前の今がチャンス!
飾り気のない「ヨーロッパの秘境」を体験しに行ってみませんか。
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