こんにちは!ジョージアの首都・トビリシにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トビリシのシンボルともなっているのが、旧市街の背後の丘の上に建つナリカラ要塞。
トビリシで一番の観光スポットであり、市内を一望できるパノラマビューが広がることから、観光客にも地元の人にも人気の場所となっています。
ミニチュアのようなトビリシ旧市街の絶景はもちろんのこと、要塞の敷地内はまるでRPGのダンジョンのようになっているのもポイント。
こんなに面白い見どころが無料で開放されているのが、ジョージアのすごいところです。
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ナリカラ要塞まではロープウェイが通っており、数分間の空中散歩も観光のハイライトの一つ。
今回の記事では、ナリカラ要塞&周辺の見どころと、アクセスに便利なロープウェイ情報を解説します。
ナリカラ要塞へは格安ロープウェイで空中散歩!
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トビリシ旧市街から急な坂を登ってアクセスすることも可能なナリカラ要塞ですが、せっかくならロープウェイを利用するのがおすすめ。
自分の足で行ける場所には極力お金を払いたくないというどケチなのぶよですが、トビリシに関しては話が別。
なんとこのロープウェイ、片道2.5Gel(=¥96)という驚異の価格で利用可能だからです。
ロープウェイが出ているのは、ナリカラ要塞がある旧市街側と川を挟んだ反対側にあるリケ公園から。
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夏場の週末は混雑し、待ち時間が発生する場合もあるそうですが、それ以外の時は待ち時間ゼロで利用可能です。
ロープウェイを利用するためには、トビリシの地下鉄やバス用の交通カードであるメトロカードに、事前に2.5Gel以上の金額をチャージしておく必要があります。
(ロープウェイ単体で、現金で2.5Gel払って利用することは不可)
ロープウェイ乗り場にはチャージ用の端末とカード販売オフィスがあるので、まだ持っていない人やチャージ金額が足りない人はここで購入/チャージしましょう。
6人乗りの広々としたロープウェイは、結構なスピードでトビリシ旧市街の上空を進んでいきます。
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のぶよが利用した午後2時台は、ナリカラ要塞方面に太陽が傾いていてかなりの逆光。
完璧な風景の空中散歩を楽しみたいなら、午前中~昼にかけてのロープウェイ利用が良いかもしれません
乗車時間5分ほどで、あっという間にナリカラ要塞の脇に到着します。
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ここからナリカラ要塞の入口までは、要塞の外壁に沿って階段を下って5分ほどです。
ナリカラ要塞の歴史&RPGのダンジョンのような敷地内を探索!
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ナリカラ要塞を近くで眺めると、誰もが驚くことでしょう。
切り立った岩山の頂上、猫の額ほどの敷地に凛と立つその姿は、まるで天空の城のよう。
どうして&どうやってこんなところに要塞を建設したのか不思議に思います。
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古くから東西の大国による支配を受けてきたトビリシ。
市内を一望できるこの場所は早いうちから要塞化され、町の防衛拠点とされてきたのです。
4世紀のササン朝ペルシア(現在のイラン)支配時代に建設されたナリカラ要塞。
モンゴル軍が侵攻した際に「ナリン・カラ(小さな要塞)」と名付けられますが、その後幾多の戦乱により破壊と再建が繰り返されます。
現在残っている要塞は、17世紀頃に再建された比較的新しいものですが、2000年近くに渡って数々の支配者を受け入れてきた場所のロマンは依然として残っています。
敷地内への立ち入りは自由&無料という太っ腹なナリカラ要塞。
城壁に登ることもできるのですが、見たことがないような傾斜の階段を登らなければなりません。
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まるでトリックアートのように見えますが、細心の注意を払えば安全に登れます。
実際に登ってみると、かなり怖いですが。
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城壁の内部にはトンネルのような通路があり、こちらも冒険心をくすぐるもの。
人一人通るのがやっとの通路の先からは、トビリシ市内の絶景が見られるので、気になる人はぜひ。
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要塞の中心に立つのが、ジョージア正教の聖ニコラス教会。
