こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアの首都・トビリシに関しての情報を色々と発信している当ブログ。
普段はマニアックなスポットの情報が9割以上となっているのですが、今回は万人向けの旅行系記事。
トビリシ観光のド定番のスポットを10個紹介していきます!
記事内の10のスポットを制覇すれば、トビリシ観光の基本はOK。
滞在日程に余裕がない人でも、丸一日あれば全てまわることができます!
トビリシに長期滞在している人にとっては、もはや定番すぎて足を運ぶことも少ない場所ばかり。
しかし、久しぶりに行ってみると新しい発見があるかもしれません…!
トビリシ観光定番スポット10選マップ
①ナリカラ要塞:トビリシ観光ハイライトの絶景!
トビリシ観光の定番中の定番であり、町のシンボルでもあるナリカラ要塞(Narikala Fortress / ნარიყალა)。
最初に建設されたのは4世紀(1600年前)のこと。
トビリシの中でも最も長い歴史を持つ場所の一つです。
幾度となく異民族の侵入・支配を受けたトビリシにおいて、ナリカラ要塞はずっと重要な防衛拠点でした。
現在では廃城となっているものの、この場所から数々の支配者たちが眺めたトビリシの風景は今でも変わらずに広がっています。
要塞の敷地内には、秘密の通路(?)やものすごく急な階段、かつての見張り塔などが点在していて、まるでRPGのダンジョンさながら。
眼下に広がるトビリシ旧市街のおもちゃのような町並みも素晴らしく、トビリシ観光のハイライトにふさわしい存在です。
②メテヒ教会:トビリシの歴史を見守ってきた存在
トビリシ旧市街からクラ川を挟んだ対岸。断崖絶壁の崖の上に建つ印象的な建物がメテヒ教会(Metekhi church / მეტეხის ტაძარი)。
5世紀(1500年前)の建造と、こちらもかなりの歴史を誇るもの。
トビリシを初めて首都と定めたヴァフタング1世によって作られたもので、教会前には勇ましい姿の彼の像が置かれています。
メテヒ教会内はお祈りに訪れる人々でいつも賑わっていて、観光スポットでありながらも地元の人の信仰を集める存在。
教会前の広場から眺められる、トビリシ旧市街の美しい町並みもお見逃しなく!
③カラ地区:木造テラスのカラフル民家が並ぶトビリシの象徴
トビリシ旧市街と言えば、パステルカラーの木造テラスを持つ家々がずらりと並ぶ風景がとても有名。
観光ポスターなどにもよく使われているので、どこかで見たことがある人も多いかもしれません。
そんなトビリシ名物の風景が広がるカラ地区(Kala / ყალა)は、ナリカラ要塞が建つ丘の斜面に広がっているエリア。
淡い色合いで塗られた可愛らしい木造テラスの家々が所狭しと建ち並ぶ光景は、まるでポストカードのようです。
カラ地区は大きなエリアではないものの、斜面に広がっているので散策はけっこう大変。
階段を上り下りしなければならない場面も多いのですが、上った先からは必ず絶景が見られるのもポイントです。
木造テラスの精巧な装飾に注目しながら、お気に入りの民家を探しながら歩くのがおすすめです!
④シオニ聖堂:伝説息づくトビリシの信仰の中心
トビリシ旧市街の中で最も格式が高いシオニ聖堂(Sioni Cathedral / სიონის ტაძარი)も必見スポットの一つ。
オリジナルの聖堂は、5世紀(1500年前)にヴァフタング1世(→トビリシに遷都した国王)によって建設されたものですが、異民族によって一度は破壊されてしまいます。
現在の建物は12世紀初頭(900年前)にダヴィット建設王によって再建されたものです。
シオニ聖堂がどうして重要なのかと言うと、ジョージア正教の世界では誰もが知っている「聖ニノの十字架」が保管されている(とされている)ため。
聖ニノとは、4世紀初頭(1700年前)にジョージアにキリスト教を伝えた人物。
カッパドキア(現在のトルコ)から布教の旅をしてこの地にやってきた彼女。
数々の奇跡を人々や当時の国王に見せ、ジョージアは世界で二番目のキリスト教国となったのです。
聖ニノが布教の旅で持ち歩いていた、二本のブドウの木の枝を自身の髪の毛で結び付けた十字架は「聖ニノの十字架」と呼ばれ、ジョージア正教を象徴するものとなっています。
彼女が実際に持っていたとされる、1700年前のオリジナルの十字架が保管されている(とされている)シオニ大聖堂。
内部に一歩足を踏み入れると、この場所がジョージアの人々にとっての精神的な中心であり続けているのがすぐに理解できるはず。
神聖な雰囲気を放ちながら、トビリシの町を見守り続けている存在です。
⑤アバノトゥバニ地区:コーカサスの古都で温泉体験
トビリシという町の名前は、ジョージア語の「トビリ(=熱い)」から来ているそう。
いったい何が「熱い」のかと言うと、古くからこの地に湧き出ている温泉のことなのです。
ペルシア風のエキゾチックな町並みが素敵な、旧市街南部のアバノトゥバニ地区(Abanotubani / აბანოთუბანი)。
ここでは川沿いに温泉が湧き出しており、入浴施設が点在している温泉街さながらのエリアです。
散策するだけでも、温泉独特のあの香りと川沿いの緑豊かな風景に癒されること間違いなし!
