こんにちは!ジョージア西部のビーチシティー・バトゥミにのんびり滞在中。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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黒海沿岸に位置するバトゥミは、「ジョージアの夏の首都」さながらの雰囲気の町。
シティーライフとビーチライフが同時に味わえることで人気があり、ハイシーズンである6月~8月にかけてはジョージア人はもちろん、近隣諸国からも多くの旅行者がやってきます。
そんなバトゥミのビーチをひとことで表すなら「大混雑」。
水質もイマイチで、ガッツリとビーチを楽しみたい人には向かないかもしれません…
喧騒からはずれて、黒海ビーチ本来の魅力をのんびりと味わいたい人におすすめなのが、サルピ(Sarpi / სარფი)という町。
サルピと言えば、お隣トルコとの国境の町としてのイメージが強いですが、実は美しいビーチがあることは意外に知られていません。
バトゥミのビーチに比べるととにかく静かで、水質もかなり良好。
黒海沿岸エリア本来の素朴な雰囲気がしっかりと残っています。
今回の記事では、「国境の町」としてだけではないサルピの魅力を紹介するもの。
観光情報だけではなく、サルピ~バトゥミ間の公共交通情報や、両替所等の施設についても解説しているので、トルコからジョージアへ陸路で国境越えをする人の役に立つはずです!
サルピの見どころ
ジョージア側国境審査場
サルピ最大の観光名所(?)であり、この小さな町の象徴的な存在が、ジョージア側国境審査場。
白で統一された曲線美が特徴的な建物で、おそらく黒海の波をイメージしたものだと思います。
国境付近では写真撮影が不可である場合も多いものですが、サルピ国境に関しては完全なるフリーダム。
トルコからジョージアにやって来た人にとっては、最初に目にする建物がこれなので、かなりのインパクトがあるかもしれません。
サルピ・ビーチ
国境審査場の建物を越えてすぐの場所に広がるのが、サルピ・ビーチ。
全長300mほどのこじんまりとしたビーチで、国境審査場付近の喧騒が嘘のような静けさです。
サルピ・ビーチのすぐ南側には、国境を越えた先のトルコ側の風景が広がります。
イスラム圏であることを象徴するかのようにモスクがたたずみ、深い緑に彩られた崖が連なる風景はとても美しいもの。
礼拝の時間になるとアザーンがはっきりと聞こえてくるほどで、すぐ先の異国の雰囲気が五感で感じられます。
サルピ・ビーチは、ジョージアの黒海沿岸の大部分の町と同様に小石がゴロゴロと転がっており、お世辞にも快適に過ごせるビーチではありません。
とはいえ、海の水質はかなり良好。
都市の喧騒から離れ、黒海本来のピュアな潮風を感じることができます。
聖アンドリヤ教会
サルピの町の中心に堂々と建つ聖アンドリヤ教会(St. Andrew Church)は、町の規模を考えるとかなり立派なもの。
トルコ側に立派なモスクが建っているように、ジョージア側でも「ここからはキリスト教圏!」と暗に主張しているのかもしれません。
教会自体はそこまで長い歴史があるものではなく、ジョージアに数ある秀逸な教会建築に比べて特筆すべきものではありませんが、トルコからジョージアに入国したばかりの人にとっては「初めて見るジョージア正教の教会」。
イスラム圏からキリスト教圏にやってきたことを実感するはずです!
