こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアと言えば、コーカサス山脈。
コーカサス山脈と言えば、ジョージア。
それほどに、この小国を象徴する山岳部の風景は訪れる人の心をギュッとつかみます。
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「ジョージア山岳部」とひとことで言っても、コーカサス山脈に面しているのはとてつもなく広い地域。
それぞれのエリアでは、歴史も文化も言語すらも異なる場合もあり、山の風景一つとっても大きく異なるのです。
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全てのエリアにゆっくりと滞在できれば理想的ですが…なかなかそうも行きませんよね。
今回の記事は、ジョージア山岳部を代表する3つのエリアを紹介&比較するもの。
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それぞれ、アクセスの難易度や滞在スタイルは大きく変わってきますし、見られる風景もさまざま。
ジョージア旅行のハイライトとなる、山岳部エリア旅のプランニングに役立ちますように!
カズベキ
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「ジョージアの山岳エリア」と聞いてほとんどの人が思い浮かべるのが、一面の緑の草原に古い教会がたたずむ風景。
こちらは、ジョージア北西部のカズベキ(Kazbegi / ყაზბეგი)というエリアで、ド定番の観光スポットです。
古くから山岳リゾートとして栄えた歴史もあり、整ったインフラ面やアクセスの簡単さも大きな魅力。
お手軽にコーカサスの大自然を感じたい人には、まず訪れてほしいエリアです!
カズベキってこんなところ!こんな旅行者向け!
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・アクセスの簡単さ:★★★★★
・宿泊施設の選択肢:★★★★★
・トレッキングの魅力:★★★★☆
・伝統文化の濃さ:★★☆☆☆
・観光インフラの整備:★★★★☆
・穴場/秘境感:★☆☆☆☆
・最低必要日数:1日
カズベキの最大の魅力は、アクセスの良さ。
・首都・トビリシから車で3時間ほど
・1時間に1本のマルシュルートカ(乗り合いミニバス)が頻発
・現地ツアー/タクシーでもアクセスできる
と、今回紹介する山岳3エリアの中ではアクセスは最も簡単。
無理すればトビリシからの日帰りだって可能です。(強行スケジュールになるのでおすすめはしませんが)
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トビリシからたったの3時間とは言え、カズベキの大自然の雄大さは感動もの。
目の前に広がるコーカサスの山々の風景を見ると「来てよかった…!」と思うはずです。
ソ連統治時代から山岳リゾートとして整備されてきた歴史もあるため、宿泊施設の充実度も文句なし。
・一般家庭を改装したゲストハウス
・お洒落なブティックホテル風の宿
・高級リゾートホテル
色々なタイプが揃っているので、予算や好みに合わせた滞在ができます!
・限られた日程でもコーカサスの大自然を感じたい!
・山岳リゾートでのんびり過ごしたい!
・現地の移動はタクシーでOK!
・体力に自信がない…
カズベキ旅行のメリット・観光のポイント
①トビリシからの日帰りも可能!アクセスの良さ
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カズベキへのアクセス拠点となるのがトビリシ。
二つの町をつなぐ道路は完全に舗装されており、3時間ほどで移動できてしまいます。
日帰り/1泊2日ほどの短い日程でも、コーカサス山脈の大自然が感じられるのは大きなメリットですよね。
(のぶよ的にはカズベキ日帰りはただの修行なのでおすすめはしませんが)
②高級ホテルでリゾート的な滞在も可能!
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カズベキには様々なタイプの宿泊施設が揃っています。
相部屋があるホステルから、お洒落に改装されたゲストハウスまで…
とにかく選択肢が豊富なのは旅行者にとって嬉しい点ですよね。
外国人旅行者に大人気なのが、エリア内で最高級のRooms Hotel。
客室からカズベキ山と町を一望するロケーションで、お洒落なテラスやレストラン等も完備しています。
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「ハイキングには興味ない!ちょっと良いホテルで絶景を眺めながらのんびり滞在したい」
という人は、もうカズベキ一択だと思います。
③観光インフラ面はパーフェクト
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鉄道や路線バスこそ走っていないカズベキですが、観光・滞在のインフラ面はかなり整っています。
カズベキを訪れた旅行者のほぼ全員が訪れるゲルゲティの三位一体教会までは、タクシーで簡単&リーズナブルにアクセスできます。(もちろん徒歩でもOK)
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ジュタ・ヴァレーやトルソ・ヴァレーなど、少し離れた場所にある見どころへシャトルバスを運行している会社もあるので、個人旅行でも移動面はかなり楽。
カズベキの中心街にはレストランやスーパーマーケットもあるので、滞在時の食事にも困ることはありません。
④ジョージア軍用道路の観光もセットにできる!
