こんにちは!ジョージア滞在もまもなく2年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアの記事に関しては、マニアックにも程があるような謎の村やら城塞やらの記事ばかりをお送りしている当ブログですが、ひとつ気が付いたことがあります。
ジョージアの定番観光スポットに関する記事を完全にすっ飛ばしていました…(笑)
2年も滞在していると、定番観光地はすでに遠い昔に制覇しており、どんどんニッチな場所に行きたくなってくるもの。
近年何かと話題になることも多いジョージアですし、「もう日本でもみんなこの国のことをちゃんと知っているのでは…?」という錯覚に陥ってしまいます。

実際のところ、ジョージアという国に関して知識がある人は、日本ではおそらくまだまだ少数派。
ほとんどの日本人にとっては「そういえばシュクメルリが話題になったっけ…?」くらいの知名度だと思います。

シュクメルリにしろ、ワインにしろ、RPGの風景にしろ、何らかのきっかけでジョージアに興味を持ち、「旅してみたい!」と思った人もいるでしょう。(ようこそ、沼へ!)
しかしながら、この国の旅行情報にはまだまだ限りがあるのが現状。
実際にちゃんと旅した人によって、日本語で詳細に書かれたものは珍しいと思います。
そのため「ジョージアを旅行したいけど、限られた時間でどこに行けば良いのかわからない…」と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。


というわけで今回の記事は、ジョージア旅行で絶対に押さえておきたい定番観光スポットを11か所紹介するもの。
ジョージア国内に3ヶ所存在するUNESCOの世界遺産も、もちろん押さえています!
11か所のいずれも、日本で例えるなら「東京・富士山・京都・奈良・広島…」レベルの超定番観光スポット。
「ガイドブックの巻頭ページにカラー写真付きでどーんと特集されているような感じの場所」と言えば、どれほどポピュラーであるか伝わるでしょうか。

ジョージア通の人にとっては、読んだところで何っっっにも新しい発見はないと思います(笑)
逆にせっかくジョージアまで行ってこれらの場所を訪れなかったら、「え?何しに行ったの?」と言われてしまうかも…それくらいのド定番の観光ハイライトです。
「定番だけじゃ物足りない!」という人向けに、11の定番スポットの周辺にある穴場スポットの観光情報へのリンクもそれぞれ貼っているので、気になる場所は要チェック。
「定番を制覇しながら穴場にも足をのばしたい!」という人にも、きっと参考となるはずです!
①ジョージアの定番観光スポット11選 イマココ!
②ジョージアの穴場観光スポット10選
③ジョージアの秘境スポット11選
- ジョージア旅行の定番観光スポット11か所マップ
- ジョージア旅行の定番観光スポット①:トビリシ
- ジョージア旅行の定番観光スポット②:ゲルゲティの三位一体教会(カズベキ)
- ジョージア旅行の定番観光スポット③:ウプリスツィヘ洞窟住居群
- ジョージア旅行の定番観光スポット④:シグナギ
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑤:ムツヘタ 世界遺産
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑥:ジョージア軍用道路
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑦:ヴァルジア
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑧:ボルジョミ
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑨:ゲラティ修道院 世界遺産
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑩:バトゥミ
- ジョージア旅行の定番観光スポット⑪:ウシュグリ 世界遺産
- おわりに
ジョージア旅行の定番観光スポット11か所マップ
ジョージア旅行の定番観光スポット①:トビリシ

ジョージアを旅行する人の99%が訪れるのが、首都のトビリシ(Tbilisi / თბილისი)。【マップ ①】
1600年の歴史がある古都で、多くの民族が行き交ってきた「東西文明の交差点」の呼び名にふさわしい町です。
谷間にひらけた地形のおかげで、町の至る所に絶景ポイントが点在しているトビリシ。
地区ごとにペルシア風、ヨーロッパ風、ロシア帝国風、ソ連風…と大きく雰囲気が変わって来るのも特徴的で、風光明媚でエキゾチックな風景が訪れる人の心をギュッとつかみます。


