こんにちは!モンテネグロに3週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
バルカン半島に位置する小国・モンテネグロ。
日本人的には「どこそれ?」感が強い国なのですが、ヨーロッパでは次なる観光地として脚光を浴びつつある注目の国です。
美しいアドリア海沿いに広がる古い町から、高くそびえる山々まで。
小さな国土の中にバラエティーに富んだ風景が点在するモンテネグロ。
クロアチア・ドブロブニクから日帰りでコトルだけを訪れて、「モンテネグロ入国〜!」なんて言っている人もいますが、のぶよは言いたいです。
「ふざけんな、ぶーす!」と(笑)
コトルを訪れただけでモンテネグロを語るなんて愚の骨頂もいいところ。
観光地では見えないような素朴な人々の暮らしや大自然にこそ、モンテネグロの魅力が詰まっているんです。
今回の記事では、モンテネグロという国を満喫しながら周遊するために最低限必要な日数である7日間の観光モデルコースを紹介します。
正直7日間じゃ全然足りないのですが、それでもモンテネグロの全体像をつかむためにはこれくらいの日数が必要だという目安になると思います。
7日間それぞれに異なった観光テーマを掲げているので、毎日様々なモンテネグロの顔を見られる超おすすめモデルコースです!
各都市間の移動情報も詳細に載せているので、参考にしてください。
- モンテネグロ7日間観光モデルルートで訪れるスポット
- モンテネグロ観光1日目:「旧市街とコトル湾の絶景旅」/ コトル、ペラスト
- モンテネグロ観光2日目:「アドリア海の宝石ビーチ旅」/ ブドヴァ、スヴェティ・ステファン
- モンテネグロ観光3日目:「モンテネグロの歴史旅」/ ツェティニェ、ポドゴリツァ
- モンテネグロ観光4日目:「奇跡が起こる聖地への巡礼旅」/ オストログ修道院
- モンテネグロ観光5日目:「世界遺産の大自然を感じる旅」/ ドゥルミトル国立公園
- モンテネグロ観光6日目:「野鳥の楽園をのんびり船旅」/ シュコダル湖国立公園
- モンテネグロ観光7日目:「国境を越えずにアルバニアを感じる旅」/ ウルツィニ
- おわりに
モンテネグロ7日間観光モデルルートで訪れるスポット
モンテネグロ観光1日目:「旧市街とコトル湾の絶景旅」/ コトル、ペラスト
モンテネグロを代表する風景が、「一生に一度は見たい絶景」にも選ばれたコトル湾の絶景。
絵に描いたような絶景も魅力的ですが、コトル湾沿いには世界遺産のコトルをはじめ、魅力的な小さな町が点在しています。
1日目はドブロブニクからの国境越えの後、町並み観光をメインに、モンテネグロを代表する風景を楽しみましょう。
コトル、ペラストの二つの町を観光する、初日から盛りだくさんの内容になっています。
宿泊地:コトル
朝:ドブロブニクを出発し、コトルへ移動
多くの旅行者は、クロアチアのドブロブニクからモンテネグロへと国境を越え、世界遺産の町・コトルを目指すことでしょう。
出入国手続きはとてもスムーズですが、渋滞に巻き込まれることも多いこちらの国境越えルート。
モンテネグロ旅行1日目を目一杯楽しむためにも、できるだけ早い時間のバスに乗ってドブロブニクを出発しましょう。
スムーズにいけば2時間半ほどでコトルに到着できます。
ドブロブニク→コトル
移動手段:バス
所要時間:2時間半
料金:126Kn(=¥2037)
※荷物代別途10Kn(=¥165)
昼:ペラスト観光
コトルに到着したら、旧市街の観光はひとまず後回し。
