こんにちは!イスタンブールを満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
イスタンブールを代表する景色として挙げられるのが、旧市街と新市街をつなぐガラタ橋の風景ではないでしょうか。
イスタンブールを訪れる人は必ず一度は渡るガラタ橋。
橋の上にはトラムヴァイ(路面電車)も走っていますが、せっかくなら風光明媚な景色を楽しみながら歩いて渡ってみたいもの。
今回の記事では、ガラタ橋観光の5つの魅力と、橋の南北に位置するエミノニュ・カラキョイの両地区の見どころを解説していきます。
ガラタ橋観光の5つの魅力
ボスポラス海峡を望むガラタ橋東側
ガラタ橋観光のスタートは、旧市街側にあるエミノニュ(Eminönü)かカラキョイ(Karaköy)のいずれか。
どちらからスタートしても、美しい絶景を眺めることができます。
ガラタ橋の東側の歩道を歩いていると目に入るのが、ボスポラス海峡の雄大な風景。
緑に囲まれたトプカプ宮殿の建物が見える旧市街の奥にあるのはアジア。
二つの大陸にまたがる町・イスタンブールにいることを実感するでしょう。
エミノニュ側(南側)に目を向けると、ヴァプール(vapur)と呼ばれる連絡船がひっきりなしに発着しているのがわかります。
昔から二つの大陸を結ぶ役割を持ち続けてきたヴァプール。
今日でも、イスタンブール市民の足として大活躍しています。
北岸のカラキョイは、港町の雰囲気が色濃い地区。
エミノニュ地区に比べると少々雑多な印象になりますが、気軽にローカル感が味わえるおすすめのエリアです。
新市街・旧市街の絶景を望むガラタ橋西側
カラキョイ地区からエミノニュ地区までは、橋の西側を通ってみましょう。
ガラタ橋には4つの展望スポットが設けられているので、時間が許せば立ち寄ってみるのもおすすめ。
すぐそばを行き交うヴァプール。
そしてその奥には、イスタンブール新市街の絶景を望むことができます。
新市街のシンボルであるガラタ塔を中心とした丘に広がるイスタンブール新市街。
旧市街のような歴史的な建物は少ないものの、モダンでスタイリッシュなもう一つのイスタンブールを感じることができる地区です。
そのまま南に向かって歩いていくと、エミノニュ地区の町並みが目の前に広がります。
丘の上にそびえたつのは、スレイマニエ・モスク。
オスマン帝国初期に活躍したスレイマン1世の命で建設され、彼の霊廟がある穴場の観光スポットです。
レストランが並ぶガラタ橋一階部分
ガラタ橋は二層構造になっており、これまで歩いてきたのは二階部分。
一階部分は、景色では二階部分には敵わないものの、おしゃれなレストランが建ち並ぶ賑やかな雰囲気はガラタ橋の名物となっています。
料金は相場より少々高めですが、ここでチャイ(紅茶)やシーシャ(水タバコ)を嗜みながら、行き交う船をぼうっと眺めるのもなかなかオツなもの。
ガラタ橋名物?の釣り人たち
もはやガラタ橋の風物詩となっているのが、橋の上から釣り糸を垂らす人たち。
その数、十人や二十人どころではありません。
ざっと数えても百人以上の釣り人が一堂にガラタ橋の上に集結しているのです。
どこを見ても、釣り竿、釣り竿、釣り竿。
一体どんな魚がとれるのかわかりませんが、あまり水質がきれいではない金角湾で釣れた魚を食べるのは少々抵抗があります(笑)
一生忘れられない景色!ガラタ橋の夕暮れ
もしイスタンブール滞在が限られた時間しかないなら、ガラタ橋観光は夕方にするのがおすすめです。
というのも、ガラタ橋とその周辺地区の夕暮れは、まるでこの世のものとは思えないほどの美しさだからです。
だんだんと暗くなっていく空を背景に、影となっていくモスクとミナレット(尖塔)。
そんな風景の中を行き交ういくつもの船。
だんだんと赤く染まっていく旧市街・新市街の町並みと、「そんなのはもう見飽きた」という様子で釣りを続ける人々。
とにかく、すべてがパーフェクトなんです。
景色も、雰囲気も。
ガラタ橋の上を歩きながらの夕暮れ鑑賞もおすすめですが、北岸のカラキョイ地区からの眺めも捨てがたいところ。
のぶよおすすめのサバサンド店もこの地区にあるので、ぜひイスタンブールらしい夕暮れの風景を満喫してみてはいかがでしょうか。
ガラタ橋両岸地区の観光スポット
