こんにちは!ジョージア北西部のスヴァネティ地方を3回訪問した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージア西部のコーカサス山脈エリアに位置するスヴァネティ地方。
ダイナミックな山々の大自然の中に、中世の石塔を有する石造りの村が点在する風景の美しさは、ジョージア旅行の文句無しのハイライトとされます。
そんなスヴァネティ地方における最大の町であり、観光・滞在の拠点として便利なのがメスティア(Mestia / მესტია)。
ジョージア他都市からスヴァネティ地方にやって来た旅行者が、必ず最初に足を踏み入れることになる町であり、スヴァネティ地方の玄関口としての顔を持ちます。

コーカサスの山々に囲まれた細長い地形の谷にひらけたメスティアの町とその周辺には、珠玉の見どころがたくさん。
メスティアの中心部でさえ、緑いっばいの山々を背景に伝統の石塔が並ぶ風景が見られ、ジョージア他エリアとは全く異なる異世界の雰囲気に感動させられます。


メスティアはかなりの山奥に位置する町とはいえ、旅行者に必要な施設やインフラはかなり整っていて旅がしやすいのも嬉しい点。
不便さを感じることなく、ジョージア旅行のハイライトとなるコーカサス地域の魅力を存分に感じられるわけで、旅行者に人気がある理由にも納得です。
またメスティアは、宿泊先の選択肢も豊富で、スヴァネティ地方の名物料理を提供するレストランも充実しているのがポイント。
スヴァネティ地方の旅の始まりにも総仕上げにも、短期の観光にも一週間以上ののんびり滞在にも…どんなスタイルの旅行者でも満足できるはずです。

というわけで今回の記事は、メスティアの観光・滞在に必要な情報をまるっと解説したもの。
市内の見どころや近郊の必見スポットはもちろん、グルメやおすすめ宿やプランニングに役立つ情報までを網羅したものとなっています。
・メスティア観光の基本情報
→3つの観光エリア
→観光の必要日数
→観光のベストシーズン
→観光時の注意点
・メスティア市内の観光スポット
→メスティア観光マップ
→メスティア中心街の見どころ
→ランチュヴァリ地区の見どころ
→ラガミ地区の見どころ
・メスティア近郊の観光スポット
・メスティアへのアクセス情報
・メスティア中心街のおすすめレストラン
・メスティアの宿泊先選びのポイント&おすすめ宿
のぶよが合計3回訪問し計1ヶ月ほどの時間を過ごしたメスティアのあれこれがぎゅっと詰まった本記事は、きっとこれからこの地を旅する人の役に立つはず。
伝統と大自然が見事に融合した、スヴァネティ地方観光のハイライトとなる町での滞在が、思い出深い素敵なものとなりますように…!
メスティア観光の前に知っておくべきこと(観光エリア/季節/必要日数/注意点)

メスティアはまあまあな規模の町で、旅行者に必要な施設やインフラはかなり整っているのがポイント。
ジョージア他都市からの距離こそありますが僻地というほどでもなく、初めて訪問する人でも不便なく旅行できます。
しかしながら、ここは標高1400m以上のコーカサスの山の中。
トビリシやバトゥミなどの都市部と同じ感覚でノープランで訪問してしまうと、現地で後悔することになってしまうかも…
というわけでまずは、メスティアを訪問する前に絶対に知っておきたい基本的な情報を4つのトピックに分けて解説していきます。
メスティア観光の基本情報①:3つの観光エリア

メスティアは、ムルフラ川沿いの谷間にひらけた、東西に細長い町。
中心部は大きく3つのエリアに分かれているのが特徴です。
・中心街:バスステーション/スーパー/レストランが点在する滞在の中心
・ランチュヴァリ地区:高台に位置する、「復讐の塔」が建ち並ぶ集落
・ラガミ地区:観光地からやや外れた、素朴な風景が残る集落
端から端までは2kmほどの距離なので、徒歩での観光が十分可能です。
ただしランチュヴァリ地区とラガミ地区は、中心街よりも高い場所に位置しているので、行ったり来たりするのはなかなか大変。
効率の良い観光計画を立てておくのがおすすめです。
メスティア観光の基本情報②:観光の必要日数

スヴァネティ地方の中心都市でありながら、見どころは上で紹介した3つのエリアに集中しているメスティア。
限られた時間であってもかなり充実した観光をすることができ、3エリアのみなら、丸1日あれば十分に可能です。
しかしながら、ジョージア他地域から離れた場所に位置するメスティアでは、到着日はすでに午後遅い時間になっていることが多いのがネック。
到着後の観光だと時間が足りないので、1泊は必ずすることになるでしょう。
また、メスティアには観光以外の面でも楽しみがたくさん。
町にいくつかあるミュージアムをまわったり、スヴァネティ地方の名物料理をコンプリートしたり…
メスティアを拠点として、近郊の大自然スポットへと足をのばすことも可能です。
というわけで、メスティア観光の必要日数は以下の通り。▼
・中心3エリアのみ:1泊2日
・メスティア近郊の見どころ:それぞれ +半日~1日
つまり、ベースとなるのはメスティア市内観光の1泊2日(=2日間)という日程。
そこに近郊スポットへ足をのばす日を追加した日数=合計日数となるので、どれだけ多くの近郊スポットを訪問するかによって必要日数が変わってくるのがポイントです。
メスティア観光の基礎知識③:観光におすすめの季節

メスティアやスヴァネティ地方を旅するなら、とにかく何よりも大切なのが季節の見極め。
ジョージア平野部とは大きく気候が異なる山岳エリアであるため、しっかりとベストシーズンについて知っておく必要があります。
どの季節にも良い点と悪い点はあり、どんな風景が見たいかによっておすすめの季節は変わってくるもの。
それでも、「絶対にこの月はやめとけ…!」という時期はあります。
メスティアの春の訪れは遅く、気温が氷点下を切らないようになるのは例年4月半ばあたり。
それ以降も多くの場所には雪が残っており、観光ハイライトとなるハイキングが楽しめるようになるのは、完全に雪がなくなる5月半ば以降となります。
逆に言うと、5月半ばより前のメスティアは、できることがかなり限られてしまうのがネック。
日本のGWにあたる5月前半は、標高が高い地域だとまだ雪が残っていることが多く、一種の賭けとなります。
また、4月は年間を通して最も降水量が多い月。
せっかく行ったのに毎日大雨に降られながらぐちゃぐちゃの道を散策するのはなかなかにハードなので、とにかく4月だけは避けましょう。

