こんにちは!ブルガリアの黒海沿岸にのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ブルガリアの黒海沿岸地方北部に位置するヴァルナ(Varna)は、ブルガリア第三の都市だけあって活気ある町。
「ブルガリアの夏の首都」と称されるほど、夏場のハイシーズンには近郊のビーチ目的の人々で大変な賑わいを見せます。
反対に、オフシーズンになると町はかなり静かになってしまうのですが、それでも十分に楽しむことができます。
それは、黒海を目の前に望む絶景の露天風呂があるため。
温泉大好き民族の日本人としては放っておけない、野趣あふれる源泉かけ流しの露天風呂。
のぶよ的に、温泉大国・ブルガリアの中でも最も日本の温泉に近い雰囲気が味わえる場所だと思います。
今回は、ヴァルナ市内にある絶景の温泉の紹介を中心に、ヴァルナ市内の観光スポットや市内交通、ホステル情報や他都市とのアクセスまで、ヴァルナ観光・滞在に必要な情報を詳細に解説していきます。
黒海と一つになる!絶景の無料露天風呂
ヴァルナに来たなら絶対に行きたい、黒海沿いの絶景露天風呂。
のぶよは気に入りすぎて二日連続で訪問しました(笑)
利用は完全に無料で、中心街から近く徒歩でアクセス可能なのも嬉しい点です。
ここでは、ヴァルナの絶景露天風呂の素晴らしさをただ語っていきます。
ヴァルナの絶景温泉のポイント1:目の前に海を望む抜群のロケーション!
ヴァルナの温泉を一番に特徴づけるのはその抜群すぎるロケーション。
なんと黒海から10mという、超シーサイド温泉なんです。
カモメが飛び交う姿や、遠くを通る船影を眺めながらの開放的な露天風呂。
日本でもなかなかここまでの絶景が望める温泉には巡り合えないかもしれません。
ヴァルナの絶景温泉のポイント2:泉質も湯加減も文句なし!
「海外の温泉」と聞いて心配になるのが、泉質やお湯の温度。
「温泉=プール」のように考えられていることも多く、かなりぬるめの水温だったり、消毒されすぎてもはや温泉特有の香りが感じられなかったりすることも珍しくありません。
しかし、ヴァルナの温泉ではそんな心配は無用です。
なぜなら、100%源泉かけ流し(というか噴き出している)であるのはもちろん、お湯の温度も超絶適温(なんなら若干熱め)であるためです。
完全に天然の温泉であるため、季節によって、強いては日によって温度が変わるらしいこの温泉。
海のすぐそばにあるも関わらず、食塩泉ではなく、硫黄の香りが強めの「THE・温泉」といった泉質です。
入浴後は体がポカポカするのはもちろん、肌がしっとりしたように感じられます。
ヴァルナの絶景温泉のポイント3:打たせ湯で旅の疲れを癒せる!
大きな浴槽が一つしかないヴァルナの温泉ですが、打たせ湯(らしきもの)があります。
浴槽からあふれ出たお湯が、小さな穴から流れ出るものが打たせ湯のようになっており、地元の人に大人気の場所となっています。
打たせ湯のすぐ正面は黒海。
ここまで美しい眺めの打たせ湯に、のぶよは出会ったことがありません
ヴァルナの絶景温泉のポイント4:無料の天然タラソテラピーも楽しめる!
タラソテラピーとは、海洋深層水などミネラルを豊富に含む海水を用いたスパ・療養方法のこと。
専用の施設に行くとそれなりのお金がかかりますが、ヴァルナの温泉ではそれすら無料です。
何といっても、温泉を出て10m先は黒海。
ミネラル豊富な海水がすぐ目の前にあるのです。
温泉に浸かって毛穴が広がって火照ったからだのまま、黒海にダイブしてみましょう。
打たせ湯の温泉が海水に流れ込んでいるため、水温はそこまで冷たくはなく、とても気持ちが良くクールダウンできます。
のんびりと適温の海水にプカプカと浮かんでいると、海水のミネラルが肌に浸透しているような気になり、なんとも健康に良さそうな気がしました。
(気持ちの問題です)
ヴァルナの絶景温泉のポイント5:地元の人の社交場のようなローカル感漂う雰囲気!
