こんにちは!カッパドキアに10日間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トルコが誇る世界遺産、カッパドキア。
自然が長い時間をかけて形成した奇岩が連なる絶景と、人間が作り出した洞窟住居などの歴史的見どころが見事に融合する場所で、トルコ観光のハイライトです。
世界的観光地なだけあって、カッパドキアにはとにかく見どころがたくさん。
初めて訪れる人は、どこに行けばいいのか迷ってしまうかもしれません。
今回の記事はカッパドキア観光の総まとめ。
まずは、エリア内の観光スポットを5つのジャンルに分けて紹介します。
2ページ目ではカッパドキア観光に必要な日数やモデルルート、観光時のアドバイスなど、プランニングに役立つ情報を解説しています。
これさえ読んでおけば、きっと満足のいくカッパドキア滞在となるはず!
5つのジャンル別!カッパドキアの観光スポット
①カッパドキアらしい光景:奇岩群
カッパドキアと言えば、地面から生え出したかのような不思議な形をした岩々が連なる光景が世界的に有名です。
カッパドキア全体で見られる奇岩群ですが、地質や気候の細かな違いによって形が変わり、場所ごとに見られる岩の形や色が異なるのは意外と知られていません。
ここでは、カッパドキアの中でもポピュラーな奇岩が観光名所となっているポイントを紹介します。
パシャバー(妖精の煙突)
「妖精の煙突」という可愛らしい名前の奇岩が連なるのが、パシャバー(Paşabağı)。
キノコ型の巨大な岩の数々には、きっと圧倒されることでしょう。
このような形の岩が出来上がったのは、岩の上部と下部で異なる種類の地層であるため。
風化しやすい下側の岩が年月を経て削られていくことで中央部分がくびれ、このようなキノコ型の岩ができあがるそうです。
想像の谷
ラクダ岩が有名な想像の谷(Devrent Vadisi)は、その知名度のわりに観光客が少なめの穴場スポット。
想像の谷のシンボルが、どう見てもラクダにしか見えないラクダ岩。
その他にも、想像力を働かせるとただの岩が様々なものの形に見えてくるため「想像の谷」と呼ばれています。
童心に還ってイマジネーションの世界にひたれる、ユニークな場所です。
②かつての人々の暮らしを想う:洞窟住居・教会・城塞
カッパドキアで絶対に訪れたいのが、1000年以上前にこの地で生活していたキリスト教徒たちが築き上げた洞窟住居や洞窟教会。
迫害を恐れた彼らが隠れ場所として選んだのが、もともとこの地にあった自然の岩の内部。
人々の生活の跡が残っている場所もあり、1000年以上前に岩を削ってまで信仰を守ろうとした人々の努力に感心させられます。
また、カッパドキアのシンボルの一つでもある巨大な岩を利用して築かれた城塞も見逃せません!
ギョレメ屋外博物館
カッパドキア観光の中心となるのが、ギョレメのアm値。
町から東に1kmほどとアクセスしやすい場所にあるのが、ギョレメ屋外博物館です。
カッパドキア観光の定番スポットとなっており、常に多くの観光客でにぎわいます。
かつて人々が暮らしていた洞窟住居はもちろん、洞窟を利用して作られた教会が見事な保存状態で残っています。
洞窟内に残された当時のままのフレスコ画の鮮やかさには、きっと目を見張るものがあるはず。
ゼルヴェ屋外博物館
定番中の定番・ギョレメ屋外博物館に比べると、ややマイナー感があるゼルヴェ屋外博物館。
観光客の数が少ないので、自分のペースで洞窟住居や教会を見学できるスポットです。
つい70年前までは実際に人が居住していたという点も驚き。
かつての村が、そのまま博物館として保存されているというものすごい場所です。
いっぽうで保存状態はあまり芳しくなく、崩落の危険性から立ち入りできなくなっている所も。
かつてこの地で営まれていた人々の日常生活に、思いを馳せることができます。
ウチヒサル城塞
ギョレメの町からも遠くに眺めることができるウチヒサル城塞(Uçhisar)は、巨大な一枚岩を利用して見張り場兼住居として築かれたもの。
その存在感はすさまじく、近くで見ると圧倒されます。
城塞の周りに広がるウチヒサルの可愛らしい町並みも含めて、カッパドキアを代表する観光スポットの一つとなっています。
オルタヒサル城塞
ウチヒサル城塞と比べるとマイナーなオルタヒサル城塞(Ortahisar)も、見張り場兼住居としての役割を果たしてきたもの。