喧騒にあふれた市場から、重厚な建築物が連なる中心街、トビリシらしい木製テラスを備えた民家が建ち並ぶ旧市街まで…
一つの町の中に複数の表情がある奥深さと、どこか垢抜けない埃っぽさこそが、トビリシの最大の魅力です。

名物グルメやジョージアワインが味わえるお店はもちろん、伝統的な温泉体験などはずせないアクティビティーもたくさん。
とにかく見る場所・やることが尽きることはなく、一度滞在したらなかなか抜け出せなくなる魔力がある町です。
ジョージア旅行の定番観光スポット②:ゲルゲティの三位一体教会(カズベキ)

ジョージアの北部に連なるコーカサス山脈は、この国のシンボルのような存在。
中でも最も有名なスポットが、「天国に一番近い教会」と称されるゲルゲティの三位一体教会(Gergeti Trinity Church / გერგეტის სამების ტაძარი)です。【マップ ②】
標高2000mほどの場所にぽつりと建つ中世の教会は、コーカサスの険しい山々を背景にして、まるで絵画の世界から飛び出してきたかのような非現実的な美しさです。


ゲルゲティの三位一体教会があるカズベキは、トビリシからも多くの旅行客が訪れる一大観光エリア。
他にも数多くの見どころが点在しているので、ぜひたっぷりと時間をかけて滞在するのがおすすめです!
ジョージア旅行の定番観光スポット③:ウプリスツィヘ洞窟住居群

まるで月面に降り立ったかのように感じさせる風景が広がるウプリスツィヘ洞窟住居群(Uplistsikhe cave town / უფლისციხე)は、ジョージア中部に位置する定番スポット。【マップ ③】
その歴史のはじまりはおよそ1900年前に遡るもの。
古くから人々が洞窟を掘って生活してきた都市の跡で、中世にはシルクロード交易の中継地点として大いに繁栄した歴史を持ちます。


ウプリスツィヘの洞窟内部には、人の手で掘られたとは信じられないような美しい装飾が現在でも残っており、訪れた人に感動を与えます。
丘のような地形に広がる洞窟住居群の頂上付近には、名産のワインをテイスティングできるワイナリーも。
大地の絶景を眺めながら、ジョージアのワイン文化を堪能する幸せ…ぜひとも味わってみてください!
ジョージア旅行の定番観光スポット④:シグナギ

8000年の歴史を持つジョージアワインの一大産地といえば、東部のカヘティ地方。
ワイナリー訪問などが観光客に人気のアクティビティーとなっていますが、カヘティ地方中央部に位置するシグナギ(Sighnaghi / სიღნაღი)の観光も絶対に外せません。【マップ ④】
ジョージアでは結婚式を行う定番の町ということから「愛の町」の愛称で親しまれるシグナギ。
大地を遥か下に見渡す山の頂上にひらけ、伝統的な建築様式の民家が緑いっぱいの風景の中に浮き上がっているような全景は、「天空の町」さながら。
どこを切り取っても美しい風景が見られ、町全体がそのまま撮影スポットのようです。


シグナギが位置するカヘティ地方は、もともとペルシア帝国(現在のイラン)の支配下にあった地域。
そのため、ジョージアの中でも異国情緒ただよう雰囲気が特徴的で、シグナギの町並みもエキゾチックで可愛らしいものとなっています。

シグナギ近郊には、中世から続くボドベ修道院が堂々と建っており、こちらも観光の定番のひとつ。
花々に囲まれたボドベ修道院は、絶景が見られる修道院として知られ、国内外から多くの旅行者がやってくるスポットです。
▶ 中世そのままの絶景【ニノツミンダ修道院】
ジョージア旅行の定番観光スポット⑤:ムツヘタ 世界遺産

1600年の歴史を持つトビリシも「コーカサスの古都」らしい雰囲気に満ち溢れているのですが、それよりも前にジョージアの首都として繁栄していたのが、古都・ムツヘタ(Mtskheta / მცხეთა)。【マップ ⑤】
トビリシからたったの10kmほどしか離れていないムツヘタは、定番のデイトリップ先としても観光客に大人気。
その豊かな歴史とジョージアのキリスト教文化を象徴する聖堂の重要性が評価され、UNESCOの世界遺産にも登録されています。


