こんにちは!カッパドキアにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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トルコ観光のハイライトとなるカッパドキア。
世界中から観光客が集まるとだけあって、観光スポットやレストランなどは全てが観光地価格です。
トルコリラの下落が著しいトルコ。
5年前は1リラ=60円ほどだったのが、2019年12月現在は1リラ=19円。
たった5年で3分の1の価値にまで下がったのです。
そう聞くと、すべての物価が3分の1になり、私たち旅行者にとってはかなりお得に旅行できるような気がしますが、実際はそこまででもありません。
なぜなら、通貨価値が下がった分、入場料などの価格が上がっているためです。
インターネット上で観光スポットの入場料を見つけて実際に現地に行ってみると、料金が上がっていることがほとんどなトルコ。
カッパドキアも例外ではありません。
2019年夏以前の情報は全くあてにならないと感じたので、今回の記事では2019年11月~12月にかけて実際にカッパドキアに滞在した際の物価(観光地入場料、現地ツアー参加料金、レンタルバイク、滞在費など)をまとめてみました。
【2019-2020】カッパドキア観光スポットの入場料
こちらが、2019年12月現在のカッパドキアの各観光スポットの入場料一覧です。
料金 | |
ギョレメ野外博物館 | 54TL(=¥1026) ※ダークチャーチは別途12TL(=¥228) |
ゼルヴェ野外博物館 | 18TL(=¥342) ※パシャバーと共通 |
パシャバー(妖精の煙突) | 18TL(=¥342) ※ゼルヴェ屋外博物館と共通 |
カイマクル地下都市 | 42TL(=¥798) |
デリンクユ地下都市 | 42TL(=¥798) |
ウチヒサル城 | 9TL(=¥171) |
オルタヒサル城 | 4TL(=¥76) |
カッパドキア・ミュージアムパス | 130TL(=¥2471) |
※赤字の場所は、カッパドキア・ミュージアムパスが使用可能な施設
ギョレメ屋外博物館の入場料
カッパドキア観光の中心となるギョレメから1kmの場所にあるギョレメ屋外博物館の入場料は、54TL(=¥1026)と値上がりしています。
(2019年の夏までは40TLだったそう)
ハイライトとなるダークチャーチへの入場は12TL(=¥228)の追加料金がかかります。
屋外博物館、ダークチャーチともにカッパドキアミュージアムパスが利用可能です。
ゼルヴェ屋外博物館&パシャバー(妖精の煙突)
70年前まで人が住んでいた村が丸ごと博物館となったゼルヴェ屋外博物館の入場料は18TL(=¥342)と安め。
しかも、近くにあるパシャバー(妖精の煙突)との共通入場券なので、お得感があります。
ギョレメ屋外博物館に比べると保存状態はあまり芳しくなく、こぢんまりとしてはいるものの、予算に限りがあるならこちらの見学がおすすめ。
ゼルヴェ屋外博物館、パシャバーともにカッパドキア・ミュージアムパス利用可能です。
カイマクル地下都市/デリンクユ地下都市
カッパドキア名物のカイマクル・デリンクユ地下都市への入場は、いずれも42TL(=¥798)。
歴史的、考古学的価値を考えると決して高い金額ではありません。
しかしながら、結局どちらも同じような地下都市の風景なので、特別興味がある人以外はいずれか一つに絞って観光することをおすすめします。
カイマクル地下都市、デリンクユ地下都市ともにカッパドキア・ミュージアムパスが利用可能です。
ウチヒサル城
ギョレメの南に位置する巨大な岩の中に造られたウチヒサル城。
カッパドキア全体が眺められる人気スポットへの入場料は9TL(=¥171)とリーズナブルです。
ただし、カッパドキア・ミュージアムパスは使用できないのでご注意を。
オルタヒサル城
観光客であふれるウチヒサル城に比べて穴場感が強いオルタヒサル城。
かつては入場無料だったものの、現在では4TL(=¥76)がかかります。
こちらもカッパドキア・ミュージアムパスは対象外です。
カッパドキア・ミュージアムパスはお得?
