こんにちは!気づけばルーマニアに3週間以上も滞在していた世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ルーマニアを訪れたら絶対に挑戦したいルーマニア料理。
日本ではかなりマイナーなルーマニア料理をひとことで表現すると、「ほっとする味」。
じっくりと時間をかけて調理されるルーマニア料理は、素材の持つ風味を活かしてあまり濃く味付けをしないのが特徴です。
ラテン系民族の国でありながら、周りの国はスラブ系、そして長い間ハンガリー帝国に支配されていたという歴史の影響もあり、ルーマニア料理には各国の食文化が混ざった独自の地位を築いています。
サワークリームやディルという香草を用いるスラブ系の食文化。
パプリカを多用して調理するハンガリーの食文化
オリーブオイルやニンニク、パセリで味付けをするラテン系諸国の食文化
これらの全く異なった食文化が見事に融合したものがルーマニア料理なのです。
あなたもきっと、ルーマニア料理の隠れた魅力とその豊かさに驚くこと間違いありません。
今回の記事では、ルーマニアに3週間半滞在したのぶよが実際に食べたルーマニア料理14品を写真付きで紹介します。
ルーマニア料理をひとことで!
・なぜかスープに青唐辛子が一緒についてくる。
・ルーマニア人曰く、「本当のルーマニア料理を食べるなら、地方に行くべき」とのこと。
・パンがとにかく美味しい。
スープ類
鶏モツのスープ (Ciorba de Potroace)
トマトベースのミネストローネのような鶏モツのスープ(Ciorba de Potroace)は、ルーマニア料理で出されるスープの定番。
鶏モツの他に野菜や鶏肉が入っており、甘酸っぱい独特な風味が特徴的です。
豆とソーセージのスープ (Ciorba de fasol)
白インゲン豆とソーセージ、野菜を煮込んだスープ(Chorba de fasol)は「THE ルーマニア料理」という感じ。
野菜とソーセージの旨味が凝縮した優しい味で、あっさりした味付けはかなり日本人好みだと思います。
牛肉のスープ (Ciorba Taraneasca)
マラムレシュ地方の郷土料理の牛肉のスープ(Ciorba Taraneasca)。
人参、玉ねぎ、パプリカなどの野菜とごろっとした牛肉が入っており、牛肉ベースのスープはとてもあっさりしています。
ボリュームがあるので、スープとパンだけで立派なランチになります。
鶏肉のクリームスープ (Ciorba Radauteana)
南ブコビナ地方の郷土料理で、鶏肉のバタークリームスープ(Ciorba Radauteana)。
鶏肉がゴロゴロと入っていて、ボリューム満点です。
スープはバターが効いていてとてもまろやか。かなりの絶品です!
これを食べるためだけにでもルーマニアに行く価値があると思うほど。
スメタナ(サワークリーム)やガーリックソースを好みで入れて食べます。
南ブコビナ地方に行ったら絶対に食べたい一品です。
軽食&サイドメニュー
シュトゥルーデル (Strudel)
ルーマニア全土でポピュラーな軽食であるシュトゥルーデル(Strudel)は、何層ものパイ生地の中に具が入ったもの。
チーズ、レーズン、りんごなどいろいろなバリエーションがあります。
オーストリア=ハンガリー帝国時代に生まれたもので、かつての領土であった地域全体でとてもポピュラーな軽食です。
こちらはチーズ入りのシュトゥルーデルで、少し癖のあるチーズは独特の風味。
生地の外側はサクサクで、内側はもっちりしています。
一つ3LEIほどと手頃なので、軽食にもってこいの一品。
プラチンチェ・ク・ブリンザ (Plăcinte cu Brinza)
ルーマニア全土でポピュラーなPlăcinte (プラチンチェ)ですが、こちらは南ブコビナ地方の名物プラチンチェ。
薄く焼いたパン生地に、甘酸っぱいブリンザ(Brinza)というクリームチーズを乗せたものです。
ミティテイ (Mititei)