ガラタ橋を観光するなら、南北に位置する二つの地区、エミノニュとカラキョイもあわせて観光してしまうのが効率的。
ガラタ橋を渡っただけで驚くほど雰囲気が異なるのも、二つの地区の特徴です。
観光客でにぎわう港町・エミノニュ地区
観光客でごった返すエミノニュ港付近
ガラタ橋南岸のエミノニュ(Eminönü)地区は、イスタンブールの海上交通のハブのような存在。
アジア側、新市街側へのフェリーはもちろん、ボスポラス海峡クルーズやマルマラ海に浮かぶプリンセス島への定期船も発着します。
エミノニュの人の多さはもの凄く、昼間はもちろん、夕方はもはや歩くのに苦労するほど。
トラムヴァイ(路面電車)1号線の停留所もあり、他地区へのアクセスも抜群なエミノニュ。
エミノニュの港自体には観光スポットはないものの、すぐ南側にはエジプシャン・バザールが位置しており、港町近くの活気ある雰囲気が感じられます。
夕暮れ時のエミノニュから眺める、対岸の新市街の眺めも見逃せません。
また、エミノニュの名物として超有名なのが、サバサンド。
その名の通り、サバをパンに挟んだサンドイッチなのですが、のぶよ的にはエミノニュ側のサバサンドのお店はおすすめしません。
ガラタ橋を渡ったカラキョイにもサバサンドのお店があるので、そちらで食べることを強くお勧めします。
おしゃれな繁華街・シルケジ
エミノニュ港から少し東に進むと、シルケジ駅(Sirkeci)を中心とした繁華街エリアとなります。
観光客がほとんどだったエミノニュの目と鼻の先にあるシルケジですが、その雰囲気は全く別物。
行き交う人の多くは地元の人で、通り沿いに並ぶ店も地元民向けといった雰囲気です。
しかしながら雑多な雰囲気ではなく、優雅な建物が並ぶシルケジは、おしゃれな繁華街といった感じ。
エミノニュ観光で時間があるなら、ぜひ散策してみたいエリアです。
オリエント急行の終着点!シルケジ駅
シルケジを象徴する建物が、マルマライ(ボスポラス海峡の海底を通る鉄道)が停車するシルケジ駅。
オスマン帝国時代後期の近代化・西欧化の波に乗って建設された駅舎はドイツ人建築家によるもので、外観も駅舎内も「古き良きヨーロッパ感」に満ち溢れています。
シルケジ駅は、かつてパリとイスタンブールを結んでいたオリエント急行の終着点だった場所。
駅舎内にはオリエント急行の展示を行う小さなミュージアムがあり、なんと入場は無料。
残念なことに、のぶよが訪れた日曜日は閉館していました。
(日曜と月曜は閉館日なのでご注意を。)
かつての浪漫が感じられるシルケジ駅。
現在でこそ、ここからアジア大陸へはマルマライでたった4分でアクセスできるものの、かつてはここに到着した旅行者はエミノニュ港まで歩いて船に乗り換える必要がありました。
そんな歴史を感じながら、寄り道してみるのはいかがでしょうか。
オリエント急行
↑シルケジ駅前にある模型
1883年に開通したオリエント急行は、パリからイスタンブールまでを結んでいたヨーロッパ発の大陸横断鉄道。
ミュンヘン、ウィーン、ブダペストなどを経由して、イスタンブールに至るその列車内はかなり豪華で、アガサ・クリスティをはじめ、様々な作家による文学作品の舞台となりました。
二度の世界大戦中は運行が中断されたものの、その後運行再開され、ヨーロッパの富裕層たちの鉄道旅の定番として憧れの的となります。
その後、旅客機での移動の広まりによって利用客が減少し続けたオリエント急行。
1977年、惜しまれながらもその歴史に幕を閉じました。
港町の雑多な雰囲気が魅力!カラキョイ
エミノニュ地区の対岸、ガラタ橋の北側に位置するのが、カラキョイ地区(Karaköy)。
イスタンブール新市街地区があるの丘の麓に位置しています。
カラキョイ地区は、ガラタ橋を挟んだ東西でがらりと雰囲気が変わるのがとても印象的。
ガラタ橋西側は”THE・港町”な雰囲気。
新鮮な魚を売る魚市場やレストランなどがあり、日本人なら懐かしく感じるような香りに満ちています。
日本人の間で有名なサバサンドはエミノニュ地区側のものがポピュラーですが、実はカラキョイ地区でも食べることができます。
(そして個人的にベストのサバサンドのお店はカラキョイ地区にあります)
先述の通り、このエリアからの夕暮れの眺めはとても素晴らしく、サバサンド片手に眺める赤く染まるイスタンブールの町並みは、一生忘れられない思い出となるはず。