カッパドキアには、エリア内13か所の観光スポットに利用可能なカッパドキア・ミュージアムパスというものがあります。
料金は130TL(=¥2471)で、最初に使用した日から3日間有効の共通入場券のようなもので、一度購入してしまえばいちいちチケット売り場に並ぶ手間が省けます。
のぶよ的には、ミュージアムパスを購入してもしなくても結局同じようなものだと感じました。
というのも、指定された13か所の観光スポットのうち観光客が訪れるのは
・ギョレメ屋外博物館:54TL
・ダークチャーチ:12TL
・地下都市のどちらか一つ:42TL
・パシャバー:18TL
合計:126TL
に限られており、その他の指定されたミュージアムにはまず足を運ばないため。
(ネヴシェヒルやアクサライなどカッパドキア外の指定ミュージアムを訪れるなら別ですが)
カッパドキアの観光名所では、チケット売り場で長蛇の行列ができることは考えにくいため、わざわざミュージアムを購入するメリットが思い浮かびません。
カッパドキアで無料でできること
のぶよのように予算に限りがあるバックパッカースタイルの旅をしている場合、できる限り入場料などの出費を抑えたいもの。
カッパドキアには無料で開放されているスポットが多くあり、わざわざお金を払わなくても十分にカッパドキア感を満喫できる場所が多くあります。
ハイキング
↑とにかくピンクなローズバレー
カッパドキアのハイライトとなる絶景ポイントが多く点在する場所をめぐるハイキングコースはどこも完全無料。
ピンク色の岩々が連なるローズバレーや秘境感漂う鳩の谷、アウトドア派に人気のラブ・バレーなど、自分の足で歩いた人だけが見られる絶景はきっと忘れられないものとなるはずです。
想像の谷
ラクダ岩で有名な想像の谷は、入場・見学ともに自由です。
まだまだ穴場感が強いスポットなためだと思いますが、この先有名になったらおそらく入場料をとるようになることでしょう。
朝日&夕日鑑賞
カッパドキアが最も美しい色に染まる朝日と夕日を見るのはもちろんタダ。
ギョレメ周辺には多くのサンライズ&サンセットスポットが点在しているので、是非お気に入りの場所を探してみましょう。
早朝ならカッパドキア名物の気球が空に浮かぶ風景も見ることができます。
【2019-2020】カッパドキアの交通費
ツアー参加でなく個人でカッパドキアをまわる場合の交通費やレンタバイク・レンタカー料金の一覧がこちら。
料金 | |
ドルムシュ | 3.5TL~5TL(=¥66~¥95) ※区間による |
レンタルバイク | 150TL(=¥2852)~/8時間 ※保険込 |
レンタカー | 200TL(=¥3802)~/日 ※保険別 |
ドルムシュ
カッパドキアを個人でまわるなら、ドルムシュと呼ばれるミニバスを利用することとなります。
観光客向けではなくあくまでも地元の人の足という性格が強く、乗り場がわかりにくいことも多いのですが、慣れてしまえば格安でカッパドキアのどこにでもアクセスできる便利な交通手段となります。
レンタルバイク
ツアーに参加せずに、自由にカッパドキアの見どころをまわりたい人におすすめなのがレンタルバイク。
特に、原付のスクーターレンタルがポピュラーです。
料金は、レンタルする期間やあなたの交渉力によって変わってきます。
数年前は格安の料金で借りられたスクーターですが、現在では150TL(8時間)以下の値段でのレンタルはほぼ不可能です。
レンタカー
数人で自由にカッパドキアをまわりたいなら、レンタカー利用がおすすめ。
好きな時に好きなところにアクセスできるのはもちろん、レンタカー代やガソリン代をシェアできるのは複数人での旅ならでは。
カッパドキアの道路はかなり状態が良く、どこも一本道なので、海外の運転が初めてな人でも問題なく運転することができるでしょう。
デメリットとしては、観光地入場料とは別に駐車料金がかかることですが、どこも5TL(=¥95)~なので、あまり気にするような金額でもありません。
【2019-2020】カッパドキアの現地ツアー料金
1泊2日や2泊3日などの短い日程でカッパドキアの観光スポットを効率良くまわるなら、現地ツアーの参加がベスト。
各スポットへの交通手段はもちろん、ランチや観光地への入場料も含まれているので、かなりお得感があります。
料金 | |
レッドツアー | €35(=¥4205) |
グリーンツアー | €35(=¥4205) |
熱気球フライト | €150(=¥18025) |
レッドツアー
限られた滞在時間でカッパドキアのハイライトを全部見たい人に人気のレッドツアー。
・ギョレメ屋外博物館
・パシャバー
・ローズバレー展望台
・アヴァノスの陶器工場
などカッパドキア北部の定番スポットを1日かけてまわるものです。
ツアー料金の相場はどこも€35(=¥4205)ほどで、移動手段と各スポットへの入場料、ランチが含まれています。
レッドツアーで訪れる場所は個人でも簡単に行ける場所。
個人的には、ドルムシュ(ミニバス)を利用して自力でまわった方が自由に見学できると思います。
グリーンツアー
カッパドキア南西部の見どころをまわるグリーンツアーは、個人では行きにくいスポットを格安料金でまわるコストパフォーマンス高めのもの。
・地下都市(カイマクルかデリンクユどちらか)
・ウフララ渓谷
・鳩の谷
などに行くことができ、レッドツアーよりもアクティブにカッパドキアの大自然と豊かな歴史を満喫できます。
ツアー料金の相場はどこも€35(=¥4205)ほどで、レッドツアーと同様に移動手段と各スポットへの入場料、ランチが含まれています。
レッドツアーに比べて、個人のアクセスが難しい場所を訪れるため(特にウフララ渓谷)、お得感が強いおすすめのツアーです。
熱気球フライトツアー
カッパドキアのハイライトとなるのが、熱気球に乗っての朝日鑑賞フライト。
現地ツアーの中では最も高額で、最安値で€150(=¥18025)ほどの予算が必要です。
しかしながら、空から眺めるカッパドキアの大地は一生の思い出となるもの。
なかなか体験できるものではないので、少し奮発しても挑戦しておきたいアクティビティーです。
カッパドキア近郊にあるトゥズ湖は、「トルコのウユニ塩湖」として話題になってきている新たな名所。
個人で公共交通手段で訪れることは不可能なので、カッパドキアからのツアー参加が一番現実的なアクセス方法となります。
トゥズ湖までの往復交通はもちろん、シルクロードの隊商宿として栄えた村や地下都市の観光もセットになっている欲張りなツアー。まだあまり知られていない穴場の絶景を見るならぜひ!