宿に荷物を置いて、コトル湾沿いの小さな町・ペラストへ向かいましょう。
フィヨルドのような入り組んだ山々と湾の風景を望むペラストは、コトルからの人気のデイトリップ先。
コトル旧市街からは路線バスで30分ほどでアクセスすることができます。
ペラストで是非挑戦したいのが、湾内に浮かぶ二つの島へのボートトリップ。
有名な「岩礁の聖母マリア教会」もこの島に建っています。
他にも、小さな町を散策したり、高台から雄大な景色を眺めたり、のんびり観光が楽しめるペラスト。
観光の所要時間は2~3時間ほどです。
コトル→ペラスト
移動手段:路線バス
所要時間:30分
料金:片道€1(=¥122)
午後:コトル旧市街を観光
ペラストで雄大な風景を楽しんだ後は、路線バスに乗ってコトルへと戻ります。
世界遺産のコトル旧市街は、中世の趣を濃く残しており、ただ散策しているだけで楽しい場所。
一斉に鳴り響く教会の鐘の音、飛び交うカモメたちの鳴き声、そこら中を歩き回る猫たち…。
一大観光地のドブロブニクと比べると、コトルにはなんだかのんびりとした時間が流れていることに気が付くはずです。
コトルに来たら絶対に外せない、コトル湾の絶景を見にコトル城壁へ登ってもいいのですが、結構な坂道を登らなければいけないので、夏場の午後はかなりしんどいと思います。
体力と相談して、城壁は2日目の朝の涼しい時間帯にまわすのも一つの手です。
夜:豪快なモンテネグロ料理に舌鼓
コトル旧市街が最も美しい姿を見せる夕暮れの時間を存分に楽しんだ後は、地元の名物料理で腹ごしらえをしましょう。
モンテネグロ料理と言えば、とにかく肉!
地元の有名店、BBQ Tanjgaでは「モンテネグロ風バーベキュー」なるものが食べられます。
とにかくボリュームがすごいので、たくさん歩いてお腹を空かせてから行ってくださいね。
モンテネグロ観光2日目:「アドリア海の宝石ビーチ旅」/ ブドヴァ、スヴェティ・ステファン
モンテネグロを代表する景色と言えば、アドリア海沿いの美しい旧市街を持つ町とビーチでしょう。
2日目は町並み観光はお休み。
モンテネグロの海沿いの二つの町、ブドヴァとスヴェティ・ステファンを訪れます。
とにかく海が美しいので、絶対に泳ぎたくなるはず。
是非水着を持参しましょう!
宿泊地:ブドヴァ
朝:コトル旧市街散策
コトル旧市街の朝は静寂そのもの。
人の姿はほとんどなく、昼間の観光客の多さが夢のようです。
ゆっくり歩いても1時間もかからずに一周できてしまう規模のコトル旧市街。
出発前に、最後の散策を楽しみましょう。
1日目にコトル城壁へ登るのを後回しにした場合は、ここで登ることになります。
2時間あれば戻って来られるので、時間は十分にありますよ。
お昼前にはブドヴァへと移動するのが理想です。
コトル→ブドヴァ
移動手段:路線バス
所要時間:30分
料金:€3.5 (=¥428)
※荷物代別途€1(=¥122)
昼:ブドヴァ観光
モンテネグロを代表するビーチリゾート・ブドヴァは、アドリア海沿いに開けた小さな旧市街と、すぐそばにある美しいビーチが魅力的な町。
見どころはあまり多くなく、旧市街の規模もかなり小さいので、30分ほどあれば旧市街の観光はできてしまいます。
せっかくブドヴァに来たなら、旧市街から徒歩5分ほどのモルガンビーチへと足をのばしてみましょう。
とにかくきれいな水の色に感動間違いなし。
混雑するのが玉に瑕ですが、ここまできて極上ビーチで泳がないという選択肢はありません!