ポコポコと天に突き出した温泉浴場の丸屋根とレンガ造りの壁、カラフルな民家に異国情緒を感じるのも良いでしょう。
しかしやっぱり、「温泉」と聞くと入ってみたくなるのが日本人というもの。
貸切できるプライベート浴場もありますし、ディープなローカル感漂う公衆浴場も。
コーカサスの地で温泉体験なんて、忘れられない思い出になるはずです。
⑥リケ公園:ヘンテコ建造物建ち並ぶ都会のオアシス
トビリシの長い歴史を感じるスポットをまわったなら、近年話題になっている「キラキラしたトビリシ」を感じるのも良いかも。
ヘンテコな建造物を建てるのがお国芸(?)なジョージアですが、その集大成的な存在がリケ公園(Rike park)です。
古い町並みの中に突如として現れる、透明ブルーなピース・ブリッジや、二本のチューブのような謎の形をしたコンサートホールなど、「なんでこんなデザインに…?」と首をかしげたくなるような建造物がたくさん。
トビリシっ子たちの間では「インスタ映えスポット」として人気になっているとか、いないとか…(笑)
観光の中心エリアからもすぐの場所にあり、開放的な雰囲気で緑がいっぱいあるのも魅力的。
街歩きの休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
⑦ルスタヴェリ通り:トビリシの芸術・文化の中心
トビリシ中心街を南北に走るルスタヴェリ通り(Rustaveli Ave. / რუსთაველის გამზირი)は、文句なしのメインストリート。
ジョージアがロシア帝国の支配下だった18世紀~20世紀初頭にかけて整備された地区で、通り沿いの建物にも重厚なヨーロッパ感が感じられます。
当時のロシア帝国は文化的にも軍事的にも超大国。
その支配下にあったジョージアにはロシア文化がどんどん流入し、ルスタヴェリ通り一帯が文化・経済的な中心エリアとして開発されたのです。
オペラ座や劇場、博物館などの文化施設から、国会議事堂や政府機関などの行政施設まで…
ジョージアという国の中心にいることを実感できるはずです。
⑧マルジャニシュヴィリ地区:ヨーロッパ風の町並みのお洒落エリア
トビリシのヨーロッパ風の町並みを散策するなら、マルジャニシュヴィリ地区(Marjanishvili / მარჯანიშვილი)がおすすめ。
元々はロシア帝国時代にドイツ人が多く居住したのが始まりで、近年の再開発によって美しく生まれ変わったエリアです。
ヨーロッパらしい重厚な造りの建物がズラリと並び、トビリシらしいテラスもちらほら。
メインストリートのダヴィット建設王通りは、洗練されたおしゃれな雰囲気。
散策するのがとても気持ち良いです。
メインストリート沿いこそヨーロッパらしい雰囲気ですが、一歩裏路地に入ると昔から変わらないトビリシらしいローカル感が広がっているのもマルジャニシュヴィリ地区の面白さ。
エリア内ににある、ソ連時代の紡績工場をリノベーションした複合施設「ファブリカ」を訪れるのもお忘れなく。
外国人ノマドワーカーが多く集まるボヘミアンな雰囲気が魅力的で、過去と現在のジョージアが見事に融合した空間は必見です。
⑨中央市場:カオスとローカル感に満ちた場所
お洒落でヨーロッパ調の町並みや、旧市街のおもちゃのような町並みも素晴らしいのですが、トビリシに来たなら絶対に足を運ぶべき場所が市場。
地元の人たちが毎日買い物に訪れる「トビリシの台所」です。
市内には数か所の市場があるのですが、最大規模&アクセスが便利なのがトビリシ中央市場。
その名の通りトビリシ中央駅の目の前に広がる巨大な市場で、どこまでもカオスな雰囲気です。
そこかしこに漂うスパイスの匂い。丸々一頭売られている豚。謎の漬物の数々。喧嘩するおじさんたち…
飾らないトビリシの素顔をのぞくことができますよ!
⑩サメバ大聖堂:黄金に輝くトビリシのシンボル
トビリシで最大の宗教建造物がサメバ大聖堂(Sameba Cathedral / სამების ლავრა)。
正式名称は「至聖三者大聖堂」と言いますが、「サメバ」の方がポピュラーです。
2004年に完成したばかりの新しい聖堂は、なんと高さ87メートル。
トビリシ中心街のどこからでも見えるほどに巨大なのですが、近くで見るとその存在感に改めて圧倒されます。
歴史こそ浅いとはいえ、トビリシの人々の信仰を集めるサメバ大聖堂。
黄金の屋根と白亜の外壁が太陽を反射する午後~夕方にかけての神々しさには、きっと宗教を越えた感動をおぼえることでしょう。
おわりに
「トビリシを観光するなら、ここだけは絶対にハズせない!」といった、定番中の定番なスポットを10か所紹介しました。
トビリシはそこまで大きな町ではなく、公共交通手段も発達しているので、丸一日あれば記事内の全ての見どころをまわることも可能です。
「1日でまわれる!」なんて言いましたが、一度来るともっと長く滞在したくなる不思議な魅力を持つのもトビリシ。
定番スポットを制覇→穴場スポットを探したくなる
と、沼にはまってしまう人もきっと多いと思います。(のぶよのように)
さらにこの町をディープに知りたくなった人には、当ブログお得意のマニアック情報記事もあわせて読んでみては?
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