【2019-2020】カッパドキアのレストラン料金相場
超観光地であるカッパドキアのレストラン料金は、トルコの普通の価格よりもかなり高めです。
格安で食事ができるロカンタ(食堂)はなく、どこも観光地プライス。
カッパドキアの名物であるテスティ・ケバブ(壺ケバブ)以外は、トルコの他の場所で食べられるものばかりなので、わざわざここで割高な料金を払って食べる必要はないと思います。
また、ギョレメの町には中国人団体観光客向けの中華料理屋が数軒ありますが、いずれも価格は高め。
わざわざカッパドキアにまで来て、割高なアジアの味を求めるのもどうかと思います。
ちなみに中華と韓国料理店はあるものの、日本料理店はありません。
カッパドキアの相場 | トルコの一般的な価格 | |
テスティ・ケバブ(壺ケバブ) | 40TL~60TL(=¥760~1140) | – |
ピデ(トルコ風ピザ) | 15TL(=¥285) | 12TL(=¥228) |
ケバブ | 10TL(=¥190) | 6TL(=¥114) |
チャイ(紅茶) | 3TL(=¥57) | 2TL(=¥38) |
コーヒー | 10TL(=¥190) | 7TL(=¥133) |
中華料理(メイン一皿) | 50TL(=¥950) | 30TL(=¥665) |
【2019-2020】カッパドキアの宿泊費
レストランや入場料などはかなり割高に感じるカッパドキアですが、宿泊費は意外と安いんです。
バックパッカースタイルで宿泊できるドミトリーがあるホステルも多く、中にはカッパドキア名物の洞窟をドミトリーに改装したものも。
洞窟ホテルに関しても、値段の割に高クオリティーの部屋に宿泊できるのがポイント。
ただし、リーズナブルな料金の部屋は天然の洞窟ではなく、「洞窟っぽい」雰囲気であるだけのことも。
天然の洞窟を利用した部屋はスイート扱いのことも多く、料金も上がってきます。
いずれにしても、日本と比べると驚くような低価格で夢の洞窟部屋に宿泊することが可能です。
料金 | |
洞窟ホステル(ドミトリー) | 40TL(=¥760)~/人 |
洞窟ホテル(中級) | 150TL(=¥2852)~/部屋 |
洞窟ホテルの洞窟部屋(高級) | 250TL(=¥4753)~/部屋 |
ネット規制の影響で、Booking.comでの予約ができないトルコ。代わりの宿泊予約サイトではAgodaがおすすめです。
期間限定セールを利用すればかなりお得な料金で宿泊できるのもポイント。チャンスを逃さないで!
おわりに
カッパドキア観光に必要な入場料や移動費、レストラン相場や宿泊費などの最新情報をお伝えしました。
通貨価値の下落と物価の上昇が著しいトルコでは、料金に関する古い情報は全くあてになりません。
この記事でも最新情報が入り次第アップデートしていきますが、予告なく値上がりしていることも十分に考えられるので、その点はご了承ください。
いくらトルコの他地域より高いと言っても、カッパドキアは日本人にとってまだまだ割安感がある旅行先。
しかしながら日本人はあまり多くなく、他のアジア圏からの旅行者がかなり多く見られます。
(日本料理店がないのに中華・韓国料理店があるのが良い例)
現地の人に「(他の国の人に比べて)日本人は全然来ない」なんて言われることもしばしばありました。
世界に誇る絶景をリーズナブルに味わえるカッパドキア。
次の旅行先に是非いかがでしょうか。
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とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!
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