メスティア観光のベストシーズンとされるのは、やはり夏場の数ヶ月間です。
6月にもなればもう雪は完全に溶け、ハイキングにもぴったりな気候に。
降水量はやや多いですが、新緑に彩られたコーカサスの山々の風景が見たいならおすすめです。
7月と8月は気候がとても安定しており晴天率も高く、夜間でも気温がそこまで下がらないため、トレッキング目的であればこの2ヶ月が狙い目。
しかしながら、この2ヶ月は欧州の夏休み期間とだだかぶりであるため、超有名観光地であるメスティアは観光客だらけとなります(本当にものすごいので覚悟を)。
宿代相場も跳ね上がり、小さなゲストハウスは予約でいっぱいなんてこともしばしば。
個人的には、夏場はちょっと騒がしすぎるかなあといった印象ですし、コーカサス山岳地域らしいミステリアスで素朴な雰囲気が感じられないように思います。
のぶよ的に、メスティア&スヴァネティ地方のベストシーズンは秋。
9月も2週目に入ると、それまでの観光客の多さが嘘だったかのように町は静まり返り、10月にもなれば冬季休業に入る宿やレストランもちらほら出始めます。
9月の前半であれば、まだまだ夏らしい気温と緑の風景で、ハイキングにもぴったりな気候。
しかし9月後半になると一気に秋の気配が訪れ、1週間ほどのミニ雨季(例年9月3週目)を境に夜間の気温がぐっと下がります。
メスティアの紅葉のピークは10月2週目~3週目にあたり、山々が一面の黄色になる風景はとても美しいです。
11月はもう紅葉には遅く、日を追うごとに寒々しくなっていく風景に冬の到来を感じさせる季節。
しかし天候は以外にも安定しており、昼間の気温は10℃以上あるため、ハイキング目的でもかなり楽しめます。

11月前半には旅行者はもうほとんど訪れず、ホテルや飲食店も半分以上が閉鎖されてしまいますが、個人的にはメスティア本来の静けさや山里ならではの「陰の空気が」感じられてとても好きでした。
11月後半~3月一杯のメスティアは、深い雪に閉ざされるオフシーズン。
ハイキングなんて不可能ですし、ちょっと近郊へ足をのばすのにも一苦労する時期です。
スキー目的の場合は別として、わざわざ冬の時期にメスティアを訪れる意味は限りなくゼロ。
「コーカサスの雪景色を見ながらのんびりおこもりステイしたい!」という人もいるかもしれませんが、どう考えても下界からのアクセスが便利なカズベギの方が向いていると思います。
また、冬場はメスティアと下界を結ぶ唯一の幹線道路が雪で遮断されてしまうこともしばしば。
そうなるとメスティアは完全に陸の孤島となり動けなくなってしまうので、やはり冬場の旅行はハードルが高いと思います。
とまあこんな感じ。
のぶよ的には、緑いっぱい&ハイキングし放題の夏場も捨てがたいですが、メスティアという町が有する陰鬱とした山里の雰囲気が存分に味わえる秋こそが、真のベストシーズン。
メスティアの厳めしいたたずまいの黒っぽい石塔には、夏の緑の明るさよりも秋の茶色の物寂しさの方が断然似合うと思います。
特に一番の穴場の時期だと感じたのが、11月前半。
雪が降る時期よりもギリギリ前で、紅葉にはすでに遅いという微妙な時期に思えますが、天気の良さと観光客の少なさ(=宿代が底値でどこへ行っても大歓迎してもらえる)がとにかく気に入りました。
メスティア観光の基礎知識④:観光時の注意点&アドバイス

メスティアは、ジョージアの山岳エリアにしては各種インフラがかなり整っている町。
商店や飲食店はもちろん、洋服屋に薬局など、旅行者が必要となる施設はだいたい揃っています。
とはいえ、やはりここはコーカサスの山の中。
ジョージア都市部とは異なる部分も多くあるので、旅行前にはあらかじめ知っておくべきこともいくつかあります。
買い物

メスティアには大型スーパーこそ存在しませんが、NikoraやSparをはじめとするジョージアの大手チェーンコンビニが中心街に何軒もあり、基本的な買い物には困りません。
こうしたチェーンのコンビニでは基本的に下界と品揃えも価格も同じなので、山岳地域でありながら割高な価格を払う必要がないというのが嬉しいです。
また、ドラッグストアや古着店、各種工具を売る店もあるので、必要なものは現地調達できると考えてOKです。
カードの通用度&銀行ATM
メスティアでのクレジットカードの通用度を一言で表すなら「微妙」といったところ。
ある程度の価格帯のホテルであればだいたいはカード払いが可能ですが、家族がやっているようなゲストハウスでは現金のみの受け付けとなります。
飲食店や商店ではカード払いの端末は用意されているものの、なぜかカード払いがすごく嫌がられるのが不思議。
おそらく店側が払う手数料を気にしているのかもしれません。
メスティア中心街にはBank of Georgiaのオフィスがあり、その他銀行のATMも至る所に設置されているので、現地での現金調達にも困りません。
また、メスティアから一歩外に出ると完全なる現金社会となるので、やはりある程度の現金は用意しておくのが良いでしょう。
インフラ(電気/ガス/ネット/暖房)

「ジョージアの山岳地域」と聞くと気になるのが、滞在時のインフラについて。
メスティアでは電気もガスもちゃんと通っていますが停電になることはしばしばあるので、そのあたりは覚悟しておきましょう(まあ停電なんてトビリシでもしょっちゅうあるので、別にメスティアだけが特別ではない)。
インターネットに関しては、町の全域で各通信会社のSIMカードが問題なく使用できます。
どの宿にもWi-Fiが設置されているので、ネット面で困ることはほぼないでしょう(しかし接続速度は…といった感じの所も多い)。
また、冷暖房に関しては注意が必要。
夏場でもそこまで気温が上がらないメスティアでは、基本的に「冷房」という概念はありません。
冬場は最高気温が氷点下となるため暖房必須となりますが、セントラルヒーティングやエアコンなどは存在しません。
メスティアの場合は「暖房が薪ストーブのみ」という宿はほとんどなく、電気ヒーターを貸し出ししてくれる宿がほとんどですが、寒い時期の訪問の場合は念のため予約時に暖房設備を確認しておくのがスマートです。
その他注意点

メスティアは小さな町であるため、治安面での心配はまったく必要ありません。
しかし観光地あるあるなのですが、タクシーや市場などでのぼったくりは日常茶飯事。
4WDジープを用いた現地ツアーなどに参加する場合やタクシーをチャーターして移動する場合は、とにかく利用前の言い値が基本となるので、誤解のないようにしっかりと交渉しましょう。
また、メスティアから一歩外に出ると公共交通機関がほとんど走っていないのがスヴァネティ地方。
地元の人はヒッチハイクで移動しており、旅行者を見かけると停まって乗せてくれる人も多いですが、こればかりは自己責任となります。
メスティアでぼったくりよりも何よりも注意したいのが、中心街を闊歩する野犬。
でっかい犬が徒党を組んで数匹で行動しており、旅行者が咬まれるというアクシデントも毎年発生しています。
エリア別!メスティアの観光スポット
メスティア観光地図
緑線:絶景ハイキングコース
赤:おすすめレストラン
紫:おすすめ宿
黄色:バスステーション/空港
メスティアの観光エリア①:メスティア中心街