サルピ国境の施設(両替所・ATMなど)
トルコ~ジョージア間にいくつか設置されている国境の中でも、最も旅行者にとってポピュラーなサルピ国境。
初めてジョージアに足を踏み入れた旅行者に必要な施設や設備は、ひととおり揃っています。
両替所
両替所は「こんなに必要?」と疑問に感じるほどにずらりと並んでいますが、見た限りだと日本円に対応しているところはありませんでした。
レートもあまり良くないので、両替する場合は最低限(バトゥミまでのバス代+α)にしておいて、バトゥミで改めて大きな額を両替するのが良いでしょう。
SIMカード
SIMカードは各両替所や商店で売られているものの、バトゥミの正規店に比べると価格は高め。
サルピ~バトゥミ間は1時間もかからないほどに近いので、あえて国境付近でSIMカードを購入する必要もないと思います。
銀行&ATM
銀行&ATMに関しては、国境審査場の建物を出る前(=建物の中)にLiberty Bankという銀行の支店が1ヶ所あるのみ。
国境審査場の建物を出た後にはATMも銀行もない&いちど建物を出てしまうと再入場できないので、クレジットカードのキャッシングで現金を得ようと考えている場合はご注意を。
バトゥミ〜サルピ国境の移動・アクセス情報
サルピ国境へ/からの移動をする旅行者の99%は、15km / 45分ほどしか離れていない最寄りの都市・バトゥミを拠点とするはず。
サルピ~トビリシ間の直行マルシュルートカもあるにはあるのですが(上の写真左側のミニバンがそう)、移動時間が7時間~8時間ほどとかなり長くなる&便が少ないのでおすすめしません。
この項では、サルピ国境最寄りの大都市であるバトゥミから/への公共交通手段での移動情報を解説します。
バトゥミからサルピへの移動
バトゥミ~サルピ間を公共交通で移動する場合は、2種類のオプションがあります。
・路線バス16番:15分に1本 / 0.3GEL(=¥14) ※交通ICカード支払いのみ
・マルシュルートカ88番:20分に1本 / 2GEL(=¥92) ※現金払いのみ
※いずれの運行も21時頃まで
注意したいのが、路線バスとマルシュートカのそれぞれにおいて、支払い方法の選択肢が限られている点。
路線バスを利用する場合は、専用のBatumi Cardという交通ICカードを事前に購入しておかなければなりません。
いっぽう、マルシュルートカ(乗り合いのミニバス)を利用する場合は、専用のICカード等は利用できず、現金支払いのみとなる点にご注意を。
路線バス16番 / マルシュルートカ88番のいずれも、ルートはほぼ同じ ▼
バトゥミのオールド・バスステーション~チャヴチャヴァジェ通り(Chavchavadze St=バトゥミのメインストリート)~バトゥミ空港~ゴニオ~クヴァリアティ~サルピ
路線バスの場合は決まった停留所からの乗車 / マルシュルートカの場合は手を挙げて合図を送ればどこからでも乗車可能です。
サルピからバトゥミへの移動
サルピからバトゥミへの移動手段も、路線バス16番かマルシュルートカ88番の2種類があり、運賃や運行頻度も反対方向と同じ。
しかし、トルコからジョージアへと国境を越えて来た旅行者にとっては、マルシュルートカしか選択肢がないのが現状です。
というのも、サルピ国境には路線バスを利用するために必要であるBatumi Cardを購入できる場所がないため。
どうしてこんな不便なことになっているのか謎でしかありませんが、それもこれもジョージアという国の洗礼だと考えるしかありません…
先述の通り、マルシュルートカの運賃2GELは現金支払いのみでクレジットカード等の利用は不可。
サルピ国境での両替orキャッシングで最低限の現金を用意しておく必要があります。
Batumi Card(や、トビリシの交通カード)をすでに持っている人は、格安な路線バスを利用するのが◎
国境審査場の建物から30mほど離れた場所に、路線バス専用の停留所があります。
おわりに
トルコとジョージアの国境であるサルピの観光&移動情報を解説しました。
正直、ビーチ目的以外でわざわざ行く価値があるかと聞かれると微妙なところ…(でもビーチはかなり綺麗です!)
「国境を越えるのは面倒だけど、トルコの風を感じながら泳ぎたい!」という(のぶよのような)コアな旅行者は、足をのばしてみるのも面白いかもしれません。
反対に、トルコから国境を越えてきた旅行者にとっては、ジョージアで初めて見る風景がサルピ。
時間が許すのであれば、ビーチで数時間過ごしてからバトゥミへと移動するのもアリだと思います!
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