こんにちは!ジョージア滞在も間もなく1年半、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
最近ジョージア料理が日本で話題になっているためか、長いことジョージアに滞在しているからなのかわかりませんが、よくいただく質問があります。
それは「旅行中に本場のジョージア料理を食べたいんだけど、現地のレストランってどんな感じなの?」というもの。
お隣の食文化の多様性おばけなトルコからジョージアにやってきた当初は、「あれ?この国ってあんまり外食文化が発展していないのかも?」と感じたもの。
しかし1年半も滞在していると、当初は見えなかった奥深い食文化が見えてきました。
トルコほどの外食文化こそ根付いていないものの、ジョージアにはレストランや食堂など様々なタイプの飲食店が存在し、予算や好みにあわせて選ぶことができます。
今回の記事では初めて旅行/滞在する人向けに、ジョージアのレストランのタイプや食事のマナーを解説していきます。
ジョージア各地で訪れたのぶよのおすすめのレストラン情報や、気になるチップ制度など詳しく知ることができるので、きっと参考になるはずです!
タイプ別!ジョージアのレストランってこんな感じ。
①高級レストラン
のぶよには全く持って縁も(興味も)ない高級レストラン。
ジョージアにも高級レストランは存在しますが、そのほとんどは大都市に限られます。
価格帯に関しては、だいたい50GEL(=¥1736)/人を超えると「お高い…」と感じるくらい。
もちろん、一人100GELや200GELを越えて来るようなレストランもあるので、上を見ればきりがありません。
日本の物価から考えると、お洒落な雰囲気の高級レストランでも格安で食事ができると言えますね!
高級レストランでの料理は、一般的なジョージア料理というよりも創作料理やフュージョン料理のようなものが多いです。(お皿にソースで線が描かれてる的なアレ)
また、ジョージア料理以外の各国料理(特に日本食)のお店は、価格帯がかなり高めなのもポイント。
地元の人的には、「ジョージア料理以外のお店=高級店」という括りです。(だからみんなおしゃれして出かける)
寿司や中華、イタリアンなどのレストランで普通に食事をすると、50GELなんてあっという間に超えてしまうかもしれません。
②中級レストラン
一人旅の場合、「いくらリーズナブルでも、お洒落すぎるお高級レストランはちょっと…」と感じてしまいますよね。
そんな時は、もう少し入りやすい雰囲気&価格が安めな中級レストランに足を運ぶのが◎
のぶよ的に高級レストランと中級レストランの価格以外での最大の違いは、テーブルのセッティング。
・高級レストラン:真っ白なテーブルクロスの上にお皿やナイフ・フォークが並んでいる(たまにお花も)
・中級レストラン:テーブル直置き。または客が来たら紙を敷く
一人で食事する場合は、どう考えても中級レストランの方が入りやすい雰囲気です。
また、中級レストランで提供される料理は一般的な(伝統的な)ジョージア料理であることがほとんど。
変に飾り付けされたようなフュージョン的な料理は提供されません。
価格帯は20GEL~30GEL(=¥694~1041)/人 くらい。
これでお腹いっぱい飲み食いできるのですから…かなりリーズナブルだと思います。
ジョージアの地元の人にとっては、家族や友人同士で1~2週間に1度食事しに来るような場所。
外食をする文化がかなり薄いジョージアでは、やや特別感がある価格帯&場所のように感じます。
③庶民的な食堂/酒場
お待たせしました。
ジョージアの飲食店の中でも、のぶよが愛してやまない庶民的な食堂や酒場です。
提供する料理は、飾らないジョージアの家庭料理。
家族経営のお店がほとんどで、地域によって大きく異なるジョージアの食文化を味わえるのも魅力的です。
価格帯は10GEL~20GEL(=¥347~694)/人 くらい。
これでお腹いっぱい食べられるのですから、かなりリーズナブルですよね。
20GELを越えると、食堂というよりも中級レストランに入るかな…といった感覚です。
外国人の増加が激しいトビリシでは、高級&中級レストランが増えてチェーンのお店も多くオープンしているため、庶民的な食堂は年々少なくなってきています。
いっぽうで、地方部の小都市ではまだまだこうした食堂は健在。
地方部に行くと、トビリシと比べて2割ほど安く食事ができるのも嬉しい点。
庶民的な雰囲気だからといって、味が落ちるわけではもちろんありません。
