こんにちは!ジョージア滞在ももうすぐ1年半、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
まさか自分がこの国にこんなに長いこと滞在することになるとは…夢にも思っていなかった1年半前。
小さいながらも魅力たっぷりの小国を旅してまわったり、首都のトビリシでのんびりと滞在したり…
コロナウイルスの流行下ではあるものの、この国の魅力を最大限に味わうことができています。
当ブログを以前からチェックしている人はよ~く知っているでしょうが、のぶよはここ数年話題になっている(安易な)「ジョージア移住」には懐疑的な立場です。
よくそういったトピックで記事を書いているので、「あ、キラキラジョージア界隈に物申してる人ね」と認識されていることもしばしば(実話です)。
とは言え、ジョージアに長期で滞在することにはたくさんのメリットもあることは事実。
というわけで今回の記事は、実際に1年半居座っている経験をふまえ、ジョージア移住/長期滞在のメリット・デメリットをできるかぎり中立的に紹介していきます。
すべて現地に1年半近くいて肌で感じたことばかり。
これからジョージアに長期で滞在する計画を立てている人はもちろん、短期の旅行目的の人にとってもきっと参考になるはず!
…結論から言うと、「『移住』『コスパ』など表面的な部分にとらわれた形でなく、もっと肩の力を抜いてありのままのこの国の魅力を味わえばいいのでは?」といったスタンスの記事です。
ジョージア移住/長期滞在のメリット
ジョージア移住のメリット①:物価が安い
「ジョージア移住」という言葉が頭に浮かぶ人の中で、物価の安さが理由にならないという人はかなり少数派なのではないでしょうか。
実際のところ、ジョージアの物価はかなり安いです。
など、日本人的感覚からすると信じられないほどの安さ。
ある場所に長期で滞在するとなると、コスパの良さはやっぱり正義。
「安かろう悪かろう」というわけでもなく、こんなに物価が安くても意外に快適な生活が送れる点も魅力の一つだと感じます。
「とにかく物価が安い!」「月5万円で生活できる!」なんて良い面ばかりがフィーチャーされがちですが、注意したい面も。(詳細は「結局日本と出費は変わらないことも」の項で後述しています)
・日本と同じレベルの生活水準や快適さを求めるなら、結局出費はあまり変わらない(=5万なんて無理)
・物価が激安=現地の人の給料がそれだけ安い
など、その国で地に足をつけて「移住」するのであれば、安い安いばかり言っているのはナンセンスかなと感じます。(それだといつまで経っても「お客さん」ですよね。)
ジョージア移住のメリット②:季節の新鮮な食材が手に入りやすい
ジョージアに滞在していて、のぶよが良いなあと思う点の一つが、季節ごとの新鮮な食材が簡単に手に入ること。
トビリシやクタイシ、バトゥミなどの大都市では、必ず巨大な市場(バザール)が一つはあるもの。
ソ連時代の混沌とした雰囲気の市場では、近郊の畑でとれたばかりの野菜や果物、自家製の調味料や乳製品、肉類に種類豊富なスパイス…
とにかくありとあらゆる旬の食材が安価で手に入ります。
季節によって市場に並ぶ食材の種類は変わり、食を通して季節の移り変わりや土地の恵みを五感で感じられることは大きなメリット。
日本のような外食文化はジョージアではあまり根付いていないこともあり(外食費は物価を考えるとかなり高いので)、各都市の市場は地元の人で常に賑わっていて活気があります。
料理をするのが好きな人なら、新鮮な食材の豊富さにきっと興奮するはず。
季節の食材を用いた異国の食文化を味わえる(or 自分でも簡単に作れる)のは大きな魅力だと思います。
ジョージア移住のメリット③:意外とインフラがしっかりしている
①物価が安いの項で少し触れましたが、ジョージアの物価はかなり安いにもかかわらず、インフラ面は意外にもしっかりしています。
ジョージアの都市部で生活する上では、基本的に不便を感じることはありません。(地方部はもはや別世界ですが)
日本人的には「お湯が出るとか当たり前では?」と思うかもしれませんが、これってけっこう凄いこと。
これまでお湯が出ないのが普通な国や、全ての商店が夜9時で閉まる国に居た人間からすると、この激安の物価の国でこんなにもインフラが整っていることは奇跡的だと思います。
とはいえ、停電や断水はかなりの頻度でありますし、ネット環境が不安定になることもあります。
中でも最も気をつけたいのが、暖房システム。