観光客の数はかなり少なく、カッパドキア本来の静かな雰囲気が魅力的。
城塞のまわりに広がるオルタヒサル村の風景も、素朴で素敵です。
③地底に広がる巨大都市を探検:地下都市
カッパドキアの魅力は、地上だけにとどまりません。
その地下には、かつてのキリスト教徒が敵の襲来時に避難所として生活する場所であった巨大な地下都市が数多く残されているのです。
ここでは有名なカイマクル地下都市とデリンクユ地下都市を紹介します。
カイマクル地下都市
カッパドキアで最も有名なのが、カイマクル地下都市(Kaymaklı Yeraltı Şehri)。
地下深くまで続く巨大なかつての都市には、最大で1万~2万人(!)が生活していたそう。
定番中の定番スポットということもあり、団体観光客が多く訪れるため静かに見学しにくいのが難点ですが、保存状態はとても良好。
ここで生活していた人々がいたなんて信じられないような別世界が広がります。
デリンクユ地下都市
カッパドキアで最大規模の地下都市だと言われているのが、デリンクユ地下都市(Derinkuyu Yeraltı Şehri)。
深さ160mの地下都市内部には、住居部分や調理場など生活に必要な空間はもちろん、教会や学校まで残っており、ここが立派な「都市」であったことを認識させられます。
カイマクル地下都市よりも団体観光客の数は少なめなので、のんびり見学できる点もメリットです。
④カッパドキアの人々の日常生活に触れる:町&村
世界的観光地であるカッパドキア。
しかしながら、ここにも人々の日常生活があることを忘れてはいけません。
とにかく観光地化されたギョレメの町を離れてみると、トルコのいち地方都市の雰囲気漂う町が点在しているのもカッパドキアの面白いところです。
ギョレメ
カッパドキアを訪れたほとんどの人が滞在先とするのが、地域の真ん中に位置するギョレメ(Göreme)。
ホテルやレストラン、ツアー会社など、観光客に必要な施設は全てそろっており、カッパドキアのどこへ行くにも便利な立地にあります。
ギョレメの町自体にも奇岩が点在しており、高台のビューポイントから望む朝日や夕日は一生忘れられない風景となることでしょう。
ユルギュップ
カッパドキアの南の入口となるのが、ユルギュップ(Ürgüp)の町。
中心街こそよくあるトルコの地方の町といった雰囲気ですが、すぐ近くにある旧中心街の雰囲気や「願いの丘」と呼ばれる高台周辺の町並みは、カッパドキアならではの岩々を利用したもの。
近郊には有名な三姉妹の岩もあり、デイトリップ先にはぴったりな町です。
チャヴシン
ギョレメの北4kmほどのところに位置するチャヴシン(Çavuşin)は、巨大な岩窟教会がそびえ立つ小さな村。
無料で入場できる岩窟教会はとにかく大きく、ここから眺めるカッパドキアの広大な大地には感動を覚えます。
かつてチャヴシン村の中心であった斜面に広がる家々は廃墟となっており、まるで砂漠の中のオアシスに来てしまったかのような不思議な感覚を覚えるはずです。
アヴァノス
カッパドキアの北の入口となるアヴァノス(Avanos)は、陶器生産で有名な緑あふれる町。
カッパドキアでは珍しく町中には川が流れており、他の村とは一味違った風景を見ることができます。
カッパドキア内の町では最もローカル感が強く、観光客もあまりやってこないアヴァノス。
観光地としての顔とは異なる、カッパドキアの人々の生活感を味わうことができるおすすめの町です。
カイセリ
カッパドキアの東60km、カッパドキアへの空の玄関口となるカイセリ空港があるカイセリ(Kayseri)は、11世紀にこの地域を支配したセルジューク朝の雰囲気が色濃く残る町。
他都市から飛行機で到着した旅行者の多くは、カイセリ空港からシャトルバスを利用してカッパドキアへと急ぎ足で去っていきますが、のぶよ的にはカイセリは絶対に外せないスポットだらけの町。
点在するセルジューク朝時代の建造物や独特の食文化、「トルコで最も信心深い町の一つ」と言われるカイセリの文化自体も面白いのですが、中心街にあるセルジューク朝博物館がとにかく最強すぎました ▼
観光客向け感が強いカッパドキア地域とは、文化も、観光地としての性格も異なるカイセリ。
カッパドキア観光の締めくくりに、是非1日ゆっくりとその独特の雰囲気を味わうべきです!