最後に挙げるのが、観光地とはかけ離れたローカル感しか漂っていない温泉の雰囲気。
全くと言っていいほど知られていないヴァルナの絶景温泉は、地元民(特に年寄り)の憩いの場兼社交場。
皆が皆顔見知りのようで、長湯しながらお喋りに興じる人々の姿が見られました。
観光客は珍しく、若い人はさらに珍しいので、注目の的となってしまうかもしれませんが、そんなことは気にせずに絶景の温泉を楽しみましょう。
ヴァルナの絶景温泉利用時のアドバイス
必要なものは全て持参する
完全に無料で利用できる絶景温泉は、スパ施設等ではありません。
タオル、シャンプー、サンダル、水着などは全て持参する必要があります。
更衣室はないと思った方がいい
一応男女別に仕切られた更衣室らしきものがあるのですが、外からも温泉からも丸見え状態です。
気になる人は、あらかじめ水着を着て訪問しましょう。
シャワーはある
絶景温泉には、ちゃんとシャワーが設置されています。
しかしながらこのシャワー、温泉をそのまま使ったものでかなりの高温です。
温泉成分のせいかシャンプーはほぼ泡立たないのでご注意を。
若い女性は注目の的
先述の通り、ヴァルナの温泉の利用者の99%は地元客+年寄りです。
ヴァルナ出身のホステルのオーナー曰く「あんなとこ、ジジイしか行かんわ!」とのこと(笑)
しかし、温泉大好き日本人にとって、ブルガリア人のそんな意見に耳を傾ける必要はありません。
堂々とした気持ちで、最高のリラクゼーションを体験しに行きましょう。
ヴァルナのその他の観光スポット
夏のリゾート地感が強いヴァルナですが、歴史を感じられる観光スポットもいくつかあります。
また、美しい建物が並ぶ歩行者専用の中心街は活気にあふれ、さすがブルガリア第三の都市といった感じ。
ここではヴァルナ市内で是非訪れたい観光スポットを紹介します。
生神女就寝大聖堂
ヴァルナのシンボルと言えば、中心街北側に堂々と建つ生神女就寝大聖堂。
玉ねぎ型の黄金のドームが特徴的な大聖堂は、1880年建造のものです。
内部への入場は無料なので、是非入ってみましょう。
壁や天井にまで360°描かれたイコン画が太陽光に反射して、とても幻想的な空間が広がっていました。
メインストリート
ヴァルナ中心街は、美しい建物の間を縫うように歩行者専用のプロムナードが続きます。
かつてブルガリアが共産主義時代であった際の町の中心・ネザヴィシモスト広場から続くメインストリートは、最終的には黒海のビーチまで続いています。
レストランやカフェが多く点在し、美しい建築を眺めながらの散策が楽しいエリアです。
ローマ公衆浴場跡
ヴァルナ観光で忘れてはいけないのが、この地の長い歴史を物語る遺産の数々。
代表的なものが、中心街南部に位置するローマ公衆浴場跡の遺跡です。
現在でも湧き出しているヴァルナの温泉は、遥か昔のローマ帝国支配時代から多くの人を癒してきたのです。
周辺を建物に囲まれているのですが、かなり大規模な遺跡では現在でも発掘調査が進められているそうで、現在見学できるエリアよりも相当大きな遺跡が地中に眠っているとのこと。
いつの日か、遺跡の全体像を見学できる日が来るかもしれません。
プリモルスキ公園&黒海ビーチ
ヴァルナと言えば夏の首都。
夏の首都と言えば、ビーチでしょう。
ヴァルナ中心街の東側は、黒海沿いに延々とビーチが連なっている一大ビーチエリアです。
リゾートホテルが建ち並んでいるわけではなく、あくまでも市民のためのビーチといった雰囲気。
ビーチ沿いには広大なプリモルスキ公園が広がっており、先に紹介した絶景露天風呂で癒された後にのんびりと散策するのもおすすめです。
ヴァルナのバスステーション/鉄道駅と市内交通
↑優雅な雰囲気のヴァルナ鉄道駅
ヴァルナはブルガリア第三の都市。
とはいえそこまで大きな町ではなく、見どころも限られているので、観光自体は丸一日あれば十分です。
黒海沿いの「夏の首都」の雰囲気を存分に感じたり、温泉でのんびりしたりするなら、数日間のんびり過ごすのも悪くないでしょう。
ヴァルナ観光地図
黄色:バスステーション/鉄道駅
灰色:中心街~絶景露天風呂間路線バス乗り場
紫:おすすめホステル
緑:絶景露天風呂
青:観光スポット
ヴァルナのバスステーション
ヴァルナのバスステーションは、中心街から2kmほど西、鉄道駅からは3kmほどの場所に位置しています。
行き先別に複数のバスステーションがあるブルガリアの他の大都市と異なり、ほとんどの長距離バスがこのバスステーションからの発着となるので、旅行者にもわかりやすいです。
歩けない距離ではないものの、荷物を持っての移動は不便なので、後述の市内路線バスの利用をおすすめします。
ヴァルナの鉄道駅
ヴァルナの鉄道駅は、中心街の南に1kmほどの所に位置しています。
中心街までは徒歩圏内ですが、歩きたくない場合は後述の路線バスの利用もおすすめです。
観光に便利なヴァルナ市内路線バス路線
ヴァルナの観光スポットは中心街にほぼ集まっているので、観光の基本は徒歩となります。
しかしながら、バスステーション~鉄道駅間の移動や、先に紹介した絶景露天風呂へのアクセスには市内を網羅する路線バスの利用が便利。
