こんにちは!ジョージア北東部の山岳地帯・カズベキにのんびり滞在中で、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
数多くの見どころが点在するカズベキ周辺エリア。
ジョージアで最もポピュラーな観光地とだけあって、有名な風景を一目見ようとたくさんの人が訪れます。
カズベキを代表する風景が、町の西側の山の上に立つ「天国に最も近い教会」・ゲルゲティの三位一体教会ですが、それ以外にも穴場の絶景を堪能できる場所があります。
そのうちの一つが、カズベキ中心街の東側の小高い丘の上にある名もなき修道院。
地元の人に「絶対に行った方が良いよ!とくに朝の風景がすごいから!」と言われて行ってみたのですが、その言葉に嘘はなく、素晴らしい絶景が望める場所でした。
今回の記事では、ほとんど知られていない「カズベキの隠れ絶景ポイント」である名もなき修道院の観光情報を特集しています。
日の出~朝早い時間が特に美しいので、カズベキに複数日滞在するなら絶対に訪れてほしい場所です。
カズベキ山を赤く染める、感動の朝日鑑賞スポット
とにかく天候が不安定なカズベキエリア。
標高5000m越えのカズベキ山には雲がかかってしまうことが多く、なかなかその全体像を眺めることは簡単ではありません。
確立が低いからこそ、晴れた日の早朝に朝焼けに染まっていく山の姿は感動もの。
紫、黄色、オレンジ、赤…と、朝日に照らされて刻一刻と変化していく山頂の色は、この世のものとは思えないほどの美しさです。
カズベキ山を望むような場所に建てられたゲルゲテイの三位一体教会も、徐々に朝日に照らされていきます。
まるで何かのショーを鑑賞しているような、神秘的な雰囲気です。
カズベキ山の朝の風景を眺めるなら、町の東側エリアがおすすめ。
高台のようになっているため、カズベキ山と麓に広がる村の風景を一望することができるのです。
日の出が始まって、カズベキ山と教会、ふもとの村まで太陽が届くまでには1時間半ほどの時間がかかります。
夏場なら朝5時半~7時頃にかけてが朝日鑑賞にベストな時間帯。
カズベキに宿泊して早起きした人の中でも天候に恵まれた人だけが見られる、特別な絶景です。
夏場の朝の時間帯とは言え、太陽の光が当たらない地点はかなり冷えこむので、上着などの準備はお忘れなく。
カズベキの町の東側の高台ならどこからでも絶景が望めるので、お気に入りの場所を見つけて待機しましょう。
温かいコーヒーと朝食を嗜みながら、贅沢に朝の絶景を楽しみたい場合は、高台にあるRooms Hotelというホテルのレストランがおすすめ。
宿泊者以外でもレストランの利用はでき、コーヒー一杯の注文でも大丈夫です。
ただしRooms Hotelはカズベキで最高級のホテルとだけあって、レストランの値段もジョージア的にはかなり高め。
しかしながら、特別な絶景を眺めながら優雅に過ごす朝の時間は、お金では買えない価値があると思います。
(のぶよはどケチなので、Rooms Hotel裏手の草むらで10円くらいのパンをかじりながらの朝日鑑賞でしたが)
地元の人おすすめ!秘密の修道院が穴場絶景スポットだった。
カズベキ山を染める朝日の美しさを感じたなら、高台をさらに上に登っていくのがおすすめ。
Rooms Hotelがある場所付近からは舗装道路が山の上方面へと続いていて、その一番先には名もなき修道院があります。
地元の人に教えてもらった場所なのですが、カズベキ山を望む絶好のロケーションに静かに建つ教会の建物がとても絵になる場所です。
太陽はこの修道院の裏手から昇ってくるのですが、そこにはシャニ山がそびえ立って影を作っているため、辺りが明るくなるまでには結構な時間がかかります。
のぶよが訪れた8月前半は、日の出時刻が5時台後半だったのですが、修道院付近に日光が差したのは8時半頃と3時間ほど後のことでした。
薄暗い中を1時間ほど待っていたのですが、太陽の光が不意に差し込んできたときの美しさは言葉を失うほどのものでした。
この修道院からも、カズベキ山が朝日に照らされる様子はもちろん見られるのですが、それから3時間ほど薄暗い中で待機しなければならないことを考えると、Rooms Hotel(かその周辺)付近で日の出を鑑賞した後に修道院へと歩いていくのがおすすめです。
修道院の敷地内にはカズベキ山を望むように建てられた教会や礼拝堂がいくつかあり、どれをとっても絵になります。
修道院の建物自体は新しいもののようで歴史的価値はあまりないようですが、絶景を望むロケーションの素晴らしさは有名なゲルゲテイの三位一体教会にも負けていないと思います。
修道院の観光自体は30分もあれば十分なくらいですが、やはり太陽の光で周囲が明るくなった時の風景が最も美しいので、待機する価値は十分にあると思います。
カズベキの秘密の修道院へのアクセス情報