⑤大自然を「見るだけ」なんてつまらない!:ハイキング
カッパドキア観光のハイライトとも言える、広大な大地に奇岩が広がるパノラマビュー。
ローズバレーやホワイトバレーなど、カッパドキアは実はハイキング天国。
いくつもの谷が作り出す広大な大地の風景は、一生忘れられない思い出となるはずです。
便利でリーズナブルなカッパドキアの現地ツアーでも、これらの谷の観光を謳っているものの、実際は5分ほどビューポイントに立ち寄って写真を撮るだけ。
のぶよ的には、それではカッパドキアの本当の大自然の魅力を味わったとは言えないと思います。
カッパドキアの谷にはハイキングコースが整備されており、どれも距離は1km~4kmほどで初心者向けの簡単なコースばかり。
特別な装備なんて必要ありません。
ある程度の体力と時間さえあれば、誰でも歩くことができますよ!
ローズバレー&レッドバレー&ソードバレー
カッパドキアに来たなら絶対に自分の足で歩いてほしいのが、その名の通りバラのようなピンク色の岩が連なるローズバレーのハイキングコース。
先述のチャヴシン村から南に歩いていくと、一面ピンク色の岩に囲まれたこの世のものとは思えないような風が360°広がります。
ローズバレーのハイキングコースは単体で歩くのも良いですが、他のハイキングコースと組み合わることも可能。
・神秘的な雰囲気のレッドバレー
・不思議な形の岩が連なるソードバレー
などと組み合わせるのが基本で、全て歩いても4時間ほどです。
ハイキングコースは、地球上のものとは思えないようなダイナミックな風景の連続。
これを歩けば「カッパドキアに行ってきた!」と胸を張って言える思い出となるはずです。
鳩の谷
ギョレメ~ウチヒサル間に広がる鳩の谷は、かつての人々が掘った鳩の住居となる穴を持つ岩がいくつもあることから、このように呼ばれています。
ローズバレーハイキングコースに比べるとダイナミックさではやや劣るものの、他に人が誰もいない広大な大地の中を歩いていると、まるで世界にたった一人取り残されたような感覚になるかも。
スタート地点となるウチヒサル城塞からはずっと下り坂なので、ウチヒサル観光後にギョレメに戻るついでに歩いてみるのもおすすめです!
ラブバレー&ホワイトバレー
カッパドキアを訪れたアクティブ派に人気が高いのが、ギョレメ西側にあるラブバレー&ホワイトバレーを歩くコース。
近年は現地でも話題になっているスポットなのですが、現地ツアーで立ち寄ることはレア。
自分の足で歩いた人だけが見られる光景なのです。
「ホワイトバレー」は、その名の通り真っ白な岩が連なる谷間ですが、「ラブバレー」の名前の由来とは…?
実際に現地で歩いて、その真相を確かめてみてください…(笑)
カッパドキア近郊にあるトゥズ湖は、「トルコのウユニ塩湖」として話題になってきている新たな名所。
個人で公共交通手段で訪れることは不可能なので、カッパドキアからのツアー参加が一番現実的なアクセス方法となります。
トゥズ湖までの往復交通はもちろん、シルクロードの隊商宿として栄えた村や地下都市の観光もセットになっている欲張りなツアー。まだあまり知られていない穴場の絶景を見るならぜひ!
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