こんにちは!クロアチアのアドリア海沿岸を南に向かって旅している世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
スプリットからのデイトリップ先として人気がある、世界遺産の町・トロギール。
典型的なアドリア海沿岸の町の雰囲気が漂う、白亜の石造りの建物が連なる美しい旧市街が魅力的です。
今回は、トロギールの観光スポットと、スプリットやシベニクなど近郊の町からのアクセス方法を紹介します。
トロギールの観光スポット
トロギールの旧市街は小さな島の上にあり、ゆっくりと見どころをまわっても2時間ほどで満喫できます。
スプリットからの日帰り往復も可能ですし、近郊の他の町と組み合わせてのデイトリップもおすすめ。
トロギールでは観光スポットを巡るのもいいですが、迷路のような石造りの狭い路地をゆっくりと散策するのが一番の楽しみ方です。
トロギールの観光地図
黄色:バスステーション
青:観光スポット
1.北門
スプリット旧市街の入口となる北門は、これから観光する白亜の町の入口を象徴するような石造りです。
北門を通って石造りの狭い通りを歩いていくと、町のシンボルである聖ロヴロ大聖堂へとたどり着きます。
2.聖ロヴロ大聖堂
トロギール旧市街のシンボルが、白い外壁が美しい聖ロヴロ大聖堂です。
聖堂に併設された尖塔は町のどこからでも見えるほど。
聖堂内部の入場には25Knがかかりますが、入口のファサードを見るのは無料。
数百年前に施された美しい装飾は必見です。
聖ロヴロ大聖堂前は、中世の雰囲気そのままの広場になっています。
美しい建物で囲まれた空間には、カフェやレストランのテラス席があり、多くの観光客でにぎわっていました。
3.時計塔
聖ローレンス大聖堂前の広場に面して立つ時計塔は、なんだか可愛らしいデザインが特徴的です。
実はもともと教会だったものをリノベーションして作られたのがこちらの時計塔。
何百年もの間、トロギールの時を刻み続けてきました。
時計塔の横にはルネッサンス様式のホールが。
13世紀建造のこのホールは、かつて町の政治の中心的な場所だったもの。
ホールの壁には、15世紀後半にトロギールを支配していたベネチア共和国(現在のイタリア)に捧げられたレリーフがあり、精巧に彫られたライオンと聖ローレンスは必見です。
4.南門
城壁に囲まれたトロギール旧市街の南側の入口が南門です。
門のすぐ外には、青く輝くアドリア海が広がっており、開放的なリヴァ通りへと通じています。
5.リヴァ通り
トロギール旧市街南側、海沿いを走る通りがリヴァ通り。
ヤシの木が植えられ、白亜の建物が眩しい開放的な通りには、レストランやカフェが軒を連ねます。
リヴァ通りを西に歩いて行くと、カメルレンゴ要塞へと至ります。
6.カメルレンゴ要塞
トロギール旧市街の西端にあるのが、長方形の強固な外観が特徴的なカメルレンゴ要塞です。
1437年完成の要塞は、この地にを支配していたベネチア共和国がトロギールの町を防衛するために築いたもの。
カメルレンゴという名前は、当時のベネチア共和国の金融大臣にあたる人物の名前です。
7.サン・マルコ城
カメルレンゴ要塞から海沿いを北に歩いて行くと、ひっそりと立つサン・マルコ城に至ります。
すぐ後ろには運河があり、町の防衛拠点の砦としての役割を担ってきた場所です。
トロギールの市内観光とセットで訪れたいのが、沖合に浮かぶ三つの島々。
「ブルーラグーン」と呼ばれる美しい海の色が特徴的で、シュノーケリングやボートトリップが楽しめます。
トロギールへのアクセス
トロギールへのアクセスの拠点はスプリットです。
バスが頻発しており、気軽にデイトリップすることができます。
ザダルやシベニクからの日帰りも可能ですが、夏場のハイシーズンには少し注意が必要。
(後述しています)
トロギールのバスステーションは、観光の中心である旧市街から目と鼻の先という便利なロケーションにあります。
スプリットからトロギールへのアクセスは3通り!