冬は極寒となるトビリシでは、暖房設備に難ありの物件がまだまだ多いです。
知らずに契約してしまうと、冬の6か月間が恐ろしいことになってしまうかも…
ジョージア移住のメリット④:周辺諸国へアクセスしやすい
「東西文明の十字路」と言われるジョージアは、ヨーロッパとアジアのちょうど中間に位置しています。
近年ではLCC(格安航空会社)の発展にともない、東ヨーロッパ方面や中央アジア方面へのアクセスも簡単&格安でできるようになってきました。
ジョージアに拠点を置けば、数日間~数週間の日程でバルト三国/東欧/中欧や中央アジア方面へと旅行することも簡単。
しかもLCCなので、タイミング次第では激安価格でチケットを購入できることも。
また、隣国であるアゼルバイジャンやアルメニア、トルコへも陸路で簡単に(そして格安で)移動可能なのも素晴らしい点。
ジョージア国内旅行だけでなく、ヨーロッパ~コーカサス~中央アジアあたりのシルクロード地域に気軽にアクセスできて異文化体験までできるのは、旅が好きな人にとって大きなメリットだと感じます。
⑤新しいことに挑戦できるチャンスは確かにある
最近あまり聞かなくなりましたが「ジョージアでは起業がしやすい!」とよく言われていたもの。
税制面の優遇措置があったり、永住権の申請が比較的易しかった点など、「多拠点ノマドワーカー」と自称する人たちの間で大きな注目を集めていたと思います。
税制面やビザに関しては専門家に聞いてもらうとして、個人的な感覚で言います。
ジョージアでは何か新しいことを始めるに適した風土があると思います。
キリスト教を主軸としたかなり保守的なお国柄であるジョージアですが、都市部に限っては新しいものを受け入れる土壌が少しずつ形成されつつある印象。
外国資本のファストフード店、K-POPなどもかなりの人気で、都市部のジョージア人(特に若い世代)は異文化や新しいビジネスモデルに対してオープンな人が多いです。
今のところは、日本発の新しいビジネスはまだ定着している様子がありませんが、きっとこの先移住ブームが進めば何かしら出てくるはず。
革新的なアイディアを持っている人や夢がある人が、何か新しいことに挑戦するにはぴったりな場所かもしれません。
物価が安いので初期費用も抑えることができますしね。
ジョージア移住のメリット⑥:ストレスフリーな毎日が送れる
ジョージアに来た外国人はみんな、口を揃えてこう言います。
「この国はなんだかのんびりとした時間が流れている」と。
これまで東欧やバルカン半島など「のんびりしていることがデフォルト」な国にいたのぶよからすると「そんなにのんびりしてるか?」と疑問に思わないことはないものの、西ヨーロッパや日本の都市部での生活に慣れた人からすると、まるで時間の流れ自体が違うように感じられるそう。
地方部へ行くと、のんびりどころかもはや時が止まっているほどなのですが(笑)、トビリシをはじめとする都市部においても忙しくせかせかした雰囲気とは無縁。
東京のようにとにかく人だらけでゴミゴミしている大都市からトビリシにやって来ると、街のストレスフリーな空気や開放的な雰囲気を肌で感じることでしょう。
ジョージア移住のメリット:⑦ビザの心配が少ない(?)
①の物価の安さとともに、ジョージアがこれほど多くの注目を浴びるきっかけとなったもう一つの理由が、ビザなしで(観光客として)1年間滞在可能という点。
パスポートだけ持って入国してしまえば、あとはビザの延長手続きなど一切なく1年間自由に滞在ができるという、世界で唯一の寛大な出入国制度。
1年間の滞在可能期間が過ぎるときには、いったん隣国に出国してまた戻れば再び1年間の滞在が可能(俗に言う「ビザラン」)という点も大きな話題となりました。
…どうして過去形なのかというと、2021年5月現在、コロナウイルスによる各種制限のため、出入国条件は厳格化され、かなり流動的であるため。
日本人の場合は”Remotely from Georgia”(俗に言う「リモートワークビザ」)というプログラムに申請しなければならず、かつてのように「パスポートだけで1年間自由に滞在」とはいかない状況が続いています。
この「リモートワークビザ」は、滞在許可(=ビザ)ではなく、あくまでもジョージア入国時に必要な書類という扱い。
いわば、「これまではパスポートだけでOKだった観光客としての入国の際に必要な書類が増えた」というだけ。
これを取得して入国したところで、扱いは「1年間滞在可能な観光客」。
結局滞在期間を満了する際にはジョージアを出国しなければならないわけです。