メスティアの中心街は、スーパーや銀行、レストランなど旅行者に必要な施設が一通り揃ったエリア。
ゲストハウスも多くあり坂道も少ないので、滞在拠点としてはかなりおすすめです。
メスティア中心街は、石造りの建物に木製テラスを備えた建物が連なり、石畳の路地が敷かれた風景はとても統一感のあるもの。
しかしながら、この整然とした町並みは実はここ十年ほどの間に大規模再開発によって生まれたもので、いわば「山岳テーマパーク」のような作り物です。


そんなわけで、メスティア中心街における観光的な見どころは少なめ。
中心街は滞在エリアとして割りきって、観光は他エリアへ足をのばすスタイルになるでしょう。
ムルフラ川の橋

メスティア中心街からスヴァネティ民俗博物館に至る道の途中にあるムルフラ川の橋は、メスティアの中でも髄一の絶景ポイント。【マップ 青①】
深く切り立った崖に挟まれたムルフラ川の流れと、一面の緑に浮き上がるような「復讐の塔」、メスティアのシンボルであるテトヌルディ山の遠景を一度に眺めることができます。
スヴァネティ歴史民俗博物館

メスティアもとい、スヴァネティ地方を訪れたなら、ジョージア他地域とは異なる歴史や伝統文化を知っておきたいもの。
中心街から川を挟んだ対岸にある、スヴァネティ歴史民俗博物館(Svaneti Museum of History and Ethnography)は、近代的な建物の中に貴重なコレクションが保存されており、古代から現代までずっと続く、スヴァネティ地方の人々の生活や文化を知ることができます。【マップ 青②】
古代~中世にかけての出土品や歴史に関する展示も充実しているのですが、のぶよ的に興味深かったのが、スヴァネティ地方の家庭で使用される家具や日用品に関する展示コーナーでした。

深い山に囲まれたスヴァネティ地方は、金や銀細工とともに、木工細工が伝統的に盛んな地域です。
各家庭で使用される家具などの多くは木製のもの。
女性が家を守るという伝統が根付いている地域であるため、各家庭の女性たちは少しでも生活に彩りを与えようと、木製の家具に美しい彫刻を施したそうです。


それぞれの家具や道具に関する説明書き(英語/ジョージア語)も比較的充実しており、この地域の人々が守り伝えてきた伝統的な文化の一端を垣間見ることができます。

また、博物館に入場してすぐの場所にあるカフェテリア付近は、メスティアの町全体を望む絶景ポイント。
見学後に絶景を眺めながらの休憩もおすすめです!
デデのシネマ

メスティア中心街でぜひチェックしておきたいのが、「デデのシネマ」と呼ばれる小さなカフェ。【マップ 青③】
『デデ(Dede / დედე)』とは、ここスヴァネティ地方の最奥部に位置するウシュグリ村を舞台にしたジョージア映画で、全編ウシュグリ村で撮影されたものです。
古くからの山のしきたりと、自身の恋愛の間で揺れ動く女性の姿が描かれており、スヴァネティ地方の美しくも厳しい自然風景が彩を添える傑作。
国際的にも高く評価された作品で、スヴァネティ地方訪問前には絶対に見ておきたい映画です。

メスティア中心街の「デデのシネマ」は、カフェバーを兼ね備えた小さな映画館。
なんと放映されているのは『デデ』ただ一つで、毎日午後に2時間おきの入れ替え制で入場することが可能です。
ゆったりとした空間でスヴァネティを舞台にした映画の世界にどっぷりと浸ることができ、舞台となったウシュグリ村の観光前にぜひ訪れておきたいスポットです。
ミネラルウォーター

メスティア中心街の南側。美しい渓流沿いの一角にこんこんと湧くのが、地元では有名なミネラルウォーター。【マップ 青④】
ほど良い苦みと塩味が特徴的の微炭酸の鉱泉で、「万病に効く」と信じられているのだそうです。
(まあ、ジョージアには「万病に効く」系の湧き水が数百か所あるのだけれど)


このミネラルウォーターの存在は、観光客にはあまり知られておらず、周辺には人影がいっさいなし。
メスティア中心街からすぐの場所だとは信じられないような、自然美が堪能できます。

中心街~ミネラルウォーターが湧くポイントまでは石畳の遊歩道が整備されており、アップダウンもほとんどないので、ちょっと足をのばすにはもってこい。
往復20分ほどの気持ちの良い散策が楽しめます!
メスティア中心街の裏路地

メスティア中心街のメインストリートあたりは、ここ十年ほどの間にリノベーションされた町並み。
何とも言えない作り物感が漂うため、好き嫌いが分かれるかもしれません。
しかしながら、メインストリートから一歩裏路地に入ると、かつてメスティアが村だった時代の建物が連なる風景も残っています。【マップ 青⑤】


曲がりくねった路地に古い石壁の建物が密集する風景は、メスティアの原風景そのもの。
開発の波に呑まれなかった貴重な景観を堪能しながらふらりと散策したくなる…そんな情緒に溢れています。
メスティア・バザール

メスティア中心街のメインストリート沿いでひっそりと開かれているメスティア・バザールは、野菜や果物が売られる小さな市場。
少し奥まった場所にあり規模が小さいため、旅行者には見過ごされがちなスポットです。【マップ 青⑥】


バザール内はかなり狭く、薄暗い空間を豆電球が照らすだけのなかなかに場末な雰囲気。
下界から運ばれてきた野菜や果物をメインに、スヴァネティ塩や自家製の漬物やジャムなどが並び、お土産の下調べにも良さそうです。

しかしながら、ここはジョージアを代表する観光地であり、物資の輸送が大変な山岳地域。
価格帯はどれも下界に比べて割高な上に、観光客にはかなりふっかけてくるので、見るだけにしておくのが良いかもしれません。


メスティア・バザールは小さな建物の一階部分を利用して開かれているだけのものなので、見学は一瞬で済みます。
天気の良い日や夏場のハイシーズンであれば屋外に露店も並んでもう少し賑やかになりますが、それ以外の季節はとにかく限界感が漂っており、それも含めて味わいのあるスポットだと(個人的には)思います。
夕景鑑賞ポイント

