こんにちは!ジョージア滞在ももう半年。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ある国で生活する人々の日常にお邪魔したいなら、スーパーマーケットや商店よりも市場に訪れてみるのが一番。
日本ではあまり市場で買い物をするという文化がありませんが、新鮮な食料品を安い価格で購入できる市場は、 ヨーロッパからアジアにかけてはどこの国でも人々の生活に欠かせないものとなっています。
ジョージアの首都・トビリシにもいくつかローカル市場が点在していますが、中でも多くの人々で賑わうのが中央市場。
トビリシ中央駅を出てすぐの場所に広がる巨大な市場は、屋内・屋外を合わせてトビリシ最大級の買い物天国となっています。
西ヨーロッパやアジアの市場では観光地化された場所も多くありますが、トビリシ中央市場に関しては驚くほどのローカル具合が特徴的。
勇気を出してディープな世界に踏み込んでみたら、そこは何でもありのカオスな空間に人情味あふれる人々が集まる場所でした。
食材市場で味わうディープな人情味!デゼルテル・バザール
トビリシ中央市場は、大きく二つに分かれています。
・日用品や衣料品を売っている巨大な屋内市場
・屋外の食料品マーケット
このうち屋外の食料品マーケットはデゼルテル・バザール(Dezerter Bazaar / დეზერტირების ბაზარი)と呼ばれ、野菜や果物をはじめ肉や乳製品、各種スパイスまで、揃わない食材はありません。
トビリシの人々の胃袋を支える存在の場所となっています。
デゼルテル・バザールで売られる野菜や果物は、トビリシ郊外の農家の人々が収穫したものを車で運んで直接売っているもの。
日本のものと比べると、どれもとにかくサイズが大きいことにびっくりするはずです。
バザールで売られる野菜や果物は、季節によってその種類が大きく変わるのも特徴的。
5月にはいちご、6月にはサクランボが大量に並び、のぶよが今回訪れた7月は、スイカとメロンが大量に売られていました。
ジョージア料理に欠かせない各種スパイスを量り売りしてくれるお店もあります。
かつては色とりどりのスパイスが山盛りで並んでいるエスニックな光景が楽しめたのですが、コロナウイルスの影響のためか蓋を閉めて外気に触れないようになっていました。
自家製の漬物を売るお店も。
にんにくの漬物やブドウの葉の漬物など、なかなか珍しいものも取り扱っています。
海から遠いトビリシですが、一応鮮魚を打っているコーナーもあります。
淡水魚っぽい見た目の大量の魚が、小さな水槽に押し込められてジタバタしているという阿鼻叫喚な雰囲気でした(笑)
加工前の毛をむしった状態の鶏を丸ごと売っているお店も。
ジョージア料理のシュクメルリは、鶏を丸々一羽使うのが主流なので、どこかのお店で美味しく食べられる運命なのかもしれません。
デゼルテル・バザールでは、売られている色々な食材を見てまわったり、その混沌とした雰囲気を味わったりと様々な楽しみ方がありますが、一番の魅力は市場の人々です。
基本的に初対面で明るく話しかけてくる人はジョージアでは少数派なのですが、この市場内だけ時空間が歪んでいるかのように、ものすごく話しかけられます。
とはいえ、基本的にみんな商売っ気ゼロなので(明らかな外国人がトウモロコシを1kg単位で買うわけないことぐらいわかっているのかも)、ただの興味本位だったり、写真をとってほしかったり…そんな理由です。
「モディ!モディ!」(ジョージア語で「おいで!おいで!」)がデゼルテル・バザールの合言葉。
足をとめると、暇そうな売り子の人たちに必ずそう話しかけられます。
呼ばれるがままに行ってみると、
「この野菜の写真をとれ」
「俺たちの写真をとれ」
「ビール飲むか?」
といった感じで、あれよあれよと向こうのペースに(笑)
皆さんジョージア語とロシア語オンリーで英語なんて微塵も通じませんが、笑顔が素敵な人々との出会いはきっと楽しい思い出となるはず。
お土産に大量のナスをなぜかいただき、ディープなデゼルテル・バザール散策はこれにて終了です。
揃わないものはない!迷宮のような屋内市場へ
デゼルテル・バザールのどうしようもなくアジアな雰囲気を感じたら、次は中央市場のもう一つのセクションである屋内市場を散策してみましょう。
デゼルテル・バザールがトビリシの胃袋を支える食料品市場だとしたら、屋内市場はトビリシの人々の生活を支える衣料品・日用雑貨市場です。
屋内市場の敷地はかなり広大なのですが、1ミリの隙間もないほどにお店がズラリと並んでいます。
少しでも多くの商品を見える位置に置くためか、柱や天井にまでパンツやTシャツが陳列されている風景は、文句なしのアジア感。
屋内市場の敷地は狭い通りがいくつも縦横無尽に走っていて、一歩中へ入るとなかなか出口に戻れない迷宮のような造りになっています。
洋服コーナー、靴コーナーといったように、同じジャンルの商品を売る店同士が隣り合っているのも面白い点。
バラバラの場所にお店を出した方が売れそうな気がしないでもありませんが…。
(どこも同じような商品を売っているので)
料金は基本的に表記されておらず、店員に確認する必要があります。
外国人とわかるとふっかけてくるお店もあるにはあるようなので、値引き交渉も視野に入れておきましょう。
衣料品コーナーを抜けると、電化製品や日用品などを売るコーナーが現れます。
ネジ一本からでも売っているという素晴らしすぎる品揃えなので、トビリシ生活で足りない物があるならとりあえずここをおとずれてみましょう。
デゼルテル・バザールと屋内市場の敷地外にも、野菜や果物、雑貨などを売る場外市場も出ています。
品ぞろえはどこもさほど変わりませんが、時間があればくまなく散策してみるのも面白いでしょう。
トビリシ中央市場は、地下鉄ステーション・スクエア駅を出てすぐのところにあります。
デゼルテル・バザールと屋内市場は200mほど離れた場所にあり、直接つながっているわけではないのでご注意を。
おわりに
トビリシで最もディープでローカルな体験ができる中央市場を特集しました。
欧米資本のスーパーマーケットなどもいくつかあるものの、トビリシの地元の人が買い物をするのはやはりこうした市場が主流のよう。
食料品も衣料品も、チェーン店より安く購入できるのも嬉しい点です。
英語はほとんど通じない&かなりのローカル感なため、最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、一度足を踏み入れてしまえばこっちのもの。
外国人に興味津々な人々の「モディ!モディ!」が聞こえたら、とりあえずその場の流れに身を任せてみるのもおすすめです(笑)
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