今後、日本人の観光目的の入国条件がどのように変化するかは全く見通しが立っていません。
そのため、「1年間ビザなしで滞在可能」というのは、現時点では過去の話となりつつあります。
ジョージア移住/長期滞在のデメリット
ジョージア移住のデメリット①:地政学的リスクの大きさ
当ブログではもう何百回も言っているのですが、ジョージアという国は世界的に見ても有数の地政学的リスクを抱える国です。
南北をトルコ/イランとロシアというこのエリアの大国に挟まれ、犬猿の仲のアゼルバイジャンとアルメニアの両方と国境を接しているのがその理由。
周辺国のどこかが有事の際には、ジョージアにも影響が必ずあるのはもちろんのこと。
ロシアとの関係がかなり悪化している&領土問題を抱えている&ヨーロッパ寄りの政策がされているこの国の状況はウクライナとそっくり。
2014年のクリミア危機直後にウクライナを訪れて、黒焦げになった町に衝撃を受けた記憶が鮮明に蘇ります。
現在でも、ロシアに対してウクライナと同じような立ち位置(なんならさらに問題山積み)のジョージアが、こうした有事にならない可能性はゼロではありません。
周辺国情勢の不安定さのみならず、ジョージアの国内情勢についても問題は山積み。
2008年の南オセチア紛争後の混乱の時代を経て、国内情勢が安定してからまだ10年も経っていないジョージア。
選挙時期の張りつめた空気や連日開催されていたデモなどをこの目で見てきましたが、ちょっとバランスを崩すと一気に転んでしまう可能性もあります。
「政治や軍事の話なんて外国人に関係ない!」…わけがありません。
せっかくジョージアで起業して軌道に乗せたとしても、情勢の悪化や政治の混乱によって一夜にして無に帰すことだってあります。(現在のコロナ禍が最も分かりやすい例ですよね)
もちろん、世界中どこを見てもリスクがゼロな国なんてありません。
しかしながら、ある国に「移住」するのであれば、将来的にその国がどんな方向に向かっていくのか、その時に自分(や家族)にどんな影響が及びうるのか、深く考えて行動に移す必要があると思います。
(だって「住まいを移す」のですから。それを考えずに滞在を楽しむのは、ただの「旅行」だと思います)
ジョージア移住のデメリット②:とにかく気候がエクストリーム
来るまで知らなかったのですが、ジョージアの気候はものすごく極端です。
移住者の間で最も人気が高い首都のトビリシは、内陸部の盆地のような地形であるため夏は灼熱/冬は極寒となり、春と秋が極端に短いのが特徴的。
また、トビリシは「風の町」と呼ばれるほどに強風が吹き荒れる日が多いのもポイント。(強風で家が倒壊するレベル)
特に、冬場の極寒+強風のコンビネーションは凄まじいです。
黒海沿岸のバトゥミは温暖なイメージがありますが、こちらの気候もかなりエクストリーム。
1年を通してとにかく雨、雨、雨…
「ヨーロッパで最も降水量が多い町」なんて言われるほどですから、この世で雨が一番嫌いなものであるのぶよ的には絶対に住めません。
黒海からの風が吹くバトゥミはとにかく湿度が高いのもポイント。
冬場は体感温度が驚くほどに下がり、夏場はジメジメムシムシした日が続きます。
このように、ジョージアは全国的に良い気候に恵まれてはいない国。
気候ばかりはどうしようもないのですが、渡航前にある程度の覚悟や準備は必須だと思います。
ジョージア移住のデメリット③:言葉のハードルが想像以上に高い
ジョージアの公用語はジョージア語。
ソ連統治時代の影響もあり、30代~40代以上の人であればまず間違いなくロシア語も通じます。
いっぽう、世界共通語としての地位を獲得した英語は驚くほどに通じません。
観光エリアを除けば、ある程度の英語が通じる人に出会える可能性は10人に1人くらいでしょうか。
(地方部ではさらに意思疎通が難しくなります。)
英語が通じなければこちらが現地語を学べば良いだけの話なのですが、言っておきます。
ジョージア語は相当難しい言語です。
もちろん、人間たるものやってやれないことなどないのですが、フランス語やスペイン語などメジャーな言語に比べるとどうしても身に付きにくいのは事実。
(そもそもジョージア語の学習教材はかなり限られていますし)
言葉が通じないと日常生活で困る場面も多いですし、いざという時に情報を入手するのも難しくなります。
「言葉のハードルは自分の努力で越えよう!」という意欲がない人にとっては、なかなか難しい部分があるかもしれません。
そうでない人が、後の項で解説する「日本人村年間パスポート所持で”移住”」となるわけなのですが。
