こんにちは!ジョージア滞在ももうすぐ1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
黒海沿岸のリゾート都市・バトゥミは、夏場になると国内外から多くのバケーション客が訪れる「夏の首都」。
町のすぐ目の前に広大なビーチが広がっていることから、シティーライフとビーチライフのどちらも楽しめることで人気です。
バトゥミでのんびり過ごすリゾート的な滞在も魅力的ですが、近郊の見どころへ足をのばしてみるのもおすすめ。
せっかくなら、海沿いを自転車でアクティブに走るのはいかがでしょうか。
バトゥミ近郊には人の数が少なめの穴場ビーチがいくつかあり、大混雑する市内のビーチに比べるとかなりのんびりした雰囲気なのが魅力的。
バトゥミ市内のビーチの水質は残念なことが多いのですが、街から少し離れると水もかなり綺麗になるのもポイントです。
ビーチだけではなく、歴史あるゴニオ要塞や海沿いに設置されたアート作品の数々、黒海に沈む夕日など、とにかく丸一日自由に楽しむことができるのです ▼
今回の記事は、バトゥミ近郊の見どころや穴場ビーチをまわるシーサイド・サイクリングの魅力を紹介するもの。
バトゥミを朝出発して丸一日ガッツリ楽しめるモデルプランという形で解説していきます。
- 9:00
- 11:00
- 13:00
- 16:00クヴァリアティ村出発
- 18:30
という流れです。
「サイクリングはちょっと体力的にキツい…」という人向けに、同じエリアにアクセス可能な路線バス情報も掲載しているので、家族連れの人や快適旅派の人にもきっと役に立つはずです!
バトゥミ発のシーサイド・サイクリングコース詳細/交通情報
今回紹介するシーサイド・サイクリングは、バトゥミの旧市街をスタートして海岸線を南下、18kmほど先のクヴァリアティ村へと向かうもので、片道18.5km / 往復37kmのほぼ平坦なコースです。
・緑線:自転車専用のサイクリングロード (6.5km)
・赤線:一般の道路を走る区間 (12km)
となっており、赤線の区間は結構な交通量がある道路を走ることとなるので、子供連れなどにはおすすめできません。(緑線の区間は自転車専用なので安全です)
普通に自転車で走るだけなら片道1時間半~2時間ほどですが、途中には多くのフォトスポットやゴニオ要塞などの見どころも点在しているのがポイント。
ゆっくりと海沿いの風景を眺めながらのサイクリングがおすすめです!
サイクリングはしんどい!という人は路線バス利用も◎
「サイクリングは体力的に無理…」
「子供連れだけどバトゥミ郊外へと足をのばしたい」
という人には、今回紹介するサイクリングコースとほぼ同じ路線を走るバトゥミ市の路線バスを利用することも可能。
バトゥミ旧市街~ゴニオ要塞~クヴァリアティ村~サルピ国境を結ぶ路線バス16番が便利です。
20分に1本ほどと頻繁に走っており、日没の時間(19時~20時)でもバトゥミに戻る便があるので、上手に利用すればとても便利に観光できます。
9:00 バトゥミ旧市街からサイクリングスタート!
シーサイド・サイクリングのスタート地点となるのはバトゥミ旧市街。
市内髄一のフォトスポット・アリとニノの像やアルファベットタワーなどがある広場を出発です!
赤く塗られたサイクリングロードはとても走りやすく、初心者でも全く問題ありません。
海沿いに敷かれたサイクリングロードをひたすら南に走っていきます。
旧市街を抜けると、カジノや大型ホテル、タワーマンションが建ち並ぶキラキラ・バトゥミエリアに ▼
のぶよはこのあたりの作り物感しかないバトゥミの風景は全く好きではないのですが、初めて見る人にはかなり面白いかもしれません。
海側に注目してみると、いくつものオブジェが点在しています ▼
何を表しているのかよく分からないものが多いのですが、こうしたアート的なものは、理解しようとするものではなく感じるものです(笑)
どれも青い空と青い海に映えて、写真撮影にはぴったりだと思います。
数あるシーサイド・オブジェの中でも最も有名なものが、サイクリングロード最南端近くにある“WHERE”のオブジェ ▼
観光客の間では「バトゥミで一番のインスタ映えスポット」と噂されるWHEREオブジェ。
みんなそれぞれの文字の隙間でポーズを取って、リア充的な写真を撮りにやってきます。
スタート地点からひたすら南に走ること6.5kmほどで、整備されたサイクリングコースは途絶え、一般の道路を走るコースとなります。
子供連れの場合や体力的に余裕がない人はこの地点で折り返すのが良いでしょう。
ここまで来るとバトゥミ市内のような人混みもほとんどなくなり、ビーチもかなり静かな雰囲気となるので、ゆっくりひと休みしていくのもおすすめです。
11:00 ゴニオ要塞観光&ランチ
サイクリングコースから一般道路へと道が変わり、9km(40分~1時間)ほど南へと走ったあたりにあるのがゴニオ要塞(Gonio Fortress /გონიოს ციხე)。
高さ5mの屈強な石壁は存在感抜群。
今回のサイクリング旅のハイライトの一つとなる場所です。
ゴニオ要塞があるこの場所の歴史はかなり古く、紀元前8世紀(2700年前)には人が居住していたことがわかっています。
その後西ジョージア一帯を治めたコルキス王国の下で要塞が築かれ、ローマ帝国の影響力が強まっていた紀元前2世紀(2000年前)頃にはすでに要塞都市として繁栄していたとされています。
当時はギリシャ風に「アプサルス(Apsarus)」と呼ばれていたゴニオ要塞。
広大な敷地内では現在も発掘作業が続けられていますが、古代の要塞都市の姿を物語る遺跡がいくつか点在しています。
ハイライトとなるのが、ローマ風浴場の跡 ▼
ローマ帝国の中心地から遠く離れたこの地にも、ローマ風の文化が流入していたことが分かります。
要塞を囲む壁の一部には登ることができ、緑深いアジャラ地方の自然の中にたたずむ要塞の全景を眺めることもできます。
歴史的価値はかなりのものであるゴニオ要塞ですが、説明書きがかなり少なく、保存状態もやや微妙。
(のぶよ的には「これで入場料とるの?」といった感じでした)
これと言った見どころに欠けた印象は否めませんが、古代のジョージアの雰囲気を感じるという意味では一見の価値があると思います。
ランチはトルコ料理がおすすめ!