メスティア中心街から北にのびる坂を少し登った地点には、町内でも唯一の夕景鑑賞ポイントがあります。【マップ 青⑦】
東向きの眺望ポイントなので夕日自体は見られないのですが、眼下に広がるメスティアの町全体と、夕日を受けて赤く染まるテトヌルディ山の山頂を一望できます。
まるで山が燃えているかのようなテトヌルディ山の夕景は、非現実的なまでの美しさ。
メスティアでも一、二を争う絶景だと思います。


夕景を楽しんだ後は、メスティア中心街エリアの東側に位置するランチュヴァリ地区に足をのばすのがおすすめ。
日没とともにライトアップされる復讐の塔が闇にぼんやりと浮かび上がる光景が見られ、ホラーとファンタジーが入り混じったような雰囲気に魅了されます。
メスティアの観光エリア②:ランチュヴァリ地区

中心街から東へ1kmほど。
石畳の坂道を登った先の高台に位置する小さな集落がランチュヴァリ地区(Lanchvali / ლანჩვალი)です。
スヴァネティ地方を象徴する「復讐の塔」を持つ建物が点在している、メスティア観光のハイライトとなるランチュヴァリ地区。
石造りの家々の間に連なる路地をただ散策しているだけでも楽しいですが、「復讐の塔」に登ることができる必見のミュージアムもあります。
ランチュヴァリ地区の路地散策

メスティアを訪れる観光客がイメージする「石造りの町並み」が連なるランチュヴァリ地区の路地は、ぜひともたっぷり時間をかけての散策がおすすめ。【マップ 青⑧】
かつては小さな村だったメスティアの古き良き風景が、至る所で見られるためです。


ぐるりと一周しても30分もかからないほどの小さな集落ではありますが、高台に位置していてアップダウンが激しいのが特徴的。
その代わり、谷間にひらけたメスティアの町並みを一望できるポイントもいくつかあります。

のんびりした風景を堪能したら、ランチュヴァリ地区最大の見どころであるマルジアニ・ハウスミュージアムへと向かいましょう。
マルジアニ・ハウスミュージアム

ランチュヴァリ地区の東端に位置するマルジアニ・ハウスミュージアム(Margiani’s House Museum)は、スヴァネティ地方の伝統的な石造りで建てられた家屋をそのままミュージアムに改装したもの。【マップ 青⑨】
かつては家族の生活空間であった室内の展示コーナーは、まるでタイムスリップしたかのように昔のまま。
すでに紹介した、スヴァネティ歴史民俗博物館に展示されていた家具と同じものがそのままに残されているので、ぜひセットで訪れるのがおすすめです。

マルジアニ・ハウスミュージアム見学の最大のポイントが、敷地内に建つ「復讐の塔」に実際に登ることができる点。
塔の内部は6層に分かれており、各階をつなぐ急な梯子を登っていきます。


塔の内部はかなり狭くて薄暗いのですが、実はこの6層に及ぶ空間は異民族の侵入を見張るためのものではなく、家族全員が一定期間生活できるように作られたもの。
スヴァネティ地方には伝統的に「血の復讐」と呼ばれる風習が根付いており、他の村人による復讐を避けて家族全員が隠れ住む目的でこのような塔が建てられたのです。

そんなおどろおどろしい歴史も、今は昔。
復讐の塔の最上階の見張り穴から望むメスティアの町並みは、どこまでも平和でのどかなものでした。
「復讐の塔」とは?
ジョージアの山岳部地域ではどこでも見られる見張り塔。
ジョージア語でコシュキ(koshki / კოშკი)と呼ばれ、そのほとんどはコーカサスの山を越えて侵入してくる異民族から、自分たちの村や家族を守るために建設されたもので、敵の侵入を見張ることができる高台などに位置しているのが普通です。

しかしながら、スヴァネティ地方では高台以外にも、一般の民家に見張り塔が併設されているのが独特。

ここには、15世紀~19世紀にかけてどこの国にも属さず、村ごとに自治が行われていたスヴァネティ地方独自の事情が関係しています。
村の掟を破る者や、他の村人を侮辱したり暴力をふるう者には「血の復讐」と呼ばれる制裁がなされ、本人はもちろんその家族も復讐の対象とされました。
(日本の村八分のエクストリームバージョンだと思ってください)
一応、「血の復讐」は村の偉い人の決定により行われるというルールがあったのですが、しばしばそのルールは破られ、個人的な怨恨などで復讐が実行されることも多かったそうです。
「何がきっかけで他の村人に復讐されるかわからない」という恐怖は、人々に見張りと防衛を兼ねた塔を自宅に作らせ、数か月間塔の内部で籠城生活を送ることを可能にしたのです。
現在ではその風習は廃れ(たとされてはいます)、人々は塔の外の自宅で生活を送るようになりました。
これらの塔はいつしか「血の復讐の塔」と呼ばれるようになり、スヴァネティ地方独自の風習や歴史を現在に伝え続けています。
メスティア絶景ハイキングコース

ランチュヴァリ地区の北側~ラガミ地区の間には、片道20分~30分ほどで歩けてしまうほどの簡単なハイキングコースがあります。【マップ 緑線】
谷底に広がるメスティアの町から少々登ったところに道が敷かれており、とにかくず~~~っと絶景続き。
ニョキニョキと生えたかのような復讐の塔を眺めながら、牧歌的な風景の中を歩くことができます。


ハイキングコース自体は小さな子供でも歩けるほどに簡単なもので、スニーカーでも全く問題ありません。
ラガミ地区へアクセスする際の片道だけでも、ぜひ歩いてみることをおすすめします!

のぶよ的に、このハイキングコースからの風景こそが、文句なしのメスティア観光のハイライト。
観光客にはほとんど知られておらず、人の姿がほとんどない穴場感も◎
自分だけの絶景を堪能したいなら、ぜひとも足を運んでみてください!
メスティアの観光エリア③:ラガミ地区

メスティアの3エリアの中で最も東に位置するラガミ地区(Laghami / ლაღამი)は、一大観光地であるメスティアの中では最も素朴でローカルな雰囲気が漂う地区。
中心街から2kmほど離れているためか、ここまでやってくる観光客は多くありません。


集落の規模はとても小さく、10分もあれば一周できてしまうほど。
しかしながら、伝統的な石造りの家々や「復讐の塔」は健在で、昔から変わらない風景を現在に伝えています。
ラガミ教会

ラガミ地区を象徴する見どころが、ラガミ教会(Laghami Church / ლაღამის ეკლესია)。【マップ 青⑩】
屈強な印象を与える石造りの教会ですが、外壁をよく見ると美しい模様が刻まれていることに気が付くでしょう。

