こんにちは!ウクライナの首都、キエフの街の魔法にかかり、のんびり滞在している世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
キエフの町には本当にたくさんの見どころがあります。
とても数日だけの滞在では見てまわれないほど。
エリアによって少しずつ雰囲気が変わるのもキエフの特徴で、どれだけ滞在しても新しい発見があることでしょう。
今回の記事は、そんなキエフ観光の総まとめ。
市内6つの観光エリアの特徴&観光所要時間
観光に便利なキエフ地下鉄の利用方法
日程別キエフ観光モデルコース
の順で、キエフ滞在に必要な情報を解説していきます。
それぞれのエリアの項から詳細な観光スポット解説記事に飛べるので、興味を持ったエリアはぜひチェックしてみてください。
一度来たら、絶対に好きになってしまう。
そんな魔法にかかる町・キエフの魅力を感じていただけたら嬉しいです。
キエフ観光の基本!6つのエリア地図
大まかな地図ですが、キエフ観光は6つのエリアに分けて考えるのがいいでしょう。
それぞれの観光エリアが隣り合っているので、徒歩での観光も十分可能ですが、地下鉄も上手に利用するのがコツです。
ペチェルーシク大修道院周辺エリアのみ、他のエリアとは離れた場所に位置しているので、地下鉄での往復は絶対になります。
他の町からの電車やバスが到着するキエフ鉄道駅と中央バスターミナルは、キエフの中心街からは少し離れたところに位置しています。
鉄道駅からキエフ中心街の独立広場までは徒歩30~40分ほどかかります。
同じ経路は地下鉄1号線で一本、8UAH(=¥33)という格安な値段で移動できるので、大きな荷物を持って歩くよりも地下鉄の利用が断然便利です。
キエフの観光エリア紹介
ここからは、キエフの6つの観光エリアを紹介していきます。
各エリア名の後に、観光に必要な時間を記載しているので参考にしてください。
キエフ独立広場周辺~新市街(半日)
キエフの中心であり象徴でもある独立広場と独立記念碑がある、キエフで最も人の行き来が多いエリアです。
独立広場からのびるフレチャーシク通りは、キエフ中心街のメインストリート。
おしゃれな建物に、ブティックやレストランが並びます。
かつてのウクライナ危機の際には、デモ隊と治安部隊の間で激しい衝突、戦闘があったことが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
現在の独立広場周辺は、5年前の混乱が嘘のように平穏を取り戻しています。
ただし、観光客を狙ったスリや詐欺師がウロウロしているのも事実。
このエリアで気軽に声をかけてくる人にはまず用心するべきです。
聖ソフィア修道院周辺(半日)
キエフ四大聖堂の一つであり、世界遺産にも登録されている聖ソフィア大聖堂を中心とした、比較的広いエリアです。
エリア周辺はキエフの一等地とも言われ、豪華な装飾が施された美しい建物が並ぶ通りは圧巻。
聖ソフィア大聖堂の西側、キエフの一等地と隣り合わせにあるのが、ストリートアートやギャラリーなどが多く見られるアート地区です。
ゆっくりと散策を楽しみましょう。
聖ソフィア大聖堂はもちろん、キエフ大公国時代のシンボル的建物とも言われる黄金の門も見逃せません。
独立広場~新市街エリアと隣り合っているので、一日かけてこれらのエリアをセットでまわるのがおすすめです。
聖アンドレイ教会周辺(半日)
キエフ四大聖堂の一つ、聖アンドレイ教会を中心に広がる、丘の上の観光エリアです。
聖アンドレイ教会からのびるアンドレイ坂は、「キエフで最もキエフらしい」と呼ばれる街並みが広がる、地元の人もおすすめするエリアです。
丘の上という立地上、キエフの街並みを上から眺められる絶景スポットが点在しているのもポイント。
また、「化け猫公園」という摩訶不思議なスポットもこちらにあります。
聖ミハイル黄金ドーム修道院周辺(3時間)
聖ソフィア大聖堂と向かい合うようにして建つ、こぢんまりとした聖ミハイル黄金ドーム修道院もキエフ四大聖堂の一つ。
美しいパステルブルーの外壁と黄金に輝くドーム天井が印象的な美しい外観が特徴的です。
現在開発中で、これから先が楽しみでもあるこちらのエリア。
キエフで最も美しいドニエプル川の絶景が見られる展望台もあります。
ポディール地区(半日)
大学を有し、どこか開放的でエネルギー溢れる若々しい雰囲気が魅力のポディール地区。
このエリアの一番の観光の目玉は、国立チェルノブイリ博物館でしょう。
キエフに来たら、必ず訪れたい場所のひとつです。
ペチェルーシク大修道院周辺(一日)
キエフ四大聖堂最後の一つであり、世界遺産にも登録されているペチェルーシク大修道院を中心とした広大なエリア。