むしろ、こうした家庭的な料理こそがジョージアの食文化の基本。
「本場のジョージア料理」を味わいたいなら、ぜひとも足を運んでみましょう。
客層はローカルがほとんどなので、地元の人達たちの日常の中に入り込めるのもメリット。
外国人が珍しいエリアの食堂であれば、誰かが話しかけてきていつの間にか酒盛りが始まっているのもジョージアの酒場あるあるです。
・Mapshalia(トビリシ)【地図】
・Churi(トビリシ)【地図】
・ムツヴァディの食堂(トビリシ)
・カズベキ・ビアガーデン(トビリシ)【地図】
・Bikentia Sakababe (クタイシ)【地図】
・Kazbegi Best food(カズベキ)【地図】
・Cafe Tourist(ボルジョミ)【地図】
④立ち飲み屋
もはやレストランとは言えないのですが、立ち飲み屋にもぜひ挑戦してみましょう。
都市部の市場の敷地内などローカルの人々が集まる場所にひっそりと営業していることが多く、そこはかとない場末感が最大の魅力です。
価格帯は、5GEL~10GEL(=¥173~¥347)/人 と、とにかく激安。
ビール1杯2GEL(=¥68)ほどで提供してくれるのですから….酒飲みには聖地のような場所です。
客層はほぼ全て地元のおじさんたちで、外国人や女性の姿はまず見かけません。
立ち飲み屋に来るおじさんたちは、みんな昼間から酔っぱらっているような人たちなので(笑)、外国人が訪れるとまず話しかけてきます。(しかもなぜか奢ってくれたりする)
食事を楽しむというよりも、ジョージアという国が持つ懐の深さやディープな一面を感じるための場所かもしれません。
⑤ファストフード店
ジョージアの庶民の味方が、ファストフード店。
安い&早い&旨いの三拍子そろったジャンクな味は、若者に大人気。
ほとんどの場合はテイクアウト専門であることが多いです。
お隣のファストフード天国・トルコに比べると、ジョージアのファストフードはかなり種類が限られます。
最もポピュラーなのが、シャウルマ ▼
ラヴァシと呼ばれる薄いピタパンに鶏肉(もしくは豚肉)と野菜、大量のソースを入れて巻いたもので、ボリュームも満点。
価格も6GEL~8GEL(=¥208~¥277)とお手頃なのも◎
ジャンキーな一品ですが、一度食べるとまた食べたくなる中毒性を誇ります。
近年、外国人の増加によってか健康志向が高まりつつあるジョージア(特にトビリシ)。
ド定番のシャワルマ以外にも、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)などヘルシーなファストフードを専門に売る店もオープンし、根強い人気を誇っています。
⑥ゲストハウス
ジョージアの地方部を旅行する人に心からおすすめしたいのが、ゲストハウスで食事をつけてもらうこと。
ゲストハウスとは、一般家庭の一部を旅行者向けに開放した民宿のようなもの。
ジョージアの地方部のゲストハウスであれば、ほぼ全て夕食/朝食を提供してもらうことができます。
ゲストハウスの食事の何が素晴らしいかと言うと、払った料金以上のクオリティーの料理が味わえること。
前菜が数種類、肉料理にスープ…など、5品~7品ほどの料理がズラリと並ぶ光景は圧巻。
もちろん全てが手作りの家庭の味です。
この量とクオリティーを考えると価格帯もかなりリーズナブルなのもポイント。
・朝食:5GEL~10GEL(=¥173~¥347)
・夕食:15GEL~25GEL(=¥520~868)
しかも多くのゲストハウスでは自家製ワインが飲み放題だったりするもの…。
こんなに至れり尽くせりのおもてなしをしてもらって良いのか?と疑問に思ってしまうほどです。
ゲストハウスでの食事は、地方部でしかできない体験。
アットホームな雰囲気の中で味わう家庭的な料理の数々は、ジョジア旅行の思い出を彩るものとなるはずです!
・Caucasus Guesthouse(ウシュグリ)
・Nadiani Guesthouse(オマロ)
・Maya Guesthouse(シグナギ)
・Ketino Guesthouse(カズベキ)
・Karma Hostel(マルトヴィリ)
ジョージアのレストラン利用時のマナー・注意点
ところ変われば文化も変わるもの。
ジョージアの外食文化やレストランの利用法には、日本とは少々異なる点がいくつかあります。
ここでは初めて旅行する人向けに、ジョージアのレストラン文化のアレコレを解説していきます!