ムツヘタには世界遺産に指定されている教会・修道院が3ヶ所あり、いずれも1700年前に「世界で二番目のキリスト教国」となったジョージアのキリスト教受容において重要な役割を果たした場所。
単に「うわー綺麗な教会…はい、次!」ではなく、この国のキリスト教受容の歴史を少しでも知っておくことで、ムツヘタ観光は何倍も充実したものとなるはずです!
▶ RPGの世界そのまま【シオ・ムグヴィメ修道院】
ジョージア旅行の定番観光スポット⑥:ジョージア軍用道路

首都のトビリシからコーカサス山脈エリアのカズベキまでを結ぶ、長さ200kmほどの幹線道路は「ジョージア軍用道路(Georgian military road)」と呼ばれ、ジョージアでも指折りの絶景ルートとして知られています。【マップ ⑥】
道路沿いにはジョージア観光のハイライトとなる見どころがいくつも点在しており、トビリシ~カズベキ間を移動しながら観光する多く訪れる、超定番の観光ルートとなっています。


半日ほどあれば移動しながらサクッと観光できる点も、ジョージア軍用道路の人気の理由。
ジョージア旅行に欠かせないコーカサス山脈エリアの中ではトビリシからのアクセスが最も簡単なので、初めてのジョージア旅行でも気軽に訪れることができます!
▶ ジョージア風小籠包”ヒンカリ”発祥の村【パサナウリ】
ジョージア旅行の定番観光スポット⑦:ヴァルジア

ジョージア南部エリアのハイライトとなる場所が、ヴァルジア(Vardzia / ვარძია)。【マップ ⑦】
南方から進出してきたアラブ人の支配を逃れたキリスト教徒が、隠れ住みながら信仰を守り続けた中世の洞窟住居の跡で、天然の崖を削って作られたものです。
その規模は圧倒的で、なんと高さ19層にも及んでいるそう。
「中世の天然タワーマンション」のような感じだったのかもしれません。


住居部分以外にも、洞窟をくりぬいて作られた礼拝堂や鐘楼などが点在しており、当時の人々の技術と信仰心に感動するはず。
ヴァルジア周辺は秘境感ただよう渓谷地帯となっており、美しい自然風景も魅力的です。
ジョージア旅行の定番観光スポット⑧:ボルジョミ

ジョージアはもちろん、旧ソ連諸国では知らぬ者はいないほどに有名な町がボルジョミ(Borjomi / ბორჯომი)。【マップ ⑧】
古くから温泉保養地として栄えてきた山あいの小さな町は、同名のミネラルウォーターの産地としてもポピュラー。
現在でもジョージアでは避暑地・バケーション先として定番となっており、美味しい空気と優雅な町並みを求めてやって来る人々で賑わいます。


ボルジョミ観光のハイライトとなるのは、小奇麗に整備されたボルジョミ公園。
広大な敷地の最奥部には「皇帝の湯」と呼ばれる温泉プールもあり、大地からの恵みを五感で味わえます。
リゾート的な滞在はもちろん、アクティブ派旅行者でも満足のハイキングコースも充実しているのがボルジョミの素晴らしい点。
どんなタイプの旅行者にも合った楽しみ方ができる町です。
ジョージア旅行の定番観光スポット⑨:ゲラティ修道院 世界遺産

ジョージア中部のイメレティ地方の山奥に位置するゲラティ修道院(Gelati Monastery / გელათის მონასტერი)は、「孤高の聖地」の称号にふさわしい場所。【マップ ⑨】
UNESCOの世界遺産に登録されているのも納得の、堂々たるたたずまいと圧倒的な神々しさ。
中世にキリスト教文化が再び花開いたジョージアという国において、ずっと信仰の中心のような存在であり続けた聖地です。