他の観光エリアとは離れており、見どころが点在しているため、できれば丸一日かけてゆっくり観光したいエリアです。
特に、ペチェルーシク大修道院敷地内の洞窟聖堂は、ウクライナの人々の信仰心を直に感じられるおすすめスポットです。
キエフの市内交通
キエフ観光で誰もが利用するのが、キエフ地下鉄。
どこまでいっても8UAH(=¥33)という格安な料金が魅力で、現在4本の路線が運行されています。
キエフ地下鉄の利用方法
キエフの地下鉄の乗り方は、日本の地下鉄とあまり変わらないので、初めての人でも利用しやすいはず。
行き先や駅名などは、英語表記もあるので旅行者にもわかりやすいです。
1.チケットを購入
多くの地下鉄駅には自動券売機があり、英語対応もしているので簡単にチケットを購入できます。
ただし、この機械。
時々壊れていたりする上に、10フリブニャ札より大きい額のお札は受け付けておらず、クレジットカード未対応というなかなかの曲者なのです。
有人の窓口がすぐそばにあるので、大きな額のお札しかない場合はそちらで購入しましょう。
キエフの地下鉄のチケットは、なんとプラスチック製のコインです。
おもちゃみたい。
このコインを自動改札機に入れて、ゲートを通ります。
自動改札機なのに、全て解放されていて、不正乗車をしないか常に見張っている係員がいるという謎な人件費の使い方にもご注目。
旧ソ連あるあるの一つです。
2.プラットホームへ行き、乗車
世界一深いところを走るキエフの地下鉄。
とにかく長いエスカレーターに乗って、地下深くまで下りていきます。
キエフの地下鉄駅は、ソ連時代に核シェルターとして作られたものだと聞いて納得。
行先によってプラットホームが異なるので、目的の方向に行く地下鉄か確認するのをお忘れなく。
結構な頻度で運行されているキエフの地下鉄。
5分に1本ほどといった感じです。
それにもかかわらず、常に多くの人で混雑しています。
ラッシュ時の地下鉄はまるで東京の地下鉄のよう。荷物の管理はしっかりとしましょう。
3.降りる際は何も必要なし
入場の際に先ほどのおもちゃのコインを使ってしまったので、地下鉄を降りて地上へ出る際は何も必要ありません。
出口専用の改札を通って外へ出るだけです。
というのも、キエフの地下鉄はどこまでいこうが、乗り換えしようが均一料金。
お金を払って入場してくれればあとはどうでもいいという考え方なんです(笑)
日本の複雑な料金体系の地下鉄も見習えばいいシステムだと思います。
キエフでの宿泊なら、キエフ市内観光に便利なキエフ中心街の一択。
特に便利なのが、地下鉄プローシャ・リヴァ・トルストヴァ駅(Ploshcha Lva Tolstoho)周辺。キエフ中央駅やバスステーションへ1本でアクセスでき、独立広場までもたった一駅と最強の利便性です。
周辺には飲食店やカフェ、商店などが数多くあり、不便のない滞在ができます。
キエフ観光のモデルルート・必要な日数
キエフの主な観光スポットを訪れ、名物のグルメを楽しみ、優雅な町の雰囲気を満喫するために必要な日数は、最低三日間です。
とはいっても、なかなか丸三日もキエフだけに費やしてばかりいられないという人も多いのではないでしょうか。
ここからは、短い日数でもキエフの町を最大限に楽しむためのモデルルートを提案したいと思います。
超弾丸!キエフ一日観光モデルルート
飛行機のトランジットや、短期旅行でキエフを訪れる場合、丸一日しかキエフにあてる時間がないという人もいるのでは。
正直、1日だけしかないのならキエフは諦めて、他の場所の滞在を延ばした方がいいと思います。
というのも、ウクライナはかなり大きな国。
それぞれの都市が離れているため、移動ばかりになってしまうためです。
それでも、どうしても一日でキエフを観光したいという人のために、絶対に見逃せないスポットだけをめぐるモデルルートを組んでみました。
- 朝独立広場・独立記念碑観光
・地下鉄でポディール地区へ - 10:00チェルノブイリ博物館見学(1時間)
・見学後、徒歩でアンドレイ坂へ。 - 11:00聖アンドレイ聖堂見学(1時間)
・見学後、徒歩で聖ミハイル黄金ドーム修道院へ - 12:00聖ミハイル黄金ドーム修道院見学(1時間)
- 13:00ランチ(30分)
・地下鉄でペチェルーシク大修道院へ - 13:30ペチェルーシク大修道院見学(2時間半)
・見学後、地下鉄でキエフ中心街へ - 16:30聖ソフィア大聖堂見学(1時間)
・見学後、徒歩で黄金の門へ - 17:30黄金の門見学(30分)
といった感じ。
本当に有名な観光スポットを駆け足でまわるだけになってしまいます。
日が長い夏場ならまだしも、冬場はおそらく聖ソフィア大聖堂の閉館時間に間に合わないでしょう。