ジョージア移住のデメリット④:結局、日本で生活するのと出費が変わらないことも
①ジョージアは物価が安いの項では、とにかく激安なジョージアの物価を紹介しました。
のぶよのような超どケチ&ミニマリストな人間からすると、ジョージアはかなり滞在費用を抑えて生活できるので本当にありがたいと思っています。
いっぽうで、日本と同じような便利で快適な生活を追求した場合は、それ相応の出費がかかってくるもの。
いくら物価が安いジョージアであろうと、おしゃれなアパートはそれなりの値段がしますし、良いレストランに行けばそれなりの金額がかかります。
個人的な感覚では、日本の地方部での生活費とジョージア都市部での生活費は、(同じようなライフスタイルであれば)あまり変わらないと思います。
毎日市場で食材をかって自炊して、移動は公共交通手段、住居もさほどこだわらず、余計なものは買わない…
そのようなスタイルであれば、もちろん生活費は抑えられます。
反対に、毎日レストランに行って、移動はタクシーで、可愛い雑貨や服を買って良いアパートに住んで…
というスタイルだと、生活費はかなり膨らんでくると思います。
(それでも日本の都市部で同じスタイルで生活するよりは安いのでしょうが)
ジョージア移住のデメリット⑤:手に入らないものはかなり多い
ジョージアに来た日本人が絶対に一度は感じるのが、日本食を作ることのハードルの高さ。
寿司やラーメンなど、日本の料理を専門的に提供するレストランも少しずつ増えてきてはいるものの、ヨーロッパや北米、タイなどに比べるとまだまだ生まれたての赤ちゃんレベルな選択肢。
それに、毎日毎日レストランに通っていたらかなりの金額になります。
(この国での日本食の価格帯はかなり高い部類)
自分で日本食を作ろうと思っても、材料がかなり限られてしまうのも難点。
醤油、ごま油、海苔くらいは大型スーパーで簡単に購入できますが、味噌やだしの素、ソース、豆腐などは基本的に入手不可能です。
そもそも、多くの国の首都に一軒はある中華系スーパーすら存在しないので、日本食だけでなくアジアの料理全般が作りにくいのが現状です。
のぶよはその土地にあるものをこねくり回したような料理で満足できるタイプなので良いのですが、「どうしても日本の味がないと難しい…」という人にはかなりハードルが高いかもしれません。
ジョージア移住のデメリット⑥:差別や偏見はまだまだある
かなりの頻度で尋ねられる「ジョージアにはアジア人(日本人)差別があるんですか?」という話。
単純明快に言うと、あります。
2020年初頭のコロナウイルスの流行初期は、それはそれはひどかったですし、2020年秋の第二波の際にも嫌な思いをすることは多々ありました。
この先数年間、コロナウイルスの状況などによっては、アジア人(もちろん日本人を含む)が嫌な目に遭う可能性は以前とは比べ物にならないほど高いと思います。
そもそも、差別や偏見がゼロの国なんてこの世界には存在しないもの。
ジョージアとは比べ物にならないほどにひどい差別(暴力を伴ったり)が蔓延していた国も多くあるようですし、こればかりは本当に出会う人によります。
「ある人に良くしてもらった(または「差別された」)からといって、その国や民族全員がそうであるとは限らない」というのはのぶよの個人的なポリシーの一つです。
ジョージア移住のデメリット⑦:現地社会に溶け込むのが難しい→外国人村年パス会員に
③の言語面のハードルの項に関連しますが、ジョージアという国が移住者に注目を浴びるようになったのはここ2~3年のこと。
それまでは「知る人ぞ知る」といった穴場の国だったそうで、旅行者の間では「旅人の聖地」なんて言われていたほどだそうです。
たった2~3年の間に外国人が爆発的に増えたジョージアでは、移住者を受け入れる環境はまだまだ発展途上な段階。
ヨーロッパやカナダ、オーストラリアなど、古くから移住者を受け入れてきた国に比べるとその差は顕著です。
こうした「移住受け入れ先進国」とジョージアを比べて最も感じるのが、現地の人々と移住者の間に大きな隔たりがある点。
もちろん、ジョージアには「客人をもてなす」ホスピタリティー文化が根付いてはいます。
「現地の人に優しくしてもらった~」「お酒をごちそうしてくれた~」「連絡先を交換した~」など心温まる現地人とのキラキラ交流エピソードはあるでしょう。
でもそれ、あなたが「客人」だからですよね?この国で骨をうずめることを厭わない「移住者」として受け入れられたのでしょうか?