ラガミ教会の内部には、中世そのままのフレスコ画が残されているそうなのですが、のぶよが訪問した際はコロナウイルスの影響で内部への立ち入りができませんでした。
ミハイル・ヘルギアニ・ハウスミュージアム

ラガミ地区には、ジョージア人(とロシア人)に大人気のミュージアムがあります。
それが、ミハイル・ヘルギアニ・ハウスミュージアム(Mikhail Khergiani House Museum)。【マップ 青⑪】
ソ連時代に活躍した登山家のミハイル・ヘルギアニの生家を博物館に改装したもので、彼の功績を現在に伝える展示がなされています。
日帰り可能!メスティア近郊の観光スポット
メスティアの市内観光を一通り終えたら、周辺に点在する見どころへと足をのばすのがおすすめ。
それぞれの場所には、徒歩から現地ツアー利用までさまざまなアクセス方法があり、日程や体力に合わせた楽しみ方ができます。
コルルディ湖群

せっかくメスティアにまでやって来たなら絶対に訪れてほしいのが、コルルディ湖群(Koruldi lakes / კორულდის ტბები)。
メスティア中心街の北7kmほどの山の中にある氷河湖で、周辺のコーカサスの山々を反射する湖面がとにかく美しいのです。
中心街からトレッキングでのアクセスがおすすめですが、高低差がかなり大きいため難易度はやや高め。
体力に自信がないなら、タクシーか現地ツアー利用をすることになるでしょう。
チャラアディ氷河

メスティア中心街から北に12kmほど。
ロシアとの国境付近にあるチャラアディ氷河(Chalaadi Glacier / ჭალაადის მყინვარი)も定番の日帰りトレッキング先として人気です。
チャラアディ氷河の一部分は天然の洞窟のようになっており、内部には「チャラアディ・ブルー」と呼ばれる幻想的な世界が広がります。
メスティア中心街からトレッキングコース入口まではタクシーで簡単に移動することができ、コース自体も片道3kmの簡単なものとなっているので、手軽に大自然を感じたい人にはおすすめです。
ウシュグリ

メスティアと並ぶスヴァネティ地方最大の見どころが、ウシュグリ(Ushguli / უშგული)。
「ヨーロッパで最も標高が高い、人が定住している村」と称され(この国がヨーロッパかどうかは置いておくとして)、まるで桃源郷のような現実離れした風景が一面に広がる村です。
これほどに秘境感が漂う場所でありながら、アクセスがかなり簡単なのも人気の理由。
メスティアからウシュグリを結ぶ観光マルシュルートカを利用すれば、十分日帰りで観光することが可能であるため、多くの旅行者はデイトリップ先としてウシュグリを訪れるのですが、十中八九「泊まれば良かった…」と後悔します。
ウシュグリの見どころの多さはメスティアの比ではなく、のんびりとした雰囲気は是非とも宿泊して味わいたいもの。
一応日帰りも可能なのでこの項で紹介してはいますが、のぶよ的には絶対に宿泊するべきだと思います。
ハツヴァリ展望台

「自分の足で歩くのは嫌だけど、コーカサスの山々の絶景が見たい!」という人におすすめなのが、メスティア中心街の南側の山頂にあるハツヴァリ展望台(Hatsvali)。
中心街からはチェアリフトを乗り継ぐことで、ほとんど歩くことなくアクセスが可能なのが最大のメリットです。
展望台からの眺めはとにかく素晴らしく、ロシアとの国境に位置するウシュバ山の堂々たる姿を望むことができます。
ツヴィルミ

上で紹介したハツヴァリ展望台を起点としたトレッキングをするなら、ツヴィルミ村(Tsvirmi / წვირმი)を訪れてみるのがおすすめ。
一見すると、「何の変哲もないジョージア地方部の村」に見えますが、その素朴な雰囲気こそがツヴィルミの最大の魅力。
ここ数年で観光地化の波が一気に押し寄せたスヴァネティ地方では、こうした「普通の村」がどんどん少なくなってきているためです。

時が止まったような村の風景も美しいですが、ハツヴァリ展望台からツヴィルミまでのトレッキングコースからの眺めも素晴らしいです。
3週間のスヴァネティ地方滞在で色々な場所へ足をのばしたのぶよですが、このコースは3本の指に入るほどのお気に入りとなりました。
マゼリ

観光地化されていない村を訪問したい人におすすめなのが、マゼリ(Mazeri / მაზერი)というドルラ渓谷最奥部の集落。
ウシュバ山を目の前にひらけた集落の雰囲気は、「隠れ里」といった言葉がぴったりです。
マゼリにはゲストハウスが多くあるので、数日間のんびりと過ごすのもおすすめ。
近郊にあるシュドゥグラの滝への日帰りハイキングも楽しめ、コーカサスの大自然を楽しむこともできます。
裏スヴァネティ絶景街道

メスティアから西へとのびる幹線道路沿いには、観光客に見逃されがちな小さな村が点在しています。
どの村にも復讐の塔がそびえ、山々を背景にした風景の美しさはまさに「裏スヴァネティ絶景街道」そのもの。
観光地化された村とはまた別の、素顔のスヴァネティ地方の魅力を存分に味わうことができます。
絶景街道沿いの村へはメスティアからの日帰りも可能ですが、ゲストハウスも点在しているので、いくつかの村に滞在しながらのんびりとまわるプランもおすすめです。
裏スヴァネティ山村街道

絶景街道のさらに西には、丘陵地帯に小さな集落が点在する「裏スヴァネティ山村街道」があります。
見どころこそ限られてはいるものの、山村街道を訪れる旅行者はほとんどいないため、昔ながらの山岳地域らしい生活が現在でも営まれているのが魅力的。
いくつかあるゲストハウスでは、人々の生活にお邪魔しながら、山間部の暮らしにどっぷりとひたる体験ができます。
スヴァネティ地方リピーターの人にはもちろん、ジョージア地方部の暮らしや文化を深く知りたい人には心からおすすめ。
日帰りでは意味がないので、数日間の日程をとってのんびりと滞在するのが絶対です。
メスティアへのアクセス・行き方

ジョージア国内の各都市からスヴァネティ地方へ入る旅行者が、必ず最初に到着する町がメスティア。
各都市~メスティア間のメインの交通手段である「マルシュルートカ」と呼ばれるミニバスは、メスティア中心街にあるバスステーション(らしきもの)の発着に統一されています。【マップ 黄色】