内部は写真撮影が禁止ですが、入場は自由。
色とりどりのフレスコ画に囲まれた幻想的な空間が広がっています。
ナリカラ要塞は絶景ポイントだらけだった
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ナリカラ要塞と言えば、トビリシの町を一望する絶景スポットである点も見逃せません。
先ほどの超急な階段を持つ城壁の向こうにはミニチュアのように可愛らしい町並みが広がり、まるでゲームの世界に迷い込んでしまったような感覚に。
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可愛らしい町並みの旧市街と、謎の建造物が建ち並ぶ、川の対岸のライク公園。
ちぐはぐな風景であるはずなのに、何だか統一感が感じられる不思議な町です。
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南側には、聖ニコラス教会と、安定のソ連感漂う町並みが。
よく観光サイトなどで紹介されている、美しいトビリシの町並みなどほんの一部で、9割以上は安定の旧ソ連的な町並みで構成されていることは意外に知られていません。
(そのうち、トビリシがどれだけ旧ソ連なのかをまとめて記事にしたいと思います。笑)
ジョージア母の像~ベツレヘム教会の遊歩道
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ナリカラ要塞の観光自体は、ゆっくり回っても1時間もあれば十分。
時間&体力に余裕があるなら、要塞の西側に建つジョージア母の像方面へと散策してみましょう。
途中にはトビリシ植物園への入口もあり、植物園内に抜けるのも可能です。
ロープウェイ乗り場からはゆるやかな坂道を300mほど。
目の前に巨大な像が現れます。
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トビリシを見守るように立つこの像は、ジョージアの母の像(Kartlis deda / ქართლის დედა)。
トビリシの建造1500周年を記念して、1958年に建てられたものです。
ジョージアの伝統的なドレスを纏ったジョージアの母。
左手には客人をもてなすためのワインが入った器を、右手には敵を撃退するための剣を持っており、これはジョージア国民の気質を表しているそう。(二面性ということでしょうか)
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ジョージアの母の像脇からは、トビリシ旧市街方面へと下っていく階段があり、ここからの眺めも素晴らしいです。
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是非立ち寄りたいのが、階段の途中にあるベトレミ教会。
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ジョージア正教を象徴するような強固な建築様式はもちろん必見ですが、内部のフレスコ画も素晴らしいです。
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教会では内部写真撮影禁止なところが多いジョージアですが、こちらは撮影OK。
蝋燭が照らし出す薄暗い空間に響き渡る聖歌と、壁一面に描かれたフレスコ画が作り出す神秘的な世界。
私たち異教徒もその神聖さを肌で感じられるはずです。
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トビリシの宿泊におすすめのエリアは、リバティー・スクエア周辺の中心街。
観光の中心となる旧市街やナリカラ要塞などは徒歩圏内で、ショッピングや食事にも抜群のロケーションです。
地下鉄赤線が通っているので、移動や近郊へ足をのばす場合もとても便利です。
おわりに
トビリシにやってきた旅行者は100%訪れるナリカラ要塞。
大国に挟まれた文明の十字路・ジョージアの長い歴史を感じられるとともに、新旧入り混じった不思議な町並みを上から眺めることもできる場所です。
今回紹介したルートでは、ナリカラ要塞見学後にトビリシ旧市街方面へと下りますが、反対方面の坂を下って、温泉街・アバノトゥバニ地区(აბანოთუბანი / Abanotubani)でひとっ風呂浴びていくのもおすすめですよ!
「ジョージアを個人でまわるのは言葉の問題もあって大変そう…」
「限られた日程でも主要観光スポットを制覇したい!」
そんな人におすすめしたいのが現地ツアーです。
空港~ホテル送迎のシンプルなものから、日帰りで大自然スポットを訪れるもの、個人では行きにくいワイナリーをめぐるものまで、ジョージアの現地ツアーは選択肢が豊富。
ツアーに参加してもかなりリーズナブルなのがジョージアのすごいところです。
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