十分にブドヴァの町とビーチを堪能したら、ブドヴァ近郊の絶景スポット、スヴェティ・ステファンへと向かいましょう。
ブドヴァ→スヴェティ・ステファン
移動手段:路線バス
所要時間:20分
料金:片道€2(=¥244)
午後:スヴェティ・ステファン観光
モンテネグロを紹介するガイドブックなどでよく使われているこちらの写真は、ブドヴァ近郊のスヴェティ・ステファンのもの。
アドリア海に浮かぶ島に古い家が建ち並び、一本の道が延びている風景は、「モンテネグロのモン・サン・ミッシェル」と呼ばれることも。
残念なことに、現在は島全体がリゾートホテルになっていて、宿泊客以外の立ち入りは原則できません。
しかし、スヴェティ・ステファンのビーチもとても水がきれい。
絶景を目の前に海水浴を楽しむことができますよ。
モンテネグロ観光3日目:「モンテネグロの歴史旅」/ ツェティニェ、ポドゴリツァ
アドリア海沿いの風光明媚な風景を十分に堪能した後は、真のモンテネグロの顔が見られる内陸部へと向かいます。
観光地としての顔が強いコトルやブドヴァに比べて、内陸部にくると観光客の数はびっくりするほどに減るのが特徴。
英語の通用度は格段に下がるものの、それでも何とかコミュニケーションをとろうとするのも旅の醍醐味なのでは。
モンテネグロ旅行3日目のテーマは「モンテネグロの歴史」。
かつて500年ほどモンテネグロの首都であった古都・ツェティニェと、ユーゴスラビア連邦時代の雰囲気を色濃く残す現在の首都・ポドゴリツァの二つの町をのんびりと巡ります。
宿泊:ポドゴリツァ
午前:ツェティニェ観光
ブドヴァからツェティニェまではバスで1時間もかからないほど。
30分~1時間に1本ほどバスが運行されているので、あまり時間を気にすることなく移動できます。
ブドヴァ→ツェティニェ
移動手段:路線バス
所要時間:45分
料金:€3 (=¥366)~
※荷物代別途€1(=¥122)
ツェティニェ到着後は、モンテネグロの歴史が詰まった町を散策しましょう。
モンテネグロ人が偉人として崇める、かつての指導者たちゆかりのスポットが点在しているツェティニェ。
事前に少しでもモンテネグロの歴史を知っておくことで、各スポットをより深く理解することができますよ。
ツェティニェの市内観光自体は3時間ほど見ておけば十分に満喫できます。
時間と予算が許すなら、ツェティニェ近郊のロヴチェン国立公園内にあるペータル2世の墓へと足をのばしてみるのもいいでしょう。
コトル湾のパノラマが見られる絶景スポットとしても有名な場所です。
夕方:ポドゴリツァ観光
ツェティニェでモンテネグロの中世~近世の歴史を十分に感じた後は、首都・ポドゴリツァへ向かい、ユーゴスラビア時代から現代までの歴史を追いましょう。
こちらも30分~1時間に1本ほどバスがあるので、気軽に移動ができます。
ツェティニェ→ポドゴリツァ
移動手段:路線バス
所要時間:45分
料金:€3 (=¥366)~
※荷物代別途€1(=¥122)
「ヨーロッパ一醜い首都」なんて言われてしまうポドゴリツァ。
第二次世界大戦で町のほぼ全てが破壊されてしまったため、現在の町並みはその後の共産主義時代に作られた無機質なものとなっています。
観光名所は少ないポドゴリツァですが、居心地の良さと物価の安さは抜群。
国内交通の全てがこの町を基点としているので、モンテネグロの他の地域への移動の拠点としても優秀な町です。
夜:ポドゴリツァのローカルレストランで夕食
ポドゴリツァに来たなら、リーズナブルに名物料理が食べられるレストランへ行きましょう。
バスステーションからもほど近いRoštilj Jankovićは、モンテネグロ料理の全てが揃っているんじゃないかと思ってしまうほどの豊富なメニューがあります。
もちろん価格もとてもリーズナブル。
コトルやブドヴァなど、アドリア海沿岸地方の半額ほどで、モンテネグロの名物料理が食べられるおすすめレストランです。