メスティアはものすごい山奥にある町ながら、交通機関は意外にも充実しているのがポイントです。
ジョージア各都市~メスティア間のマルシュルートカ情報の概要は以下の通り。
本数が少なく所要時間がとにかく長いのがネックです。▼
・トビリシ~メスティア:1日1~2便|所要9~10時間|料金55GEL(=¥2750)
・クタイシ~メスティア:1日1便|所要5~6時間|料金40GEL(=¥2000)
・バトゥミ~メスティア:1日1便|所要7~8時間|料金50GEL(=¥2500)
・ズグディディ~メスティア:1日2~3便|所要4時間|料金30GEL(=¥1500)
メスティアへはマルシュルートカでのアクセスが最もポピュラーではありますが、予算や都合に合わせて飛行機でサクッとアクセスすることも可能。
しかしながら飛行機は欠航率がかなり高いため、日程の限られた旅行の場合はリスクが大きすぎるという問題もあります。
各都市~メスティアへのアクセス情報の詳細は別記事で徹底解説しているので、そちらも参考にしてください!▼
メスティア中心部のおすすめレストラン5軒

メスティアが位置するスヴァネティ地方は、深い山に囲まれた地理的条件のため、長い間ジョージア他地域とは別の歴史をたどってきた地域。
その独自の歴史や地理的条件は、この地方独特の食文化にも顕著に表れています。
せっかくスヴァネティ地方に来たなら、ジョージア他エリアでは味わえない郷土料理の数々に挑戦したいもの。
メスティアには伝統料理を提供する飲食店が豊富にあるので、グルメを楽しむにはもってこいです。
この項では、スヴァネティ地方の名物料理が食べられるおすすめのレストラン5軒を紹介します。
いずれもメスティアの中心街にあるので、観光の合間の食事にもぴったりです!
①ライブ演奏も楽しめるカフェレストラン!【Lile】

他都市へのマルシュルートカが発着するバスステーション広場の目の前にあるLileという小さなレストランは、一人でも入りやすい雰囲気。【マップ 赤①】
店の規模は小さめですが、内装は結構お洒落。
がっつり食事にも、カフェとしての利用にも良いです。


Lileは定番のジョージア料理からスヴァネティの名物グルメまで一通りそろっていて、かなり豊富なメニューが特徴的。
価格は「激安ではないもののリーズナブル」といったところで、メインディッシュが10GEL~15GEL(=¥500~¥750)ほどです。


味付けは全体的にあっさり目で、量もジョージアにしては控えめであるため、数皿色々と頼んでみたい人にはぴったり。
逆にボリューム重視の人にはちょっと物足りないかもしれません。
また、夏場のハイシーズンなら夜は毎日ライブ演奏があるのもポイント。
スヴァネティの伝統音楽を聴くチャンスもあるかもしれません!
②メスティアで観光客に一番人気のレストラン!【Cafe Laila】

メスティア中心街で最大規模のレストランの一つが、セティ広場に面したCafe Laila。【マップ 赤②】
テラス席が設置された外観はかなりお洒落ですが、内部は意外にも気取った雰囲気ではないので、一人でも気兼ねなく利用できます。

一大観光地であるメスティアは、レストランなどの価格帯がジョージアの他都市に比べてやや高いのが特徴で、Cafe Lailaも例外ではありません。
とは言え、メインディッシュが15GEL~20GEL(=¥750~¥1000)くらいなので、日本人的にはまあリーズナブルに感じるでしょう。


スヴァネティの名物料理が多くそろっており、店員さんもかなり感じが良くて高ポイント。
食事だけでなく、ちょっとビール片手にひと休み…なんて利用法もおすすめです!
③絶景テラスで味わうスヴァネティ伝統料理!【Cafe Blue Mountains】

メスティア中心街のメインストリート沿いにあるCafe Blue Mountainsは、町を二分する渓谷の美しい風景を望むテラスを有する小さなお店。【マップ 赤③】
開放的なテラス席はもちろん、店内のシックで落ち着いた雰囲気も素敵です。


この店のウリは、地元の素材をふんだんに用いたスヴァネティ伝統料理の数々。
クブダリやタシュミジャアブなどの定番どころはもちろん、他では食べられないような珍しいメニューも多くあります。▼

この店の価格帯は、メスティアにしてはかなりリーズナブルな部類なのも◎
初見だとどれがスヴァネティの郷土料理なのか分からないと思うので、店の人に尋ねるor当ブログのスヴァネティ料理特集で予習しておくのがおすすめです。

▲そんなわけで、のぶよが注文したのがこちら。
地元産のきのこをふんだんに使用した「キノコのクブダリ」と、大麦とニンニクのスープ「ルツペク」です。
クブダリとは、すでに上で紹介したスヴァネティ地方のステーキパイのこと。
この店では肉の代わりにキノコをたっぷと生地に詰めて焼かれており、キノコ本来の旨味とスヴァネティ塩の華やかな風味が融合した絶品です。


▲一緒に頼んだスヴァネティの伝統的なスープ「ルツペク」も、ニンニクがガッツリと効いたスタミナ系。
とても丁寧に作られていることが舌で感じられ、とても美味しくてほっこりとします。
また、料理のプレゼンテーションもお洒落でセンスが感じられる点も◎
味も見た目も価格も、総合的にかなりレベルの高い店だと思います。

そんなわけで、他では味わえない珍しいスヴァネティ料理を絶景とともに味わうなら、かなりおすすめなCafe Blue Mountains。
店員の対応も良くて居心地も抜群、さらにメニューも豊富なので、何回も通って色々と食べたくなる素敵なお店です。
④みんなの駆け込み寺!【蘭州牛肉麺の店】

3年ぶりにメスティアを訪問した際に、何の事前情報もなく見つけたのが、こちらの蘭州牛肉麺の店。【マップ 赤④】
メスティア中心街のど真ん中ofど真ん中で、アジアンな赤提灯に漢字の看板が掲げられている風景に遭遇したのぶよの驚きと感動、伝わるでしょうか…


オフシーズンのせいなのか、それとも常にこんな感じなのか、微妙に薄暗い店内はガラガラ。
ホール係らしいジョージア人のおばちゃんと、調理担当らしい中国人の男性が暇そうにぐでえっとしています。
店名こそ「蘭州牛肉麺」とどストレートな名前で、牛肉麺専門店なのかと思いきや、メニューはかなり豊富。
麻婆豆腐や炒麺、聞いたこともないような料理まで、中華の基本的なものが広くカバーされています。▼






とはいえ、せっかく店名に牛肉麺を掲げていることですし、おそらく蘭州牛肉麺がこの店の看板メニュー。
それよりなにより、麺類が食べられるということが嬉しすぎて、迷うことなく注文してみました。どどん▼

…いや、ちょっと、これは…完璧すぎる蘭州牛肉麺なのでは…?
手打ちの麺は太すぎず細すぎずで、茹で具合も完璧なちゅるりん&もっちり食感。
スープはあっさりしていながらも牛の出汁が出まくりあげた旨味の妖怪で、ほわのり効いた山椒(だと思う)の風味が素晴らしいアクセントです。
いっや…まじで美味しいぞこれ…