一方で、ガラタ橋東側は、かつての倉庫街を再開発したエリア。
レンガ造りの建物にはおしゃれなカフェやシーシャ(水たばこ)バーなどが連なり、地元のおしゃれな若者たちでにぎわいます。
観光客であふれる新市街のイスティクラル通りや、ガラタ橋を渡った対岸のエミノニュ地区に比べると、かなりローカル感が強いのがカラキョイ地区全体の特徴。
のぶよ的にかなりお気に入りのエリアです。
魚市場周辺(ガラタ橋西側)
ガラタ橋のすぐ西側にあるのが、カラキョイ魚市場(Karaköy Balık Pazarı)。
市場と呼ぶには小さすぎるスペースに、十軒ほどの魚屋が並んでいます。
市場自体は見ごたえがないものの、その周辺はなかなかのローカル感で散策が楽しめそう。
漁師向けにブイや網などを売る店や、とれたての魚料理を提供する小さな食堂などが点在している通りを歩いていると、どの店も「フィッシュケバブ!」と呼び込みをしてきます。
↑のぶよ的イスタンブールNo1のサバサンドがあるのもカラキョイ地区
このフィッシュケバブこそが、日本人の間で超有名なサバサンドのこと。
どこも値段は15TL(=¥284)と同じなので、気になったお店で挑戦してみましょう。
お腹に余裕があれば、数軒食べ歩いてみるのもおすすめです。
海沿いには気持ちの良いプロムナードがあり、サバサンド片手に潮風を感じながら歩くのが一番の楽しみ方です。
倉庫街をリノベしたおしゃれ街(ガラタ橋東側)
カラキョイ地区の東側、ケメラルトゥ通り(Kemeraltı Cd)の東側に広がるのが、かつての倉庫街を再開発したおしゃれエリア。
レンガ造りの壁がとても良い雰囲気です。
ほとんどのお店がオープンテラス席を設けていて、散策途中の休憩にはぴったり。
それぞれのお店では異なったコンセプトを持っているようで、眺めているだけでも楽しめます。
ガラタ橋周辺地区のまわり方&観光に必要な時間
ガラタ橋を単純往復するだけなら、往復20分もあれば十分です。
のんびりと景色を見ながら歩いたり、両岸の地区を散策したりするなら、2時間ほどみておきましょう。
ガラタ橋は、イスタンブール旧市街・新市街いずれにも近いため、他の地区の観光と組み合わせてまわるのがおすすめです。
また、ガラタ橋北側のカラキョイ地区からは、金角湾に面した地区を結ぶ定期船が運航されており、気軽にクルージング気分を味わうことができます。
・新市街地区観光+ガラタ橋
・バザール地区観光+ガラタ橋
・金角湾クルーズ+ガラタ橋
以上の行程なら、一日あれば十分ゆっくりとまわることができます。
逆に、旧市街のスルタンアフメット地区とガラタ橋の観光を組み合わせるのはあまりおすすめしません。
というのも、スルタンアフメット地区~ガラタ橋間は少々距離があるのと、スルタンアフメット地区の観光だけで丸一日の時間が必要なためです。
夕暮れの風景も素敵なスルタンアフメット地区は、単体で楽しむ方がいいでしょう。
とにかく見どころがたくさんあるイスタンブール。時間が限られているなら、一つ一つの観光スポットを効率良くまわれ、歴史も学ぶことができる日本語現地ツアー参加もオススメ。
ボスポラス海峡クルーズやベリーダンス鑑賞、ハマム体験など、イスタンブールならではのアクティビティーも、日本語ガイド付きなら安心して楽しめます。
・はじめてのイスタンブール 1日観光ツアー<日本語ガイド貸切/昼食付き>
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おわりに
イスタンブール観光のハイライトであるガラタ橋とその周辺地区の魅力を解説しました。
あまり時間をかけずに観光できるエリアなので、他エリア観光後の夕暮れの時間帯を狙って訪れることをおすすめします。
何度見てもため息が漏れてしまうほどに美しいガラタ橋からの絶景。
イスタンブールの滞在を、きっと忘れられないものとしてくれることでしょう。
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とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!
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