料金はゾーン1(ヴァルナ市内)ならどこまで行っても1Lv(=¥60)と安く、60分以内なら他のバスへの乗り換えも可能です。
チケットはバス車内の販売機で購入するか、車内にいるチケット売りのおばさんから直接購入するスタイルです。
覚えておくと便利な市内バス路線番号は以下の通り。
ヴァルナのおすすめホステル情報
Nomado Hostel
料金:15Lv(=900) ※朝食付
部屋:6ベッドドミトリー
・立地:8/10
鉄道駅から徒歩15分、バスステーションから徒歩15分の中間地点に位置しています。
中心街までは徒歩5分ほどの静かな住宅街の中にあります。
大型スーパーも徒歩5分以内にあるので、ちょっとした買い物にも便利です。
・アクセス:10/10
看板が出ており、入口の門も開いているので簡単にアクセスできます。
チェックイン時間内は常にスタッフがいるので、チェックインもとてもスムーズでした。
・スタッフ:9/10
ヴァルナ出身のオーナーが経営しています。
とても感じのいい人で、観光や食事する場所などのアドバイスをしてくれました。
・清潔さ:9/10
部屋・共用エリア、バスルームなどとても清潔です。
トイレは3つ、バスルームは2つそれぞれ別にあり、小さなホステルの規模を考えると十分な数だと思います。
・設備:8/10
庭があり、天気のいい日にはのんびりと過ごすことができますが、屋根が一切ないため雨の日は完全に室内にこもることとなります。
キッチンでは自炊もでき、室内にも共用エリアがります。
洗濯は3Lv(=¥180)とリーズナブルな値段でお願いできます。
・wi-fi:7/10
基本的に問題なくつながるのですが、外出してホステルに戻った際になぜか自動的につながらず、一度スマートフォンの電源を落として再起動しなければならないことが多々ありました。
ホステル内のどこにいてもつながるのは嬉しかったです。
・雰囲気:7/10
小さなホステルなので、旅行者同士のコミュニケーションがとりやすい環境だと思います。
のぶよが訪れた9月末はオフシーズンで、他にあまり宿泊客がおらず、なんだか寂しい雰囲気でした。
総合:8.3/10
総合的におすすめのホステルです。
市内観光にも便利ですし、周辺に格安の飲食店や中華料理屋もあり、なんだか長期滞在したくなる雰囲気です。
ハイシーズンにはもっと多くの宿泊客がやってきて賑やかな雰囲気になると思いますが、オフシーズンには静かでのんびりとした滞在ができます。
ヴァルナ~他都市間の移動情報
黒海沿岸に位置するヴァルナは、ブルガリアの他の都市とは少々距離があるため移動には時間がかかってしまうことが多いです。
黒海沿岸のブルガス(Burgas)や、ブルガリア中部のヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Turnovo)へはバスが頻発していて移動しやすいです。
ここでは、ヴァルナとブルガリア国内の主な都市との移動情報を解説します。
ソフィア~ヴァルナ間の移動
ブルガリアが誇る首都・ソフィア。
ヴァルナからは距離があるものの、直行のバスと列車が走っています。
バス
30分に1本の頻度でバスが走っています。
所要時間:7~8時間
料金:33Lv(=¥2012)~
鉄道
1日6本の直通列車が二都市を結んでいます。
所要時間:7時間半~9時間
料金:23.60Lv(=¥1439)~
プロブディフ~ヴァルナ間の移動
レトロな旧市街とスタイリッシュな新市街が美しいプロブディフとヴァルナ間は、1日2本のバスが走っています。
プロブディフからはユーグ(南)バスステーションの出発です。
所要時間:7時間
料金:22Lv(=¥1332)
ブルガス~ヴァルナ間の移動
黒海沿い南に位置するブルガスは、ヴァルナのライバルと言われる町。
ブルガスのユーグ(南)バスステーションとヴァルナ間を、30分~40分に1本のバスが走っています。
所要時間:2時間
料金:14Lv(=¥847)~
ルセ~ヴァルナ間の移動
「ブルガリアで最も美しい町並み」と称される、ドナウ川沿いのルセ(Ruse)~ヴァルナ間は、バス・鉄道のいずれでもアクセス可能です。
バス
1日3~4本のバスが走っています。
所要時間:3時間30分
料金:16Lv(=¥960)~
鉄道
1日2本の直通列車が二都市を結んでいます。
所要時間:3時間40分
料金:12.60Lv(=¥756)~
ヴェリコ・タルノヴォ~ヴァルナ間の移動
ブルガリアのかつての首都・ヴェリコ・タルノヴォ~ヴァルナ間は30分に1本の頻度でバスが走っていて便利です。
所要時間:3~4時間
料金:17Lv(=¥1020)~
おわりに
絶景温泉のためだけにでも行く価値があるヴァルナ。
夏のイメージが強い町ですが、冬でも楽しむことができると思います。
他にも、格安で食べられるレストランが町中に点在していたり、安いホステルが数軒あったりと、「居心地の良い町」としての条件を十分に満たしているヴァルナ。
ビーチ目的も良し。温泉目的も良し。コンパクトな町歩きも良し。
色々な楽しみ方ができる、多彩な魅力を持つ町を訪れてみてはいかがでしょうか。
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