トビリシ~カズベキを結ぶ道路はソ連時代に整備された「ジョージア軍用道路」と呼ばれるもの。
途中にはいくつか観光スポットが点在しており、立ち寄りながら移動することもできるんです!
中でも有名なのが、コバルトブルーの湖を見下ろすロケーションのアナヌリ要塞 ▼
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他にも、マウンテンリゾートのグダウリ(Gudauri)や、「ヒンカリ発祥の地」と噂されるパサナウリ(Pasanauri)などの見どころに立ち寄るのも◎
一般的には、途中の見どころに立ち寄りながら観光する場合は、タクシーや現地ツアーを利用しなければならないことが多いもの。
しかしカズベキの場合は、「観光客向けマルシュルートカ」というものがあり、格安で移動&観光ができるのも個人旅行者にとっては大きなメリットです。
(通常のマルシュルートカの運賃に+300円ほどで利用できます)
個人でも移動と観光が効率的に済むのは、ジョージア国内でもカズベキくらいかもしれません。
⑤周辺エリアにも見どころがいっぱい!
インフラが整備されつくしたカズベキの中心街や、有名なゲルゲティの三位一体教会周辺は、完全なる観光地といった感じ。
いっぽうで、カズベキ周辺には穴場の見どころが点在しているのもポイントです。
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▲ 秘境感たっぷりのジュタ・ヴァレー
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▲ 童話の世界のような風景が広がるトルソ・ヴァレー
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▲ ロシア国境すぐそばのダリアリ渓谷
など、「観光地化された山岳リゾートはなあ…」と感じる旅人でも楽しめるようなスポットが点在しているのが、カズベキの素晴らしいところ。
どんな趣向の人でも、自分の旅行スタイルに合った楽しみ方ができるのです。
メスティア(スヴァネティ地方)
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カズベキと肩を並べるほどの人気を誇るのが、ジョージア北西部に位置するスヴァネティ地方。
中心の町であるメスティア(Mestia / მესტია)は、美しい山々を背景に、中世に建てられた見張り塔がニョキニョキと点在する風景で有名です。
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カズベキに比べると、やや観光開発が遅れたエリアではありますが、近年のブームによって観光客向けのインフラは整備されつつある印象。
いっぽう、昔ながらの姿を残した小さな村では、かねてから変わらない人々の伝統的な暮らしに触れることもできます。
スヴァネティ地方ってこんなところ!こんな旅行者向け!
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・アクセスの簡単さ:★★★☆☆
・宿泊施設の選択肢:★★★☆☆
・トレッキングの魅力:★★★★★
・伝統文化の濃さ:★★★★☆
・観光インフラの整備:★★★☆☆
・穴場/秘境感:★★★☆☆
・最低必要日数:3日
深い山々に囲まれたスヴァネティ地方へのアクセスはなかなか大変。
トビリシからはかなりの距離があり、陸路だと8時間ほどの長時間移動となるため、日帰りはまず不可能です。
裏技としては、飛行機を利用することも可能です。
しかし、天候によってはフライトキャンセルが頻繁に起こるため、限られた日程でのジョージア旅行の計画に入れるのはリスクが大きいかも。
アクセスに難ありということは、それだけ伝統的な文化や手つかずの大自然が残っているということ。
「ヨーロッパで人が定住する、最も標高が高い村」と称されるウシュグリ村(この国がヨーロッパなのかは置いておくとして)では、数百年前から全く変わっていないような風景に感動するはずです ▼
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大規模リゾートホテルがないスヴァネティ地方は、先述のカズベキに比べると宿泊施設の選択肢はやや狭まります。
基本的にゲストハウスや個人経営の小規模ホテルでの宿泊となりますが、この地域伝統のホスピタリティーに直に触れることができるかも。
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ダイナミックな氷河や時が止まったような村、乗馬体験にこの地域だけの名物料理まで…
ジョージアという国にありながらも独自の歴史や伝統を肌で感じられるのが、スヴァネティ地方旅行の最大の魅力です!
・見張り塔が建ち並ぶ独特の風景を見たい!
