こんにちは!ウクライナにのんびり滞在中。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ウクライナを旅行するなら、絶対に食べたいウクライナ料理。
物価が安いウクライナでは、かなりのクオリティーの料理を手ごろな値段でいただけます。
「ウクライナ料理」と聞いても、あまりイメージがわかない人もいるでしょう。
とりあえずこの記事を読んでみてください(笑)
絶対に「あ、これ知ってる!」という料理がいくつかあるはずです。
記事の後半では、ウクライナに来た旅人が一度はお世話になる超有名ウクライナ料理チェーン店のプザタ・ハタも紹介します。
ウクライナ料理を一言で!
・濃いめの味付け
・とにかく肉!じゃがいも!キノコ!逆に、トマトや玉ねぎはあまり使わない。
・ディルという香草がよく使われる
ウクライナ料理:スープ類
ボルシチ
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日本でも知名度が高いボルシチは、実はウクライナ発祥。
赤カブ(ビーツ)のスープです。
鮮やかな赤色が美しく、具は煮込んだビーツ、玉ねぎ、じゃがいもとシンプル。
野菜の甘みや旨味が凝縮したスープは、深いコクがあって本当に美味しいです。
スメタナというサワークリームを入れて混ぜると鮮やかなピンク色になり、味もまろやかになってさらに美味しくなります。
モルドバにある未承認国家・沿ドニエストル共和国のティラスポリでもボルシチを食べたのですが、そちらはもっと色が薄く具沢山で、ディルの代わりに刻みパセリが乗っているモルドバ風でした。
ウクライナの本場のボルシチとは全くの別物と言えます。
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麦のスープ(フリチニェーヴィー・スープ)
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たっぷりの麦とじゃがいも、人参が入ったボリューム満点のスープ。
ボルシチのように深い味ではなく、とてもあっさりしています。
麦を使っているからか、なんだかちょっとビールっぽい味がするような気もしました。
気のせいかな(笑)
キノコのスープ(ユーシュカ・フリーブナ)
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真っ黒な見た目がインパクト抜群のキノコのスープ。
シイタケのようなキノコの味がよく出ていて美味しいです。
具はキノコと素麺のようなヌードルというシンプルなものでした。
ブイヨン
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鶏のブイヨンスープは、ウクライナ料理の中では薄味でさっぱりしています。
具は鶏肉と素麺のような麺が入っていることが多く、ディルを少々かけていただきます。
ウズヴァール
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ウクライナ人が料理と一緒に注文する甘いジュースのようなものがウズヴァール。
ドライフルーツやベリー類を砂糖と一緒に煮込んで、冷やしたものです。
スパイスが効いていて独特な燻ったような風味がするので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
ウクライナ料理:軽食&サイドメニュー
ピロシキ
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ロシア料理のピロシキはウクライナでもポピュラーな軽食です。
パンの中にポテトやひき肉が入ったのものや、りんごのコンポートが入ったデザート感覚のものまで様々。
朝食やおやつにちょうどいいボリュームです。
じゃがいもとビーツのサラダ(ビネグレェト)
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ビーツの甘みとじゃがいもの食感の相性が抜群な、のぶよのおすすめウクライナ料理です。
ウクライナでとてもポピュラーなサラダのようで、レストランなどでよく見かけました。
ペリメニ
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ロシア風の水餃子であるペリメニはウクライナでもポピュラーです。
中身は鶏肉のことが多く、丸っこい形が特徴的。
スメタナ(サワークリーム)をたっぷりかけていただくのがウクライナ流です。
ヴァレニキ
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ペリメニよりも大きなウクライナ風水餃子がヴァレニキ。
名前は違えど、ポーランド料理のピエロギとほぼ同じものです。
玉ねぎを炒めたオイルがいい風味を出しており、もちろんスメタナをつけて食べます。
中身の種類が豊富で、じゃがいもやひき肉入りのものから、甘いフルーツジャムが入ったデザート風のものまで。
下の写真はポテト入りのものです。
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ジェルーニ
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のぶよイチオシのウクライナ風ハッシュドポテトがジェルーニ。
潰したじゃがいもを薄く平らにして揚げたものです。
もちろんスメタナをかけて食べます。
油っこくないので、おやつ感覚でぺろりと食べられてしまいますよ。
ポテトとキノコの炒め物
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みんな大好き、プゼタ・ハタの名物のサイドメニュー。
キノコとじゃがいもという「THE・ウクライナ」な食材を炒めたものでシンプルながら、素材の味がおいしい料理です。
カーシャ
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麦のような穀物を炊き上げたもので、ウクライナのどこの食堂やレストランでも目にする定番のサイドメニューであるカーシャ。
バターやブイヨンを使って炊かれているので、ほのかな甘みがしてなかなか美味しいです。
よく鶏肉や豚肉などと一緒に出されます。
ウクライナ料理:メインディッシュ
キエフ風カツレツ