秘密の修道院はカズベキ中心街の東側の丘の上に位置しており、2.5km/徒歩40分ほどの道のりです。
山道を歩く場面は一切なく、舗装道路が続いているだけなので、特別な装備や靴などは必要ありません。
中心街からタクシーでのアクセスも可能なのですが、最も美しい風景が見られる早朝にタクシーをつかまえるのはほぼ不可能。
朝のカズベキの風景を見たいなら、自分の足で歩くしか選択肢がありません。
舗装道路なのでかなり歩きやすく坂も緩やかなので、誰でも簡単にアクセスすることができるでしょう。
何より、修道院に至るまでの道から眺める風景もとても美しいので、のんびりと歩いてみることをおすすめします。
おわりに
知る人ぞ知る「カズベキの秘密の修道院」について解説しました。
天気次第となってしまうのですが、せっかくここまで来たならカズベキの朝の風景の素晴らしさを心行くまで堪能したいもの。
もし運が良ければ、一生忘れられない絶景が見られることを保証します。
朝の時間を修道院観光に当てても、中心街には10時頃までには戻って来られるので、カズベキ周辺エリアの他の見どころの観光と組み合わせることも可能です。
カズベキ滞在中に天気が良ければ、それはもうこの場所に呼ばれているようなもの。
チャンスを逃さずに、絶景を満喫してください。
カズベキ観光の拠点として最もポピュラーなのが、各種交通機関が到着するカズベキ(ステパンツミンダ)の町。 スーパー、ATM、現地ツアー会社など、観光に必要な施設は一通りそろっています。
夏場のハイシーズン(6月~9月)はかなり多くの観光客が訪れるため、良い条件の宿は満室になってしまいがち。できるだけ早めの予約がおすすめです!
コメント
初めまして。ジョージアは昨年6月に訪問したので懐かしく感じながら拝見しております。私は鉄道の写真撮影も目的なのでレンタカーで回りましたが、確かにこの国の運転は粗い人が多いですね。ナンバーを見れば分かりますが、特にジョージアとロシアの車はクレイジーな運転でした。さて、今回コメントを差し上げますのは、朝日の最初の2枚が昨年私が見た(撮った)ものと全く同じだったので感動して、という次第です。私の場合はnその後雲が出て終了でしたが….
私からジョージアのお薦めワイン、クヴェリを紹介します。甕の中で発行させた独特の色合いが特徴でオレンジワインとも言われています。空港で買えば高いでしょうが、トビリシのゴルザカリ広場の酒屋では普通の価格で入手出来ました。
もう一つはクタイシやメスティア方面へマルシュルートカで行く機会があれば高速道路のGoriインターの案内板にはTskhinvaliの文字が….知らなければスルーしてしまうでしょうが、このツヒンバリという街は現在ジョージアからはまず行かれない未承認国南オセチアの首都なのです。Goriには城塞が残りここから美しい街並みを見る事が出来る他、スターリン博物館もあります。(但しロシア語とジョージア語のみの説明です)
メスティアへ行く途中に通過するZugdidiという街にももう一つの未承認国アブハジアの首都スフミ○○Kmという案内がありますが、アブハジアは行こうと思えば行かれますからね。ジョージアが頑なに我々の土地だ、と言っているような気がしました。
塔の街、メスティアは遠くて行きづらいのですが、いい所ですよ。是非とも行ってみてくださいませ。
最後にこの後アルメニア、アゼルバイジャンの両国を訪問するならば絶対にアゼルバイジャン先にしてくださいね。アルメニアの入出国スタンプがあると間違いなくアゼルバイジャンの国境でもめます。
では良い旅を続けてください。
小杉弘一 HN機関車好き様
コメントありがとうございます!
かなり荒い運転のマルシュルートカではるばるやってきた価値があったと強く感じた絶景でした。
昨年カズベキにいらっしゃった際は、どちらで朝日鑑賞なさったのでしょうか。僕はRooms Hotelという高級ホテルに入場する財力もないので、その少し下の民家脇の塀からの鑑賞でしたが、パーフェクトな朝の時間のカズベキ山を望むことができたので満足しています。
クヴェヴリ・ワイン、実は未だに未体験で…。9月にジョージア東部でワインの収穫祭があるようなのでその時を狙って訪問してみようと考えています。
メスティアやゴリなどにもこの夏足をのばす予定で、仰る通り素晴らしい風景や伝統・歴史に触れられることにワクワクしています。
アルメニアとアゼルバイジャンの国境審査の件、噂には聞いていたのですが、やはりアルメニアを先にすると色々と複雑になるのですね。
ご教授いただいたアドバイスを心に刻んで、アゼルバイジャン優先で訪れようと思います(国境が開けばですが)
有益な情報の数々、感謝いたします。
現在ジョージア以外の多くの国や地域でははなかなか気軽に旅をできる状況にないことと存じますが、早く元の世界に戻ることを心から願っています。