そもそもこんな山奥で、材料が手に入りにくい中華料理を、ここまでがちな味で、トビリシと変わらぬ良心的な価格で提供するなんて、いったいどうなっているのでしょうか。
メスティアのジョージア料理を出す普通のレストランで食事するのと変わらない価格で中華が食べられるというのは、アジアの味に飢えている旅行者にとって嬉しすぎます。
あまりに感動したので、日を置かずに再訪。
青椒肉絲をたっぷりのほっかほか白ご飯にかけたものを注文してみました。
こちらもボリューム満点&ピーマンシャッキシャキ&肉柔らか&果てしない醤やオイスターソースの風味…と、もはや完璧でした。▼

スヴァネティ地方旅行では、小麦粉料理やチーズ、じゃがいもといった食事が毎日毎日来る日も来る日も続くもの。
どこの宿に行こうが出てくる大量のハチャプリに辟易していたのぶよにとって、この中華料理屋はまさに駆け込み寺そのものでした。
いつ行っても客の姿はなく潰れてしまわないか心配になってしまうので、この聖地を守るために日本人旅行者のみなさん、ぜひともメスティア滞在中に一度は訪問して、じゃんじゃん散財してあげてください。
みんなで守ろうアジアの味!!!
⑤スヴァネティ地方で一番のクブダリ!【Kubdari House】

すでにいくつか登場した、スヴァネティ地方を代表する郷土料理クブダリ。
のぶよはクブダリが好きすぎて、メスティアはもちろん小さな村のゲストハウスなどでたくさん食してきたのですが、とうとう究極のクブダリを出す店に出会ってしまいました…
それか、メスティア中心街東側にあるKubdari House。【マップ 赤⑤】
ど直球なネーミング&場末の食堂感ただよう外観に戸惑ってしまうかもしれませんが、勇気を出して入ってみましょう。

店内には数卓のテーブルがあるだけで、どうやら自宅の一階部分を利用して営業している家族経営の店のよう。
おばちゃんにクブダリを注文するとやや面倒臭そうな顔をしながらも、注文を受けてくれました。
待つこと10分ほど。
すぐ奥にある調理場から漂う良い香りにうっとりしていると、クブダリが到着しました。どどんっ▼

いやもう…見てください…なんですかこのけしからん食べ物は…
生地にぎっしりと詰まったごろっごろの牛肉は信じられないほどの柔らかさ。
牛の脂が溶け出して生地の内側にしびっしびに染み込んでおり、やや強めのニンニクの風味も含めて最高のコンビネーションとなっています。
いやこれ、冗談抜きでめっちゃくちゃ美味しいです。

肉の柔らかさや味つけはもちろんのこと、ここのクブダリは生地の薄さも完璧。
焼くときに肉汁が漏れ出さないギリギリの薄さで、内側はにゅるん&外側はサクサクの食感となっており、とにかく全てにおいてパーフェクトと言えます。
メスティアの中では比較的遅い時間まで開いているのも、夜に小腹が空いたときの利用にぴったり(ただし太りそう)。
断言します。ここがスヴァネティ地方全体で一番美味しいクブダリです!
メスティアの宿泊先選びのポイント/おすすめゲストハウス

スヴァネティ地方の観光拠点としては、かなり優秀な部類に入るメスティア。
旅行者向けの施設が充実していて、ジョージア山岳地域では最も観光地としてのインフラが整っている印象です。
しかし、地図を見ただけで適当な宿を予約すると、現地で後悔してしまうことも…。
この項では、多くの人が数日間滞在するであろうメスティアでの宿泊先選びに関する情報を解説していきます。
メスティアの宿泊先選びのポイント
メスティアの宿泊先の選び方に関して、のぶよからのおすすめはただ一つ。
絶対に中心街エリアに泊まりましょう。
というのは、メスティアは谷間に開けた村で、川岸から離れれば離れるほど斜面になっているため。

観光情報の項で紹介した、ランチュヴァリ地区やラガミ地区などの「メスティアらしい風景」のエリアは例外なく、中心街から坂を登った先の高台に位置しています。
裏を返せば、それだけ素晴らしい眺めが見られるということなのですが、買い物や食事ができる施設はほぼ中心街に限られているのがネック。
ちょっとしたお出かけのたびに坂を登り下りするのは、体力的に結構きついもの。
「どうしても絶景が見られる宿に泊まりたい!」という場合以外は、平坦な中心街エリアに宿泊するのが良いでしょう。
予算別!メスティアのおすすめゲストハウス・ホテル4選
観光地として発展しているメスティアですが、宿泊施設のバリエーションは意外に少なめ。
2025年現在は激安ホステルや大規模リゾートホテル等はなく(中心街に何やらそれらしいものが建設中でしたが)、個人経営のゲストハウスか、小規模ホテルのいずれかでの宿泊となります。
「ゲストハウス」とひとことで言っても、設備が充実したモダンなものから、一般家庭感満載なローカルなものまで様々。
予算や好みに合わせて滞在先を選ぶことが可能です。
節約派におすすめ!格安ゲストハウス
Keti-Pilpani Guesthouse

・部屋タイプ:ダブルルーム1名利用
・料金:20GEL(=¥1000)
・立地:7/10
メスティア中心街のバスステーションやスーパーマーケットから徒歩10分もかからない場所にある小さなゲストハウスです。
中心街までは少し緩やかな坂があるだけなので、簡単に移動することができます。
・アクセス:7/10
宿の入口には看板がでていますが、外観は普通の民家そのもの。
インターホンなどもないので、勝手に敷地内に入ってオーナー家族に声をかける必要があります。
・スタッフ:8/10
オーナー家族は誰一人英語が話せませんが、皆とても柔らかくて良い人なので何とかなるでしょう。
顔を合わせると、気にかけて声をかけてくれました。
・清潔さ:7/10
部屋はかなり清潔に保たれていました。
バスルームやキッチン(いずれもゲスト専用)も掃除はされているのですが、物が多くやや生活感が感じられる雑多さがあったので、気になる人は気になるかも。
・設備:9/10
こんな激安のゲストハウスでありながら、設備は結構しっかりしていたのが意外。
ゲスト専用のキッチンはいつでも自由に使えますし、ドライヤーや洗濯機も備えられています。
嬉しかったのが、部屋に自分専用の電気ストーブがあったこと。
メスティアでは夏場でも夜は冷え込むことがあり、自分で操作できる暖房器具があるのはとてもポイント高いです。
・wi-fi:0/10
コロナウイルスの影響で観光客がゼロだった2020年のジョージアでは、Wi-Fiの契約を打ち切ってしまっている宿がとても多く(誰も来ないのに月に200ラリほどの支払いをするのはもったいないので)、この宿も例外ではありませんでした。
例年ならちゃんとインターネットがあると思います。
・雰囲気:8/10
オーナー家族が居住しているエリアと、ゲスト用のエリアが分かれているため、プライバシー重視派にはぴったりだと思います。
ゲスト用エリアは庭に面しており、花々がいっぱいの景色が楽しめて、リラックスした滞在を送るには最適でしょう。
・総合:6.6/10
Wi-Fiがないため点数的には低めなものの、この格安の料金でこの滞在ができるのは素晴らしいと思います。
中心街にありながら静かなエリアなので、のんびりと滞在したい人にはもってこい。
キッチンで自炊も可能なので、節約派の旅行者にはかなりおすすめの宿です。
【この宿を料金確認・予約する!】
復讐の塔を備えた絶景宿!割安ゲストハウス
N&N Guesthouse

