ドナウデルタをフェリーで下って見えた、大自然と人々の生活。

ドナウデルタをフェリーで下って見えた、大自然と人々の生活。

こんにちは!ルーマニアはドナウデルタに滞在中の世界半周旅行者・のぶよです。(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

前回の記事では、世界遺産・ドナウデルタ観光の起点となるトゥルチャの町の情報と、ドナウ川クルーズツアーについて書きました。

オフシーズンである3月の初めには、ドナウデルタを日帰りでまわるボートツアーは高くついてしまいます。(他に観光客があまりいないため)
のぶよは、ボートツアーではなく、ドナウデルタに住む人々の「足」となっている定期船 (フェリー) に乗って、ドナウ川の終着点でありルーマニア最東端でもある村、スリナ(Sulina)へ行くことにしました。
(フェリーのタイムスケジュール、料金などの情報は、前回の記事をご参照ください。)

ドナウデルタに住む人々の大切な移動手段であるフェリー。それを利用して見えたのは、ドナウデルタの大自然はもちろん、そこで暮らす人々の生活そのものでした。

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フェリーに乗船し、世界遺産ドナウデルタへ。

ドナウ川を下るフェリーを運航しているのはNavromという会社で、フェリーは一日一本。しかも同日に往復する便はないため、必然的にドナウデルタ河口の村に宿泊しなければなりません。

トゥルチャのNavromのチケットオフィスでチケットを購入し、いざ3時間半の船旅へ。

このレシートがチケットの代わりとなります。チケットは往復では購入できず、帰りのチケットは、現地で乗船時に港で購入することとなります。

Navromのオフィスは、フェリー出航時刻の1時間前からしか開きません。満席になることは考えにくいので大丈夫です。

思っていたよりも大きな船です。定刻の13:30分ちょうどにトゥルチャの港を出航しました。

少しずつ小さくなっていくトゥルチャの町。こうしてみると、意外と大きな町であることがわかります。

ここからは船上で思い思いに過ごすこととなります。天気が良ければ外のテラスで思いっきりドナウの風を感じるのがいいでしょう。
船内にはトイレはもちろん、バーカウンターもあります。そしてまさかのwi-fi完備。すごいぞ、ルーマニア。

ドナウデルタの人々の生活が垣間見える、ローカルな船旅。

のぶよがドナウデルタを旅した3月の初めは完全なるオフシーズン。観光客は一人もいません。他の乗客はすべてドナウデルタに住んでいる人のようで、多くの人が顔見知りのようでした。

フェリーの中で、アジア人が珍しいためかかなり話しかけられます。皆さんルーマニア語のみなので、ほとんど何を言っているかわかりませんが、ルーマニアらしい素朴で明るい人々ばかり。

日本の田舎で、お年寄りがどこから来たのかわからない外国人に対して、日本語でいろいろ話しかけることってあるんでしょうか。のぶよ的には考えにくいです。それに比べてルーマニアの人は好奇心旺盛というか、田舎の人でもオープンマインドな人が多いような気がします。

トゥルチャの町を離れると、そこはもうドナウデルタの大自然の世界。荒涼として見えるのは季節柄で、春から秋にかけては緑でいっぱいになることでしょう。
終点のスリナまで、延々とこのような景色が続きます。

野鳥や野生動物の楽園でもあるドナウデルタ。野生の馬やペリカンの姿も見かけました。iPhoneのズーム機能では全くいい写真が取れなかったのが残念。

ドナウデルタを下る唯一の交通手段であるフェリーは、住民の生活に欠かせないもの。乗客はトゥルチャの町で購入した大量の食べ物や物資などを積み込んでいる人がほとんどでした。

いくつかの小さな村に停泊するフェリー。こんなところにも人々の生活があることに感動します。
住民の基本的な交通手段は小舟。フェリーから積み下ろした荷物を自分の小舟に積み替えて運ぶ地元の人の姿も多くみられます。

小舟に乗って漁をしている人とも多くすれ違いました。

今も昔も、港は人々が出会う場所。これからも変わらずに繰り返されていくであろう風景がそこにあります。

時折すれ違う、大型の船。ドナウデルタは世界遺産であると同時に、国際運輸の要となる場所でもあるため、トルコやパナマなど外国籍の大型船と多くすれ違いました。

ドナウデルタ最東端の村、スリナに到着。

3時間半の船旅の終着点であるスリナ。もっと寂れた漁村のような場所を想像していたんですが、意外と大きな村です。

一日一便のフェリーが到着すると、港は人であふれます。家族を迎えに来た人、町から帰ってきた人、暇だから見物しに来た人などなど。

スリナの村のすぐ北はウクライナ。国境の町でもあります。

大きな町にはない、ゆったりとした時間が流れています。船が到着してしばらくすると、先ほどまでの賑わいが嘘のように、港は静まり返ります。

ウクライナに近いという地理的な要因か、スリナの村の教会はロシア風。ロシア語を話す人も多く、ここが国境の村なんだと実感させられます。

スリナの村から2kmほど東に歩くと、黒海沿いのビーチへと出ます。その途中の道が何とも言えず郷愁をそそられるものでした。最果て感がすごい。

黒海へ至る道沿いには、かなりの数の馬が。放牧されているのかと思ったら、野生の馬だそうです。

ようやくたどり着いた黒海。季節柄か時間柄か、人っ子一人いません。夏は海水浴客で賑わうんでしょう。

ゆったりと流れるドナウ川がだんだんと赤く染まっていく風景は、忘れられないものとなるでしょう。

スリナ滞在で困るのが、食事する場所がないこと。オフシーズンには数軒あるレストランが閉まってしまうため、港沿いのスーパーで適当に済ますか、宿泊先で食事をとるかのどちらかになります。

のぶよが宿泊したホテル (という名の普通の家) では、宿泊料金に食事がついていなかったため困っていました。

すると、何も頼んでないのに出てきたのがこちら。ルーマニア伝統料理のサルマーレ (米とひき肉入りのロールキャベツ) です。
宿泊先のおばあちゃんの手作りで、今まで何回か食べたサルマーレのなかでも一番美味しかった。

この夕食がなければ、ポテトチップスで済まそうと考えていました。無料で夕食まで出していただけるホスピタリティーに感謝です。

宿泊先のおばあちゃんとおじさん。ルーマニア語かロシア語しか話せないため、意思の疎通はほぼボディーランゲージでした。それでも二人とも温かな人で笑顔が素敵。

ルーマニアの田舎の家庭にお邪魔させていただいたような、そんな温かい気持ちになる宿でした。

おわりに

フェリーでのドナウデルタ下りは、観光というよりも、そこにある地元の人々の生活におじゃまするような感覚。大自然を体験するという面では少し物足りないかもしれません。

前回の記事で紹介した通り、ドナウデルタの大自然を感じるなら、日帰りのクルーズツアーの方がより小さな支流や湖に入っていけるため、近くで野生動物や野鳥を見ることができると思います。

理想としては、日帰りツアーとフェリーでの移動のどちらもすることです。しかし予算面でなかなか難しいのが現実でしょう。(とはいってもルーマニアなので、そこまで激高というわけではない)

のぶよのおすすめは、夏のハイシーズンにフェリーでトゥルチャからスリナまで移動して数日滞在することです。
スリナからドナウデルタを小舟で巡るツアーも催行しているので、ドナウデルタの大自然と人々の生活のどちらも満足に体験できるはず。

素朴なルーマニアの田舎の生活と大自然、どちらも体験できるドナウデルタ。日本人の間ではマイナーですが、おすすめですよ。

A28 地球の歩き方 ブルガリア ルーマニア 2019〜2020

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