モンテネグロ観光4日目:「奇跡が起こる聖地への巡礼旅」/ オストログ修道院
「旧市街」、「ビーチ」、「歴史」のテーマでまわってきたこれまでのモンテネグロ旅。
4日目は「モンテネグロの信仰」をテーマに、ポドゴリツァからデイトリップをしてみましょう。
モンテネグロ中部のオストログ修道院は、モンテネグロ人の間では有名な巡礼地。
岩をくりぬいた洞窟に建つ不思議な修道院は、それ自体が神秘的な雰囲気を醸し出すパワースポットです。
巡礼者はポドゴリツァからオストログ修道院まで徒歩で向かうそうなのですが、私たち旅行者にはハードすぎるので、おとなしく鉄道でアクセスしましょう。
オストログ修道院で神聖な空気を感じた後は、翌日の大自然の旅に備えて、ドゥルミトル国立公園内のジャブリャック(Žabljak)へと移動&宿泊します。
宿泊:ジャブリャック
朝:電車でオストログ修道院へ
ポドゴリツァ~ジャブリャック間を移動しながら、オストログ修道院を観光する効率の良い行程のためには、少し早起きして8:00ポドゴリツァ発の列車に乗る必要があります。
これを逃してしまうと、次の列車は4時間後。
その後の接続が上手くいかなくなり、同日中にジャブリャックに到着することができません。
ポドゴリツァ→オストログ修道院
移動手段:鉄道
所要時間:45分
料金:€2(=¥244)~
オストログ駅からオストログ修道院までは、3kmほどの山道を徒歩でアクセスするのがおすすめ。
こちらは、オストログ修道院へ巡礼する信者が最後に登る巡礼路の一部です。
伝統に従って裸足で登る人や、修道僧へ寄付するための毛布を担ぎながら登る人の姿が多く見られ、信仰の凄さを目の当たりにすることでしょう。
オストログ修道院最上部にあるアッパーチャーチは、切り立った岩肌にへばりついたように建つ小さな教会がとても印象的。
内部には無料で入場でき、数々の奇跡を起こしたことで知られる聖ヴァシリエのミイラを見ることもできます。
信者でなくとも、本当に奇跡が起こりそうな気がしてくる、神秘的な雰囲気のオストログ修道院。
モンテネグロに旅行するなら絶対に訪れておきたい、おすすめの観光スポットです。
午後:ドゥルミトル国立公園へ移動
オストログ修道院を満喫したら、13:42オストログ駅発の列車で終点のニクシチ(Niksić)まで向かいます。
これと言った見どころがないニクシチですが、コトル方面・ポドゴリツァ方面・ジャブリャック方面・ボスニア国境方面へと、東西南北に道路がのびる交通の要所。
鉄道駅とバスステーションは隣接しているので、乗り換えも簡単です。
オストログ修道院→ニクシチ
移動手段:鉄道
所要時間:15分
料金:€1 (=¥122)
ニクシチ→ジャブリャック
移動手段:路線バス
所要時間:1時間半
料金:€6 (=¥729)~
ジャブリャックは標高1450mほどの場所に位置する小さな町。
夏はハイキング、冬はスキーができるマウンテンリゾートなのですが、かなりこじんまりとした田舎町と言った雰囲気です。
翌日のハイキングを満喫するためにも、早めに休みましょう。
モンテネグロ観光5日目:「世界遺産の大自然を感じる旅」/ ドゥルミトル国立公園
モンテネグロの国名の由来は、イタリア語の“Monte negro(=黒い山)”。
その名の通り、国土の大半を険しい山に囲まれたモンテネグロでは、山々が織りなす美しい絶景や渓谷、湖の数々を訪れることができます。
5日目のテーマは「大自然」。
モンテネグロ北西部に位置する世界自然遺産・ドゥルミトル国立公園で美味しい空気をたくさん吸って、美しい風景の中で存分に大自然を感じましょう。
宿泊:ポドゴリツァ
午前:タラ渓谷の橋で絶景を望む
ドゥルミトル国立公園の観光の拠点となるジャブリャックの町からバスで30分ほど。
ヨーロッパ最も深い谷であるタラ渓谷では、切り立った山々が織りなす谷の美しくダイナミックな風景が見られます。