まだまだ保守的な部分が相当強く残るジョージアでは、いち外国人が普通に生活している上で現地の「友人」を作るのは結構なハードルの高さである点は紛れもない事実だと思います。
(もちろん本人の行動や性格次第でどうにでもなりますが、やっぱり欧米圏と比較すると難しいと思います)
現地人と移住者が交わりにくい環境の国で移住ブームが起こるとどうなるのか。
移住した側の人間が、出身国や出身文化圏の人同士でかたまり、そのコミュニティーに頼りきりになり、あら不思議…!底無しの「外国人村」ができあがるのです。
国籍を問わず、ジョージアに移住してくる人は自国(あるいは同じ言語圏)の人達のコミュニティーにどっぷり浸かっている人が相当多い印象。
それはそれで一つのスタイルなので良いですし、結局は本人が楽しければいいのです。
しかしながら、のぶよは1年ほどずーーーっと言っていますが、それを(他人様の国である)ジョージアでやる必要はありますかね?
こんな感じで、現地に根差さない「移住」だの「海外生活」だのというのは、ちょっとよくわからないのが本音です。
というか、普通に「ジョージア長期旅行」で良くないですか?そんなんだったら。
日本人に関しては、言語のハードルや積極的になりにくい気質もあってか日本人同士で固まってしまいがちなのもポイント。(まあどこの国でもある程度はそうだけど)
ジョージアの場合、それまで「日本人移住者」がほとんどいなかった地に急なブームで大挙して色々な種類の人が押し寄せて来たので、本当に玉石混淆だったよう。
飛行機のチケットにはじまり、住む場所や仕事(ライターとかね)、果ては一緒に食事する相手まで…
何から何まで現地にいる日本人ありきで「ジョージア移住」とか言っている人の多さには度肝を抜かれました。(特に2019年~2020年)
どこの国でもある程度は同じ言語・文化圏の人との交流が多くなることはあるでしょう。
しかし、ジョージア移住と言っている日本人に関してはこの傾向がかなり顕著だと思います。(し、それが一つの「”右も左もわからないけどとにかく移住したい層”向けビジネス」となっていたのは、知っている限りは日本人の間だけです)
もちろん、日本人同士の交流は(ある程度は)必要なもの。
同じ文化を持つ人との会話に癒されたり、いざという時に助け合ったりしやすいメリットもあるでしょう。
しかしながら、せっかく自国でない国にいるのに自分では何一つできないからといって、日本人村年間パスポート保持での「移住」というのはやっぱり謎。
どうしてせっかく海外にまで来たのに(しかもこんな僻地に)、他の日本人に気を配っておんぶにだっこで生活しなければならないのか…謎は深まるばかりです。
まあ、何事もバランスってやつでしょう。
日本人村へのチケットは回数券くらいに留めておいて、一人の時間を楽しんだり現地の友人(やその他の外国人友達)を作ったりする方が、のぶよ的には絶対に有意義だと思います。
まとめ:メリットとデメリットを理解した上で計画を!
ジョージア移住/長期滞在におけるメリット・デメリットを解説してきました。
中立的な立場で書いたつもりが、やっぱりデメリットに関して熱が入ってしまった感がぬぐえないのはご容赦を(笑)
もう一度言いますが、ジョージアはのんびりと滞在するにはうってつけの国です。
旅が好きな人なら絶対に楽しめるでしょうし、グルメやワイン、歴史に興味がある人でも大満足の深い文化がある国です。
しかしながら、「移住」をするのであれば、旅行者が魅了されるような表面的な情報ばかりを探していても意味がないもの。
「移住」という上っ面の、なんとなくキラキラを帯びた言葉(やそれを煽る人)に惑わされることなく、自分の意思でジョージアという国を自分で選んで、自分の力でそれを実現し、自分のスタイルで現地生活を楽しむのが一番。
というか、そもそも自分でどうにかする力や意思がない人は「移住」だの「ノマド」だのは向いていないと思います。
最初のきっかけなんて何でも良いのです。
肩肘張らずに、「気になったから行ってみよう!」くらいの理由で、1年間という期間をこの国で過ごすのだってアリ。
とはいえ、ある国で一定期間生活するなら、メリットやデメリットを事前に把握して適応するように努めることは必須条件のようなもの。
昨今見られるような「ある国の良いところだけをコンテンツ化してブームを作る→美味しいところだけを吸い尽くしてまた旨味がなくなったら別の地へ」といった流れに対しては、その国を好きで現地に根差した生活をしようと努めている人にとっては理解しがたいもの。
そんなものを疑いもせずに乗っかるような安直な考えの人たちが集まる「移住ブーム」なんて、移住先の国からしたら迷惑以外の何物でもありません。
様々な情報を吟味し納得した上で、滞在先の国を理解してリスペクトしようとするのがスマートですし、言うなれば当然。
それこそが「移住者/長期滞在者」たるべき姿なのでは。と感じてやまないのです。
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