ゲラティ修道院の建物内部をびっしりと覆うフレスコ画は、ジョージアの修道院全体でもおそらく三本の指に入るほどに素晴らしいもの。
敷地内に一歩入ると、どうしてこの山奥の修道院がジョージアの人々の信仰心を集めるのか、すぐに理解できるはずです。
ゲラティ修道院が位置する中部のイメレティ地方は「中世ジョージアのはじまりの地」としても知られ、長い歴史を感じるスポットが目白押し。
文化的な魅力ただようエリアが好みの人には強くおすすめしたいです!
ジョージア旅行の定番観光スポット⑩:バトゥミ

ジョージア南西部のアジャラ地方に位置するバトゥミ(Batumi / ბათუმი)は、青く輝く黒海を目の前にひらけたビーチ・シティー。【マップ ⑩】
夏場になるとジョージア国内はもちろん、ロシアや東ヨーロッパ諸国からも多くのバケーション客がやって来る「夏の首都」さながらの雰囲気となります。


バトゥミはジョージア西部地域へのアクセスが便利で、ここを拠点にデイトリップ可能なスポットもたくさん。
ビーチ目的の旅行者は問答無用で行くしかないですし、それ以外の人でものんびりと滞在したくなる不思議な魅力が感じられるはずです。
ジョージアの他の都市とは大きく異なる開放的な雰囲気や、「ジョージアで一番気が良い」と評判のアジャラ地方の人々との出会いも、バトゥミの魅力だと思います!
▶ 恐怖のロープウェイで行くジブリの村【フロ村&タゴ村】
▶ バトゥミからお手軽サイクリング【ゴニオ要塞】
▶ 滝と清流と中世の石橋の村【ミルヴェティ~マフンツェティ】
ジョージア旅行の定番観光スポット⑪:ウシュグリ 世界遺産

ジョージア北西部に位置するスヴァネティ地方の最奥部。
雪をかぶったコーカサスの山々に抱かれた桃源郷のような村があります。
その名もウシュグリ(Ushguli / უშგული)。【マップ ⑪】
今回紹介している11のスポットの中では最もアクセスに難ありですが、とにかく絶対に行ってください。
山々の大自然の風景の素晴らしさはもちろんのこと。「復讐の塔」と呼ばれる石造りの塔が併設された民家が並ぶ風景は、ジョージア広しと言えどもウシュグリがあるスヴァネティ地方でしか見られないものだからです。


「ジョージア最後の秘境」なんて表現されることもあるウシュグリですが、電気も通っていますし年間を通して車両でのアクセスも可能。
全然秘境でも何でもなく、初めてジョージアに来る人でも普通に訪問できるのでご安心を!(ジョージアにはさらなる「秘境」はザラにあります)
近年は観光地化の波がこの山奥にまで到達しつつあり、ウシュグリ村本来の素朴な雰囲気を感じたいなら今がラストチャンスかも。
ジョージアを旅する際には、他の見どころの日程を減らしてでも訪れることを強くおすすめします!
▶ 観光地化の波に呑まれなかった桃源郷【ツヴィルミ】
▶ ジョージア山間部を歩く【メスティア~ウシュグリ4日間トレッキング】
▶ 天空の湖【コルルディ湖群】
おわりに
初めてジョージアを旅する人向けに、「とにかくここには絶対に行っておけ!」という11か所の超定番スポットを紹介しました。
実は11か所に絞るのはかなり大変で、泣く泣く却下した見どころも数知れず…
それくらい、バラエティー豊かな見どころが小さな国土に点在しているのがジョージアという国です。
日程が許すのであれば、今回紹介した定番の観光地以外の場所にも足をのばしたいもの。
旅行者には見過ごされがちな穴場スポットのまとめ記事や、ガチの旅人向けの秘境スポットのまとめ記事も書いているので、そちらも参考にしてください!
①ジョージアの定番観光スポット11選 イマココ!
②ジョージアの穴場観光スポット10選
③ジョージアの秘境スポット11選
コメント