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日本でもなかなかの知名度を誇る、キエフ発祥の鶏肉のカツレツ。
中にはたっぷりとバターが入っていて、ナイフで切るとじわりと溢れてきます。
表はかなり堅めに揚げられているのが特徴で、中の鶏肉は柔らかくジューシー。
溶け出たバターとの相性も抜群です。
カトレータ・クリャーチャ・パローヴァ
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ウクライナではいろいろな肉料理を「カトレータ(カツレツ)」と呼ぶのですが、こちらは揚げてはいないカツレツ。
鶏ひき肉のハンバーグを茹でたもので、豆腐ハンバーグのような柔らかい食感です。
スヴィニーナ
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ウクライナの肉料理でおすすめしたい一品がこちら。
牛肉のソテーの上に、グリルした野菜やきのこ、オムレツが層のように乗せられたものです。
けっこう味付けが濃いので、パンとの相性抜群です。
ビトチョーク・ス・クールキ
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至って普通の鶏肉のハンバーグの上に、ウクライナ料理らしくマッシュルームのクリームソースをかけたもの。
ソースは味付けが濃いものの、ハンバーグが薄味なので、個人的にはちょうどいい感じでした。
スビニャーチャ・ビリーズカ
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ウクライナで食べたものの中で間違いなくベスト3に入る一品がこちら。
豚肉のグリルなんですが、肉が柔らかくてかなりジューシーでした。
ディルなどのハーブと塩コショウだけのシンプルな味付けながら、とてもおいしかったです。
クネードリ
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鶏肉のハンバーグのサワークリームソース煮込み。
このソースが、「いったいどうやって作っているの?」と聞きたくなるほどに美味しかったです。
付け合せのマッシュポテトとの相性が抜群でした。
シュニッツェル
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オーストリア発祥のシュニッツェルは、ウクライナでもポピュラー。
特にかつてオーストリア=ハンガリー帝国領だったリヴィウでは、ビールのお供に欠かせない存在です。
ウクライナのシュニッツェルは基本的に豚肉が多いです。
しっかりと下味をつけ、薄く叩いて伸ばした豚肉をサッと揚げたシュニッツェル。
食べるならやはり揚げたてが一番でしょう。
レモンは絞らないのがウクライナ流。
というか、ウクライナではレモンをほとんど見かけません。
スペアリブ
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ビール文化が根付くリヴィウの名物が、ボリュームたっぷりのスペアリブ。
じっくりと焼かれた豚肉を、甘辛いソースと一緒にいただきます。
こんなの、美味しくないわけがないでしょう。
シャシュリク
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ウクライナ風焼き鳥のシャシャリク。
ですが実際に使われているのは豚肉です。
パプリカなどのスパイスが効いていてどことなくエスニックな味がするのは、ウクライナ料理においては珍しいかもしれません。
ヤレムチェ風 ジェルーン
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先に紹介したジェルーニ(ポテトパンケーキ。ジェルーンの複数形)のヤレムチェ風。
カルパチア山脈の町、ヤレムチェでは、一枚の大きなハッシュドポテトの上に、スメタナ、チーズ、トマト、キノコなどを載せたピザのようにして出されます。
一枚なので単数形のジェルーンと言われるのも納得。
お好み焼きのような、ハッシュドポテトのようなもっちりした食感も特徴的です。
クリョツキ
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のぶよが食べたウクライナ料理の中で堂々の一位に輝いたのがこちらのクリョツキ。
ウクライナ南西部・カルパチア山脈地域の郷土料理だそうです。
じゃがいもをすり潰して小麦粉と混ぜて作った生地の中に、鶏ひき肉を詰め込んで煮込み、サワークリームを使ったホワイトソースをかけたものです。
クリームのコクと酸味がマッチしてかなり美味しいです。
もちろんじゃがいもの生地もモチモチで、中の鶏ひき肉はハーブで味付けがされていました。
なかなかヤレムチェまで行く人もいないと思いますが、とにかく一度食べていただきたい、そんなウクライナ料理ののぶよ的ナンバーワンでした。
格安でウクライナ料理を食べるなら…プザタ・ハタ!
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ウクライナの首都、キエフを中心に展開するウクライナ料理のチェーン店が、プザタ・ハタ(Puzata Hata)です。
キエフで知らない人はいないというくらいに有名で、安い・美味しい・好きなものを選べるという三拍子そろったセルフサービス形式の食堂です。
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朝早くから、夜は22時や23時まで空いているので、かなり使い勝手がいいです。
すでに出来上がった料理がズラッと並んでいて、好きなものを指差し注文でお盆に乗せていき、最後に合計金額を支払うという、ウクライナではよくあるスタイル。
言葉がわからない旅行者の強い味方でもあります。
安くて便利なので、ついプザタ・ハタばかり通ってしまうことになるでしょう。
のぶよはキエフ滞在中に7~8回は行きました(笑)
しかし、ウクライナ料理はプザタ・ハタだけではありません。
ちゃんとしたレストランやパブが平日の昼間だけ提供するビジネスランチは、プザタ・ハタより少し高いくらいの料金で、かなりのクオリティーのコース料理が食べられます。
お昼はお得なビジネスランチ、夜はプザタ・ハタなど場面に応じて使い分けるのが、いろいろな種類のウクライナ料理を安く楽しむポイントです。
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