スプリットからトロギールのアクセスは以下の三通り。
スプリット市内の路線バス
スプリット~ザダル間の長距離バス
フェリー
時間や好みで都合に合わせた交通手段を選びましょう。
スプリット~トロギール間の路線バス移動
スプリット旧市街北部の近郊バス路線ターミナルであるスコイシャン・バスステーション(Sukoišan)から、20分に1本ほどの頻度で市内路線バス37番が運行しています。
トロギールの旧市街北部に宿泊している人にとってはとても利用しやすい場所にあります。
トロギールはゾーン4にあたるため、スプリット市内(ゾーン1)のチケットは使えません。
バスステーション併設のチケット売り場で、ゾーン4用のチケットを購入します。
往復だと割引があるため、長距離路線バスの利用よりも少し安く移動できますが、路線バスのため各停留所に停車します。
そのため、所要時間は1時間ほどと少し長め。
ちなみに路線バス37番は、途中でスプリット空港を経由します。
空港からスプリット市内へのアクセスの際にも利用できる便利な路線です。
スプリット~トロギール間路線バス37番
所要時間:1時間
料金:片道21Kn(=¥348) / 往復33Kn(=¥547)
↑路線バス37番の往復チケット
スプリット~トロギール間の長距離バス移動
スプリット~シベニク~ザダル間の長距離バスのほとんどは、トロギールを経由します。
スプリットのバスステーションからトロギールのバスステーションまでノンストップなので、路線バスに比べて所要時間が短めなのが一番のメリット。
運行頻度も30分~1時間に1本程度と利用しやすく、料金も路線バス利用と同じか少し高いくらいです。
ただ、旧市街から500mほど南にあるバスステーションからの発着となるので、旧市街の北側に宿泊している人はバスステーションまで徒歩で向かう必要があります。
スプリット~トロギール間長距離バス
所要時間:40分
料金:片道20Kn(=¥330)~
スプリット~トロギール間のフェリー移動
せっかくだからアドリア海を通ってトロギールまで行ってみたい!という人におすすめなのがフェリーの利用。
スプリット旧市街すぐそばのスプリット港から、トロギール旧市街南側の橋を渡ったところの港まで、Bura Line社が1日4往復のフェリーを運行しています。
都合の良い時間の出発があるなら、片道はフェリーを利用してみるのもいいかもしれません。
アドリア海の風を感じながら中世の町へと向かうのも素敵です。
シベニクからトロギールへのアクセス
シベニクからトロギールの移動方法は、長距離バスのみです。
ザダル~シベニク~スプリットを結ぶ長距離バスのほとんどがトロギールを経由します。
トロギールのバスステーションには荷物預かり所があるので、移動しながら立ち寄って観光することも可能。
様々なバス会社が30分~1時間おきに運行しているので、利用勝手も良いです。
シベニク~トロギール間長距離バス
所要時間:1時間
料金:片道36Kn(=¥595)~
トロギールからシベニク/ザダル方面への移動は要注意!
先述の通り、トロギールはザダル〜スプリット間の長距離バスの経由地です。
スプリット→トロギールに関しては始発便のため、空席があれば乗車することが可能。
万が一満席の場合でも、30分に1本ほどの運行なので、次のバスを待てば良いだけです。
しかしながら、トロギール→シベニク/ザダル間の長距離バスは、スプリット始発のバスに途中乗車となります。
なので、ハイシーズンはすでに満席で乗車できないことも考えられます。
時間に余裕があれば次の便を待てば良いのですが、そうでない場合には計画が狂ってしまうかもしれません。
トロギール→スプリット間の長距離バスにも同じことが言えますが、こちらには代替のアクセス方法(路線バス、フェリー)があるので、最悪スプリットに戻れないということはありません。
世界遺産スプリットのおすすめ宿泊エリアは、何と言っても世界遺産の旧市街。バスステーションや港にも近く、他都市への移動にも便利です。
反対に、旧市街を外れると宿泊料の相場がグッと下がるのもメリット。節約派には旧市街外がおすすめです!/span>
おわりに
観光スポットを順番にまわるよりも、白く輝く石造りの建物の間の路地をあてもなく散策するのが楽しいトロギールの町歩き。
正直なところ、アドリア海沿岸の町を巡っていると、あまり目新しさを感じないかもしれません。
(ぜいたくな悩みです)
しかしながら、こぢんまりとしたトロギールの旧市街は、数時間のんびりと過ごすには最適な規模。
近郊の他の見どころと合わせて観光することをおすすめします。
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