また、チェルノブイリ博物館やペチェルーシク大修道院など観光に時間がかかる場所も、急ぎ足でまわることとなってしまいます。
時間がない人用!キエフ二日間観光モデルルート
- 朝独立広場・独立記念碑観光
・地下鉄でポディール地区へ - 10:00チェルノブイリ博物館見学(2時間)
・見学後、徒歩でアンドレイ坂へ。 - 12:00聖アンドレイ聖堂見学(2時間)
・周辺の観光スポットにも訪れる - 14:00ランチ(1時間)
・徒歩で聖ソフィア大聖堂へ - 15:00聖ソフィア大聖堂観光(1時間)
・地下鉄でペチェルーシク大修道院へ - 16:00聖ソフィア大聖堂周辺観光(2時間)
・黄金の門、化け猫公園など
- 10:00ペチェルーシク大修道院観光(3時間)
・中心街から地下鉄でアクセス - 13:00ランチ(1時間)
- 14:00ペチェルーシク大修道院周辺観光(1時間)
・観光後、地下鉄で中心街へ - 15:00新市街観光(1時間)
・徒歩で北側の聖ミハイル黄金ドーム修道院エリアへ - 16:00聖ミハイル黄金ドーム修道院観光(2時間)
・展望台から夕日鑑賞
お分かりの通り、二日あればだいぶゆっくりと観光できます。
それぞれのエリアをくまなく観光することは難しいですが、有名どころだけではない、キエフの様々な魅力に触れることができるでしょう。
のんびり楽しむ!キエフ三日間観光モデルルート
- 9:00ポディール地区散策(1時間半)
- 10:30チェルノブイリ博物館見学(3時間)
- 13:30ランチ(1時間)
・徒歩でアンドレイ坂方面へ - 14:30聖アンドレイ聖堂エリア観光(4時間)
・エリア内の博物館や教会などをのんびりと観光
- 10:00ペチェルーシク大修道院観光(3時間半)
・中心街から地下鉄でアクセス - 13:30ランチ(1時間)
- 14:30ペチェルーシク大修道院周辺観光(2時間半)
・戦争博物館なども見学
・観光後は地下鉄で中心街へ - 17:00聖ミハイル黄金ドーム修道院観光&展望台で夕日鑑賞(2時間)
- 10:00聖ソフィア大聖堂エリア観光(4時間)
・聖ソフィア大聖堂
・黄金の門
・周辺エリア散策 - 14:00ランチ(1時間)
- 15:00新市街エリア観光(1時間)
・買い物がてらメインストリートを散策 - 16:00独立広場&周辺観光(1時間)
三日間あれば、それぞれのエリアをゆっくりと満喫できます。
好みのカフェを見つけたらのんびりしてもいいですし、お得なランチメニューを提供するレストランで、キエフのグルメを存分に楽しむことができます。
一日追加できるならチェルノブイリ日帰りツアーへ
もしキエフ滞在にもう一日追加できるなら、チェルノブイリ原子力発電所への日帰りツアーに参加してみるのはいかがでしょうか。
特別な場所であり、ツアーでしか立ち入ることができないため、ある程度の出費を覚悟しなければならないものの、原発事故の甚大な被害を受けた地域をこの目で見ることができます。
強制避難区域に指定されて放置されたゴーストタウン・プリピャチでは、旧ソ連時代から時が止まってしまったようなかつての街並みが広がっていて、かなり衝撃的でした。
事故の悲惨さを感じるだけではなく、その事故に勇敢に立ち向かった人々についても知ることができるチェルノブイリツアー。
のぶよは参加して本当に良かったと思いました。
キエフ発の現地ツアーは、空港送迎・市内観光からチェルノブイリ原発を訪れるものまでさまざま。
事故の背景や影響をより深く理解したいなら、言葉の心配がいらない日本語ガイド付きのチェルノブイリツアーもおすすめ。大手旅行会社のHIS主催のものなので安心です。
・チェルノブイリ原発 1日見学ツアー<日本語ガイド/昼食付/キエフ発>by H.I.S.
・古都・キエフ 半日市内観光ツアー!<日本語ガイド/昼食付/キエフ発>by H.I.S.
・【空港送迎】ボルィースピリ・ジュリャーヌィ空港 ⇔ ホテル 貸切り送迎サービス<日本語アシスタント>by H.I.S.
おわりに
本当にたくさんの見どころがあるキエフ。
個性が光る6つの観光エリアを紹介しました。
興味があるエリアの詳細記事に飛ぶこともできるので、ぜひプランニングに役立てていただければと思います。
大都会ではあるものの、物価も安く、なんだか居心地がいいキエフの街。
のぶよは結局10日間も滞在してしまいました(笑)
きっとあなたも、キエフの雰囲気に魅了されて、長く滞在したくなってしまうはず。
だって、キエフは「魔法にかかる町」なんですから。
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