こんにちは!モンテネグロに3週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
バルカン半島の小国・モンテネグロは、旧ユーゴスラビア時代を経て2006年に独立を達成した新しい国。
「バルカン半島」
「旧ユーゴスラビア」
と聞くだけで「なんだか危なそう…」と思ってしまった人は、間違っています。
モンテネグロは、近年発展を遂げつつある観光業の好調さを背景に、バルカン諸国の中でも一、二を争うほど安心して旅行できる国のひとつです。
今回の記事では、3週間のモンテネグロ滞在中にのぶよが訪れた各都市の治安の印象と、モンテネグロを旅行する際に気をつけたい4つのことをまとめています。
モンテネグロ各都市の治安
コトルの治安
モンテネグロ最大の観光地・コトル。
クロアチアのドブロブニクからもほど近く、日帰りで訪れる観光客もかなり多いです。
観光で成り立っている町だけあって、コトルの治安は完璧に保たれている印象。
小さな旧市街、バスステーション周辺共に、犯罪とは無縁な雰囲気です。
後述しますが、モンテネグロのアドリア海沿岸の町では観光客向けプライスが存在するので、値段の確認はしっかりと行いましょう。
ブドヴァの治安
モンテネグロのビーチリゾートといえばブドヴァ。
美しいビーチと小さな旧市街は、多くのリゾート客を魅了します。
全体的に治安が良いブドヴァですが、コトルに比べると多少雑多な印象を持つかもしれません。
というのも、1979年の大地震によって壊滅的な被害を受けたブドヴァでは、復興時に無計画なリゾート開発の波にさらされてしまったため。
ロシア人の投資による巨大なリゾートホテルやショッピングセンターが建ち並ぶビーチエリアの景観は、お世辞にも美しいとは言えません。
また、リゾート地だけあって、夜遅くまで飲み明かす人々で賑わう夏のブドヴァ。
酔っ払って深夜の町で騒ぎまわる人たちも多く、トラブルになることも考えられます。
ポドゴリツァの治安
誰も知らないモンテネグロの首都・ポドゴリツァ。
アドリア海沿岸のゴージャスな町からやってくると、そのギャップに驚くことでしょう。
無機質な共産主義時代の建物が並ぶポドゴリツァですが、治安は悪くありません。
人口も20万人ほどしかなく、首都の割にのんびりとした田舎町の雰囲気が漂っています。
夜に出歩いても全く問題はありせんが、とにかくどこへ行っても人が少ないので不安に感じてしまうかもしれません。
また、コトルやブドヴァでは見かけなかった物乞いやホームレスの姿もちらほら見かけました。
ウルツィニの治安
モンテネグロの中にあるアルバニア、ウルツィニ(Ulcinj)は、人口の6割以上がアルバニア人という異色の町。
モスクが並ぶ町の雰囲気は、モンテネグロの他の町とはかなり異なっています。
そんな異国情緒ただようウルツィニの治安も悪くありません。
全体的にのんびりとした空気が漂っていて、安心して滞在できる町です。
ただ、アルバニア国境に近いためか、町中の物乞いの数はモンテネグロの他の町に比べると桁違いに多いです。
モンテネグロ旅行時の注意点とアドバイス
買う前に料金確認を!
スーパーマーケットでは問題ないのですが、モンテネグロの小さな商店やベーカリー、市場などでは値段が書かれていないことがあります。
「どうせ安いでしょ」と考えて、値段を確認しないで買ってしまうのは厳禁。
なぜなら、こちらが観光客だとわかった途端にぼったくってくるからです。
一般的にモンテネグロの物価はクロアチアよりも安く、同じようなものをクロアチアで買うよりも高い値段を言われたら、ぼったくられていると考えた方がいいでしょう。
特に、コトルやブドヴァなどクロアチアから多くの観光客が訪れる町では、人々はいかにして観光客からお金を多くとるか考えています。
財布の紐をキュッと締めて、無駄に高い料金を支払わないように注意しましょう。
モンテネグロの歴史を知っているととても喜ばれる
どこの国でも共通ですが、その国の歴史や文化を少しでも知っていると、ただ観光地をまわるだけの旅行がより深いものとなります。
それだけでなく、現地の人にとっても「自分の国のことを少しでも理解してくれている」と感じてもらえ、喜ばれることでしょう。
日本でモンテネグロの歴史を学ぶ機会はほぼ皆無だろうと思いますが、モンテネグロの古都・ツェティニェに行けば大丈夫。
町歩きをしながら、500年以上のモンテネグロの歴史を学ぶことができます。
モンテネグロ人にとっての英雄であるダニーロ一世やペータル二世など、国中に銅像が建つ偉人たちの功績を知っていると、モンテネグロ人との会話も弾むこと間違いなし。
ウィキペディアの知識でもいいので、興味を持って少し勉強してみることをおすすめします。
モンテネグロ北部に行くなら暖かい服装は必須
険しい山々が織りなす渓谷や湖などの美しい風景が連なるモンテネグロ北部は、アドリア海沿岸と並ぶモンテネグロ観光のもう一つのハイライト。
山なので、平野部より気温が低いのは当たり前なのですが、モンテネグロ北部の気温の低さは尋常ではありません。
中部に位置する首都・ポドゴリツァが37℃のうだるような暑さの日でも、北部では最高気温13℃なんてことが普通です。
のぶよが訪れた7月でも、夜は0℃近くまで気温が下がり、もはや冬のようでした。
モンテネグロ北部でハイキングするなら、日本の山間地とは比べ物にならないほど寒くなることがあると考えておきましょう。
また、年間を通して天候が不安定なモンテネグロ北部では、傘やかっぱなどの雨具は必須です。
モンテネグロの町の名前はトリッキー
モンテネグロ旅行中にバスや電車のチケットを購入する際、係員に行き先を言う機会は多いでしょう。
しかしながら、モンテネグロの町の発音はかなりトリッキーなものが多いんです。
例えば“Cetinje”や“Ulcinj”など。
Cetinjeは英語読みでは「セティンジェ」ですが、モンテネグロ語では「ツェティニェ」。
Ulcinjは「ウルシンジュ」ではなく「ウルツィニ」となります。
ちょっと発音が違うだけでびっくりするほど通じません。
ポイントは”C”は「ツェ」、”J”は「ヤ・ユ・ヨ」になること。
これさえ覚えておけば、地名や料理名などを言って通じないことが少なくなるはずです。
ちなみに、モンテネグロ語はセルビア語・クロアチア語・ボスニア語と全くの同一言語。
同じ言語なのに四つの言語に分かれている摩訶不思議さは、旅行に便利なモンテネグロ語のフレーズとともに、こちらの記事で解説しています。
おわりに
治安面では完全に安全と言えるモンテネグロ。
観光客の増加に伴い、徐々に観光客の受け入れ態勢も整ってきており、なかなか旅しやすい国です。
小さな国土のモンテネグロは、あまり時間をかけずにいろいろな場所へ移動できるのも大きな魅力。
クロアチアのあまりの観光地感と人の多さに疲れたら、のんびりと休憩がてら滞在したい。そんな国です。
コメント