・山岳部の伝統文化に触れたい!
・日程に多少の余裕がある!
・ハイキングやトレッキングで大自然を満喫したい!
スヴァネティ旅行のメリット・観光のポイント
①ハイキング/トレッキング天国
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「コーカサスの山々を自分の足で歩きたい!」というアクティブ派の人は、問答無用でスヴァネティ地方へ行くべきです。
他の山岳エリアでももちろんトレッキングは楽しめるのですが、のぶよ的に歩いていて面白いのはダントツでスヴァネティ地方だと思います。
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▲ スヴァネティ地方最奥部のシュハラ氷河
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▲ 「天空の湖」という表現がふさわしいコルルディ湖
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▲ スヴァネティ地方で最も古き良き雰囲気が残るツヴィルミ村
これらは全て、メスティアやウシュグリなどを拠点としての日帰りトレッキングで訪れることができる場所。
テントや食料を持参したりと本格的な準備は必要ありませんし、日帰りトレッキングでもここまでバラエティー豊かな絶景が見られるのは、スヴァネティ地方くらいかも。
ガッツリ歩きたい派の人には、欧米人の間ではかなりポピュラーなメスティア~ウシュグリ間を4日間かけて歩くコースもおすすめ ▼
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「4日間!?それはちょっとハードすぎるのでは…」と思うでしょう。
実は初心者でも問題なく歩けるレベルのコースで、難易度はかなり低めなのです。
というのも、各日の宿泊地となる村にはゲストハウス設備が整っている(=食事も提供してくれる)ため。
つまり、4日間のトレッキングとはいえ、テントや食料を持参しなくても複数日トレッキングができるのです。
②独自の歴史・伝統文化を体験できる
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大自然の素晴らしさはもちろんのこと。
歴史的にジョージアの一部ではなかったスヴァネティ地方では、ジョージアの他エリアとは全く異なる伝統文化が根付いています。
スヴァネティ地方の村でしか見られない独特の見張り塔は「復讐の塔」とも呼ばれ、この地域の歴史を現在に伝える存在。
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乗馬文化が根付いている地方でもあるため、村人に馬をレンタルして乗馬体験をするのもポピュラーなアクティビティーです!
③郷土料理もたくさん!
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旅の楽しみの一つが、その地域でしか食べられないローカルグルメ。
深い山々に囲まれたスヴァネティ地方では、ジョージア他エリアとは異なる食文化が根付いていて、滞在中にぜひ挑戦してみたいものばかり。
特に、ジューシーな牛肉がたっぷりと入ったクブダリは絶対!
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スヴァネティ地方発祥のクブダリは、現在ではジョージア全土に広がったものですが(かなり美味しいので当然)、本場のものは格が違う美味しさです。
④観光客向けのインフラもまあまあ整っている
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スヴァネティ地方の二大観光地として人気のメスティアとウシュグリの間であれば、観光客向けマルシュルートカが走っているため、比較的移動に困ることが少ない点もポイント。
いっぽうで、その他の村や大自然スポットへのアクセスは、徒歩か馬のレンタルくらいしか方法がないのがネックとなります。
移動面こそ便利な点と不便な点があるものの、総合的に見ると、観光客向けのインフラはまあOK。
メスティア中心街であればレストランや商店はどこにでもありますし、宿泊施設もかなり充実しています。
スヴァネティ地方へは一年中アクセスが可能で、冬場はスキーリゾートとしてにぎわう一面も。
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▲ 夏場でもスキー用のリフトに乗って、メスティアで一番の絶景が見られるハツヴァディ展望台へと楽々アクセスも可能。
家族連れや、歩くのが苦手な人でも絶景を楽しむ方法があるのは大きなメリットですよね。
⑤バラエティーに富んだ大自然の絶景
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伝統的な村の風景が有名なスヴァネティ地方ですが、大自然の絶景もかなりのもの。
特に、コーカサスの山々を覆う氷河へのアクセスが比較的簡単な点は大きな魅力です。
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他にも、時が止まったような村々やコーカサスの山々を映す天空の湖など、ジョージアの山岳エリアの中では最もバラエティー豊かな自然風景が見られるのもポイント。
世界中の観光客の間で人気になりつつあることに納得できるはずです。
オマロ(トゥシェティ地方)
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カズベキとスヴァネティ地方は、いずれも1年を通してのアクセスが可能で、観光客向けの設備も比較的整っているエリアでした。
これら「定番観光地としてのジョージア山岳部」エリアを旅した後にトゥシェティ地方を訪れると、「手つかずのコーカサスの山々」という言葉がこの場所のためにあることがわかるはず。
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トゥシェティ地方とは、オマロ村(Omalo / ომალო)を中心としたジョージア北西部の山岳地帯。
ロシアとの国境まで10kmもないような場所に、桃源郷のような小さな村々が点在しています。
観光地化の波はまだここまではやって来ておらず、ピュアな山岳エリアらしさを五感で感じることができる場所です。
トゥシェティ地方ってこんなところ!こんな旅行者向け!