ゴニオ要塞の観光を済ませたら、そろそろランチタイムの時間。
ゴニオ要塞から少しバトゥミ方面に戻ったところにある集落にはトルコ料理店が並んでいるので、トルコ料理ランチがおすすめです!
トルコ国境までたったの5kmほどと近いため、トルコ系住民がトルコ人観光客向けにお店をやっているようで、どれもかなり本格的な味だそうですよ。
13:00 クヴァリアティ村でビーチタイム
ゴニオ要塞観光&ランチを済ませたら、ゴール地点のクヴァリアティ村(Kvariati / კვარიათი)までは3.5kmほどの距離。
目の前に断崖絶壁の山を望むクヴァリアティは、バトゥミの喧騒と人ごみを嫌った富裕層の別荘が建ち並ぶ優雅な雰囲気の集落です。
クヴァリアティ村のビーチすの水質は、バトゥミのビーチとは雲泥の差。
水の中に入っても自分の足がちゃんと見えるほどの透明度で、波も比較的穏やかに感じます。
夏のハイシーズン真っ只中にしては人手もそこまで多くなく、音楽がガンガンかかっていることもありません。
黒海ビーチ本来の静けさと開放感を味わいたい人にはとにかくおすすめ。
のんびりとビーチタイムを過ごして、バトゥミへと戻るための体力を回復させましょう。
18:30 夕暮れのバトゥミの風景
クヴァリアティ村のビーチを満喫したら、そろそろバトゥミへと戻る時間。
自転車なので好きな時に戻れば良いのですが、交通量の多い道路を走ることとなるため暗くなってからでは危険です。
遅くとも17時までにはクヴァリアティ村を出発するようにしましょう。
夏場なら、バトゥミの日没時間は19:00~20:00の間。
市内に戻るころにはだいぶ夕暮れの雰囲気になっていると思います。
昼間はすし詰め状態だったバトゥミ市内のビーチには、人影はまばら。
地元の人たちが夕日を眺めながら釣りをするローカルな光景が見られます。
日没とともに、多くのバケーション客が海沿いのプロムナードに出てきて、温暖なバトゥミの夏の夜が始まります。
日没から30分もすると、辺りはだんだんと暗くなってきて、キラキラバトゥミエリアの建物もライトアップされます。
これはこれでかなり美しく(変な形の建物が多いのは置いといて)、写真を撮るなら絶好の場所でしょう。
昼間よりも夜に立ち寄りたいのが、ダンシング・ファウンテンズという噴水 ▼
いわば、ラスベガスにあるような「音楽に合わせて水が出る噴水」なのですが、カラフルにライトアップされた噴水と陽気な音楽の組み合わせが素晴らしいです。
バトゥミの夏は夜になってもそこまで気温が下がることはなく、半袖半ズボンでも肌寒さを感じることは全くないのも嬉しい点。
毎日お祭りムードが漂うシーサイドエリアの風景を満喫しながら、宿泊先へ戻りましょう。
バトゥミのレンタルサイクル情報
シーサイドサイクリングを楽しむなら、バトゥミ市内で自転車をレンタルするのが基本。
夏場なら、スタート地点であるアルファベット・タワー付近~海沿いのプロムナードにかけて個人のレンタサイクル屋が出ているので、困ることはまずありません。
料金の相場は、1時間で3GEL~5GEL(=¥94~¥157)。
事前の料金交渉は必須で、丸一日レンタルする場合は大幅に割引してくれることも多く、1日20GEL(=¥629)程度まで下がることもあります。(時期にもよりますが)
のぶよは、宿泊先のホステルで1日10GEL(=¥314)という格安価格でレンタルすることができましたが、長距離向きの自転車ではないのがネックでした。
おわりに
バトゥミ滞在中のアクティブなデイトリップにおすすめな、シーサイド・サイクリングを紹介しました。
歴史スポットも、ビーチも、夕日も、夜のライトアップも…
限られた時間でもかなり楽しめるので、思い出に残る一日となること間違いなしです!
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