マラムレシュ地方でよく見かけたミティテイ(Mititei)は、豚肉を使ったハンバーグ。
ソーセージのようなプチプチとした独特な食感が特徴的です。
レモンがきいたペースト状のソース付きで提供されます。
このソースがとても不思議な味で病みつきになること間違いなし。
好きな数注文できるので、お腹のすき具合に合わせて食べられるのもポイント。
ママリガ (Mamaliga)
ルーマニアの白米のような存在であるママリガ(Mamaliga)。
トウモロコシのでんぷんを炊いたもので、ルーマニアの国民食です。
ルーマニアでは「ママリガが上手に作れるかどうかでお嫁に行けるか決まる」と言われるほど。
一昔前の日本の味噌汁のような扱いでしょうか。
独特なでんぷん状のお粥のような食感は、好き嫌いが分かれそうですが、どんなおかずにも合う万能料理としてルーマニア人に愛されています。
メインディッシュ
サルマーレ (Sarmale)
酢漬けキャベツでひき肉と米を巻いて、トマトソースで煮込んだルーマニア風ロールキャベツ・サルマーレ(Sarmale)。
どこの食堂やレストランでも置いてある定番メニューです。
キャベツの程よい酸味と中の具の味付けが絶妙で、東欧に来たことをを感じさせるおすすめ料理です。
家庭でもよく作られるサルマーレは、ルーマニア人にとっておふくろの味の代表的存在。
ルーマニアで民泊をする機会があれば、自家製サルマーレのおもてなしを期待できるかもしれませんよ。
豚肉のカツレツ (Cutlet de porc)
骨つき豚肉のグリル(Cutlet de porc)はルーマニアで定番のメインディッシュです。
ニンニク、ディル、ローズマリーなどの香草でシンプルに味付けされていて、素材の味が十分に引き出されています。
焼き加減もちょうど良く、肉がとても柔らかかったです。
鶏肉のソテー (Piept de pui)
ルーマニア風チキンソテー(Piept de pui)。
店によって様々なバリエーションがある定番料理ですが、こちらはチキンのバターソテーの上にたっぷりの野菜とホワイトソースをかけて、オーブンで焼いたもの。
柔らかくてジューシーな鶏肉にソースが絡んでとても美味しかったです。
ブルツ (Bulz)
ルーマニアの国民食・ママリガをベースに、羊と牛のチーズ、スモークベーコン、卵を乗せた温かい料理がブルツ(Bulz)です。
ママリガが好きな人にはぜひおすすめしたい一品。
のぶよは途中で飽きてきてしまいました。
鶏肉のパプリカ煮込み (Paprica de pui)
鶏肉を、パプリカペーストとオリーブオイルで煮込んだもの。
骨付きのもも肉だったり骨なしだったりとバリエーションが多彩です。
ルーマニア西部でよく見かけ、ハンガリー料理の影響を強く感じられます。
味付けはかなりあっさりしていて、軽めにメインディッシュを済ませたい時におすすめ。
クルジュ風バルザ (Varza a la Cluj)
トランシルヴァニア地方北部の町、クルジュ・ナポカ名物の千切りキャベツとひき肉のオーブン焼き。
パプリカやクミンなどのスパイスが効いており、どこかエスニックな風味がしてでかなり美味しいです。
スメタナ(サワークリーム)との相性抜群で、とてもヘルシーな一品です。
おわりに
決してポピュラーとは言えないルーマニア料理ですが、家庭的で素朴な料理の数々は、訪れる旅人を魅了します。
物価がそこまで高くないルーマニアでは、レストランで食事がしやすいのも嬉しい点。
平日の昼間には多くのレストランで、お得な価格のランチメニューを提供しています。
比較的広い国土を持つルーマニアでは、地方色豊かな郷土料理を味わえるのも大きな魅力。
各地方の名物料理は、ぜひ味わっておきたいものです。
日本に帰ったら、血眼になってルーマニア料理レストランを探すことになる予感しかしないのぶよでした。
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