こんにちは!3ヶ月滞在したトルコを後にしてようやくジョージアに入国!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
最近日本でも話題沸騰中のジョージア料理。
シュクメルリという鶏肉のガーリック&ヨーグルト煮込みがその火付け役となったようで、未知なるジョージア料理にハマってしまう人が続出中なんて噂を耳にします。
ジョージアの食文化はとても豊かで、ロシア、トルコ、イランなど周辺諸国の異なる食文化を大きく受けた味わい深いものばかり。
そんな数あるジョージア料理の中でも、手頃な値段で気軽に食べることのできるものが、今回紹介するハチャプリ(Khachapuri)。
「ジョージア風ピザ」なんて呼ばれたりもするハチャプリの魅力とジョージア人直伝の美味しい(正しい)食べ方、ハチャプリが食べられるおすすめレストランを紹介します。
ジョージア風ピザ!”ハチャプリ”とは?
「ハチャプリ」という可愛らしい響きの名前を聞いて、何らかのイメージが浮かぶ人はそう多くはないはず。
語感的にスイーツのような気がしますが、実際はジョージア料理お得意のガッツリ系メニューです。
「ジョージア風ピザ」と表現されることも多いハチャプリ。
その正体は、薄くのばした小麦粉の生地にチーズや卵、バターをトッピングして窯で焼きあげたもの。。
生地の耳の部分は厚く作られるのが特徴で、溶けたバターやチーズが外にこぼれ出ないような役割を果たしています。
ハチャプリはジョージア中部~西部の名物なのですが、地域によって形や具にバリエーションがあるのも特徴的。
・イメレティ地方(クタイシ周辺):円形のイメルリ・ハチャプリ
・アジャラ共和国(バトゥミ周辺):船型のアジャルリ・ハチャプリ
・南オセチア共和国:ポテトが入ったオスリ・ハチャプリ
・アブハジア共和国:複数の層にチーズを挟んだアチュマ・ハチャプリ
など、小国ながらも地方色豊かな味わいも魅力なんです。
今回紹介するのは、ジョージア西部、アジャラ共和国の名物であるアジャルリ・ハチャプリ(Adjaruli Khachapuri)ですが、どのハチャプリも基本的には同じ食べ方でOKです!
ジョージア人直伝!ハチャプリの美味しい食べ方
というわけで、人生初ハチャプリに挑戦したのぶよ。
バトゥミで訪れた専門店では、注文が入ってから生地をのばして形を作り、窯でじっくりと焼き上げてくれます。
10分ほどの待ち時間には、店内は溶けたバターの香りでいっぱい。
かなり食欲がそそられます。
そうしてやってきたハジャプリを目の前に、感動!
カリカリに焼かれた香ばしい生地の内側には、たっぷりのバターと半熟状態の卵。
これぞ、アジャラ共和国名物のアジャルリ・ハチャプリです。
感動していたのもつかの間。次第に戸惑いが押し寄せます。
「これ、いったいどうやって食べるの…?」
普通のピザのように切り込みが入っているわけでもなく、トルコ風ピザのピデ(Pide)のようにカットされた状態で出てくるわけでもなく、皿の上に圧倒的存在感のハチャプリが鎮座しているだけなのです。
ナイフすらなく、フォークだけが添えられているという点にも、深まる謎。
つまり、切り分けて食べるものではないということなのでしょう。
みなさん、間違ってもそのままかじろうとしてはいけません。
中の半熟卵とバターのソースはとても熱いので、確実に口の中を火傷します。
また、周りの耳の部分が堤防のような役割を果たしているため、一度決壊してしまうと大変なことになります。
見かねたお店のおじさんが、ジョージア流ハチャプリの食べ方を教えてくれました。
1.中の具をかき混ぜる
せっかく美しい見た目のハチャプリなのですが、まず食べる前に、中の卵とチーズ・バターをかき混ぜて液体状にします。
アツアツで提供さるため、卵がいい具合に半熟になるのがポイント。
2.ハチャプリの耳の部分をちぎる
次に、カリカリに焼かれたハチャプリの生地の耳の部分を、フォークを使ってちぎり取ります。
おじさん曰く、船型のアジャルリ・ハチャプリは船の先端部分の最も固いところから食べていくものだそう。
3.かきまぜた具に生地をひたして食べる
ここまで来てようやく、ハチャプリを食べる瞬間。
ちぎり取った生地の耳の部分を、かき混ぜた液体状の具にひたしながらいただきます。
卵・バター・チーズが混ざった独特のまろやかさと塩気が絶妙で、衝撃の美味しさでした。
このように、耳の部分をちぎる→ひたす→食べるを繰り返していきます。
4.耳の部分を食べたら、底の生地に具を広げて食べる
耳の部分を食べ終わると、中の具の量もある程度少なくなってきます。
この段階まで来たら、生地に残りの具を塗り広げるのがジョージア流。
ハチャプリの底部分の生地は耳の部分に比べて柔らかめなので、ソースを塗り付けたら適当な大きさにちぎって、フォークで巻き付けるようにしていただきます。
ジョージア人は皿を汚さずにハチャプリを食べることに人生を賭けているようで、最後の一滴まで液体状の具をこぼすことなく、みんなフォーク一本で器用に食べていました、
まだその境地には至っていなかったのぶよ。
どう考えてもこぼさないのは無理がありました(笑)
次に挑戦するときは、ジョージア人を見習って、お皿ピカピカの状態のまま食べきりたいものです。
おわりに:ジョージア(バトゥミ)のおすすめハチャプリ専門店
大満足だった初めてのハチャプリ。
のぶよが挑戦したのは、ジョージア西部・バトゥミ(Batumi)にある“Khachapuri No. 1”という小さなハチャプリ専門の食堂。
バトゥミのミニバスターミナル近くに広がる市場の一角にある、超ローカル食堂です。
看板はジョージア語でしか書かれていないため解読不可能ですが、市場の敷地内に他のハチャプリ屋を見かけなかったため、歩き回っていればきっと見つけられるでしょう。
インフォメーション
Khachapuri No. 1
住所:Parekhi, Mayakovsky St, Batumi
営業時間:7:00~19:00 ※月曜定休
予算:ハチャプリ5.5GEL(=¥206)
かなりボリューミーなハチャプリ。
とても美味しいのですが、一度食べたら「しばらくはいいや…」となってしまうかもしれません。
しかし、また数日経つと恋しくなる不思議な魅力を持つ料理でもあります。
ジョージア滞在中にきっと一度は食べる機会があると思うので、今回の記事を参考に食べれば、何だかジョージア通っぽい雰囲気が出せるかもしれません(笑)
バトゥミの宿泊なら絶対に旧市街一択!
小奇麗にまとまった雰囲気の良いエリアで、飲食店も多くあるので便利です。
それ以外のエリアは完全にただの旧ソ連なので、短期間の旅行の宿泊には向きません。
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