タラ渓谷で最も有名なのが、タラ渓谷に架かる橋(Đurđevića Tara)
渓谷で唯一の橋は、それ自体も美しいですが、橋の上から望む渓谷はまさに絶景。
足がすくむような高さなのですが、実はこの橋の脇ではジップラインのロープが張られていて、ぶらさがった状態で谷の上を空中散歩できるんです。
料金も€10からと安めなので、スリルを味わいたい人は挑戦するのもいいかも。
ジャブリャック→タラ渓谷に架かる橋
移動手段:路線バス
所要時間:30分
料金:€2 (=¥244)
午後:黒い湖へ絶景ハイキング
ドゥルミトル国立公園のもう一つの見どころであり最も有名なのが、「黒い湖」と呼ばれる氷河湖。
ジャブリャックの中心街から簡単なハイキングコースを3kmほど、30~40分でたどり着けます。
切り立った山々に囲まれた黒い湖は、周りの木々が作り出す影によって黒く見えることからこの名がついたそう。
実際は、太陽の角度によって群青色やエメラルドグリーンに見え、黒くはありません。
湖の周囲には全長4kmほどのハイキングコースが整備されているので、時間と体力と相談して一周してみるのもいいでしょう。
ジャブリャックから湖への往復1時間 + 湖一周2時間=合計3時間あれば、少し急ぎ足ではあるものの黒い湖でのハイキングを満喫することができます。
大自然に満足したら、宿があるポドゴリツァまでのバス移動です。
ジャブリャック発の最終バスは19時なので、時間には注意しましょう。
ジャブリャック→ポドゴリツァ
移動手段:路線バス
所要時間:3時間半
料金:€7 (=¥850)~
モンテネグロ観光6日目:「野鳥の楽園をのんびり船旅」/ シュコダル湖国立公園
モンテネグロの旅もそろそろ終盤。
山の大自然をアクティブにハイキングした後は、湖の大自然の中をのんびりとボートでまわってみるのはいかがでしょうか。
ポドゴリツァからほど近いシュコダル湖国立公園は、バルカン半島最大の湖に野鳥たちが飛び交う「野鳥の楽園」。
絶滅が危惧されているバルカンペリカンの姿を見られることもあるんです。
観光客があまり多くなく、穴場感が強いシュコダル湖国立公園。
リーズナブルなボートツアーを利用して、湖の風を感じに行きましょう。
宿泊:ウルツィニ
朝:ポドゴリツァからシュコダル湖国立公園へ
シュコダル湖国立公園観光の起点となるのは、湖西側に位置するヴィルパサル(Virpazar)の町。
小さな町ながら、スーパーやレストラン、バスステーションや鉄道駅など観光客に必要なものは全て揃っています。
ポドゴリツァからヴィルパサルまで格安で移動するなら、1日9本運行されている鉄道が便利。
スケジュールによってはバス移動もありですが、鉄道よりも料金は高いです。
ポドゴリツァ→ヴィルパザル
移動手段:鉄道
所要時間:30分
料金:€1(=¥122)
昼:シュコダル湖国立公園でボートツアーに参加
シュコダル湖国立公園で絶対に挑戦したいのが、ボートに乗って湖の大自然を感じるツアー。
2時間のツアーで、料金は€10(=¥1220)とお得です。
(実際はツアー料金に国立公園入園料€4を合わせて支払います。)
広大な湖の上を飛び交う野鳥たちを眺めながら、小型のボートに揺られてのゆっくり船旅。
水面が蓮の花で覆われた場所や、湿地帯の葦のトンネルをくぐるシーンは、冒険者さながらな経験です。
午後:シュコダル湖国立公園からウルツィニへ
のんびりとシュコダル湖の大自然を満喫した後は、モンテネグロ旅行最後の町であるウルツィニへ向かいましょう。
モンテネグロ最南端に位置するウルツィニまでは、ヴィルパザルから1日8本の路線バスで簡単にアクセスできます。
ヴィルパザル→ウルツィニ
移動手段:路線バス
所要時間:1時間15分
料金:€4(=¥488)~
モンテネグロ観光7日目:「国境を越えずにアルバニアを感じる旅」/ ウルツィニ