・部屋タイプ:ツインルーム一人利用 ※シャワー&トイレ共用
・料金:30GEL(=¥1500)
・立地:10/10
メスティア中心街のメインストリート沿いにある宿。
コンビニや銀行、バスステーションらしきものがある広場まで徒歩3分ほどの超便利な立地です。
中心街以外のエリアへもアクセスしやすく、観光にも便利。
メスティア中心街ど真ん中でこの価格で宿泊できるのは本当に奇跡的だと思います。
・アクセス:10/10

宿の入り口には看板が出ており、見逃すことはありません。
常に宿の家族がおり、とてもスムーズにチェックインできます。
・スタッフ:8/10
メスティア出身のおじさんとその家族が自宅の一部を宿泊客向けに開放しています。
おじさんは明るく笑顔で、人の良い感じ。
他の家族も愛想が良く、気持ち良く対応してくれます。
家族とがっつり絡むタイプの宿ではないため、自分のプライベートな時間を重視しながら滞在したい人向きかもしれません。
・清潔さ:7/10

部屋や共用部分など綺麗にされてはいますが、ちょっと掃除が甘い部分もちらほら。
共用キッチンはやや場末な雰囲気で、清掃が行き届いていないような印象を受けます。
しかしながら、潔癖でない人であれば全く問題ないレベル。
トイレやシャワーも簡素な造りではありますが、普通に使用できるので文句はありません。
・設備:9/10

激安な宿代の割に、設備は結構しっかりしているのが◎
メスティアの宿では珍しく、宿泊客が自由に使えるキッチンがあるので、自炊派には嬉しいです。


シャワーにはドライヤーがあったり、冬場は各部屋に電気ヒーターを貸出してくれたりと、必要なものは全て用意されていた印象。
洗濯を無料でしてくれる点も嬉しいです。
・ベッド&部屋:8/10

部屋はかなり広々としていますが、窓がやや小さいため少し暗いのが若干マイナス。
ベッドとワードローブ、小さなテーブルがあるだけの質素な部屋ですが、数日間の滞在であれば特に不便はありません。
ベッドはやや古く、若干ぎしぎし音が鳴るものの、まあ許容範囲といったところ。
枕は少し柔らかすぎる気がしました。
・Wi-Fi:5/10
インターネットはあるのですが、宿泊客用フロアの3階には電波がしっかり届きません。
2階に下りれば問題なく繋がりますが、自分の部屋で接続が不安定というのはかなりマイナスかも。
スマホの電波はどこでも問題なく入るので不便はありませんでしたが、PC作業などしたい人には向かないと思います。
・雰囲気:9/10

この宿の素晴らしい点が、中心街ど真ん中にありながらも静かで落ち着いた雰囲気であること。
宿泊客の部屋がある3階には美しい木製テラスが設置されており、メスティアの町並みを眺めながらのんびりすることができます。
また、3階のキッチンからは屋根の上に出ることができ、そこからの眺めはとにかく素晴らしいもの。
コーカサスの山を背景に復讐の塔がにょきにょきと聳えるメスティアの風景は感動ものです。


また、宿の建物にはスヴァネティ地方伝統の復讐の塔が併設されており、自由に立ち入ることができる点も◎
中世オリジナルの塔の内部は暗く、頼りない梯子で登らなければなりませんが、スヴァネティ地方ならではの体験ができます。
・総合:8.3/10
出費を抑えながらもメスティア中心街エリアで快適に滞在したい人におすすめの宿です。
この値段で個室に泊まれてキッチンなども使用できるというのは、他にはなかなかない割安感だと思います。
立地も素晴らしいですし、復讐の塔が備わっている点も素敵。
迷ったらここに泊まればOKと断言できます!
【この宿を料金確認・予約する!】
快適&リーズナブル!モダンなゲストハウス
Nino Ratiani’s Guesthouse

・部屋タイプ:ダブルルーム1名利用 ※朝食付
・料金:70GEL(=¥3500)
「リーズナブルな料金で、モダンなゲストハウスに泊まりたい!」という人におすすめなのがこちら。
ゲストハウスとしてはかなり大規模な部類で、近年改装したばかりのモダンな内装です。

のぶよが泊まった宿から近かったため一度夕食を食べに行ったのですが、良い感じの雰囲気と美味しい食事に大満足でした。
設備面では、なんと宿泊客用のサウナまであるほど。
中心街までも平坦な道のりで5分ほどと近いため、総合的にかなり快適な滞在ができると思います。
【この宿を料金確認・予約する!】
眺め重視のリゾート滞在に!中上級ホテル
Suntower Hotel

・部屋タイプ:ダブルルーム1名利用 ※朝食付
・料金:200GEL(=¥10000)
「せっかくのメスティア滞在だから、眺めの良いホテルに泊まりたい!」という部屋からの眺望重視の人は、少し坂を登ったところにあるこちらのホテルがおすすめ。
小規模の家族経営のホテルながら、モダンな内装とメスティアを一望するテラスがウリとなっています。

中心街までは坂道を下って5分ちょっとと近く、坂もそこまで急なわけではないので、景色の良さをウリにした宿の中では最も立地に難がないと思います。
【この宿を料金確認・予約する!】
【メスティアの全ての宿を見る!】
おわりに

ジョージア国内でも一、二を争うほどに人気があるスヴァネティ地方。
その中心の町であるメスティアの観光情報を徹底解説しました。
町としての機能も申し分なく、すぐそばには大自然があるのもメスティアの良さ。
コーカサスの山々を背景に名物の塔が建ち並ぶ風景はとても素敵ですし、近郊の見どころの数々も見逃せません。
1日、2日では物足りず、1週間ほどのんびりしたくなる…
そんな不思議な居心地の良さがある小さな町の魅力を堪能しましょう!






















































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