サービス料がかかる場合も
ジョージアのレストランの中には、合計金額+10%~20%の間のサービス料を追加してくる場合があります。
全ての飲食店でサービス料がかかるわけではなく、①高級レストラン / ②中級レストラン に限られます。
トビリシやバトゥミなどの大都市や、ムツヘタやカズベキ、メスティアなどの一大観光地ではほぼすべての高級/中級レストランでサービス料がかかりますが、それ以外の町ではかからないことも。
サービス料がかかる場合は必ずメニューのどこかに表記されている(多くの場合はメニュー下部)ので、チェックしておきましょう。
ジョージアのレストランはチップ必要?
海外旅行をする日本人を悩ませるチップ制度ですが、ジョージアでは基本的にチップ文化はありません。
基本的には合計金額ぴったりを支払えばOK。
しかし近年の急激な観光地化によって、外国人客に対してチップが期待されている場合も多く見られるようになりました。
見分け方としては、お会計時に伝票と一緒にボックスなどを席に持ってくるタイプのお店では、チップが期待されていると考えて良いでしょう。
合計金額の10%~15%程度を置いていくか、キリの良い金額に繰り上げてしまう程度でOKです。
もちろん気持ちの問題なので、チップを払うか払わないかは自由。
しかし、ジョージアの飲食店の接客業では驚くほどの低賃金で働いている人が多いです。(時給100円とか)
のぶよ的には、美味しい料理が食べられて気持ちの良い接客を受けた場合は、チップを置いていく方がスマートだと思います。(言っても数十円~百円くらいでしょうし)
先の項で挙げた「サービス料」はあくまでもお店側が客に請求するもので、接客業の人の懐には入りません。
「サービス料を払ったからチップはいらない」というわけではなく、あくまでも個人的にウエイター/ウエイトレスに渡す感謝の気持ちがチップだと考えておきましょう。
ジョージアのレストランの営業時間
ジョージアに来て驚いたことの一つが、24時間営業のレストランの多さ。
都市部における②中級レストラン / ③庶民的な食堂 / ⑤ファストフード店 などの多くは、24時間休まず営業しているのです。
「ジョージア人は一日中好きな時に飲み食いする」とよく言われるのですが、その食文化を象徴するかのような24時間営業システム。
午後のアイドルタイム(14時~17時くらい)でも休憩することなく開いたままなので、旅行者的には利用しやすくて嬉しい点ですよね。
クレジットカードの通用度
①高級レストラン / ②中級レストラン であれば、まず間違いなくクレジットカードで支払うことができます。(地方部は別)
③庶民的なレストラン / ⑤ファストフード店 に関しては店によりけり。
クレジットカード不可の場合も多いので、現金を持参するようにしましょう。
④立ち飲み屋 / ⑥ゲストハウス の支払いはまずクレジットカードは使えません。
大きい金額の紙幣だとお釣りがないこともしばしばあるので、できる限り細かい額の現金を持っていくのがおすすめです。
提供時間の目安
ジョージアの飲食店での提供時間の目安は、意外にもスムーズな印象です。
前菜系や煮込み料理、スープ類などはあらかじめ大量に作られていることが多いので、注文から数分で提供される場合がほとんど。
反対に、ヒンカリやムツヴァディ、オジャフリなど、注文を受けてから生地を作ったり肉を焼いたりする料理に関しては、15分以上の時間がかかることもあります。
提供までに最も時間がかかる料理の一つがシュクメルリ。
じっくり鶏肉をオーブンで焼き上げる調理法であるため、提供まで30分ほどはみておきましょう。
おわりに
本場のジョージア料理を味わう際にかかせない、現地レストランのアレコレを解説しました。
チェーン店ばかりが目立つ日本の外食産業と比べると、ジョージアにはまだまだ個人経営のお店がたくさん。
同じメニューでも店や各家庭によって味付けが異なるので、一つの料理を色々な場所で食すこともできます。
高級店も素晴らしいでしょうが、せっかく現地に来たなら庶民的な味も楽しみたいもの。
五感をフル活用して、この国の奥深い食文化にどっぷりとひたってみてはいかがでしょうか。
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