モンテネグロに居ながらも、アルバニアの雰囲気を味わえる異色な町・ウルツィニ(Ulcinj)。
アルバニア国境まで15kmほどの所に位置するこの町は、モンテネグロ領内にありながら、人口の6割以上がアルバニア人という異色の町。
数多くのモスクが建ち並ぶ町を散策していると、聞こえてくるのはアルバニア語ばかりです。
人懐っこい人々に話しかけられながら、雑多な雰囲気の商店街を歩いた先にあるのは、崖の上に残る旧市街と砂浜のビーチ。
国境を越えなくても、モンテネグロの他の町とは大きく異なるアルバニアの雰囲気にどっぷりと浸かれるウルツィニ。
小国・モンテネグロの多様性を肌で感じられるおすすめの町です。
朝:ウルツィニ旧市街を散策
ウルツィニ旧市街は、紀元前からその存在が書物に記載されていた歴史ある町。
中世以前は海賊の居城、それ以降は奴隷貿易の中継点として栄えたウルツィニ旧市街は、現在ではひっそりとした雰囲気に包まれています。
他のアドリア海沿いの町の旧市街に比べると、かなりボロボロで「THE・旧市街」という雰囲気が魅力的なウルツィニ旧市街。
観光客の数もほとんどなく、お土産屋が林立しているわけでもありません。
現在でも生活の場としての機能を持ち、人々の日常生活の匂いが漂っている狭い路地をゆっくりと散策しましょう。
昼:モンテネグロ最長!12kmの砂浜ビーチへ
ウルツィニ旧市街から新市街方面へと足を進めましょう。
お祈りの時間になると響き渡るコーランを詠む声や、やたらと話しかけてくる暇そうな人々、アジアのような熱気を感じるマーケットなど、異国情緒を感じながらの楽しい散策となるはず。
新市街からは、乗り合いバスに乗って、モンテネグロ最南端&最長のビーチ、Velika Plažaへと向かいます。
夏場は大変な混雑となるウルツィニ市内のビーチに比べると、かなり人が少なく感じられるおすすめのビーチです。
モンテネグロ最後の海水浴を楽しんだ後は、4km先のウルツィニの町まで海岸沿いを散策しながら戻るのがおすすめ。
町中とは思えないようなダイナミックな風景の連続には、息を呑むはずです。
夕方:各都市へ移動
7日間のモンテネグロ旅行に終わりを告げる時がやってきました。
ウルツィニから次の目的地へとバスで向かいます。
ドブロブニクへ戻る場合は、一度コトルまで行き、バスを乗り換える必要があります。
ウルツィニ→コトル
移動手段:路線バス
所要時間:2時間半
料金:€9 (=1095)~
※荷物代別途€1(=¥122)
コトル→ドブロブニク
移動手段:路線バス
所要時間:2時間半
料金:€17 (=2059)~
※荷物代別途€1(=¥122)
国境を越えてアルバニアのシュコドラへ向かう場合は、バスは1日3本しかなく、最終バスの時間は16:30と早めです。
場合によってはウルツィニにもう一泊することになるでしょう。
ウルツィニ→シュコドラ(アルバニア)
移動手段:路線バス
所要時間:1時間半
料金:€7 (=¥852)~
※荷物代別途€1(=¥122)
おわりに
3週間旅したモンテネグロの見どころを、余すところなく紹介しました。
小さな国ながら、アドリア海の風光明媚な風景、山々の大自然、歴史的な町並みなど多くの観光資源に恵まれたモンテネグロ。
これから、絶対に有名観光地への仲間入りを果たすでしょう。
7日間あれば、有名スポットはもちろん、素顔のモンテネグロに触れられる穴場スポットや大自然の雄大さを感じられる自然スポットまでを制覇することができます。
ゆっくりと滞在を楽しみたいなら、1週間とは言わずに、数日間プラスするのもアリ。
なんといっても、のぶよは3週間居ましたから(笑)
この記事を参考に、より多くの日本人がモンテネグロに興味を持ち、旅してくれるようになれば嬉しいです。
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