こんにちは!カッパドキアにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
奇岩が連なるカッパドキアの中でも、特徴的な形の岩が密集しているのが、想像の谷(Devrent Vadisi)と呼ばれる場所。
有名なラクダ岩がシンボルですが、他にもたくさんの動物や人の形をした岩が点在しています。
想像の谷の北に位置するのは、カッパドキアの北の入口となるアヴァノス(Avanos)。
トルコ語で「赤い川」を意味するクズルウルマク川(Kızılırmak Nehri)が町の中央を流れ、そこから採れる赤土を利用した陶器作りで有名な町です。
今回の記事では、個人では少々行きにくい想像の谷と、散策が楽しいアヴァノスの見どころを紹介します。
ギョレメからのアクセスも解説しているので、参考にしてください。
童心に返って楽しめる!想像の谷
アヴァノスとユルギュップの間の幹線道路沿いに位置する想像の谷(Devrent Vadisi)は、近年になって観光客の注目を集め始めた場所。
どこから見てもラクダにしか見えないラクダ岩が、この場所を有名にしました。
想像の谷への立ち入りは自由なので、少し散策してみましょう。
その名が示す通り、想像力を働かせてみると、そこら辺にある岩がいろいろなものに見えてきます。
想像力が全ての世界。想像の谷
というわけで、想像の谷を楽しむためには童心に帰ることが一番大切。
さもなければ、カッパドキアのおこにでもありそうなただの奇岩群となってしまうからです。
ここからは完全にのぶよの主観で、想像の谷で見つけた不思議な岩々を紹介していきます。
空を流れる雲の形を見て何時間も楽しむことができたあの頃の純真な心を取り戻す旅、スタートです。
カンガルー岩
いかがでしょう。どう見ても二匹の(ちょっと太った)カンガルーにしか見えません。
アシカ岩
最初は鳥のように見えていたのですが、よくよく見ているとアシカのように見えます。
ヒツジ岩
これはのぶよ的世紀の発見。
どこからどう見てもヒツジでしかありません。
天女岩
スラリとしたボディーと、谷間を見下ろすロケーション、差し込む太陽の光。
全ての条件がそろうと、まるで天女が谷間で祈りをささげているように見えませんか?
馬に乗る人岩
ちょっと馬にしては面長すぎる気もしますが、とにかく乗馬をしているんです。
もう一度言いますが、想像の谷では想像力が全てです(笑)
ラスボス岩
見よ、このラスボス感。
ローブに身を包んだ超小顔の人の形をした岩は、RPGゲームのラスボスとして登場しそうな雰囲気しかありません。
というわけで、想像の谷はこんな感じで楽しむ場所です(笑)
それぞれの人のアーティスティックな才能にもよりますが、想像の谷観光の所要時間は30分~1時間程度見ておけば十分。
立ち入り・見学ともに自由ですが、足場が悪い場所もあるので、くれぐれも自己責任で楽しみましょう。
想像の谷への個人でのアクセス
ギョレメから想像の谷への行き方
想像の谷への個人でのアクセスは少々難易度が高め。
というのも、想像の谷へ直接行く公共交通手段は存在しないためです。
最も現実的なのが、ユルギュップ~アヴァノス間を走るドルムシュ(ミニバス)に乗り、想像の谷の北2kmほどの場所にあるアクテペ(Aktepe)まで行き、幹線道路沿いを歩いてアクセスする方法。
アヴァノス行きのミニバスは、1時間に1本の運行です。
このミニバスはユルギュップ~ギョレメ~アヴァノス間を走るもので、ユルギュップ発は常に正時(10:00、11:00…)。
ギョレメのバス停に到着するのは、毎時15分~20分ごろです。
ギョレメ~アクテペ間ミニバス
料金:4TL(=¥76)
所要時間:20分
※ユルギュップ発アヴァノス行きの最終バスは19時発
アヴァノス方面に向かうミニバスの停留所は、ギョレメのオトガル(バスターミナル)内ではありません。
ギョレメ野外博物館方面とアヴァノス方面への道路が交差する地点付近に停車します↓
何の標識もありませんが、ちゃんとバスはやってくるのでご安心を。
ミニバスによっては、上の写真のすぐ右側(道路の反対側)にあるユルギュップ方面バス停に停車することもあるのでご注意を。
↑アクテペのバス停
アクテペは村というよりも小さな集落。
バス停から想像の谷までは、幹線道路を2kmほど歩いていきます。
想像の谷からアヴァノスへの行き方
↑アクテペ~想像の谷間の幹線道路
想像の谷からアヴァノスまでは、6kmほどの距離。
歩けないこともありませんが、来た時と同じミニバスでのアクセスが便利です。
バスが通るアクテペまでは、来た時と同じ幹線道路沿いを歩いていくだけ。
ユルギュップ~ギョレメ~アヴァノス行きのミニバスがアクテペを通るのは、毎時30分~40分頃です。
アクテペ~アヴァノス間ミニバス
料金:4TL(=¥76)
所要時間:5分
想像の谷からギョレメへの帰り方