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・アクセスの簡単さ:★☆☆☆☆
・宿泊施設の選択肢:★☆☆☆☆
・トレッキングの魅力:★★★☆☆
・伝統文化の濃さ:★★★★★
・観光インフラの整備:★☆☆☆☆
・穴場/秘境感:★★★★★
・最低必要日数:4日
トゥシェティ地方へのアクセスは、ジョージア最難関レベル。
下界とをつなぐ道路は1本の未舗装道路のみで、この道路が「世界で最も危険な道の一つ」と言われるほどの悪路だからです。
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4WD車以外でのアクセス方法は存在せず、ひとたび雪が降ると翌春までは一切のアクセスができなくなってしまうトゥシェティ地方。
先述の2つのエリアとは違って、1年中アクセスが可能なわけではないのです。
また、トビリシから距離的に近いように見えても、これほどの悪路のため、アクセスにはかなり時間がかかってしまいます。
トゥシェティ地方と下界を結ぶ4WDライドにも不確定要素が多い(悪天候時には走らない/必ず乗れるかわからないetc)ため、限られた日程の旅行計画に組み込むのはまず不可能。
最低でも4日~1週間ほどの期間を確保できる人だけが行ける、特別なエリアです。
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このように書くと、トゥシェティ地方は不便さと僻地感しかないように思われてしまいそうですが、ちょっとお待ちを。
「アクセスが超難しい/インフラが整っていない」
ということは裏を返せば、観光地化の波がまだ訪れていない「ピュアなジョージア山岳地帯」が100%残っているということ。
・精霊信仰の祠
・豚肉の持ち込みNG
・自給自足文化
など、ジョージア他エリアとは全く異なる伝統文化や自然風景に魅せられるはず。
宿泊施設の選択肢はゲストハウスのみで、高級ホテル等はゼロ。
村と村の移動手段も、村人にお願いして車に乗せてもらう(か、馬を借りる)くらいしかなく、観光地としてのインフラ面は絶望的に整っていません。
トレッキングも楽しめますが、氷河や名峰などが点在する他の山岳地帯に比べると、見られる風景も少し地味な印象を持つかも。
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しかしながら、誰もが訪れることができない特別な場所を自分の目で見られるのが、トゥシェティ地方最大の魅力。
万人向きではありませんが、ジョージア最奥部の「本当の秘境」を感じたい人には強くおすすめしたいです。
・旅行経験がある程度ある!
・山岳部の伝統や信仰に興味がある!
・観光地化されていないピュアな村々を訪れたい!
・時が止まったような村々をトレッキングでまわりたい!
・ジョージアの山岳部を制覇したい!