想像の谷からアヴァノスへ直接戻る場合や、途中にあるゼルヴェ野外博物館、パシャバーの谷(妖精の煙突)、チャヴシンをセットで訪れる場合は、アヴァノス~ギョレメ~ユルギュップ行きのミニバス(来た時と反対方向のもの)を利用するだけ。
アヴァノス発は毎時正時で、アクテペを経由するのは毎時5分~10分頃です。
アクテペ~ギョレメ間ミニバス
料金:4TL(=¥76)
所要時間:20分
※アヴァノス発ユルギュップ行きの最終バスは20時発
陶器の町アヴァノス
想像の谷の北6kmの場所にあるのは、カッパドキア北側の玄関口でもあるアヴァノス(Avanos)の町。
町の真ん中を川が流れている風景は、乾燥した台地が続くカッパドキアではかなり珍しいものです。
↑時間があれば川沿いの散策もオススメ
「赤い川」と呼ばれるこの川から採れる赤土を利用した陶器作りが、古くからの産業であるアヴァノス。
「陶器の町」の名は伊達ではなく、町中至る所に色とりどりの陶器があふれます。
カッパドキア名物のタスティ・ケバブと呼ばれる壺ケバブはアヴァノスでも食べることができ、使われるのはもちろんアヴァノス産の陶器の壺。
値段もギョレメに比べるとリーズナブルなので、この町でのランチ休憩がおすすめです。
ギョレメやウチヒサルなど観光地化された町に比べて、かなり生活感が強いローカルな雰囲気もアヴァノスの魅力。
奇岩群や洞窟住居こそありませんが、カッパドキアの観光地感に疲れた時に羽を伸ばすにはぴったりの町です。
フェスティバル・ヒル
アヴァノスの町北側にある丘は「フェスティバル・ヒル」と呼ばれ、地元の人や観光客に親しまれています。
町の中央を流れるクズルウルマク川(Kızılırmak Nehri)を中心とした町並みと、その向こうに広がるカッパドキアの広大な大地を一望することができます。
フェスティバル・ヒル周辺は、かつて町の中心街だった場所。
現在では中心街は川の周辺の低地に移ったため、その多くが廃墟となっています。
エスキ・エヴレリ
アヴァノスの中心街にあるエスキ・エヴレリ(Avanos’un Eski Evleri)は、トルコ語で「古い家々」の意味。
その名の通りオスマン帝国時代の家々が並び、その多くが陶器を制作する小さなギャラリー兼工場となっています。
どこも無料で見学することができ、タイミングが合えば名物の陶器の制作や色付けの過程を見学できることも。
陶芸体験を受け付けていることがほとんどなので、興味のある人は挑戦してみるのもいいかもしれません。
アヴァノスを訪れる現地ツアーのレッドツアーでは、町はずれの大きな工場に10分ほど立ち寄るだけのことがほとんど。
小さな陶芸ギャラリーを自分の足で巡るのは、個人の旅だからこそできることです。
とにかくどこにでも陶器が置かれており、アヴァノス産の陶器でトルコ式コーヒー(炭火で淹れる)を味わえるカフェまで。
可愛らしさに満ちたのんびりとした町を、心ゆくまで散策しましょう。
アヴァノス~ギョレメ間の移動
アヴァノス~ギョレメ間の移動は、想像の谷へのアクセスで利用したのと同じミニバス(ユルギュップ~ギョレメ~アヴァノス線)を利用します。
アヴァノス~ギョレメ間ミニバス
所要時間:30分
料金:5TL(=¥95)
※アヴァノス発最終バスは20:00発
アヴァノス発ギョレメ方面ミニバスのバス停は、オトガル(バスターミナル内)ではなく、バスターミナルを出て北に100mほどのところにあるのでご注意を。
おそらく、オトガルを出たところからでも乗ることができると思います。
見どころが広い範囲に点在しているカッパドキア。
公共交通手段でもまわれますが、短い日程ならツアー参加が便利で格安!
カッパドキア北部の見どころをまわる定番のレッドツアーから、個人では行きにくいユフララ渓谷やカイマクル地下都市をまわるグリーンツアー、観光のハイライトとなる熱気球フライトまでさまざま。
意外と高額な各観光スポットへの入場料も含まれているのが一番のメリットです。
・世界遺産カッパドキア 熱気球 朝日鑑賞ツアー 軽食&シャンパン付き<ホテル送迎付き/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
おわりに
多くの観光客でにぎわうカッパドキアの中でも、比較的穴場感が強い想像の谷とアヴァノスを紹介しました。
いずれも必見とまでは言えないものの、時間があるなら是非訪れたいスポットです。
特に、観光地化の波にのまれていないアヴァノスは、カッパドキア地方の普通の人々の生活が感じられるのんびりとした雰囲気がとても魅力的。
物価も観光客プライスではなく、あくまでもトルコの地方部の普通の価格(=イスタンブールに比べて格安)なので、カッパドキア名物料理に挑戦するのもおすすめです。
ネット規制の影響で、Booking.comでの予約ができないトルコ。代わりの宿泊予約サイトではAgodaがおすすめです。
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