トゥシェティ旅行のメリット・観光のポイント
①手つかずの大自然に囲まれた「ジョージア最後の秘境感」
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すでに紹介したカズベキや、スヴァネティ地方最奥部のウシュグリ村などを「ジョージア最後の秘境!」なんて取り上げているような人は、この国のことを何一つわかっていません。
本当の秘境というのは、トゥシェティ地方のような場所のこと。
・限られたアクセス手段
・2021年でも電気が通っていない
・自給自足が基本の質素な生活
快適さを求める旅行者にとっては不便でしかないような条件の場所ですが、そんな不便さも含めて「最後の秘境」。
エリアを取り囲む大自然は素晴らしく、見張り塔を持つ石造りの村の風景はきっと一生の思い出となるはずです。
②桃源郷のような村々
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トゥシェティ地方の入口であり、観光・滞在の中心となる村がオマロ。
村を見下ろす小高い丘の上には中世に建てられたオマロ城塞があり、長い間外敵の侵入から村を守ってきました。
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オマロに並んで観光の中心となるのがダルトロ村。
UNESCOの世界遺産に登録されているこの村の民家は、壁から屋根まで全てが黒っぽい石で作られているという独特なもの。
美しい大自然に囲まれ、見張り塔がニョキニョキと立つ村の風景は、言葉も出ないほどに美しいものでした。
他にも、人口数十人ほどの小さな村々が点在しているトゥシェティ地方。
小さな村では外国人旅行者は本当に珍しいので、喜んでもてなしてくれる人も多いです。
③「世界一危険な道」を体験
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トゥシェティ地方へと続く唯一の道路は、「世界一危険な道路の一つ」と表現されるほどの悪路。
舗装は一切されておらず、ボッコボコのガッタガタ。
乗用車でのアクセスはまず不可能で、4WD車でしか走れないようなレベルです。
この道の何が恐ろしいかというと、車一台通るのがやっとな狭い道の向こうは断崖絶壁だということ。
もちろん柵なんてありませんし、対向車だって来ます。
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こんな恐ろしすぎる道ですが、トゥシェティの人々はもう慣れっこ。
軽やかに対向車とのすれ違いをこなしますが、外からやって来た人にとっては恐怖そのものな瞬間かも。
のぶよ的には、もはや幸運を祈りながらアトラクション感覚で乗るしかないと思います。
こうしたスリルも旅の思い出の1ページとして楽しめる人、もう行くしかないでしょう!
④独自の宗教・文化に触れられる
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トゥシェティ地方の伝統文化を象徴するのが、キリスト教とは異なる独自の精霊信仰が根付いていること。
各村には「ハティ」と呼ばれる石造りの祠があり、村人たちの信仰をいまだに集めている存在です。
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ジョージアの他の地域にはないトゥシェティ地方独自のルール(観光客にも適用される)が根付いているのもポイント。
・女人禁制の場所
・豚肉の持ち込みの禁止
・村に入る時は馬を降りる
など、かねてから村ごとに自治が行われてきた山岳部地域ならではの、独自の伝統を肌で感じることができます。
⑤本当のホスピタリティーがある
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カズベキやスヴァネティ地方でも、山岳エリア伝統のホスピタリティーを感じることはできます。
しかしながら、ある程度観光地化が進んだこれらの地域では、良くも悪くも人々が観光客慣れしていると感じることもしばしば。
いっぽうのトゥシェティ地方では、本当に心からのホスピタリティーに触れることができます。
そもそも貨幣経済があまり浸透していないトゥシェティ地方。
電気も通っていないような地域なので、村人たちは昔から助け合って日常生活を送ってきました。
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トゥシェティ地方のゲストハウスに宿泊すると、本当に色々な出会いがあることでしょう。
・近所の「ヒンカリ名人」の家に呼ばれ、名物の羊肉のヒンカリを食べさせてくれる
・この地方にしかない地ビールでもてなされる
・物資が限られているのにとても豪華な料理を出してくれる
など、のぶよ自身の体験だけでも良い思い出がいっぱい。
山岳部伝統の人の温かさを感じたいなら、問答無用でトゥシェティ地方に行くしかありません!
おわりに
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ジョージアを代表する3つの山岳エリアのアレコレを比べてきました。
どのエリアにもそれぞれの良さがあり、旅行スタイルや好みに合った楽しみ方ができます。
ジョージアを旅するなら、トビリシやバトゥミなどの都市部だけの観光なんてもったいない!
この国を特徴づけるコーカサスの山々の澄んだ空気をたっぷりと吸って、絶景に感動し、現代に息づく伝統的な生活の中に身を置きたいものです。
各エリアの観光情報やアクセス情報の詳細に関しては、それぞれ別記事にまとめているので、気になった場所はぜひチェックしてみてくださいね!
みなさんの「山の国・ジョージア」の旅が充実したものとなりますように!
コメント
よくある観光地を比較しているだけで、ジョージア人的に肝心の地域が入ってないのが残念です。
Georgia-san様
コメントいただきありがとうございます。
お気持ちにそぐわなかったとのこと、残念に思います。
私はジョージア人ではなく、いち外国人で自分が訪れた場所を発信しているだけでございますので、到底全てのエリアをカバーできるわけではありません。
他人が書いたものを残念がってわざわざコメントまでしていただくのは結構ですが、本当に残念にお思いになっているのならばぜひとも「ジョージア人的に肝心の地域」とおっしゃるものを「ご自身で」発信なさってはいかがでしょうか。
ご健勝をお祈り申し上げます。